バハムートBahamut
第七霊災を引き起こした古の
蛮神。
「龍神」の二つ名を持つ。
【以下、壮大なネタバレを含みます】
召喚の経緯
第四星暦末期、始皇帝
ザンデの復活により、かつての勢いを取り戻した
アラグ帝国は、
世界統一を成すため、
南方大陸「
メラシディア」への進軍を開始した。
その際、南方大陸の住民たちは次々と蛮神を召喚して対抗。
この内、メラシディアに棲む
ドラゴン族が召喚したのが「龍神バハムート」であった。
オメガによる討伐
南方大陸の住民が召喚した蛮神に対して、アラグ帝国の軍勢は
召喚士や対蛮神兵器を用いて戦った。
特に強力な存在であった「龍神バハムート」に対しては、「
オメガ」と呼ばれる対蛮神兵器が用いられ、
生きたまま捕獲することに成功したようだ。
ただし、オメガがどのような存在なのかや戦いの経緯については、現時点では明らかになっていない。
ダラガブへの封印
「龍神バハムート」を捕らえたアラグ帝国の魔科学者たちは、
バインディング・コイルと呼ばれる拘束具で、バハムートの巨体を拘束した。
さらに、これを
ダークマター製の外殻で包み込み、人工衛星「
ダラガブ」を作り上げた。
ダラガブ内には、多数の信者(メラシディアのドラゴンたち)が詰め込まれたうえ、
ラグナロク級拘束艦によって、再生させ続けることで、バハムートの顕現を維持。
バハムートをコアとして用いることで、「太陽の力」を集積し、
クリスタルタワーに送信するシステムを作り上げた。
そして、月の衛星軌道上に打ち上げたのである。
第五霊災の発生
バハムートをコアにした人工衛星「ダラガブ」が起動したことで、
莫大な「太陽の力(電力?)」がクリスタルタワーに注ぎ込まれた。
しかし、クリスタルタワーは受け止めきれず、流れ出した力が地殻を崩壊させたことで、大地震が発生した。
これが土属性の
霊災である「
第五霊災」である。
第五霊災により、栄華を誇ったアラグ文明は崩壊。
「ダラガブ」の存在も忘れ去られ、人々はただの「月の衛星」と考えるようになっていった。
メテオ計劃による目覚め
時は流れ、
第六星暦末期。
ガレマール帝国の筆頭機工師
ミド・ナン・ガーロンドは、
どのような経緯かは不明であるが、「ダラガブ」が人工衛星であることを知る。
そして、その力を利用するために「
メテオ計劃」を発動した。
辺境都市「
シタデル・ボズヤ」に「
交信雷波塔」と呼ばれる施設を築き、ダラガブと交信を試みたのである。
その結果、シタデル・ボズヤは消滅し、ミドたち研究者も全滅してしまう。
これが世に言う「
シタデル・ボズヤ蒸発事変」である。
おそらく、交信雷波塔からの通信で再起動されたダラガブが、クリスタルタワーに送ったように、
「太陽の力」を送信した結果、エネルギー受信能力を持たない雷波塔もろとも、都市が焼かれたものと思われる。
ネールのテンパード化
ミドによる「メテオ計劃」の失敗の後、帝国軍第VII軍団長
ネール・ヴァン・ダーナスは、
ダーナス家が受け継ぐアラグの知識を利用して、「ダラガブ」を利用することを思い立つ。
ダラガブをコントロールして
エオルゼアへと堕とし、蛮神を呼ぶ蛮族を殲滅するという作戦である。
これが当時の皇帝、
ソル・ゾス・ガルヴァスに承認された結果、第二次「
メテオ計劃」として動き出す。
だが、ダラガブとの交信の最中、バハムートと接触したネールが
テンパード化してしまう。
以後、密かにバハムートの意思を受けて、ネールは動くこととなる。
そして落着地点が、かつてバハムートを捕らえた対蛮神兵器「オメガ」が眠る
カルテノー平原に設定され、
第七霊災の日を迎えることになったのである。
第七霊災の真実
ネールの働きにより、ダラガブはカルテノー平原に向かって堕ちた。
そして、上空で外殻が砕け散り、その内部より「龍神バハムート」が現れたのだった。
数千年の長きに渡り、捕らえ続けられていたバハムートの怨みは深く、人が棲まうエオルゼアの地を、
メガフレアの炎で焼き尽くしてしまう。
これに対し、
救世詩盟の盟主
ルイゾワは、
十二神を召喚することで、
「
エーテルの檻」を作り上げ、再封印を試みる。
しかしバハムートの力が上回り、エーテルの檻は無残にも砕け散ってしまった。
さらにこの時、周囲に飛散した大量のエーテルが、再生を願う人々とルイゾワの祈りによって、
再生の象徴である幻獣「
フェニックス」の顕現を促してしまう。
半神ともいえる状態になったルイゾワ=フェニックスは、大量のエーテルを消費して、エオルゼアを再生(新生)させた。
そして、フェニックスの力で、バハムートを貫き、大きなダメージを与えたのだが、
完全な蛮神と化すことを恐れたルイゾワは、その力を手放し、自ら命を絶つことになる。
その隙を見逃さなかったバハムートは、散りゆくルイゾワのエーテルを喰らい、コアだけの状態となって地中に潜ることになる。
大迷宮バハムート
エオルゼアの地下に潜伏した、バハムートのコアに対して、地上に落下していたラグナロク級拘束艦が動き出す。
拘束艦の使命は、バハムートを「活かし続け、捕らえ続けること」。
そのため、拘束艦は地中を掘り進み、コアを見つけると肉体の再生を開始した。
これがエオルゼア地下空間に存在した、バハムートの正体である。
光の戦士たちは、ルイゾワの孫である
アリゼーと共に、バハムートを消滅させるため、戦うことになる。
最終更新:2014年11月11日 11:25