写真を漫画風の輪郭線とトーン、黒ベタで構成された白黒画像に加工する方法を説明します。
作例はPainter2019を使用していますが最近のバージョンなら大抵再現できると思います。
下準備
元になる画像を読み込んだら一応レイヤーに複製して作業を始めます
- 画像のメリハリをつけるために効果>色調処理>明度補正から自動設定をクリック
- ノイズを取るために効果>フォーカス>スマートブラーを強めにかける
※こだわりオプション 手作業で不要なディディールやムラを潰しておくと仕上がりが更に良くなります |
輪郭線の作成
※元画像と作業ファイルを分けると同時に元画像をクローンソースに格納する目的があります |
- 効果>特殊効果>ハイパス
うっすら輪郭が確認できる程度に調整します
- 効果>表面処理>木版画
理想的な輪郭線が得られるように調整してください
※画像のパラメーターはあくまで目安です 解像度の差などで数値はかなり変わってくると思います |
※こだわりオプション 不要な線を削除したり途切れた線を書き足してみましょう また、TIPS>線画の太さを調整するを参考に線の太さを調整してみるのも良いでしょう |
- レイヤー>キャンバスを水彩レイヤーに変換を実行して線画をフィルタレイヤー化して次に進みます
白黒画像の作成
キャンバスが真っ白になっていると思いますのでもう一度クローン時の画像を復元します
- キャンバスを選択して編集>塗り潰し→クローンソースで塗り潰し
- 効果>表面処理>スクリーンの適用で白、黒、グレーが丁度いいバランスになるように調整
※参照元を画像の明るさにするのを忘れないように中間色のグレーは明度128ぐらい(適当でいいです) |
トーン化処理
最後にグレーの部分をトーンに置き換えます
- 選択>色選択
画像のパラメーターを参考にグレーの部分で選択範囲を作成します
※選択範囲の作成にマジックワンドを使わないのはスクリプト化を考慮してのことです(マジックワンドを使う場合は地続きのオプションを外しておくこと) |
※こだわりオプション ポップアートの代わりに 実際のスクリーントーンを取り込んで編集>塗りつぶし→パターンで塗りつぶし カスタマイズした用紙テクスチャを新規作成して効果>表面処理>テクスチャを表現 など工夫してみるとよりそれっぽく仕上がるでしょう |
- 最後に選択範囲を解除して、レイヤー>全て固定でキャンバスにまとめて出来上がりです
スクリプト化
クローン以降の作業工程は
スクリプトに記録することで繰り返し利用することが可能になります
下準備からボタン一発で出来上がりますよ
※ただし一部のコマンドでエラーが出るためエクスポートして編集することは出来ません ※※代替方法を使ってエラーが出ないようにしたスクリプトが作成できました。スクリプト解説>おすすめスクリプトにて紹介していますので手っ取り早く試してみたい方はどうぞ |
最終更新:2020年02月12日 16:06