「それで、そのあとはどうなったの?」
「クリスティアが犯人を推理してその犯人が少し暴れて捕まるというよくある流れだよ」
「その話をもう少し聞きたいのだけれど······まあいいわ」
「クリスティアは事件が絡まない限り基本的に善良な人だよ。この前も庭の備品探しに協力して言葉に花をプレゼントされていただろう?」
スコップが無くなってクリスティアが推理するほどの事件となった出来事は別の場所で語られるかもしれない。
「それもそうね。クリスティアさんも式と同じように会話していて私もお花の勉強をしたくなってきたわ」
「そう、じゃあこの花から──────」
式が手からとある花を出して啓子に花言葉を教え始め、そうして夜まで話は続くのだった。
最終更新:2018年08月18日 23:36