夕日が差し込む文芸部室、そこにパラ······パラ······と本を捲る音が響いていた。不意にそのうちの一人が顔を上げた。
「式、こんなことにまで付き合う必要はないのよ? 私は世間知らずだからこんな戦いに巻き込まれてしまったただけで、本来の護衛とはずれてるのだわ」
「いえ、啓子。それは違う。私はそれも含めて護衛の仕事だと思っている。それに啓子のそういうところも好ましい」
式の言葉に啓子が赤面する。
「な!? なにを言ってるのかしら!? ま、まあいいわ。それなら準備はできているのかしら」
「一通りは。外から装備も今回用の装備を取り寄せているし、今回出る人にコンタクトをとってもいる」
「そういえば今回は言葉ちゃんもでるのね···私が言えたことではないけれど心配だわ···中庭でよく寝てるもの」
「啓子がそちらに行くのも定番化しているしね。そういえば彼女にもらった花の調子は?」
文芸部室には言葉からもらった花が生けてあっあり、啓子や式の友人からのプレゼントが飾ってあったりもする。この二人は日常のトラブルによく首を突っ込むのだ。
「お花さんは元気よ。言葉ちゃんからもらったアドバイスが聞いたのね。また手伝いにいこうかしら」
「今回の戦いが終わればその時間もあるだろうから、その時にいこうか」
「そうね! それで───」
こうして時は過ぎていった。彼女たちにとっては戦いすらも雑談の種に過ぎないのかもしれない。
最終更新:2018年08月11日 10:33