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生まれ落ちた王権 第3話 前編
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dmps_fun
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ストーリー
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ねー、デっちゃん |
ノイン | |
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なんだ |
デっちゃん | |
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本当にこの棺桶みたいなの 持って歩かないとダメなの? |
ノイン | |
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重いし、私みたいな子に こんなの似合わないよ |
ノイン | |
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ほら、私って成長して 少しは綺麗になったじゃない? |
ノイン | |
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小綺麗にする必要があったのは 学校に潜入するためだがな |
デっちゃん | |
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……綺麗って そっちを指してるんじゃ ないんだけど |
ノイン | |
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我慢しろ その中には私の本体の一部が 封印されていると言っただろう |
デっちゃん | |
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忌々しいことに、コレのせいで 私はこの世に留められているのだ |
デっちゃん | |
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この封印を解くには 複数の魔導具を集める必要がある |
デっちゃん | |
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魔導具は常人には 触れる事さえできない そこに在るだけでも悪影響がある |
デっちゃん | |
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この棺に収納するしか 影の者にも、お前にも道はない |
デっちゃん | |
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だから奴らも お前に与えるしかなかったのだ 苦渋の決断だったろうな |
デっちゃん | |
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でもさー この学校の中で魔導具を奪う なんて無理ゲーじゃない? |
ノイン | |
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来て数か月経つけど 全然そんな隙がないよ |
ノイン | |
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「時は来た 魔法学校にある奪われた 魔導具を取り戻してこい」 |
影の者 | |
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って命令されて来たはいいものの 人が多すぎて、奪っても 無事に帰れる気がしないよ |
ノイン | |
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魔導具は地上の闇文明の地にも あるんでしょ? そっちを奪うんじゃダメなの? |
ノイン | |
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やめた方が良いだろう |
デっちゃん | |
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地上にある魔導具は 影の者達の領土を 主張するためのものに等しい |
デっちゃん | |
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奴らは闇文明同士でも 領土の奪い合いをしている |
デっちゃん | |
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大戦後に王が不在となった後 誰が闇文明の王になるかを 今も競い合っているのだ |
デっちゃん | |
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そんな奴らの領土を 不動のものにするのが 地上に残された魔導具 |
デっちゃん | |
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何者も触れることのできない ソレがあるからこそ 奴らの領土は絶対なのだ |
デっちゃん | |
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もしそれを奪われた影の者の地は 途端に他の影の者に 食い荒らされるだろう |
デっちゃん | |
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その恨みの矛先は ノイン、お前に向くことになる |
デっちゃん | |
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すぐに他の影の者達も、自分の 領土の魔導具を奪われるのでは と警戒し、お前を狙うだろうな |
デっちゃん | |
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地上と天上 双方から狙われては ひとたまりもあるまい |
デっちゃん | |
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はぁ……じゃあ何とかして ここにあるっていう 魔導具を探すしかないね |
ノイン | |
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ほら、急いで! 魔法式構成理論の授業 始まっちゃうよ! |
女子生徒A | |
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ちょっと! 待ってよ……! |
女子生徒B | |
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あいたっ! |
女子生徒B | |
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ごめん、ぶつかっちゃった! |
女子生徒B | |
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ううん、大丈夫だよ |
ノイン | |
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……あれ? |
女子生徒B | |
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どうしたの? |
女子生徒A | |
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今、闇文明の子にぶつかったと 思ったんだけど……? |
女子生徒B | |
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誰もいないじゃない ボケてないで早く来なさい! |
女子生徒A | |
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……ま、デっちゃんの 魔術のお陰で、何もしてない内は 見つかる心配はないね |
ノイン | |
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こーんなおっきい棺を 持ってても誰も私を 気に留めないし、記憶にも残らない |
ノイン | |
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話しかけても 顔も覚えてない闇文明の一般生徒 って認識されるみたい |
ノイン | |
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学校に忍び込むのも 生徒として過ごすのも簡単 認識阻害の魔術って便利だね |
ノイン | |
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だからといって騒ぎを起こすなよ |
デっちゃん | |
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この魔術はあくまで 気を逸らす程度のものだ |
デっちゃん | |
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誰もがお前に注目するような 状況に陥れば、効果はない 熟練の魔術の使い手にもだ |
デっちゃん | |
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わかってるって 何度も聞いたよ |
ノイン | |
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目立つことをするのは 魔導具を奪って帰る時だけ、でしょ |
ノイン | |
地上から遥か高みの 雲海に浮かぶ巨大クリーチャー ホウエイル | |
今いる場所は その背中にある学園都市 | |
ここにも魔導具があるらしいが 地上とはまるで別世界だった | |
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ここは地上とは大違いだね 魔導具があっても こんなに違うものなんだ |
ノイン | |
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ここが気に入ったか? |
デっちゃん | |
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まぁ、地上ほどの危険はないよね のんびりできていい |
ノイン | |
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私が闇文明に属する者じゃ なければ、だけど |
ノイン | |
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おい、邪魔だ 闇の眷属 |
男子生徒A | |
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あ……ごめんなさい |
男子生徒B | |
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例え私みたいな 部外者じゃなくてもこの扱いだ |
ノイン | |
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敵を倒して解決するものじゃないし 地上より厄介かもね |
ノイン | |
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魔導具の場所も 生徒達には秘匿されてる 野ざらしにされてる地上とは大違い |
ノイン | |
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……いくつか重要そうな 場所には目星をつけられたけど 確証は持てない |
ノイン | |
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教師に近づきすぎると バレるかもだし |
ノイン | |
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まだしばらく授業を受けながら 探りを入れるしかないかぁ |
ノイン | |
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みんな、準備は? |
レヴィ | |
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ああ、大丈夫だ |
生徒達 | |
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今度こそ魔導具の回収を 成功させてみせます! |
生徒達 | |
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(見ろ、ノイン ホウエイルの地上派遣 チームだ!) |
デっちゃん | |
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(えーっと、地上の魔導具を 回収して、闇文明の領土を 奪おうとしてる人達だよね) |
ノイン | |
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(それがどうかしたの?) |
ノイン | |
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(この際だ、お前も参加しろ!) |
デっちゃん | |
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(えぇ!? 何でまた 地上に戻らなきゃ なんないの?) |
ノイン | |
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(このままここで授業を 受けていても埒が明かん) |
デっちゃん | |
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(ならば魔導具に最も近い 生徒達に紛れこめれば 情報は集まるだろう) |
デっちゃん | |
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(それに、仮に地上の魔導具を 奪ったとしても、それは ホウエイルのやったことだ) |
デっちゃん | |
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(確かに、それなら 魔導具を集めつつ 影の者の邪魔もできる!) |
ノイン | |
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待って待って! 私を忘れてるよ! |
ノイン | |
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君は……? |
レヴィ | |
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遅いぞ! 闇文明が足を引っ張るな! |
男子生徒 | |
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早く魔法陣に入れ 転送が始まるぞ |
男子生徒 | |
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わかってるってば! |
ノイン | |
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この転送の感覚だけは 何度乗っても慣れないなぁ |
ノイン | |
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だよねえ……だけど これがない時代は、地上への 移動は命がけだったらしいよ |
女子生徒 | |
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うへぇ 想像したくないね…… |
ノイン | |
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(どう、デっちゃん? すごく自然な割り込みでしょ) |
ノイン | |
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(私の魔術がなければ 即刻捕まっていた程度にはな) |
デっちゃん | |
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転送が始まるぞ、私語は慎め 行くぞ |
レヴィ | |
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う……おぇ…… |
男子生徒 | |
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また君か いい加減転送に慣れなよ |
女子生徒 | |
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三半規管がめちゃくちゃに されるような感覚 慣れるかっての…… |
男子生徒 | |
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各自、分担は 頭に入っているな? |
レヴィ | |
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大丈夫よ |
女子生徒 | |
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誰に言っている? 当たり前だろう |
男子生徒 | |
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………… |
レヴィ | |
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(わ……目が合った このレヴィっていう人は 勘がいいみたい) |
ノイン | |
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(「ホウエイルの魔女」の弟子で マスター候補生なんだっけ) |
ノイン | |
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(デっちゃんの魔術も万能じゃ ないし、あまり関わらない ほうがよさそうだね) |
ノイン | |
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まずは周囲の安全の確保だ 奇襲されては魔導具の 確保に支障が出る |
レヴィ | |
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周囲に闇文明の クリーチャーが居ないか 念入りに調べろ |
レヴィ | |
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僕は魔導具を捜索する 行け! |
レヴィ | |
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さて……彼らにくっついて 魔導具を探すのもいいけど |
ノイン | |
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私達が魔導具を回収するなら 先に見つけて奪うほうがいいよね |
ノイン | |
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デっちゃん 魔導具がどこにあるか わかったりしない? |
ノイン | |
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任せろ ついてこい、ノイン |
デっちゃん | |
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デっちゃん……あそこ 何か光ってるんだけど あれが魔導具? |
ノイン | |
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GYAGYAGYAGYA!! |
魔導具 | |
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……何、あれ? 燭台? |
ノイン | |
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なんだか…… どんどん炎が激しく 燃え上がっていってるような |
ノイン | |
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いかんな 魔導具が起動している |
デっちゃん | |
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起動するとどうなるの? |
ノイン | |
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防御機構のようなものだ 近づくもの全てを迎撃する ……誰かが迂闊に近づいたな |
デっちゃん | |
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早く調伏しないとまずいぞ このままではここら一帯が 消し飛ぶ! |
デっちゃん | |
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えぇ!? |
ノイン | |
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調伏って……ああもう、 わかったよ! とりあえず ぶちのめせばいいんだよね! |
ノイン | |
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お前ならば魔導具に触れられれば 鎮められるはずだ |
デっちゃん | |
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何でもいい、 あの魔導具に一撃与えろ! |
デっちゃん |