ハンドアウト
平和な世界、平和な街。しかし、裏切りの世界の中では、指先一つで破壊される危うい平和。
狂気の淵は、いつでも牙をむいている。その方向に向くのはいつの日なのか。

残虐な戦闘狂、伊庭宗一。彼が見せたほんのわずかな、現実への回帰。
彼の見せた表情は、何を意味するのか。

ダブルクロス≪Never seen her again≫
誰が加害者? …誰が、被害者?


PC1 伊庭宗一 尊敬/脅威
FHのテロ計画に交わっていた伊庭宗一との対峙。拮抗した戦闘は、伊庭の突然の離脱で終焉を迎える。いったい何が。

PC2 薔薇の人 誠意/不信感
しとしと降る雨の中、散っていった仲間たちを参る。そういえば、ここにはいつも薔薇の花をたむけられている墓がある。今日はたまたまその主の顔が見られた。
(今まで謎だったんですよ)

PC3 “復讐者” 同情/悔悟
全国的に被害者が増えている。その対象はUGN、FH、RB、一般人と数知れず。君はその調査に乗り出す。

PC4 蓬莱人形 好奇心/嫌悪
妙にざわざわしている。ざわざわ。…何か受信したりしてんのか?


登場PC
PC1 狛井篠乃
PC2 加賀山杏里
PC2 葉風真夜
PC3 春日愛理
PC3 
……PC4は? こまけぇこたぁいいんだよ!!


登場NPC
NPC
"狩猟者"伊庭宗一
"復讐者"
その他K市の支部員さん


シナリオ内容
FHテロ活動に加担していた伊庭宗一。当然その任務は高難度、危険極まりない状況に追い込まれるUGN。
しかし、その状態から月を見つめたかと思えば、急に立ち去る伊庭宗一。わけわからん状況。
狛井はその謎の状況を迎えつつも、とりあえず任務を達成する。

その二日後、UGNの散って逝った仲間たちに墓参りに行った加賀山、葉風。
献花している中、薔薇を献じられる墓があることをふと思い出す。ちょうど、その墓の近くに行ったら薔薇を献じる者、伊庭宗一の姿があった。

伊庭の姿に驚く二人。対して、伊庭はどこ吹く風。戦闘の気配も感じられない。二人が煽ってもそれすら冷静に返すその姿は、狩猟者として知られる伊庭の姿ではなかった。

時は同じく、春日と零がグダグダ買い物などをしている中、部下の田中から"復讐者"の情報を聞く。
最初は聞き流していた二人だったが、唐突なそれと思われる者に対して襲撃を食らう。

その襲撃は奇妙なものであり、張られるワーディングを消され、大きな騒動となる。それに駆けつけるUGN側の三人。
この妙な状態に、今は協力体制になろうという提案により、その"復讐者"について情報収集をすることとなった。

それと並行して調べられる、伊庭の奇行。あの墓は誰の墓なのか。何故、あの伊庭がこのような人間らしい行動を取ったのだろうか?


調査を進める結果、推論される伊庭の過去。あの墓―――吉田家、と書かれた墓―――は、伊庭の家族の墓なのではないか。明確な証拠はないが、もしかしたら伊庭は亡き家族を悼んでいたのではないだろうか。……そういう結論に至る。
"復讐者"はその"狩猟者"によって殺された想念の塊がレネゲイドの力によって実体化した物であり、伊庭を狙っているのではないか。こちらもそのような結論に至った。

"復讐者"の行動は続く。伊庭を良く思う心に理解ができない"復讐者"はその心を持つ一人、葉風の心を乱す。
その心の乱れにより、元々不退転の仲。対立の溝が深まる一行だったが、伊庭が動き出したという状況を聞き、一行もそれに向かうことになった。

"復讐者"は伊庭を呼び、伊庭に対する憎しみを吐き出す。その力はあたり一帯に及ぼし、空間は戦乱と化す。
一行がこの場に来た時のその一瞬、"復讐者"は少女の姿に変わる。それを見た伊庭は一瞬の硬直を作ってしまう。その硬直は、"復讐者"が一撃を食らわせるに十分すぎる物だった。
その一撃は伊庭を戦闘不能とし、レネゲイドの力の大部分を奪われてしまう。その力を得た"復讐者"は、力の矛先にこの力と感情を理解できぬ者。一行に向けてきた。

無様な姿を晒し、涙を流す男は語った。
「血を好み、散る様を与える男は、一人の女も守れぬ。俺はいったい何なのだ……」
その姿は、"狩猟者"ではなく、今は亡き吉田家の人間に見えた。


何を学ぶか、人形は。
その胸には憎悪、遺志、尽力、悔悟を学ぶ。

+ ちなみに
蓬莱人形、シナリオに関わるかと思った? あんまり関わってないよ。
……詳しくは裏話。

第三話の感想があればこちらへどうぞ。
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最終更新:2010年12月28日 21:57