逃走中 ◆NIKUcB1AGw
逃げる。逃げる。ヨッシーのたまごは逃げる。
怒れる追跡者・ファイナルファイトから。
怒れる追跡者・ファイナルファイトから。
「いつまで逃げ続けるつもりだ! いいかげん諦めろ!」
「諦めたらそこで試合終了だっていうwww」
「諦めたらそこで試合終了だっていうwww」
二人の追いかけっこは、かなりの長時間にわたって続いていた。
その間に放送が流れたりもしたが、ファイナルファイトはともかくヨッシーのたまごにそれをじっくり聞いている余裕はなかった。
せいぜい「あー、ずいぶん死んだなー」と思うくらいである。
その間に放送が流れたりもしたが、ファイナルファイトはともかくヨッシーのたまごにそれをじっくり聞いている余裕はなかった。
せいぜい「あー、ずいぶん死んだなー」と思うくらいである。
「お前こそさっさと諦めろっていうw いつまでも俺を追いかけてるより、他にいった方が建設的だっていうw」
「黙れ! 私の戦いを汚した罪を精算するまで、貴様を放っておけるか!」
「それは未遂だっていうw むしろ被害者は俺の方だっていうw」
「黙れ! 私の戦いを汚した罪を精算するまで、貴様を放っておけるか!」
「それは未遂だっていうw むしろ被害者は俺の方だっていうw」
軽口を叩きながら逃げ続けるヨッシーのたまごであったが、実際のところ彼はだいぶいっぱいいっぱいだった。
彼の体力は決して低くはなかったが、それでも格闘家の肉体を持つファイナルファイトほどではない。
二人の距離は、じわじわと詰まってきていた。
彼の体力は決して低くはなかったが、それでも格闘家の肉体を持つファイナルファイトほどではない。
二人の距離は、じわじわと詰まってきていた。
(このままじゃいずれ捕まるっていうw 何か手を考えなきゃいけないっていうw
考えろ、俺の脳みそw)
考えろ、俺の脳みそw)
事態を打開するため、策を考えようとするヨッシーのたまご。
だがそちらに集中力を割いたことが、彼の命取りとなった。
だがそちらに集中力を割いたことが、彼の命取りとなった。
(へ?)
刹那、前方の建物を貫通して何かが飛んでくる。
ヨッシーのたまごはそれが矢であることを認識することもできずに、胸を貫かれた。
ヨッシーのたまごはそれが矢であることを認識することもできずに、胸を貫かれた。
(や、やっちまったっていう……。こんな死に方、草も生えないっていう……)
遠のく意識の中で、ヨッシーのたまごはそんなことを考えていた。
一方、ファイナルファイトの反応は早かった。
突如ヨッシーのたまごを貫いた矢には驚いたものの、すぐに気持ちを切り替え対処に移る。
突如ヨッシーのたまごを貫いた矢には驚いたものの、すぐに気持ちを切り替え対処に移る。
「ドロー! 雷エネルギーカード!」
マリオワールドと戦った時と同様、腕に雷のエネルギーを纏って矢にぶつける。
電撃が矢を溶かすが、それでもあらゆるものを貫通するという特性は失われない。
若干小さくなった矢がファイナルファイトの腕をつらぬき、血しぶきをあげる。
電撃が矢を溶かすが、それでもあらゆるものを貫通するという特性は失われない。
若干小さくなった矢がファイナルファイトの腕をつらぬき、血しぶきをあげる。
「おのれ! こしゃくな真似を!」
腕の痛みを意に介さず、ファイナルファイトは叫ぶ。
戦いに横やりを入れてきた相手を処断しようとしたら、さらに横やりが入って先に殺されてしまった。
こんな間の抜けた話があるだろうか。
戦いに横やりを入れてきた相手を処断しようとしたら、さらに横やりが入って先に殺されてしまった。
こんな間の抜けた話があるだろうか。
「矢を撃った者よ! 貴様は私が必ず殺す! そこでおとなしくしていろ!」
怒りに燃えるファイナルファイトの叫び声は、当然矢を撃った張本人……トルネコの大冒険にも届いていた。
(銀の矢のいい的だと先回りして、狙撃したはいいが……。
あの筋肉男、かなりの手練れだな。まともに戦っては、分が悪いか)
あの筋肉男、かなりの手練れだな。まともに戦っては、分が悪いか)
冷静に状況を判断し、トルネコは逃走を開始する。
RPGツクールが作った罠(らしきもの)に、ファイナルファイトを誘導するために。
幸い彼には、ブースターがある。想定外の出来事でもない限り、ファイナルファイトにも追いつかれることはないだろう。
RPGツクールが作った罠(らしきもの)に、ファイナルファイトを誘導するために。
幸い彼には、ブースターがある。想定外の出来事でもない限り、ファイナルファイトにも追いつかれることはないだろう。
「逃げるか、貴様! どこまで卑怯者なのだ! 待て!」
姿を見せたトルネコを、鬼の形相でファイナルファイトが追いかける。
ここまでは、完全にトルネコの計画通りだ。
だが、トルネコは最も重要なことが彼の想定外であることを知らない。
RPGツクールが残したのが、罠ではないという事実を。
ここまでは、完全にトルネコの計画通りだ。
だが、トルネコは最も重要なことが彼の想定外であることを知らない。
RPGツクールが残したのが、罠ではないという事実を。
追い詰めるつもりが追い詰められていることを、トルネコの大冒険はまだ知らない。
【C-3 市街地】
【ファイナルファイト】
【状態】ダメージ(小)、右腕負傷
【装備】ゲームボーイ付き拡声器、【『サンダーLV.68』×1枚、『雷エネルギーカード』×59枚】のデッキ
【道具】支給品一式x2
【思考】
0:ヨッシーのたまごを殺した男を捕まえて、倒す。
1:『戦う』
2:マリオとは必ず決着を付ける
※外見はマイク・ハガーです。
【ファイナルファイト】
【状態】ダメージ(小)、右腕負傷
【装備】ゲームボーイ付き拡声器、【『サンダーLV.68』×1枚、『雷エネルギーカード』×59枚】のデッキ
【道具】支給品一式x2
【思考】
0:ヨッシーのたまごを殺した男を捕まえて、倒す。
1:『戦う』
2:マリオとは必ず決着を付ける
※外見はマイク・ハガーです。
【トルネコの大冒険】
【状態】健康
【装備】6本の銀の矢@トルネコの大冒険、ブースター@第4次スーパーロボット大戦
【道具】支給品一式×2、RPGツクールの死体入りデイパック
【思考】
1:優勝を狙う
2:武器を集める
3:筋肉男を聖剣の罠にはめる
※外見はトルネコです
※アイテムの鑑定ができます
【状態】健康
【装備】6本の銀の矢@トルネコの大冒険、ブースター@第4次スーパーロボット大戦
【道具】支給品一式×2、RPGツクールの死体入りデイパック
【思考】
1:優勝を狙う
2:武器を集める
3:筋肉男を聖剣の罠にはめる
※外見はトルネコです
※アイテムの鑑定ができます
【ヨッシーのたまご 死亡】
※ヨッシーのたまごの所持品は、死体のそばに放置されています。
※ヨッシーのたまごの所持品は、死体のそばに放置されています。