ゴミ捨て場の中を
ティーダと
アルスはとぼとぼと歩いていた。
「ごめんね、ティーダみっともないところみせちゃって」
「別にいいッスよ、勇者だって泣きたいときは泣いてもいいッスよ」
その言葉を聞いてアルスはまた黙り込む
「ご、ごめん変な事言ってしまって」
あわてて弁解するティーダだったが、アルスは笑ってそれに応じる
「そうだね・・・・僕、ティーダに会えて本当によかったと思うよ
ありがとう・・・・ティーダがいなかったらとっくにくじけていたと思う」
これを聞いてティーダは顔を赤くする
「そんな、感謝するのは俺の方ッスよ!」
そして2人はお互いの顔を見合わせ笑うのだった。
そのときゴミ捨て場の床が振動と共に大きく開く
主を失ってなお処理システムは稼動し続けていたのだ
大量のゴミが地下深く、奈落の底へと落ちて行く
アルスは判断良く壁に取り付いたが、ティーダは逃げ遅れてしまった
辛くもアルスが伸ばした手に捕まり難を逃れるが、このままだと落ちるのは時間の問題だ
「アルス!手を離すッス、このままだと2人とも助からないッスよ」
「離すもんか!だって君は・・・僕の友達だから・・だから絶対離さない!!」
しかし、床の傾斜はますます大きくなっていく、それにあわせてアルスも少しずつ奈落の方へと
引きずられていく、そのとき何処かからか声が聞こえた。
「レビテト!」
アルスとティーダは急に身体が軽くなるような感覚を覚えていた
なんだか空を飛んでいるような・・・・・見ると足が床から浮きあがっている。
さっきの声の方向を見ると、女の子が手招きしていた。
「ぼさっとしないで!はやくこっちに」
2人は何だか泳ぐような気分で足をばたつかせながらなんとかゴミ捨て場を脱出した。
ゴミ捨て場を抜け出すとそこは草原だった。
一息ついたアルスとティーダは思い出したように改めて
命の恩人にお礼を言う
「あろがとうございます、おかげで助かりました、ところであなたのお名前は?」
「私は
ティナ=ブランフォード、良かったわ間に合って」
そのまま2人は色々と話をしながら草原の中を進む、しばらく行くとティナが何かを見つけたようだ
厳しい顔で地面を見つめている。
見ると草原になにやら這いずったような痕がある、それははるか西の方に続いていた。
ティナはしばらく考え込んでいたが、やがて申し訳無さ気に2人に頭を下げる
「実は2人にお願いがあるの・・・・倒すのを手伝って欲しいモンスターがいるの・・・・」
暫しの沈黙、しかしティナには答えが分かっていた、せっかく助かった命をまた危険にさらす
人間が何処にいるというのだ・・・・・
「ごめんね・・・やっぱり無理・・・」
だがアルスとティーダは快くティナの依頼にこたえたのだった。
「ええ、モンスター相手なら僕たちもお役に立てると思います、手伝わせてください」
ティナは予想外の言葉にびっくりしたような顔をしている。
「いいの・・・でも君たちも」
「いいッスよ!あそこでティナさんに会わなければ今ごろ死んでいたッス!
だからこれは
恩返しッス!!」
恩返し、という言葉を聞いて少し照れたような表情をしたティナだが、笑顔で頷くと
「そう・・・なら遠慮なくお願いするわね、2人ともよろしく」
と手を差し出す、そしてアルスとティーダも笑顔でその手を握り返すのであった。
【アルス 所持品:
小さなメダル 鋼の剣
第一行動方針:ティナに協力する
第二行動方針:仲間を集める
基本行動方針:弱きを守り悪しきを裁く
最終行動方針:ゲームを覆し、
ゾーマを倒す
【ティーダ
所持品:
いかずちの杖
第一行動方針:ティナに協力する
基本行動方針:仲間を集める
最終行動方針:何らかの方法でサバイバルを中止、ゾーマを倒す
【ティナ 所持品:
エンハンスソード、
プラチナソード
第一行動方針:
デモンズウォールを追う
備考:
テリーに殺されるのならばかまわない】
【現在位置:ベクタ西の草原】
最終更新:2011年07月17日 19:11