RTO
目標復旧時間(Recovery Time Objective)。障害や災害で止まったシステムを、どれだけの時間で復旧させるかの目標です。
定義
NIST SP 800-34 Rev. 1(緊急時対応計画の指針)は、RTO を「情報システムの構成要素が復旧の段階にあってよい時間の全体で、その長さを超えると、組織の使命や業務の流れに悪影響が出るもの」としています。
MTD との関係
同じ指針は、MTD(最大許容停止時間、Maximum Tolerable Downtime)を「組織の使命に重大な害を与えずに、業務の流れが中断していられる時間」としています。
- MTD は業務の側の限界(「受注が3日止まったら取引先を失う」)
- RTO はシステムの側の目標で、MTD の中に収まるように決める
- システムが戻っても、データの確認や業務の再開に時間がかかる。その時間も見込んで、RTO は MTD より短くする
決め方
- 業務への影響を分析する(BIA):どの業務が、どれだけ止まると、どんな損害が出るか
- 業務ごとに MTD を決める
- その業務を支えるシステムごとに RTO を決める
- RTO を達成できる仕組み(予備の機器、待機系、手順書)を用意し、費用と比べる
- 訓練や切り替え試験で、実際に RTO の中で戻せるかを確かめる
RTO を短くするほど費用がかかります(数分で戻すには常時稼働の待機系が要る)。目標は、業務の重要度に応じて段階をつけます。
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出典
確認日:2026年10月14日
最終更新:2026年10月15日 09:54