雪山讃歌

概要

西堀榮三郎が作詞、曲の誕生のきっかけは、西堀が京都帝国大学の山岳部仲間と一緒に嬬恋村を訪れた際に、猛吹雪に見舞われて温泉旅館で足止めを食らった時で、退屈しのぎに山岳部の歌を作ろうと『いとしのクレメンタイン』(アメリカ民謡)の替え歌を作詞したのが始まりだという。

ゲタが見つけたこの歌

1950年頃にゲタが慶應ワグネルのメンバーとスキーをしに行った際に、バスの車掌が歌っていたのを聞いたことで初めて存在を知ったという。ダーク結成後、所属していたテイチクより『ピクニック・ソング』にて初収録され、翌年にシングル盤として発売された。これが人気を博し、以降はダークダックスのレパートリーとして世間によく知られるようになった。

音源

1959.06 テイチクより

ピクニック・ソング』に収録されていた音源は全部の歌詞を1回で歌いきったが、この番では2回繰り返して全編を歌い通している。B面は訳詞:松田稔、スイス民謡の『オーブレネリー』。編曲はそれぞれダークダックス、矢代秋雄。伴奏はピアノのみで、後年の音源と一部歌詞が異なっている。一部の歌詞の2回繰り返しはされていない。

1959 キングレコードより

B面は訳詞:飯塚広、イタリアぱるちざんの歌の『さらば恋人(BELCA CEAO)』。全8番を歌唱。テイチク版と同じで、歌詞の2回繰り返しは無い。編曲は服部克久。

1961.06.20 キングレコードより

LP『ダーク・ダックスのピクニック〈山の歌集 第3集〉』より。これよりステレオ音源となり、歌詞の一部を短縮・2回繰り返しがされるようになった。後年発売のCD等にはあまり収録されていないと思われる。編曲は服部克久。

1963.07.01 キングレコードより

LP『緑の歌声』より。同レーベルのステレオ音源は既にあったが再録。こちらの音源はベストアルバムなどでも聞くことが出来るメジャーなバージョン。編曲は服部克久。

1976.09.10 ポリドールより

10枚組『世界の心を歌う』に収録。基本的な要素はこれまで通りの演奏となっている。編曲は横森正。

1987.04.21 メルダックより

ダークダックス・パーフェクト・コレクション・オブ・メルダック』に収録。歌詞が一部改変されており、前奏の「山よ」のコーラスがない。また、2番と3番となっていた所が入れ替わっている。編曲は山中紀昌。
最終更新:2024年08月08日 13:03