この豪雨の中、砂漠を横断するひとつの影。
アグリアス・オークス。
その足に迷いはない。
彼女は迷うことなく帝都ベクタに向かっていた。
砂の山から帝都ベクタを見やる。
「…まだ遠いか。」
地図から見てもベクタにいくには山道を超えていかねばなるまい。
ふと自分の左前方を見る。
突如左側に閃光が見えた。
地図を思い出す。
「帝都には人が集まると思ったが、意外にもあのアルブルグとやらにも人が集まっているかもな。」
この豪雨の中あれほどの閃光を出すことができる。そんな魔法を
彼女は知らない。
少なからず一筋縄ではいかない。それだけはわかった。
しばらく思案する。
そして、再び歩き出す。
アルブルクかベクタ。どちらかに行くかは彼女のみぞ知る。
最終更新:2011年07月17日 19:41