まとめwiki ~ 「♀29匹のボックスに♂1匹を入れてみた」
02話 - 強力な女
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f29m1
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スリープ
「IKKOのメイクって有り得ないよね~」
ゴローン
「ねぇ~。あたしらだってカネ出せばあれぐらい簡単じゃん」
オレに言わせれば、お前らのほうが有り得ねーよ。
この夕食はなんだ。ポケモン用ジャーキーにサイコソーダ。デブ御用達メニューじゃねえか。
オレのモットーは『低カロリー高タンパク』だ。格闘タイプなめんなよ。
とか思ってたら、オレ以上に高タンパク主義な女が現れた。
この夕食はなんだ。ポケモン用ジャーキーにサイコソーダ。デブ御用達メニューじゃねえか。
オレのモットーは『低カロリー高タンパク』だ。格闘タイプなめんなよ。
とか思ってたら、オレ以上に高タンパク主義な女が現れた。
ゴーリキー
「あたしの晩メシがないんだけど」
ゴローン
「ご、ゴリ子……。ウチら知らないよ。今日の当番はゴニョだし……」
ゴーリキー
「ゴニョ! またお前かよ! なんであたしの分忘れてんだ? この前はトイレットペーパー替えんの忘れてたし、スットロいやつだな」
ゴニョニョ
「ご、ゴニョ~……」
ゴーリキーがゴニョニョの耳を引っ張るんで、オレはつい口を挟んじまった。
ゴウカザル
「おい、やりすぎじゃねえのか」
ゴーリキー
「なんだ、新入りは男かよ。いいかい、ここで平和に過ごしたきゃ、あたしたちに逆らわないことだね」
ゴウカザル
「なんだと……」
いや待て。こいつらは所詮、オレから見れば、レベル的にみんな後輩だ。オレが大人にならなくてどーする。
ゴウカザル
「わかったよ。けど、そんな怒るなよ。飯ならオレの分もやるからさ」
ゴーリキー
「ハッ。とんだ腰抜けだね。殿堂入りしたってのも怪しいもんだ」
室内に笑い声が広がった。好きなコト言ってりゃいいさ。
ゴーリキー
「ところで、"あいつ"の飯は誰か持っていったのかい?」
スリープ
「あっ。そうだった」
ゴーリキー
「……ちょうどいい。新入り。あんたが"あいつ"に飯を持っていきな」
ゴウカザル
「はぁ?」
意味ありげに笑うんじゃねえ、強力女が。