Vanitas vanitatum et omnia vanitas......
私だ。アリウススクワッドのリーダー、サオリだ。
元気にしてるか、これを読んでいる人達は。
なぜ水着の姿なのか?それはコクマーとの戦いで活躍できる衣装だからだ。
DJブースで有害水流を放ち、コクマーを悪寒状態にする。それが水着の私のやり方だ。
この戦いの動画を見るがいい。私がどれだけDJに向いてるかが分かるのだが...
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ん?世界陸上か?現実世界では凄い事が行われているな。
日本人を応援しよう。
そういえばH0pePRiSMは見たか?
ホラー要素があって驚くな......
さて、茶番はこれくらいだ。私の最近の話を話そう。
それでは、行くぞ。
2025/09/17 11:30
私は今、船に乗っているぞ。
先生のスポンサーが手配したらしい。
......!?
スポンサー?なんのことだ?私もただ......ありえないらしいな。
私にそんなお金があると思うか?と言われると辛いな...
なるほど、「試験」か。
アリウスの連中にも試験が欲しいようだ。
どうして試験の話のするのか、教えて欲しい。
「学園生活」を経験してほしいから、らしいな。どういう意味だ?
先生の話を聞いた。
トリニティから編入した生徒も、きっと楽しいばかりではなかったのだろう。
どんなに周りが優しくしてくれても、それに追いつかない自分がいるはずだ。
無意識に他者を恐れたり、世間のやり方に馴染めなかったり。
分かっているらしいな、他人事ではないからな。
どうやらアリウススクワッドにも「勉強」や「試験」があるらしい。
どうすればもっと上手にヘイローを壊せるか、感情をコントロールして殺意を抱けるかだったらしいがな。
嫌なのは分かるぞ。ヒヨリ。確かに人の心が無かったからな。
アツコはお金を稼ぐためならアリウスで教わったことも生かし方もあるらしい。
誰かを消してほしいという依頼がたまに届いていたらしく、全部ヒヨリが断ったらしい。
「ヘイロー」を破壊すること自体抽象的な表現らしい。だからアリウスではあまり使わなかったようだ。
使うなら、外で話をする時くらいだ。私たちの間で誰かをからかう時、も使うらしいな。
アリウスだとそれは「消す」という単純な言葉で使われていたそうだ。
外でも結構使う言葉ということはアリウスを出てから知った。
使い方はちょっと違った。冗談で使うらしいが、言葉通りの意味で使っていた。
かつてのアリウスは、キヴォトスの中で「死」に近い存在だった。
ちょっと話がそれたらしい。だからお金を稼ぐためならどうとでもなるようだ。
勉強しないといけないのは、世界と戦う方法を知るためだ。
勉強は、自分の知らないことを知っていく行為だ。
知らないことは、「世界そのもの」だって含まれるようだ。
それは例えば......契約書という概念を知らなければ、
いいように利用される可能性が高くなる、ということか?
逆に、契約書について勉強していればリスクを最小限にできるらしい。
たしかに、それなら理解できる。これが「勉強を通して、世界と戦う方法を知る」ということか。
「世界を知る」と降りかかる危険を回避できるようになるという、知識という名の自己防衛手段だな。
アリウスに残っている人たちも、戦う方法を知ることができる。
もう一人?今回のスポンサーか?
2025/09/17 11:38
スポンサーは
桐藤ナギサだったらしい。
な、やめろミサキ!落ち着け!
落ち着いてと言われたので落ち着いた。ミサキは先生に説得力がないと言った。
どうやらクルーズ船を貸し出したようだ。停泊させたまま施設と空間を借りているだけの通常の支出らしい。
流石はぶっ壊れSPECIALだな。戦線に参加しないのに、やってることがデカすぎる。
御厚意ってことにした。早くしないと、
桐藤ナギサに置いてかれてしまう。
いいレストランだな。メニューが無い?どんな注文にも答えられるらしい。
マスターのモブロボットだ。コース料理を運んできた。美味しいな......
贅沢だった。腹は満腹でいっぱいだ。
食後のティータイムにトワイライト社の茶葉が出てきた。薫り高いらしい。
これが粗茶......?
昔の「ウォータータイム」らしい。アリウスの優秀者には、温かい水が支給される。
今くらいの時間らしい。
皆さんをお呼びたてしているのはティーパーティーらしい。
なぜ編入生から先生が聞いたことをティーパーティーが?
編入生が先生に合った時点で報告が上がっていたそうだ。
ミサキが言う監視ではなく「サポート役」として担当の生徒が編入生についている。
先生に報告したことは、編入生の子たちが先生に報告したらしい。
確かに、アリウスをトリニティやティーパーティーを信用できないことは知ってるな。
だが先生は信じるか。助けてくれたからな。本気を出せばワルキューレとかに連絡して
アリウスをもっと怖いところに入らせるようなやつだからな。
急に謝罪?アリウス分校に謝罪するらしい。
テロを起こしたのは、確かにアリウススクワッドだが?
今もあり続けているようだ。「公会議」を境に、トリニティとアリウスの関係は変わった。
しかし「一つだった」と言える部分が残されている。
解釈の違いという理由で、アリウススクワッドを追放した。これがトリニティの過ちだ。
すぐ傍らで苦しんでいた方々を、政治的な事情と立場で、ナギサが軽んじていたらしい。
その苦しみや痛みが、今もなお続いている。それを放っておいたままなのがトリニティの正しくない行いだったようだ。
あの事件の被害者は確かに
桐藤ナギサだ。アリウススクワッドが加害者。
被害者が加害者に謝るなんて、確かにおかしいな......ミサキの言う通り、裏があるはずかもしれないが、
ミサキの言葉を慎ませることにした。
「誰もが納得できる回答」とそうでもないものを、
桐藤ナギサが持っている。
「誰もが納得できる回答」は、アリウス分校の残存生徒というトリニティの火種の懸念を、
ナギサ一人の謝罪で消すことが叶うのならば、それは非常に良いコストパフォーマンスの良い政治的手段だとは思うということらしい。
「そうでない返答」は、エデン条約という事件があのような顛末になったのか、
ティーパーティー以外の者では触れられない、過去の記録にまで手を伸ばして始まりから見つめ直した末に、
ふとトリニティの校庭を見下ろしそうすべきだと思った。
アリウスとトリニティは今のままを続けてはいけない。根本から関係を正す。
過去の過ちを抱えるトリニティから、何等かの形で和解の意思を示すべきだと、
ティーパーティーのホストの一生徒は思ったそうだ。
この前私がボコボコにされたお姫様のことだな。
アツコは、ロイヤルブラッドと呼ばれていた。アツコは、全てのテロ行為を謝罪した。
分校にも、謝罪すべきだな。責任は、「行動」で示さないといけない。
私からも謝るべきことが山ほどあるが......それを話し出したら、今日だけで終わってしまう。
他に言いたいことはあるのかと言ってみた。
本題に入るようだ。
先程「試験」の話があったかと言ったらしい。アリウスもこの社会の一員であることを知りたいらしい。
施しに思われるかもしれないのだが......
優しさや親切の裏に「私はあなたより優位にある」という意識が潜むことに気づかず、
つい他人を教え導こうとしてしまう。自分の物差しで他人の人生まで図ろうとする態度は傲慢になるらしい。
だが、
桐藤ナギサはそうじゃない。信用しよう。
2025/09/17 11:50
もうすぐ日が沈むな。急ごう。
アリウス現地で授業をやるつもりだ。
護衛任務として、残っている生徒を説得するらしい。
2025/09/17 11:57
ここで「アリウス総合試験」をやるようだ。
先生からの報酬はそれなりにやるらしい。
それ以外の作戦も先生が考えている。
それにしても廃墟みたいだな...。
2025/09/17 12:01
着いたな。アリウスに戻って大丈夫なのかとヒヨリは言うそうだが......?
もやもやするな。先生とヒヨリの言う通りだ。
残っている連中にとって、私たちは裏切り者も同然だろう。
盛大なお迎えかもしれないのだがな......。
今のまとめ役は梯スバルだ。
話が通じるようで、どこかズレるタイプだったな。
話が出来ない訳でもないという観方もできるが、どんな相手でも会話を試みるのが一番だ。
――止まってくれ。
......これより作戦体制に移行する。準備は良いな?
アリウススクワッド、任務開始だ。
先生にゆっくり話せる最後の話をした。
先生が傷ついたり苦しんだりするのを、もう見たくない。心の傷でも、身体の傷でも同じだ。
アリウスにくると、色々と思い出してしまう。色々なことがあったからな......。
トリニティに編入した子は、アリウススクワッドに感謝していたらしい。
アリウススクワッドがあの作戦を実行したからということだ。テロ。
編入した子たちから感謝の言葉を授かった。れっきとした事実だ。
普段はちゃんと勉強しているのか?アツコは好きらしい。教育用のBDもあったな。
先生の壮大な計画か......不安だな......。
どうした?そういうことか。
アリウスに帰ってきた。
2025/09/17 12:08
モブ生徒か......。梯スバルもいる。
何の目的で来たのか聞かれたようだ。
仕事で来たらしい。何?指名手配されて逃げ回っている?
実は、今も似たようなものだ。その生活に嫌気が差しただと?
少し疲れてはいるな。
この場では嘘はつきたくない。アリウス分校ではな。
何?あなたたちの居場所は残っていないだと?そうとも限らない。
ただ、笑いがこみあげてくるな、今からの話を思い浮かべると。
怒りを貰ったことは謝罪させてくれ。過去をなかったことにはできないが......。
みんなで「試験」を受けるために、アリウスに用になった。
伝え方が悪くて伝わらなかったな。「結論ファースト」で結論から先に述べると会話のテンポが良くなってな......
つまり、みんなで試験を受けようという話だともう一回伝えた。馬鹿らしい。
これが例のぶつだ。生徒だから試験を受けるべきだ。
何?相性最悪?
先生が助け船を出した。生徒の本分は勉強らしい。
アリウスも学園でアリウススクワッドもアリウス分校の生徒だからな。
どうやらすべての生徒に勉強が必要とは限らないらしい。それも正しいな。
一回やってみて、それでも無意味だったら全部やめればいい、名言だな。
なに?スバルたちの議論は平行線?露骨にがっかりした顔をしたな、先生。
というわけでスバルからの「試験」を受けることにした。
アリウスに入る資格があるかどうかを。
アリウスの裏切者だと!?
あの時から変わっていないらしいな。存在価値を証明したいようだな。
セーフティ解除してきたか。アリウスではよくあることだからな。
アリウスのやり方はこうだ。私たちはこうして生きて来たんだ。
応戦準備だ!
2025/09/17 12:16
なんとかだな、僅かな差だったが......。いや、僅かではないか。
ヒエロニムスの方が強かったな。しかし鈍ったな、それはTier3だからな。
スバルは精彩を全体的に欠いている。
アツコ、ヒーラーの癖に生徒を気絶させるというのはどういうことだ?
みんな怯えている。先生は勉強しようと言っている。
ボロボロだな。もうすぐ夜になるらしい。
選抜された教育実習の先生が1時間目の授業をやるらしい。今選抜が行われているようだな。
まさか、先生の言っていた「壮大な計画」はこれのことだったのか!?
サオリ先生とか言われたようだ。どう教えればいいんだ?
社会の教科書か......。できる!
こうして私は授業をした。
感想を聞くと、最高だったらしい。
ヒヨリも、アツコも、ミサキも、授業をした。
2025/09/17 12:23
倉庫についた。先生が自由に使ってくれ。こんな場所しか用意できなくて......すまない。
寝袋を持ってきたと先生は言うようだが......
先生に今日のことを含めて、相談したいことがあると言い話した。
2025/09/17 12:25
私は相談する前に、ペットボトルのお水を飲んだ。
なに、本当に良かった......?
なんとか形になっていたのなら良かったが、あんまり褒められても困るな......。
目に狂いはなかった?実は私、昔は教官をやっていたのだ。とはいえ私ももっと勉強が必要だ。
教えることから学ぶことも多いのだな。
年寄り臭いのが先生だなというのでダメージを与えてしまったようだ。
それからしばらく喋らない時間が続き、私は謝りたいことを話した。
そして、失礼なお願いをする。自分の犯したことと向き合う決心がついた。
私はまだ、先生に「謝罪」していないことに気が付いたんだ。
あの時......?
あの話題の変え方には無理があったな。
今だけは私のわがままに付き合ってくれると嬉しい。
これは、私が乗り越えなきゃいけない「過去」なんだと、そう思うんだ。
このアリウスの地でも、あの出来事と向き合わなかったら、
アリウスのみんなに合わせる顔がない。この先に進む勇気も全部なくなってしまいそうで......。
先生のお腹を見せるように言った。
私の罪を、消えない傷をこの目で確かめたいから。
あ、これが......。
すま......ない......。すまない......。ごめん......。ごめん...なさい...。
ごめんなさい。ごめんなさい...ごめんなさい。
本当に、私は......。私は......。どうすれば......。先生......。
......先生。私なんか......。私が、そんな......。くっ......。ひぐっ......っ......
うぅ、うあああ、ああああああ......!
私はうずくまった。そこに先生が私の肩に手を置いた。治っているらしい。
傷跡は残っている。分かっている。どんな行為も結果を残す、過去は覆らない!
いっそ、いっそのこと......!
なに、何もしない方が良かったという悲しい言葉は聞きたくない?
確かに、残っている傷もたくさんあるな......。
痕が残っても、それと共に生きていけるのは強い生き物らしい。
それが先生の生き方なのか......?
でも、私にはよく分からない......。本当に、何も分からないんだ......。
自分の犯した罪と、向き合えば、少しは前に進めると思った......。
でもそれは私の勝手な思い違いだったのかもしれない......。
もしサオリがあの時に戻れて、あの時の自分と向き合えるのなら?不思議な話だ。
私も似たようなことを考える。何度も......何度も。
後悔しなかった日は......一日だってなかった。未熟で馬鹿な子供が、取返しのつかない罪を犯した。
自分の行動の結果、どれほどの多くの日常を壊すことになるのかも......何も分かっていなかった。
できることなら、あの頃の自分に一発ぶん殴ってやりたい。
「自分が何をしようとしているのか、ちゃんと分かっているのか」と......
「そのままじゃ、取り返しがつかなくなるぞ」と......
でも......そんなことはできない。
今ここにいるのは......選択し、行動した後の私だけだ。
だからせめて、その事実を背負って生きていくしかない。それだけのことだ。
もし世界中が、私を罪人として責めたとしても、
今後同じ状況に置かれた時、より良い選択ができるようになって、行動する前に立ち止まって考えるようにする......。それを約束してほしい?
そうしたら先生は、いつだって......何度だって......。
私は泣きじゃぐった。それを先生が、背中を撫でた。
そういえば......アリウスの環境に、少し変化があったんだ。
授業のお陰で、少し打ち明けられたみたいでな。
休み時間にいろんな話をする機会が増えてな...。
以前に比べて生活が良くなったと言っていた。
「ウォータータイム」も今や「ティータイム」でな、
建物や設備は見ての通りだけどな。
どうやら、外部から金銭や物資が入るようになったみたいで、その資金の詳細は分からないが、
アリウスに変化があったらしいな。変わらない物などない。
生活が、良くなっていることは確かだ。
ということは私たちも、変われるのだろうか......?
大丈夫らしい。先生がいてくれて、とても幸運だった。もし、先生がいなかったら私は......。
私は先生と一緒に寝る冗談を言った。私は戻ることにした。
冗談か......半分、本当だったのだが。
2025/09/17 12:40
ハーモニカ......スバルのか。あいつも変わらないな。
なんだ......誰だ、お前は!
わ
2025/09/17 13:06
そ、
(Alpha版はここまでのようだ。)