「よぉ、一勝負していくかい」
保健室から戻ろうとしたら、声をかけられた。
灰色掛かったショートヘアー、狐面の様な細い流し目、あふれ出る色気は鬼姫吉凶ちゃんだ。
……そう、鬼姫吉凶ちゃんなのだ。彼女はまだ中等部。でも高等部の人より全然大人に見える。
低めの身長と華奢な体からは、かろうじて年相応さを見て取れる。
というか、学園で勝負を持ちかけられても受けちゃいけませんってイリーナに言われてますので。
なにされるか判らないんだから。
「おや、つれないねぇ。ま、賢明ではあるか」
でしょう? イリーナのむすめなんだから。
「ははは。……お前さんとは一勝負してみたいんだがね。理から外れた命には興味がある」
そう。じゃあ、また会えるかもしれないね。
私のむすめとね。
了
最終更新:2018年08月14日 12:00