【※GK注:このSSは作者体調不良のため締め切り後の08/05 2:56に投稿されていますが掲載しています。つづきを書いていただくことももちろん可能です。】


彷徨う愚者に下る鉄槌



世界樹の(ルート)まで、折り返し地点を迎えた頃合い。

さて。今回の候補者の一角にして問題児のポンコツ婦警がそもそもここにやってきた理由はといえば、
この世界樹に逃げ込んできた指名手配犯を追っかけてきたことだった。

そう。逃げ込んできた。
それはつまり、ソイツも候補者として「剪定/選定」に参加している、という揺るぎない事実を示す。

俺は、一体どんな犯罪をやらかせばポンコツ婦警に追い回されるハメになるのやら、と失礼なことを考えていたのだが。
出会ったソイツは、ポンコツ婦警の語った人物像からあまりにも、あまりにもかけ離れていた。

薊野 檻弥(あぞうの おりや)。
言葉一つで人々を煽動し、洗脳し、戦争を起こした……稀代の犯罪者。

◆ ◆ ◆

「なーんか、うってかわって殺風景な感じになりましたねえ」

お次の試練は『愚者の地雷原』。
地雷原、という隠すべき情報すら隠さない愚かしいネーミング。
入り口に立てられた『足元に注意!!!』の注意看板には、デッサンの狂ったトゥーンテイストのイラストが添えられている。

しかし、最も特筆すべきは部屋の広さだろう。
世界樹の外観から推定できる最大径の部屋幅を平然と無視したかのごとく、継ぎ目のない白い床が一面に広がって地平線が見える。
とはいえ床は真っ平らではなく、所々に不自然な破壊痕が点在している。

「反対側に、うっすらとですが……出口らしきところが見えますね」

クリスマス博士が目を細め、地平線の向こうに霞む扉を視認する。
白一色の中にぽつねんと、所在なさげに浮かぶ紅色の長方形の扉を。

「よーし、そんじゃ行きましょうか!」

ポンコツ婦警が張り切って、第一歩を踏み出そうとする……のを、クリスマス博士が慌てて止めた。

「待ってください。曲がりなりにも地雷原と書かれた領域にズカズカ侵入するのは危険かと」
「うーん、それもそうですねえ。……そだ、ウォーたん」
「あ?」

ポンコツ婦警に名前を呼ばれ、何か面倒なことが起きそうな予感がした時には遅かった。
いきなり俺の頭を鷲掴みにして、放物線を描いて綺麗に地雷原へとチェンジアップをカマしやがった。

「ぐえ」

いやまあ、ぬいぐるみの身体では固い地面に激突したところで苦痛も何もないのだが。心情的には悲鳴の一つも出したくなる。

「おいコラ何をしやがる! 案内人を投げんじゃねえ!」
「やー、地雷なら重量センサーの類いかなーと思いまして。
 案内人に攻略を聞くのはダメでも、案内人を使うぶんには問題ないのでは、と」
「それで爆発したらどうするつもりだったんだこの先の案内は!」
「案ずるな同胞よ、お主の無念は我が引き継ぎ、お主の勇姿は我が語り継ごう!」
「お前は黙っててくれドンダー! あーくそ、血が出ちまっ……」

いやいやいや。ぬいぐるみの俺から血なんか出るわけねえだろ。
そっと視線を、紅く濡れている方へ向ける。

青年が頭から血を流し、倒れ込んでいた。
その傍らには、金ダライが転がっていた。

◆ ◆ ◆

『愚者の地雷原』。
本質は、候補者を虚仮にすることにある。

ベタな仕掛けを覆い隠し、部屋の広さすら誤認させる視覚災害効果。
地雷原で足元注意と言われて素直に警戒する愚か者目がけて、天井から金ダライが降るという古典的な仕掛け。
そして金ダライに隠された効果。それは――

「……ええと。ここは……どこでしょう?」

――頭で受けた場合、負傷の程度を問わず、何らかの記憶を奪われる、ということだ。

◆ ◆ ◆

「あの、助けていただいたのはいいのですが……
 なぜ僕の手に、手錠がかかっているのでしょう?」

クリスマス博士に頭の傷を手当てされながら、倒れていた青年……薊野檻弥が困惑する。
肩甲骨辺りまで伸ばした髪を括り、少しフレームの歪んだ丸眼鏡をかけた青年。
年の頃は……二十代くらいか? 穏やかそうな童顔のせいで、もっと若く見えるが体格を考えたらこんなとこだろう。
その両手にはがっちりと手錠がはまり、ついでにその手錠は縄でポンコツ婦警とつながっている。

良くも悪くも、ごく普通の青年にしか見えない。
あらゆる組織を煽動して治安崩壊を招きかけた凶悪な犯罪者だとは、思えないほどに。

あからさまに狼狽する薊野青年をよそに、ポンコツ婦警は本分を全うしようとしていた。

「いやー、記憶がスッ飛んでもやった罪は消えませんのでー。申し開きは署のほうで聞きますからサッサとここを出ますよ!」
「え、待て待て待て。試練はどうすんだお前」
「えー、だって指名手配犯をこうして無事確保したからには一刻も早く拘置所にブチ込まないといけないんですよ」
「そうなると、ここでお別れ、ですかね」

クリスマス博士がドンダーを抱えながら、ポンコツ婦警に向けて呟く。
心なしか、どこか寂しそうな声色なのは気のせい、ではないのだろう。

「そうですねえ、私の目的は達成されちゃいましたからね。
 名残惜しいですが、生きていればまたどこかで会えますとも……あっ」

ポンコツ婦警が、思わず発した言葉に落ち込む。
なにしろ、死に場所を探している相手に『生きていればまた会える』などと言ってしまったのだから。
だが、クリスマス博士は、意気消沈するポンコツ婦警の頭を一撫でして微笑んだ。

「……ふふ、そうですね。また、いつかどこかで」
「退くもまた勇気、本分を果たす為なれば我は喜んで送り出そう!いざさらば、友よ!」

ドンダー、お前との親密度はそこまで上がった覚えはないのだが?
その言葉を呑み込みながら、クリスマス博士とドンダーを見送る。
片や、ポンコツ婦警は青年を引っ張って元来た方へと進む。

……だが、愚者の地雷原はそう簡単じゃあないことを、オレは知っている。ドンダーも知っているはず、なんだけどなあ……。

◆ ◆ ◆

数分後。

「ええと……随分早いいつかどこかで、でしたね」

薊野青年が、場の空気を取り繕おうと小粋なジョークを飛ばしたが……逆効果だろ。特にお前が言ったら。
すっかり気まずそうな表情を浮かべながら、候補者三人は向かい合っていた。
血がすっかり乾ききった、薊野青年が倒れていた地点で。
転がる金ダライも、近くの破砕痕も寸分違わずそのままだ。

「どうしてここに戻ってきちゃったんでしょうか」

薊野青年が、不安そうに呟く。

「なるほど、足元が巨大なベルトコンベアになっていて、(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)戻されるわけですか」

ポンコツ婦警は早速現状を把握した……いや、書き換えちまった。
実際には、ベルトコンベアなんてチャチな仕掛けじゃあなく、先述の通りの視覚認識災害と
空間歪曲による永久ループなのだが、コイツの認識の前には無力。
ここら一帯、全面ベルトコンベア張りの面白アトラクションになっちまった。

「あの、でもそれだと……おかしくないですか?」

だが、ポンコツ婦警の認識に……薊野が口を挟んだ。

「ベルトコンベアだとしたら、なぜ僕の血痕のところに戻ってきたんでしょう?(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

薊野青年の疑問もさもありなん、と言うべきか。
だが確かにそうなのだ、ここがコンベア仕掛けになったのはつい先程なのだから。
『ここから』のループと、『これまで』のループとでは挙動が違う。

ポンコツ婦警の『常識強制(コモンロー)』は、異能をトリックに堕することは出来る。
だが……第三者の目から、疑問が残る結果になった場合、果たしてどうなるのか?

「嫌ですねえ、ベルトコンベアなんですから床自体も循環してるに決まってるじゃないですか」
「でもそれだと、金ダライはどうなるんでしょう? 流石に部屋の端まで来たら血痕の位置とズレると思いますよ?」
「むー……? 金ダライくらい、コンベアの勢いでたまたま同じ所まで転がることもあるでしょう」
「あと、そちらの方と別方向に歩いて行った筈なのに正面から出会ったのはどうしてでしょう?」
「ううむ、おそらく個別で向きや速度を制御して、方向感覚を狂わせている……のでは……」

だんだんと、ポンコツ婦警の反論の語勢が落ちる。
ポンコツ婦警自身が、自分の認識を確信しきれていない。

「ともかく、ここから移動する方法を考えるべきでしょうね」

見かねた博士が口を挟み、話題を一旦逸らす。
そうだ、帰るにしろ進むにしろどのみちここから脱出しなくてはならないのだから。

「ともかく! このコンベアさえ止めてしまえばいいんですよね。だったら」

いつもの調子を僅かに取り戻したポンコツ婦警が、薊野青年を捕らえていない方の拳を握りしめて――床目がけて振り下ろした。
大地を砕く瓦割り。

ばごん、と床が抉れる。

「あちこちにあった破砕痕はこうやってできたのでしょう。
 地雷原とはすなわち、床を破壊して止めろ、という暗喩だったのです!」
「な、なんだってー!」

いやドンダー、お前リアクション要員に成り下がってないか?
ともあれ、これにて『常識強制(コモンロー)』で移動阻害は防がれていざ次へ……とはいかなかった。

「いや、やっぱり変ですよ。それなら最初からこの部屋は機能停止してるはずです。
 破砕痕があちこちにあるってことは、既に壊れてなければおかしいです」

数歩進んだところで、またも薊野青年が口を挟む。
その瞬間、歩く一行の足元に違和感……いわゆる慣性が働き、三人がよろめいた。

間違いない。ポンコツ婦警の『常識強制(コモンロー)』は理屈が通らなければ、無効なのだ。

「……」

遂に、ポンコツ婦警が口を噤んでしまう。

「あ、ご、ごめんなさい。ただ、どうしても気になってしまって……」
「……そんなはず、ないんです」
「え?」

薊野がフォローしようとするが、少し遅かった。
ポンコツ婦警……カチュアは、その瞳から涙を一筋零して、放心していた。

「だって、超技術だとか、魔法だとか。そんなもの、ないのに」

――何かが、まずい。

オレの中の第六感――否。
世界樹のシステムが、異常を感知している!

まさか。このポンコツ婦警。
世界樹の存在自体を、否定しようとしていないか!?(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

「なんで。わたしは、ただ」

一体何が、コイツのトラウマになっているのか。『常識強制(コモンロー)』なんて無茶苦茶な異常の否定を身につけたのかオレは知らない。
それに、候補者のプライベートに踏み込むつもりもない。だから知らなくても良いと思った。思ってしまった。
だが、オレは考慮しておくべきだったのだ。
『世界樹を登り切れば全知全能の力が手に入る』という事実を、眉唾もののヨタ話へと変えてしまう、世界樹にとって最も危険な異能の暴発の可能性を――!

だが、そんな最大の危機は…… 一発のビンタで、止められた。

クリスマス博士が、ポンコツ婦警の頬をぱしんと張り飛ばしたのだ。

「は、博士ちゃん……? 何するんですか、いきなり!」
「よかった。……まずは深呼吸を、二回。落ち着いてください、マノーさん」

紅い髪を揺らしながら、静かに微笑むクリスマス博士。

「星の門をくぐったときのことを、思い出してください。 『一切の望みを捨てずに』って、言ったでしょう?」
「……あ」

促されるままに、深く息を吸って、吐く。繰り返し、吸って、吐く。
その間に、数時間前の希望を思い出したのか、ポンコツ婦警の瞳に力が戻る。
そして、にへら、といつもの笑みをクリスマス博士に向けた。

「……あの、本当に、ごめんなさい。
 僕のせいで、どうやら嫌なことを……思い出させてしまったみたいで」

目に涙を浮かべながら、薊野が頭を下げる。

「あなたがどうして、ここの仕組みにこだわるかはわかりません……ですが。
 今大事なのは、この部屋の構造を暴き立てることじゃなくて、先に進むことです。
 ……その、試練がどうの、というよりは、人生的な……ええと、すいません、えらそうなこと言って」

たどたどしく言葉を選びながら紡ぐ薊野の頬を、今度はポンコツ婦警がぺちんと叩く。

「まーったく!記憶を失っても人を惑わす会話術は健在みたいですねえ。
 うっかりやられるところでしたよ、ええ!でも私はもう引っかかりませんからね!」

完全にいつもの調子を取り戻したポンコツ婦警は、胸を張って薊野に対峙する。
……記憶喪失の凶悪犯相手に、そこまで自信満々に向かったところでどうなるというわけでもないと思うのだが。

「ともあれ、愚者の地雷原の攻略法!今度こそ見つけましたよ!」

どうせロクでもない方法だろうな。オレは諦めつつも、どこか嬉しく思った。

◆ ◆ ◆

さて、ここからはほとんど蛇足になるが、その後コイツらが試練をどう脱出したかについて語っておこう。

「地雷原、というネーミングがやはりカギだったのですよ。
 地雷原を進むようにゆっくりと進め(・・・・・・・)ということです」

と、ポンコツ婦警は高らかに宣言した。
流石に今度は異論は出なかった……というより、薊野が異論を呑み込んだ格好ではあるが。
常識強制(コモンロー)』を『部屋のトリックの否定』ではなく――『脱出方法の肯定』に使ったのだ。

大仰なまでにゆっくりと、数歩歩んで――後方確認。
血痕もろもろの痕跡は、確かに離れた位置にある。離れられている。

「少しばかり時間はかかるでしょうが、いずれ出口には辿り着きます。つまりは忍耐力の試練だったわけですね」
「結構、体幹のトレーニングになりそうな、速度ですね……」
「すいません、せめて今だけは縄をほどくなり手錠を解くなりして欲しいのですが……」

ヨガか太極拳を思わせるような、気の遠くなるような身体運びで着実に進み――
遂に紅く塗られた壁へと辿り着いた。……壁。
そう、入り口から見えたのは出口ではなかった。

『ここから出る方法は、たった一つの出入口(・・・)を通ればいいんだよ~ん』

と書かれた、小憎らしい落書きだけがそこにあった。

……そしてさらに数時間を要して、もう一度入口に戻ってきたことで試練達成と相成ったのだった。


ちなみに今度こそ蛇足だが、本来はタライもまた凶悪な候補者殺しだった。
数個に一個、超質量のタライが紛れていて避け損ねた候補者をミンチにする、という即死クソ罠。
あいにく、最初に薊野を助け起こした際にポンコツ婦警が「何の変哲もない金ダライ」と見なしたせいで
記憶脱落効果も超質量もなくしたタライだけが、行き帰りの彼らに降り注いだとだけ言っておこう。

◆ ◆ ◆

「さて、今度こそお別れ……だと思っていたのですが」

コブだらけの頭をさすりながら入口、もとい出口に戻った三人の前には――
遙か上方へと延びる、螺旋階段の底があった。

底ということは、これ以上下に降りることは出来ない。
……戻れない、ということだ。

「どうやら、ゴールするまでは帰してくれないようですね」
「ふふ、また次の試練も一緒に頑張ることになりそうですね」
「退路は無い、我らの前には希望と危険が広がっている!さあ進め若人たちよ、残る試練は僅かであるぞ!」

ドンダーも例によって例の調子だし、また次も一波乱ありそうだな。
だが、オレはコイツらの行く末が……そう、楽しみになってきていた。

「……あの、すいません、お二人とも」

輪の中に入り損ねていた薊野が、口を開く。
その口調の真剣さに、浮かれつつあった二人も振り向いて目を見る。

「先程の試練で、その、記憶をなくしてしまって……正直なところ、信じられないんです。
 僕が、他の人々を苦しめた犯罪者だ、なんて。信じたく、ないです」

ですが、と言って一息置いて、薊野もまた、決意を口に出す。

「もし、世界樹の奥に辿り着けたら。……僕は、取り戻したいです。
 お二人にも、譲れないものがあるのはわかっているんです、けどね」

どこか緊張したような薊野に、二人は柔らかく返事する。

「大丈夫ですよ、そう堅くならずとも。私の望みは、案外途中で叶うかもしれませんし」
「そーですそーです。何ならもう私は半分は叶ってますとも」

さっきまで世界樹を壊しかけたグズり屋はどこへやら、だな。
警官と犯罪者という垣根を今だけ忘れるかのように、ポンコツ婦警は前を向きながら告げた。

「だから、さっさと帰るために、進みましょう」




だが、オレは忘れていた。いや、オレたちは、と言うべきか。
なぜ薊野に付いてくるべき案内人がいなかったのか(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
誰一人として、その疑問を抱くことが出来なかったのだから――

◆ ◆ ◆

薊野は、女子二人と案内人の後ろをついていくように、とぼとぼと歩いていた。

(……うん、ここまでは“筋書き通り”かな)

彼のポケットの中で、小さなスマートフォンの画面が灯る。
『薊野檻弥は、記憶喪失を装いカチュア=マノーと接触し、共に世界樹の頂上へと向かう』
と書かれたテキストメッセージが浮かんで、消えた。

(だが……過信は禁物かな、コレ。所詮は『借り物の能力』だし、
 まさかあんなに動揺するとは思わなかった。……慎重につつかないと、だね)

世界樹の崩壊――それはそれで『面白い』とは思ったが、それで自分が巻き込まれて死ぬのは二流のオチだ。
達成の瞬間にドミノが崩れてこそ、己が滅んで尚お釣りの来る悦楽たり得る。

(ま、せいぜい頑張るとしようか……邪魔な案内人は『もういない』しね)

マノーとクリスマス、そして彼女らの案内人の気付かないところで。
薊野檻弥は、楽しそうに――邪気のカケラさえ浮かべずに、微笑んだ。

◆ ◆ ◆


世界樹を遡る、三人目の候補者(とくいてん)

犯罪者、薊野 檻弥。

様々な組織・団体に所属し、しかし君臨することなく組織を変質させるのが趣味。
相手の人格を思いのままに曲げる、洗脳じみた話術に長けた天性の犯罪者。

無害なサークルを過激カルト集団に変え、
矮小な宗教団体をテロ組織へと組み替え、
善良な市民を悪辣な暴徒へと変貌させた。

動機は『面白いことの無い世の中を面白くするため』。
ただただ己が愉しむために、他人を巻き添えにする。
人はそれを、悪と呼ぶ。

彼が今持つ異能は『三文台本(スリーセンテンスシナリオ)』。
何らかの媒体に記述した文の内容を、三つまで実現させる。
あくまでも可能性を収斂させて実現に限りなく近づける能力のため、
世界樹の踏破や、他の人間に対して直接的な影響は与えられない。

逃亡直前に、彼が洗脳した人間から『借りた』能力である。

目的は、失った記憶の奪還……と、表向きには伝えているが……?




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最終更新:2020年08月23日 00:55