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金を払えば問題ない

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匿名ユーザー

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金を払えば問題ない ◆NIKUcB1AGw


「こりゃまた、ずいぶんとたくさん死んだもんだな。
 まあ、そっちの方が俺の仕事が少なくなって助かるが」

放送を聞いたがんばれゴエモンは、そんな軽口を叩いていた。
しかし内容とは裏腹に、その声は弱々しかった。
やはり、ロックマンXの波動拳で負わされたダメージは大きかった。
多少の休憩は取ったが、根本的な解決にはならない。
何らかの回復アイテムがなければ、傷を癒やすことは難しいだろう。

そんなわけで何かないかと市街地をうろついていたがんばれゴエモンが発見したのは、ジャスコであった。
ここなら回復アイテムが調達できるかもしれないと考えたがんばれゴエモンは、その中に入っていく。
ちなみにもう少しタイミングがずれていれば、ジャスコから出てきて周辺を探索していた夢を見る島DXと鉢合わせしていたかもしれない。
満身創痍のがんばれゴエモンにとって、このすれ違いは幸運だったと考えるべきであろう。


◆ ◆ ◆


ジャスコの中を見て回るがんばれゴエモンであったが、探し求める回復アイテムを見つけることはできなかった。
なお途中で焼死体を見つけたが、支給品も持ち去られた後だったのでスルーした。
そうこうしているうちに、彼は屋上まで来ていた。

(結局広い店内を歩き回って、骨折り損か……)

全身がくまなくあげる悲鳴を無視して探索を行ったのに、収穫はなし。
精神的にも疲弊し、がんばれゴエモンはたまらずベンチに身を投げ出す。
その時ふと、彼の視界にジュースの自販機が飛び込んできた。

(ジュースか……。少しは疲労も紛れるかもしれないな)

ゆっくりと体を起こし、がんばれゴエモンは自販機の前まで歩く。
しかし目前まで来たところで、お金がなければジュースを買えないという基本的なことに気づく。
叩き壊そうかと考えたがんばれゴエモンであったが、ふとある可能性に思い当たった。
彼の能力は、小判を生成すること。その小判を投げず、自販機の硬貨投入口に入れてみる。

「あ、反応した。すげえな……」

ダメ元の思いつきが上手くいったことに驚きつつ、がんばれゴエモンはジュースを買う。
聞いたことのない銘柄ばかりだったので、とりあえず一番高いサイコソーダという炭酸飲料にした。
ボタンを押すと、ガコンというなじみ深い音と共に缶が取り出し口に落ちてくる。
封を開け、中の液体をゆっくり口の中に流し込む。
そこで、彼は異変に気づいた。

「ダメージが……回復している?」

そう、全身をむしばんでいた痛みが、少し楽になっていた。
慌てて腕の傷口を確認すると、明らかに小さくなっている。

「そうか……。これが回復アイテム。こんなところに隠されていたとはな」

手の中の缶を見つめるがんばれゴエモン。やがてその視線は、自販機に移る。

「しかも、まだたっぷりとある。確保しておいて損はないな」

目の前にあるお宝に、口元を歪ませるがんばれゴエモン。
だが彼は、同時に問題点にも気づいていた。

「1個ずつしか買えないのは……面倒だな」


【D-4 ジャスコ屋上】

【がんばれゴエモン~ゆき姫救出絵巻~】
【状態】ダメージ(中)
【装備】ナイフ@サバイバルキッズ、空気砲@ドラえもん のび太と妖精の国
【道具】支給品一式×2
【思考】
1:優勝する
2:回復アイテムの確保

※外見は般若の面を被ったゴエモンです。
※支給品とは別に、小判を投げる能力を持っています。


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