BCP
事業継続計画(Business Continuity Plan)。災害・障害・サイバー攻撃などで業務が止まりかけたとき、重要な業務をどう続け、どう立て直すかをあらかじめ決めて文書にしたものです。NIST SP 800-34 Rev. 1 は、BCP を「重大な障害の間とその後に、組織の使命や業務の流れをどう維持するかを記した、あらかじめ定めた手順の文書」としています。
IT の復旧計画との違い
| 計画 |
対象 |
問い |
| BCP |
業務全体(人・場所・取引先・システム) |
どの業務を、どうやって続けるか |
| IT の災害復旧計画(DR) |
システムとデータ |
どのシステムを、どこで、どう戻すか |
| インシデント対応計画 |
セキュリティの事故 |
どう検知し、封じ込め、取り除くか |
BCP が上位にあり、IT の復旧は「業務を続けるための手段」の一つです。
作り方の流れ
- 業務への影響を分析する(BIA):どの業務が止まると、どれだけ困るかを調べる
- 目標を決める:業務ごとに許される停止時間(最大許容停止時間、MTD)を決め、それを支えるシステムの目標復旧時間(RTO)と目標復旧時点(RPO)を決める
- 戦略を選ぶ:代わりの拠点、在宅での業務、手作業への切り替え、予備のシステム、取引先との取り決め
- 文書にする:誰が、いつ、何を判断し、何をするか。連絡先と判断の権限を明記する
- 訓練し、見直す:机上の演習や切り替えの試験で確かめ、組織やシステムの変化に合わせて直す
サイバー攻撃を想定するときの注意
- ランサムウェアでは、システムだけでなく、バックアップや連絡手段(社内のメール、チャット)も同時に使えなくなることがある。紙の連絡網や、社外の連絡手段も用意する
- 復旧の前に、侵入の経路と範囲を確かめる。原因を残したまま戻すと、再び感染する(対応、復旧)
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出典
確認日:2026年10月14日
最終更新:2026年10月15日 09:54