北上夜曲

概要

菊池規作詞、安藤睦夫作曲の失恋ソング。1941年に完成したとされ、題名は当初『北上川のささやき』だったが、当時流行っていた『蘇州夜曲』を真似て、曲名が『北上夜曲』になったという。その後は作詞者・作曲者ともに教師となり、そこから口伝えで生徒に広まっていき、岩手県内でひっそりと歌われていたとのこと。戦後になって歌声喫茶ブームが到来すると、作者不詳の曲としてよく歌われるようになった。

ダークとの出会い

1961年、ダークは演奏旅行のために盛岡を訪れていた。演奏会が終わると母校の慶應義塾の先輩達に連れられ、料亭「千鳥」に来店。すると、先輩や仲居さんたちがこの曲を歌い始め、そこでこの曲の存在を知ったという。その夜にゾウが編曲、翌朝に盛岡駅のプラットホームで歌ったのが初演だという。

音源

1961.04.30 キングレコードより

B面はスウェーデン民謡の『春のそよ風』。編曲はそれぞれ前田憲男、石川浩司。この音源のみ2番が歌われており、ソロはゲタが務めている。モノラル・ステレオの両方の盤が存在する。

1976.09.10 ポリドールより

10枚組『世界の心を歌う』に収録。この音源より2番が省略されるが、ゲタのソロは3番に引き継がれる。また、3番の「北上河原の・・・」のソロ部分はなくなっている。編曲は横森正。

1987.04.21 メルダックより

ダークダックス・パーフェクト・コレクション・オブ・メルダック』に収録。ソロはゲタに代わってマンガが担当している(3人体制後はゲタが再びソロを務めた)。なお、ポリドール版でなくなっていた3番の後半部分のソロが復活している。編曲は山中紀昌。
最終更新:2024年08月05日 12:27