パターンを探れ

 デビルサマナーの悪魔全書をコンプリートする上でどうしても避けて通れないのが、「合体事故」。しかしそれはかなりの時間と労力を必要とするもで、幾多のサマナーたちを苦しめてきた。今回紹介する『意図的な合体事故』とは、要するに「合体事故が起こるパターンを見つけ出し、それを状況再現する」、というもの。つまり一度パターンを知ってしまえば、全書の召喚費用や事故に行き着くまでの時間を大きく減らすことができる、画期的な方法なのだ。ある程度の下準備は必要だが、作業自体はとても簡単なので、ぜひ試してみてほしい。

 今回は、主に秘神を造ることを目的とした作業例を中心に紹介する。

合体事故パターン…同種族合体基本編

 まずは「同種族合体」による、合体事故の見切り方から。初めに、合体事故が起こるポイントを調べることから始まる。

  • 妖精ピクシーと女神パラスアテナをCOMP内に入れておき、かつCOMP内にはある程度の空きスペースを確保しておく。
  • 月齢が欠けていく流れで1/8になったとき(つまり次の月齢が新月になるとき)に探偵事務所でセーブする。
  • 一旦ゲームを終了し、再起動する。
  • ロード明けから21歩で業魔殿へ入る(事務所を出た状態を0歩、業魔殿に入った瞬間を21歩目とする)。業魔殿に向かう途中は、メッセンジャーと会話をしたり、ステータス画面を見たりしない。メッセンジャーのいる場所では即「NO」を選ぶ。21歩で業魔殿へ入ったとき、月齢は新月になっているはずである。
  • 業魔殿に入ったらまず悪魔全書から夜魔ナハトコボルトを召喚し、妖精ピクシーと合体する。すると、妖魔アガシオンが出現する。
  • 再び悪魔全書からピクシーを召喚し、先ほど造ったアガシオンと合体させ、夜魔キキーモラを造る。
  • 再び全書からピクシーを召喚し、キキーモラと合体させ、アガシオンを造る(以下繰り返し)。
  • 合体を繰り返していく中で合体事故が起こったときの「合体回数」をメモっておく。

 上記の作業は、妖魔・妖精・夜魔の同種族を利用して、「同種族合体を繰り返したときにどのタイミングで合体事故が起こりうるのか」を調べるためのものだ。この流れが基本となる。そして、この作業の中で見つけた「合体事故が起こったタイミング」で、魔神プロメテウスと女神パラスアテナの神族による同種族合体をおこなえば、秘神を造ることができる。
 ただし注意したいのは、この「事故が起こるタイミング(言い換えるなら事故が起こるまでの回数)」というのは、主人公のレベルによって変化する。また事故で出現する悪魔も変化する。したがって、必ずしもこれから紹介するパターンが共通ではない点に注意してほしい。下に紹介する実践編のパターンは、「主人公のレベルが85の場合」だ。

合体事故パターン…同種族合体実践編

 主人公のレベルが85の場合のパターン。基本編で示した工程1~3は省略する(実際にプレイするときは、状況再現のためきっちりおこなうこと)。

  • 業魔殿に入ったらまず悪魔全書から夜魔ナハトコボルトを召喚し、妖精ピクシーと合体する。すると、合体事故が起こり龍神ショクインが出現する。
  • 続けて、悪魔全書からピクシーとナハトコボルトを召喚し、合体させる。すると事故が起こって破壊神スサノオが出現する。
  • 再び全書からピクシーとナハトコボルトを召喚し、合体させると妖魔アガシオンができる(A)。そのアガシオンと、再度全書から召喚したピクシーを合体させると夜魔キキーモラができる。このキキーモラとピクシーを合体させるとアガシオンとなる。これを繰り返す。
  • Aから数えて6回目の合体で事故が起こり、魔神ヴィシュヌが出現する。
  • 再び全書からピクシーとナハトコボルトを召喚し合体させると、事故が起きて邪神パレスが出現する。
  • 以降は合体事故が起こらなくなる。

 つまりまとめると、合体事故が起こったのは1回目(ショクイン)、2回目(スサノオ)、8回目(ヴィシュヌ)、9回目(パレス)ということになり、この事故が起こったタイミングの場所で、プロメテウスとパラスアテナの神族同士の合体を当てはめてあげれば、秘神が出現する。それ以外のところ、つまり4回目とか5回目などのポイントは、これまで通りピクシーとナハトコボルトを使った同種族合体でやりすごす。
 さて、事故のタイミングがわかったところで、これですんなり秘神が造れるかというと、そう簡単にいくわけではなく、すべての秘神を造るためには、当てはめ方を大きくふたつにわけておこなう必要がある。それは、合体事故1回目のショクインを利用するパターンと、利用しないパターンだ。

 まずはショクインを利用しないパターンから。
 合体事故のタイミングが判明したら一旦ゲームを終了し、再起動する。ロードを終え、21歩で業魔殿に入るところまではこれまでと同じ。状況再現のため、落ち着いて操作してほしい。
 業魔殿に入ったら先ほど判明したスサノオ・ヴィシュヌ・パレスの出現したタイミングで、プロメテウスとパラスアテナの合体をおこなう。すると、スサノオが出現したところで秘神ネコショウグンが、ヴィシュヌが出現したところで秘神ヤリーロが、パレスが出現したところで秘神カンバリを造ることができる。
 このように3体は造ることができるのだが、残念ながら秘神カーマを造ることはできないため、次はショクインを利用するパターンを使う。

 ショクインを利用するパターンでも基本は同じ。まずはロード後、21歩で業魔殿へ入る。そうしたら、まず最初にプロメテウスとパラスアテナを合体させる。すると、秘神ヤリーロが出現する。こうなることで事故のタイミングが変化するので、続けてピクシーとナハトコボルトを使った合体を繰り返していくと、5回目で合体事故が起こるので、その5回目のところでプロメテウスとパラスアテナを合体させると、カーマが出現する。

 かなり長くなってしまったが、事故が起こるタイミングを調べてしまえば、そのパターンを再現することにより、低コストで秘神を造ることが可能になる。また月齢を満月にあわせ、獣族を利用すれば、珍獣を造ることも可能だろう。ただ重ねて言うが、これはあくまでも主人公のレベルが85のときのパターンであることに注意してほしい。たとえばこれがレベル91だと1回目の合体こそ事故でショクインが出現するものの、2回目でスライム、5回目でヴィシュヌ、というように、事故のタイミングそのものが違うのだ。レベルが低いうちは簡単に調整がきくが、ある程度レベルが上がっている状態だと、レベルを上げるのも辛い作業となってしまうので、事故パターンを調べるタイミングには注意してほしい。

合体事故パターン…異種族合体編

 これまで紹介してきたものは、あくまで「同種族」によるパターンだった。しかしこれは言わば「全書を埋められればなんでもいい」という人向けのもので、「秘神にも魔法継承をほどこしたい」という人は、こちらの異種族による合体パターン見切りが必要となるだろう。
 やり方は基本的な部分は同種族と同じで、違う部分は、同種族合体でおこなっていた「ピクシー+ナハトコボルト」の部分を、「ピクシー+ボーグル」など、異種族合体でおこなっていき、事故のタイミングを調べること。そして、事故が起こるポイントで、「神族+適当な異種族」で合体をおこなえば、秘神を誕生させることができる。以下に「主人公のレベルが91の場合」のパターンを示そう。

  • COMPの中身を魔神インティ、破壊神スサノオ、妖精ピクシーにする。
  • 月齢が欠ける流れのときの1/8になったところで探偵事務所でセーブ。ゲームを一旦終了する。
  • 再起動し、21歩で業魔殿へ入る。
  • 妖精ピクシー+妖鬼ボーグル=堕天使ストラス
    堕天使ストラス+魔獣カブソ=妖鬼ヤマワロ
    妖鬼ヤマワロ+妖精ピクシー=堕天使メルコム
    堕天使メルコム+魔獣カブソ=妖鬼ヤマワロ



    …を、繰り返す。
  • 通算21回目の合体で事故が起き、外道スライムが出現する。
  • ポイントが判明したところでゲームを一旦終了し、再起動。再び21歩で業魔殿へ。
  • 21回目の合体で魔神インティと破壊神スサノオを合体させる。
  • 合体事故が起き、秘神ネコショウグンが出現!

 先述した通り、この異種族合体における最大のメリットは、魔法継承の幅が大きく広がる、というもの。プロメテウスとパラスアテナの同種族合体で秘神を造った場合、どうしてもパラスアテナのメ・ディアラマが継承されがちだ。しかしこの異種族合体であれば、パラスアテナ抜きでも事故を起こせるため、継承タイプを考慮した合体が可能となる。パターンを見切るまでの作業量は増えるが、継承までこだわりたいという人にとってはこちらの方がいいだろう。

その他、細かなテクニックなど

 合体事故のタイミングがわかったところで、そのタイミングが10回や20回、あるいは30回ともなると、そこまで合体を進めるのも苦痛というもの。それを劇的に解消するテクニックがある。それが「合体プレビュー法」だ。
 これは、合体結果のプレビュー画面を表示させることで、「1回合体をおこなったこと判定させる」というもの。例えば同種族による合体事故を狙っているとき、10回目に合体事故が起きることがわかったとする。そしてゲームを一旦終了させ、また21歩で業魔殿へ入ったら、ピクシー+ナハトコボルトの合体を選択し、合体結果画面(アガシオン)が出てきたら×ボタンでキャンセルする。これを9回繰り返したあと、プロメテウスとパラスアテナを合体させれば、見事事故が起こる、という運びになる。あの鬱陶しい合体ムービーを観ることもなく合体回数を飛ばせるため、極めて有効なテクニックと言える。
 さらに細かく言うと、これはとにかくプレビュー画面を出してしまえばいいので、一度キャンセルしたあとは、×→○→×→○…の繰り返しでOK。わざわざ×ボタンを連打して、ピクシーから選び直す必要はない。異種族合体でやるときは同じように、ピクシー+ボーグルでプレビュー画面をキャンセルさせればよい。同種族合体のときと同じく、1回のキャンセルで1回合体をおこなったとカウントされる。

 注意したいのは、同種族合体事故を狙うときは同種族合体プレビューを、異種族合体事故を狙うときは異種族合体プレビューを出さないとカウントが進まない点である。これが重要で、ただ単にプレビュー画面をキャンセルすればいいというわけではない。例えば同種族合体をおこなっていくときに異種族合体のプレビューを出してしまうと、同種族合体の事故までの合体回数がいくらか遅れてしまう(回数がズレる)。逆もまたしかりだ。ここは注意してほしい。

 また合体事故の範囲は主人公のレベル+5~-15の範囲であるとされているが、一般の悪魔にはそれが適用されるものの、秘神に関しては目的の秘神と同じレベルでないと、事故で出現してくれないようだ(あくまでも推測。また珍獣にも当てはまるかどうかまでは不明)。具体例としては、

  • 主人公のレベルが59のとき、異種族合体事故の21回目で妖鬼ヤクシャができ、その後57回目で大天使ライラができる。同じパターンでライラのところで女神ブリジット+鬼女ダーキニーを合体させたところ、秘神カンバリが出現した。
  • 主人公のレベルが60のとき、異種族合体事故の21回目で妖鬼ヤクシャができ、その後57回目で大天使ライラができる。同じパターンでライラのところで女神ブリジット+鬼女ダーキニーを合体させたところ、秘神カーマが出現した。

 秘神カーマのレベルは60である。したがって結局のところ、秘神を狙うにしても自分のレベルを目的の悪魔と同じにしておかなければならない、ということになるのだろう。


最終更新:2019年04月21日 16:16