足早に去っていく
デッシュを見送る
セシル
慎重に背後から近づくつもりだったが、何故か感づかれてしまった。
ふぅ、と息をつくセシルだったが、背後の気配に素早く振り向く
そこには
エビルマージが立っていた。
「ふふ・・・・何を勿体つけておる、貴様の技量ならば充分に殺せたはずだ」
セシルはそれを聞いてエビルマージに喰ってかかる
「僕は僕自身の判断で戦います、あなたに指図までされる覚えはない」
エビルマージは何も言わず、ただ水晶球をセシルへと差し出す
そこに写るのは、苦悶の表情を浮かべる
ローザの姿だった・・・・・
「勝ち残ったのはいいが、手遅れにならんとも限らんぞ・・・・ふふふ」
嘲るように耳元で囁くエビルマージを振りほどき
「僕はお前を殺してやりたいよ・・・・・」
血を吐くような声で言い残すとそのまま平原へと駆け出していった。
まぁよい、せいぜい励むことだ・・・・
セシルの後ろ姿を見ながらエビルマージは考える
殺戮を繰り返し生まれた憎悪と血に塗れた猛き魂、これもまた例の超魔獣を目覚めさせる鍵
まさにここはうってつけの舞台だ。
しかし
ゾーマは一体何を考え、この戦いを企てたのか・・・・・
そこがエビルマージの唯一の不安といえば不安だった。
ただの座興のように振舞ってはいるが、その真意は計りかねる。
秘宝も探さねばならんがここはひとまず戻ろうと上空に上がり
そこからふと地上を見るとセシルはようやく決心がついたのだろう
黒髪の剣士・・・確か
ザックスとかいったか?の後を追い始めた。
「そうだ・・・戦え、戦いこそが我が野望を成就させる・・・・セシル=ハーヴィ
果たして我が供物となってくれるのは貴様なのかな?」
それだけを呟きエビルマージは姿を消した。
【デッシュ 所持品:
ミネアの首輪
第一行動方針:
エドガーとの合流
最終行動方針:首輪の解除】
【現在位置:封魔壁監視所付近の平原】
【ザックス 所持品:
バスターソード
基本行動方針:非好戦的、女性に優しく。】
【現在位置:封魔壁監視所付近の平原】
最終更新:2011年07月18日 08:06