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ヤシカエレクトロ35の機構的な特色

ヤシカエレクトロ35には、いくつかの機構的な特色がみられる。それらには、同年代レンジファインダー機と共通の点も多い。


COPAL ELEC電磁シャッター
初期型エレクトロ35の要ともいえる、コパル電子製電磁シャッター。従来の機械式シャッターでは、シャッター開閉速度を(遅く)調整するためにカムやガバナーといった機械的な仕掛けを用意していたが、部品の摩擦や回転に依存するため不安定になりやすく、汚れやオイル固化、衝撃などにも弱い。COPAL ELECはシャッター速度を電磁石にて制御するという方法を採用し、この問題を解決した。
機構としては、シャッター羽根が全開になった状態で電磁石に通電、シャッター羽根に連動した部品を磁石が吸着する事で一時的にシャッターを全開状態のまま保持するというもの。シャッター速度の調整は電磁石への通電時間(シャッター全開状態を保持する時間)を変える事で行い、その性格上、無段階での柔軟なシャッター速度可変が可能となっている。
※ちょっと詳しい説明:  エレクトロ35の絞り調整ダイヤルは(複数の抵抗からなる)可変抵抗機構と連動しており、絞り設定に基づく抵抗値とCdS露出計の電圧とで最適なシャッター速度が瞬時に演算され、それによって電磁石への通電時間が決定される。CC以降の機種(CC/CCN/MC/FC/GL/GX)では、センサーの受光量を制限する回転式プレートが絞り値/フィルム感度に連動して回る事で、本体側は単純にセンサーの受光量のみを基準にシャッター速度を決定できるようになっており、機構の合理化が図られている。

CdSセンサー式露出計
測光速度が速く暗所にも強いCdSセンサーを露出計に使用している。エレクトロ35登場時、既にCdSセンサー自体は珍しいものではなかったが、CdSセンサーの測光結果に完全に依存し、マニュアル撮影モードを切り捨てた「電池がないと使えないカメラ」としては先駆者的存在である。
前期型はファインダー横の小窓に、CC以降に登場したモデルではレンズ上にセンサーが設置されている。フィルム感度に応じて動く可変式の小窓がセンサーに当たる光量を制限する事で、より適切な測光を可能にしている。
なお、GL/GXはSPD(シリコンフォトダイオード)をセンサーに使用する事で、更なる高性能化を達成した。

絞り優先EE(AE)
エレクトロ35は絞り優先EEカメラであり、マニュアル撮影モードは存在しない。絞り優先EEとは、撮影者が決めた絞り値に基づき(光量を加味しつつ)シャッター速度を演算・決定するもので、シャッター速度が決められない事から高速で横切る物体(電車など)の撮影には不利ではあるが、総合的にみて優れた方式である。





最終更新:2009年11月30日 03:16