テノリライオン
06-07-17
最終更新:
匿名ユーザー
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#blognavi
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を観てべそべそ泣く。
「作り手」にとって、最も苦しい事は何だろうか。
誰にも評価されない事か。 望んだ評価をされない事か。
誰にも評価されない事か。 望んだ評価をされない事か。
必死の思いで登りつめた己の山に、自分には到底至れぬ頂があったと知る事。
その高みを他人の手で拓かれ、見せつけられる事。
その事実を他の誰でもなく、自分自身の力で知ってしまう事ではなかろうか。
上手く言えないけれど。
その高みを他人の手で拓かれ、見せつけられる事。
その事実を他の誰でもなく、自分自身の力で知ってしまう事ではなかろうか。
上手く言えないけれど。
その妙なる音楽の頂を征するのは己ではなくモーツァルトであったと、他ならぬ己の音楽の才をもって思い知らされる宮廷作曲家サリエリは、十字架を火にくべる。
あなたを讃える為に自分の音楽はあると、祈った、捧げた、仕えたその神が、彼が生涯を通じて乞うたその役目を、己ではなくあの破廉恥で無邪気な若者に与えたと知って。
あなたを讃える為に自分の音楽はあると、祈った、捧げた、仕えたその神が、彼が生涯を通じて乞うたその役目を、己ではなくあの破廉恥で無邪気な若者に与えたと知って。
そうして彼は復讐に身を堕とし、成功し――失敗する。
それでもサリエリは、老いて狂いてなお手放さないのだ。
音楽の才能は凡庸たるオーストリア皇帝より賜った、「最高の作曲家」の称号を刻んだメダルを。
その首から下がり続ける鈍い輝きが、たまらなく切ない。 痛々しい。
音楽の才能は凡庸たるオーストリア皇帝より賜った、「最高の作曲家」の称号を刻んだメダルを。
その首から下がり続ける鈍い輝きが、たまらなく切ない。 痛々しい。
最後のシーン、車椅子で運ばれるサリエリが、牧師に「貴方も私と同じだ、凡庸なる者よ」と言ったそのセリフが、私には死刑宣告に等しくて。
静かに流れ始めるピアノコンチェルト第20番第二楽章、天才が遺したその麗しい音色に組み敷かれるように、ぼろぼろ泣いてしまった。
静かに流れ始めるピアノコンチェルト第20番第二楽章、天才が遺したその麗しい音色に組み敷かれるように、ぼろぼろ泣いてしまった。
ま、おこがましいんですけどね。
お話を書き始めてからこちら、「己に報いる事ができない作り手の悲壮な叫び」に滅法弱くなってしまったなあと思う。
お話を書き始めてからこちら、「己に報いる事ができない作り手の悲壮な叫び」に滅法弱くなってしまったなあと思う。
を読んで、笑えず鬱になるありさまであるからして(笑)
カテゴリ: [雑記] - &trackback() - 2006年07月17日 12:02:25
- アマデウスですか・・・・確かに音楽一辺倒に打ち込んできたサリエリがモーツァルトの楽譜見て嫉妬と絶望と他諸々に襲われるシーンなんかは見ててなんか共感がありましたね。いるんですよ、努力もそこそこに全て成功させちゃう奴が。 まして相手は年がら年中遊びまくってる上に笑い声がなんかイヤで(偏見)最後は共用墓地に入れられるような庶民の男。あと、ああいう場所で屁はヤバイでしょ、モーツァルトさん。それはさておき、己に復讐の矛を向けるサリエリを信じたまま息を引き取ったモーツァルト、なんか最終的に可哀想なのはモーツァルトだったのか、それとも精神障害者達の中を車椅子で進みながらなお上を見続ける絶望という狂気から抜け出せないサリエリか。・・・・まぁ、18歳の俺には深く理解はできません。ましてこれ見たのは高校の音楽の授業の時だったし(笑) ま、アレですよ・・・俺らは俺ららしく細々と頑張りましょう。・・・や、他意はないんですよ、純粋に頑張ろうって、ハイ。 -- ウォ~マ~ (2006-07-17 21:07:51)
- あんなものを授業で観るとはまたハイカラ(死語)な。 私も18の頃に観たかったなぁ……いや、私の18は今以上になーんにも考えてなかったからやっぱダメだww -- 管理人 (2006-07-18 21:17:58)
