アットウィキロゴ

CISSPドメイン4 通信とネットワークのセキュリティ


CISSP の8ドメインのうち、通信の経路をどう設計し、どう守るかを扱うドメインの学習ページです。このwikiの用語ページを、学ぶ順に並べています。

このドメインの問い

  • ネットワークをどう分けるか(セグメンテーション)
  • 境界で何を通し、何を止めるか(ファイアウォール)
  • 通信をどう守って運ぶか(安全なプロトコル)
  • 何が起きているかをどう見張るか(監視、侵入検知)
  • 外部とどうつなぐか(リモートアクセス、取引先や業者の接続)

学ぶ順序

  1. 分ける:ネットワークセグメンテーション、ゼロトラスト、暗黙のトラストゾーン
  2. 境界で止める:ファイアウォール
  3. 守って運ぶ:TLS、通信の暗号化、DTLS (Datagram Transport Layer Security)
  4. 見張る:ids/ips、WIDS
  5. 外部とつなぐ:VPN、多要素認証、AAA
  6. 守る相手を知る(攻撃):中間者攻撃、サービス拒否、パケットスニッフィング
  7. 法の側から:不正アクセス禁止法、通信の秘密

解説と演習

このドメインの考え方(3つの項目、事例、分け方、境界、プロトコル、監視、外部との接続)は Zenn の連載で解説し、現場の判断を問う演習(8つの場面。場面1は無料で読めます)は note で公開しています。

日本で働くなら:対応する法令

2026年10月時点の法令に基づきます。
考え方 日本で対応するもの
認証の突破と不正な利用 不正アクセス禁止法 第2条第4項(電気通信回線を通じた不正アクセス行為の定義)、第3条(禁止)、第11条(罰則:3年以下の拘禁刑又は100万円以下の罰金)
防御の措置 不正アクセス禁止法 第8条:アクセス管理者は、識別符号の適正な管理、アクセス制御機能の有効性の検証、必要な措置に努める
通信の監視 電気通信事業法 第4条・第164条第3項、有線電気通信法 第9条、電波法 第59条(通信の秘密)

確認問題

  1. NIST SP 800-41 Rev. 1 が勧める、ファイアウォールの規則の基本の姿勢は何ですか
  2. 南北の通信と東西の通信の違いを説明し、境界のファイアウォールで見えないのはどちらかを答えてください
  3. 不正アクセス禁止法 第8条は、誰に、何を求めていますか

模範解答

  1. 明示的に許した通信以外を止める「既定で拒否」(deny by default)。明示的に禁じたもの以外をすべて通す方法(既定で許可)より安全だとしている。
  2. 南北は外部と内部の間の通信、東西は内部どうしの通信。境界のファイアウォールが見るのは南北で、東西は見えない。侵入した攻撃者の横への移動は東西を通るので、内部も区画に分けて絞る必要がある。
  3. アクセス制御機能を付けたアクセス管理者に、識別符号(パスワードなど)の適正な管理と、アクセス制御機能の有効性の検証、必要なときの機能の高度化などの防御の措置に努めることを求めている(努力義務)。

出典

確認日:2026年10月16日
最終更新:2026年10月16日 17:53