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伝奇・コラム等 - (2006/09/16 (土) 04:17:21) のソース

*コラム
こちらでは世界観理解のための事柄を手短な読み物にして項目毎に書き加えて行きたいと思います。
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Index
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***狭間市の地図
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狭間市の地図をちょっと書いてみました。イメージが掴み易くなれば幸いです 
非公式(?)ですので参考程度にしてください。 
スケールとか細かいところはちょー適当です。細かいところを指摘して虐めないで下さい。

***狭間市の住宅事情

狭間市の住宅事情についてそれぞれの地域の特色を記述します。

・新市街地
新市街地は再開発に伴い発展した地域で交通の便の良さも手伝ってもっとも人口が密集した地域です。
都市部に定住する人外は隣の家の事も良く分からないこの様な場所を好んで棲家にすることが多いようです。
家賃などは他の地域に比べれば高くなります。

・旧市街地
再開発により狭間市の中心の座を新市街地に譲り渡した地域です。
流れ者の人外が多く住む場所でありますが、彼らは棲家の近くでの揉め事は好まないため意外と治安は保たれています。
家賃は他の地域に比べていくらか安く、また、人情味溢れた下町の雰囲気を残す場所でもあります。

・住宅地
再開発により狭間市に引っ越してきた人間が多く住む場所です。
住宅地は狭間市各地に複数点在し住民の良き住居となっています。
家賃などは新市街地に比べればいくらか安くなっていますが長く定住する者以外はこの地域には住まないでしょう。

・開発放棄区画
再開発計画を途中で放棄された地域です。この場所には住居許可が下りないために通常の人間は住む事はありません。
この場所に住む者は人外としても周りに受け入れられない者か余程腕に自信がある者かのみです。
ここに住む事を決めたのならば安眠できない事は覚悟してください。寝ている間に殺されても何も問題がおきないのがこの場所です。

***狭間市のインフラ整備

・狭間市の人口6万人を支えるインフラについて

狭間市のインフラは再開発及びストラスによる施設の設置により都内の他の場所と比較しても極めて良好な状態になっております。
上下水道・電力・ガス・情報技術の整理はもとより、その他各種の施設も豊富に取り揃えております。
(以下省略)

・将来を担う子供の教育について

教育におきましては小中高と、公立・私立各種の学校が存在しベッドタウンとして安心できる環境を整えております。
大学に関しましては市内には「ストラス大学」という総合大学が存在し、その施設の豊富さから市外からも多くの学生を迎えております。
中でも目を見張るのがストラス製薬の奨学金制度で、簡単なストラス製薬のアルバイトを紹介することで孤児や身寄りのない子供たちに対して学業に就く機会を多く設けております。
また、卒業後も児童に応じた進路相談を行い、その多くをストラス製薬及び関連企業での雇用を行っております。
(以下省略)

・市民の安全を守る治安維持について

治安維持におきましてもストラス製薬の持ち株会社であるストラス警備保障が日夜、狭間市のパトロールに勤め、警察業務との連携により市民の安全を守るべく活躍しております。
このストラス警備保障はストラス製薬の施設などの警備を行っていた部門が独立し法人化したものでその実績・ノウハウなどに関しましては日本でも有数の能力を過去に幾度も示しております。
(以下省略)

(狭間市発行の広報誌より一部抜粋)

***狭間市の地理・地形について

狭間市北西には丹沢山系が広がり市街地からもその雄大な眺めを楽しめます。
また、山間部からは狭間川が流れ、新市街地・旧市街地をはじめ各地域を横断しています。
旧市街地と呼ばれる区画は現在の狭間市の中心部よりも山間部よりに存在し、そのはずれは人口密度が低くなる反面豊かな自然に恵まれた地域になっております。
この狭間川は狭間市の重要な水源であり街中では親水広場などが各所に設けられており、市民にとって無くてはならない存在になっております。

(狭間市発行の広報誌より一部抜粋)

***ストラス製薬について
ストラス製薬の部署としては以下の様なものがあります。(裏)と表示されるものは一般的には存在を認知されていない部署です。

:○表部門|ストラス製薬の表の活動を支える部門です。一般的な社員は裏の活動すら知りません。

・開発部門:薬品や新技術の開発を行う部門です。
・研究部門:生薬の効能、薬品の臨床データを研究する部門です。
・保安部門:施設の警備、狭間市の治安を守る為に日々活躍する部門です。

:○裏部門|ストラス製薬の裏を司る部門です。非合法活動を行う事に一切抵抗がない者達で構成されています。

・諜報部門:企業的・人外関係などの情報を操作する部門です。
・戦闘部門:人外との戦闘・捕獲等を主に行う部門です。非合法活動でも躊躇なく行います。
・人外研究部門:人外の能力・生体を研究する部門です。非合法な人体実験なども行っています。これらの研究によって得られたデータよりストラスは商業的な薬品などの開発を行っています。
・対人外兵器開発部門:研究や実戦データなどから人外に有効な攻撃・防御手段を開発している部門です。詳細は不明です。

以上の他にも様々な部署が存在します。

***狭間市の吸血鬼について

狭間市の主な吸血鬼「夜闇の民」は、吸血という行為で命を永遠に保つ人外とします。
日光以外には伝説にあるような弱点(ニンニク、流水を渡れない等)は存在しません。
ただし、肉体的な特徴(霧にもオオカミにも化けられません)も通常の人間と大して変わりなく、特殊な方法で滅ぼさなければならないと言う事もありません。(心臓に杭を打つ、棺を破壊する等)
ただし、これは一般的な夜闇の民のみに適応されるもので、高い実力を持つ者の中には例外もいます。
このような脆弱な人外でありながら、裏の世界で最も強い勢力をもつのが夜闇の民です。これは人の事を知り尽くした民長の功績によるものが大きいのです。

夜闇の民以外の吸血鬼の設定におきましてはプレイヤーやSDに一任されますが世界観を壊さないように注意して運用しましょう。
日光などの弱点を設定しないのであれば吸血鬼である意味は薄くなると思います。そうした際は別の種族に設定する事をお勧めします。
日光の下で動ける様にするのならば、成功要素2割低下などの制限をつけてはいかがでしょうか?

***自動人形について

自動人形は大きく分けて2種類に分けられます。

1. 人に似せられた愛玩用のモノが魂を持ったもの
2. 道具として作られた人形が魂を持ったもの

どちらも人形師によって魂を与えられた場合もありますがそのあり方は大きく異なります。

1に分類されるものは人間の姿に対して強い憧憬をもち、自分の本来の姿(人形としての姿)を他者に見せる事には強い抵抗があります。
これは人形としての姿に対して憧憬の反面強い羞恥心をもつからです。

2に分類されるものはこの様な羞恥心はもちませんが人間としての姿に対しての執着も薄いために、人間に擬態していても見るものに奇異な印象を与えるかもしれません。

どちらも定期的なメンテナンスが必要ではありますが、メンテナンサーには強い信頼がないと任せないかもしれません。
これは、自動人形の機械部分は致命的な弱点となるからです。自分自身をメンテナンスできる者は極力他者に見せないでしょう。
また、メンテナンサーは同じ組織の者か、それがいなければ信頼できる土地固有の者に頼る事になるでしょう。

これらの設定におきましては各SDやプレイヤーにより異なる事もあるでしょうが、その場合は裏づけとなる設定を世界観を壊さないようにしっかり行って下さい。

***狭間市外の組織について

狭間市内での最大勢力「夜闇の民」「ストラス製薬」これらの勢力の他にも世界には様々な人外組織・対人外組織が存在します。
詳細は[[こちら>http://www10.atwiki.jp/dontpanic/pages/86.html]]の組織の項目に準じるものとします。
これらの組織の設定はプレイヤー・SDに一任されますが、「夜闇の民」「ストラス製薬」共に狭間市外でも強力な影響力をもつことは理解しておいてください。
その上で他の組織は彼らの本拠地である狭間市に侵入を行っていますが、全ての侵入を阻止する事は大変な労力であるために小規模なものに限り黙認しているのが現状です。
また、夜闇の民・ストラス製薬それぞれの対応基準を下記に示します。

○夜闇の民
:対応対象|主に人外の組織。
:態度|多少の情報収集程度まで黙認、狭間市の勢力図に余り深く関わる事は好まない。
:禁止事項|夜闇の民への直接的な敵対。
>一匹狼の人外も夜闇の民に挨拶は行いますが禁止事項に触れない限りは組織の人外よりも対応は甘めになります。
>また、狭間市には旧来から存在する夜闇の民以外の人外の組織なども存在しますが。これは基本的に夜闇の民の下部組織として扱われております。
>小規模な排除・組織運営上での活動などを下部組織に命じる事もよくあり、PC達のセッションに関わる事もあるでしょう。

○ストラス製薬
:対応対象|主に人間の組織(企業などの利益組織・対魔組織)
:態度|多少の情報収集程度まで黙認
:禁止事項|ストラスの秘匿情報への介入の意思
>人間の対魔組織などが狭間市に入る場合は主にストラスには秘密で潜入する事が多い様です。
>しかし、ストラス諜報部の活動によりほぼ正確にその状況は把握され、見逃されているというのが実情です。
>通常のPCには監視などは着きませんが、ストラスへの敵対行動・禁止事項などに触れた場合は即座に監視がつき、排除の準備に取り掛かる事でしょう。

・禁止事項に触れたらその組織は排除されます。

***ナワバリについて

○ナワバリ内の効果
そのナワバリの中では主に有利な事象が働くようになります。
物理的な効果に限らず、呪術的な効果も及ぼす事が可能です。
セッションの運用上は前提変換や一時成功要素として使用するといいでしょう。

例
・一般人の認識を操る事ができる。
・絶技の効果時間の延長・効果対象の拡大。
・ナワバリ内での出来事は感知しやすい。
等

特殊例(根源力10001以上の追加設定で得られるもの)
・絶技の効果時間の永続化。
・空間歪曲など、物理現象を操る事ができる。
・ナワバリ内限定での弱点の克服。
等

○ナワバリの範囲
ナワバリの範囲は以下のような記述を例にあげて説明します。
例:東京都狭間市○○○ ●丁目~

・家周辺のナワバリ
上記の「●丁目~」とある程度の規模の範囲になります。

・1区画のナワバリ
上記の「○○○」とある程度の規模の範囲になります。

・大規模なナワバリ
上記の例で挙げれば「狭間市」がナワバリの範囲になります。

上記の例は必ずしもそれだけの範囲をもつわけではありません。状況・設定などに応じて変更される場合があります。

>・美咲の場合
>美咲のナワバリは旧市街地の自分の住む町内会の範囲を統括しています。
>彼女のナワバリに住むのは流れ者の人外が多く、彼女に多大な借りを持っている様です。
>また、争いを好まない彼女の性格をを反映して治安は他の地域に比べて良好となっております。

>・紅の場合
>紅は狭間市ひばりヶ丘と呼ばれる地域を統括しています。
>この地域は旧市街地の外れに存在し、自然に囲まれた人口密度の薄い地域となっております。
>人口密度が低く、彼女も常に中立的な立場を取っている為、夜闇の民も干渉を極力行わないようにしております。
>また、彼女の屋敷は林に囲まれており、静かな時をそこで過ごしております。

***幽宮(かくりのみや)
 根源力10001以上で取得できる「ナワバリ特殊化」で得られるナワバリの効果です。
 ナワバリの中でも術者の本拠地となる場所にのみ存在し、その中では弱点の克服など様々な特殊効果が得られます。
 具体的な適応はSD裁量ですが、一般的には、内部で術者に敵対的な行動を取ろうとすれば、「術者の根源力÷判定単位÷10」の難易度がペナルティとして発生する事となります。

***異界(幽界)
通常の世界とは異なる環境・法則の元に存在する世界です。
環境などは世界毎に異なるため一概には言えません。
人間が支配するこの世界から去った人外が住む世界なども存在し、その中でも有名なものに「竜神の里」と呼ばれるものがあり、人の世界に共存出来なくなった人外がその世界へ移動する事もあります。
ただし、異界への移動は通常の方法・能力では不可能であり、その為にはその世界の門を開く鍵や多くの生贄などを用いなければなりません。

>A-DIC伝奇では、特に強力(根源力が計上出来ない程)な人外達が住む特殊な空間として扱います。
>上記以外の設定につきましては各SDに一任します。

***蝕
通常はこちら側の世界と独立している異界ですが、積み重なった条件や異界への門を開こうとする行動により世界間の境界が一部の地域などで曖昧になる場合があります。
その際は、お互いの世界のルールなどが溶け合い混沌とした状況になり、通常ありえない事が起こり得る様になります。
その様な状況を「蝕」と呼びます。由来の通り月と大きな影響があり、満月や新月などは異界への門を開く大きな条件になる場合が多い様です。

>上記以外の設定につきましては各SDに一任します。

***神・精霊などについて
狭間市世界観では宗教的な意味での神の存在は明らかにされていません。無論宗教的な対魔組織などは存在しますが根源力をもつキャラクターとしてはNPCとしても出さないほうが良いでしょう。
妖精、精霊などと呼ばれる存在に関してはSDの裁量にお任せします。ただし、基本的には伝奇での人外とは物質的な肉体をもった種族として扱う事が望ましいと思われます。
精霊・妖精などの物質的な肉体をもたないキャラクターを表現するのであれば「自分のナワバリ内のみ物質化を解除できる」などの制限をかけると良いでしょう。
その場合は特定の攻撃方法などに弱くなるなどの制限もゲームバランス上必要になると思われますので注意してください。

***マジックアイテムについて
伝奇A-DICでは強力な術者、人外が作成した物をマジックアイテム(宝具)として扱います。
通常のものでは絶技などのように特殊な効果は望めませんが、通常ではありえない成功要素を根源力に応じて与える事ができます。
これらはアイテムの能力による戦力上昇よりも、その「通常ではありえない成功要素」を生かしたプレイヤーのテクニック(前提変換など)を期待する事にしましょう。
「術具作成」などで作成される様な絶技効果を持つものは極めて貴重なものとして扱われます。

***諸里人舎
 日本の裏世界全体に影響力がある人材派遣組織。
 その上層部には謎が多く、PC達が接触するのは黒服の代理人に留まる。
 基本的には人材の仲介に留まり、成功報酬などは依頼人からPCへと支払われる
 各地域の組織は必要があればこの諸里人舎に依頼し、問題事の解決を図る事があり、その際の報酬は諸里人舎から支払われる。
 正確な組織規模は不明ですが、依頼人の要請により金額(仲介料)次第で多少の腕利き(根源力2000相当)から達人(根源力10001以上)まで何気なく手配できます。
 組織の運営は要請があった依頼人に要望通りの人材を派遣し仲介の対価を得るに留まり、各地域の組織とはそれ以上の接点を持たない絶対中立的な組織です。
 また、基本的に各組織に人材を派遣する以上の干渉を行うことはありませんが、敵対行動などを行った組織は全て例外なくその後壊滅している事実が明らかになっております。
 強力で謎が多い組織ではありますが、契約には誠実であり、派遣する人材の質も信頼に足るものである為に各組織は諸里人舎との関係を断ち切る事ができません。
 PC達は諸里人舎と何らかの繋がりがあり、「依頼を請け負う対価」(金銭・物品・情報etc)と引き換えに狭間市外などの仕事を行う可能性が常にあります。

>例1:原型B:「組織」のPCが仕事を請ける場合
> PCの組織は諸里人舎にPCを貸し出す事を了承し、既に対価(主に金銭)を貰っているとして扱うといいでしょう。PCへの報酬は組織から得られるものとします。

>例2:派遣した人材が死亡し、PCに対する依頼が未達成な場合
> 基本的には諸里人舎は人材を派遣するに留まりますので、仲介以後のPCと依頼人との問題には立ち入る事はありません。

>例3:複数のPCが召集される場合
> 諸里人舎は基本的に人材を派遣する事に留まりますが金額次第で「問題解決」まで請け負う事もあります。その為に複数のPCを召集する事もあるでしょう。

>例4:諸里人舎が契約を破棄する場合
> 依頼人Aが契約に従っている限り諸里人舎も契約に従っているために諸里人舎からその契約を破棄する事は通常はありません。
> ただし、依頼人Aと敵対する依頼人Bがさらに大きな金額(依頼人Aに対する諸里人舎の違約金なども含む)で諸里人舎を買収する事があります。
> その場合、諸里人舎は依頼人Aに対して違約金を支払い、契約の破棄を伝え依頼人Aに対する24時間の行動の停止の後に依頼人Bとの契約の履行に移ります。
> 通常違約金は契約金額の10倍前後と設定されます。

>例5:PCが得られる報酬
> PCは依頼人からの報酬の他に諸里人舎から「依頼を請け負う」という事に対する対価などを得る事があります。

 以上が諸里人舎の基本設定となります。ただし、黒服の代理人により多少の変更がある事も考えられますが、それは各SDの裁量の範囲としてください。

:ぶっちゃけ|これ以上、本当に考えてません。諸里人舎の謎は謎として決して明かされない方がいいと思います。ただし、黒服の代理人が「実は~だった!」としても面白いかもしれませんが、それは代理人のみにとどめ上層部の正体は不明として扱うと他のSDと共有しやすいでしょう。

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