雷電姫&欠陥電気(レディオノイズ)◆7fqukHNUPM




――街はひそやかに、君を隠してた。
――たどり着いた場所、思い出す、あの記憶。


#  #  #


アイスクリーム売りの車の前で、双子の姉妹に出会った。
こんな季節によくやっているなぁと思ったけれど、その『よくやっているなぁ』という感嘆はそのまま『そう言えばこういうのを食べるのも久しぶりだなぁ』という欲求に直結してしまい、
そして同じことを思った人は他にもいたようで、アイスがペイントされた車の前にはそれなりの列ができていた。
その二人組の子どもは、彼女よりも列の少し前方に、二人で一人分のようにくっついて並んでいた。
肌の色と髪の色が違うこと以外はそっくり瓜二つの外見だったから、すぐに双子の姉妹だと分かった。
その時は、『あ、双子か』と発見したきりで終わってしまったけれど、それがはっきりと『あの子達は……』という注目に変わった事件は、彼女たちがアイスクリームを買い終えたその直後に起こった。

褐色の肌をした方の少女が、不覚にも財布をカバンへとしまおうとしてアイスを傾けてしまい、コーンに乗っかっていたその塊をべしゃりと落としたのだ。
よほどらしくないドジだったのか、もう一人の少女が目を丸くしていた。
しばらく気まずい沈黙が姉妹の間に落ちていたが、やがてもう一人の方が、一口食べられていた己のアイスを差し出し、二人で代わる代わる食べようという風なことを言って慰める。
アイスを落とした方は、しばらく気まずそうに無事な方のアイスと片割れの姉妹を見据えていたけれど――やがて、意を決したように食らいついた。
なぜかアイスの方ではなく、一口を食べたばかりの、もう一人の口元へと。
え、何だ、最近の小学生は進んでいるのか、そういう問題か、と困惑が双子を見守っていた幾人かを襲った。しかし、双子にとっての深刻な問題は、その直後に起こった。
突然の接吻と口元へのアイス嘗めとりに驚いて、その姉妹は無事だったはずのアイスを手元から落としたのだ。
べしゃり、とアイスの塊がふたたび路面に吸われた。
姉妹の顔が、同時にさっと青ざめた。
衝撃が双子を襲った。せっかく並んで買ったアイスが、二つとも失われてしまった。
褐色の肌をした方の少女が、責任逃れの言葉を考えようとするかのように目を逸らした。
雪のように白い肌をした少女は、表情を凍らせたまま、ぷるぷると震えていた。
ああ、これは喧嘩になるなと思った。
なんせ、もう一度並んでアイスを買いなおすには、パーラーの前の列はだいぶ長くなってしまっている。
「お、お姉ちゃんのせいだ」というようなことを、接吻された方が言った。

ああ、こちらの方が妹なのか、という納得が、見守っていた彼女に宿った。
お姉ちゃんと呼ばれた方の少女は、小さな声で、何かをぼそぼそと呟いていた。
ごめん、と言ったように見えた。
だから。

「――ほら、これをあげるから、二人で食べなさい」

気付けば、二段アイスをもう一つ、余分に買って双子に差し出していた。

見知らぬ第三者からおごりを受けたことに申し訳なさと気まずさで遠慮する双子へと、適当な理由づけを並べ立てて『いいから貰っておくものだ』と納得させる。

――妹と仲良くね。

最後に、『お姉ちゃん』の方へとそんなおせっかいじみた台詞を口にして離れた。
後悔はしなかった。でも、何だか変なことをしたなと思う。
お姉ちゃんなんだから優しく、とかそんな小うるさい説教をするタチでもないのに。
そっくりな姉妹である彼女達を見ていると、なぜかそんな言葉が口から出ていた。

――私にも、妹がいたらなぁ。

なんてことない、むしろ一人っ子ならば誰もが一度は思ったかもしれない独り言だった。
それなのに。



『お姉さま』



感情の籠らない声に、記憶の底から呼びかけられた。
ぞわり、と背筋を寒気が駆け上がる。
感情は籠っていない――にも関わらず、それまですっかり『忘れていた』『意識にのぼらせることもしなかった』彼女を責めたてているように聞こえた。

『そこの双子。姉妹ゲンカはよくねーぞ』

そうだ、確かにそう叱られた覚えがある。
誰からだ。いつのことだ。どういう状況だった。
なぜ、一人娘だった自分に『双子の妹と喧嘩をした記憶』があり、しかも今までそのことを忘れていた――?

――ゴスッ、と聞き覚えのある打撃音がした。

その音に鼓膜を叩かれて、彼女はばっと斜め後ろの方向を向く。
公園、というほどの広さでもない。アイス売りが停まっていた一画はタイル敷きの広場になっており、他にも露店売りの車が何台か停まっていた。
その中の一つ。ホットドッグやらのジャンクフードを売っている車の、売り場の前だった。
どこにでもある、しかしこの国では珍しい、少し小さめで軽そうな自動販売機が一台。
この国では、自動販売機が屋外に設置されていることはまず有り得ない。おそらく持ち運びの効く、ジャンクフード売りの私物なのだろう。
ずらりと、鮮やかな原色に色づいたスポーツドリンクやジュースの群れが並んでいる。
売り場から顔を突き出した店員と、自販機の前に並んでいるがっしりとした体格の若者が、ねちっこそうな訛りのついたアメリカ英語で口論を始めている。
どうやら、若者の方が先ほどの鈍い音を出したらしい。


――おいおい、ウチの自販機を蹴っ飛ばすとはどういう了見だよ。その中には売上金が入ってるんだぜ?
――蹴りたくもなるさ。俺の20ドル札をこいつが飲みこんじまった。
――20ドル札ゥ!? 1ドルや5ドル札ならまだしも20ドル札かぁ? 今どきカードじゃなくて現金で持ってる奴いたのかよ。そりゃあ自販機だってバグるだろ。ちょっと待ってろ。

そんなくだらない、実にくだらない会話。

だけど。

そういう時は、どうしてたんだっけ。

――『あの街』の自動販売機にお金を盗まれた時には、『ツンツン頭の少年』がそう言った時は、どうしたんだっけ

記憶への違和感は、はっきりとした、既視感へと変わった。



――そうだ。あの時は、『アイツ』の見てる前で、自動販売機の前に手をかざして、『能力』を



繋がった。



          ――――キイィィィィィィン――――



その刹那、不可思議な電波を受信したかのような衝撃が、彼女の五感すみずみを刺激した。

景色は、何も変わらない。
しかし、確かに見えている世界は変わった。
彼女の見ている、『自分だけの現実』が変わった。

そうだった。
私には『能力』がある。そのことを、やっと思い出した。
この街に来てからも、子犬や仔猫のような小動物にはなぜか避けられる。その理由をやっと思い出した。
なぜ忘れていたのか、その原因さえも頭から『知識』として呼び出されてきた。



          ――――キイィィィィィィン――――



そして、今感じている『この感覚』が、『彼女自身の持っている能力と、ごく近似した力を持っている何かが、すごく近くにいる時』のものだと知っている。
呼び覚まされた記憶がどっと奔流となって頭を埋める中、少女の身体は走り出していた。
どこか。人の来ないどこかへと。
たった今感じられている感覚の正体を、一人きりになれる場所で確かめるために。

『妹』と名乗る彼女と初めて出会った、あの時と同じだった。
同じなのは、『単に同じ能力を持っているだけではない、血縁だろうとクローンだろうと、彼女と『繋がれる』だけの素養を持った者がいる』という勘が働いている事。
違っているのは、まるで『どこか近くにいる』というよりも、『すぐ隣で彼女を見張っている』ように感じられること。

ハァハァと息を荒げながら、『妹』と名乗った少女達を今まで忘れていた罪悪感に囚われながら、彼女は急いて、走って、一人になった。
そして、すれ違うのも精いっぱいという広さの裏路地に滑り込んだ時、
待ちかねていたようにそれは出現した。

白紙のカードが、どこからかひらひらと眼前に舞い降りて。
それと呼応するように、少女の指先からは、バチリバチリと火花が爆ぜる。
まるで、呼ばれようとしている『繋がっている者』に、彼女自身の能力もまた自然と呼応しているかのように。
そして、感じる。この街で新たに刻まれた、『魔術回路』とか呼称されている、常識からは外れた得体のしれない『力』のうねり。

路地裏に青白い稲妻が爆裂する。
その刹那、昼なお薄暗い世界を何も見えないほどの光で染めた。
晴天の霹靂としか見えないそれは、彼女の資質と、サーヴァントの性質、双方が繋がって生まれる、電気を駆動源とする人形の産声だった。

「これは――!!」

そして、産声が耳に届くのと同時に、彼女の頭には『記憶』が雪崩れ込む。
彼女の記憶ではなく、召喚された『そいつ』の持つ記憶。

“失敗だ、失敗だ、失敗だ、失敗だ、失敗だ!”

現界のための魔力が『魔術回路』を通して繋がり、そして『そいつ』の思考を流れる脳内電流が『電気回路』として『電撃使い』たる彼女の感覚に引っかかった。
二重のつながりによって生まれる、夢を介さない記憶の共有が行われる。

“何てこった。こいつは、ろくでもない木偶人形だ!”

召喚された彼女が背負っている過去を、理解してしまう。
かつて、とある多才能力を使う科学者と交戦し、接触して、その人物の記憶をのぞいてしまった時のように。
感情と、光景が、『失敗作』と呼ばれた人造人間の思い出が、数秒にも満たぬ間に走馬灯として把握される。

“お前は怪物だ! 狂った怪物だ!!”

そう呼ばれた異形として、路地裏へと姿を現したのは。
稲光が途切れた時に、そこに屹立していたのは。
彼女が、己の従者なのだと理解した存在は。

やや大柄ではあるものの、華奢で可憐そうな少女の後ろ姿だった。

彼女は察した。
その正体は、彼女だって知っている有名な小説に出てくる、人が造った『あの』怪物を指しているのだと。
だから、察してしまったからこそ、尋ねた。
それが醜い巨人ではなく、花嫁衣裳を思わせる装束の少女だったことが、あまりにも意外すぎて。

「――あんた、何者?」

その少女はゆっくりと、ゆっくりとこちらを振り向いた。

「ウゥ?」

言葉にもならぬうめき声を吐いて。
目元を鮮やかな桃色の前髪で隠し、避雷針のような角飾りを頭部に生やして。
小首をかしげて、振り向いた。
長い前髪の下から『妹達』を思わせる、虚ろで茫洋とした瞳で見すえて。
あなたが私のマスターか、と問うように。
まずは自分から名乗りなさい、と言い返すように。

だから彼女は、つい名乗った。


「私は、御坂美琴よ」


 #  #  #


『学園都市』の超能力者は、魔術が使えない。
能力開発によって脳の構造が変質してしまっているが故に、魔術の行使をすることが要らぬ負担となり最悪死に至ることもあるためだ。
だがしかし、通常の聖杯戦争であればどうか知らないが、此度のスノーフィールドの聖杯戦争において、それは何ら問題とはなりえなかった。
何故なら、この舞台に存在するすべてのマスターは、電脳空間の中でデータに置き換えられた上で、生を受けて魔術回路を供与されているから。
現実世界から招かれたマスター、及び市民用NPCは肉体ごと量子情報化されて取り込まれている。
つまり、ある程度ならマスターの脳内情報処理に融通をきかせられる――超能力者にも、魔術回路を備え、令呪を宿すことができるというわけだ。
とはいえ、『事実上そうなっており、またその知識を刷り込まれている』ことと、『それを受け入れることができる』かどうかは、まったく別の問題だ。

「まぁ、現実世界にいるのと大差ない本格的なVRゲームの実用化もそう遠くないっていうし。
 眉唾モノだけど、『自分の見たい夢をみて、夢の中で勉強したり冒険する』っていう機械も開発されてるって噂も聞いたことあるし。
 そういう『夢』の中で『自分は死んだ』と認識しちゃったら、現実の世界で死ぬっていう話も。
『そういう話があり得なくもない』って言うのは信じるとしましょうか」

ベッドの上に倒れこむようにして寝ころんだまま、己を納得させるように独り言を続ける。
外国からの留学生のために用意された寄宿舎では、1人部屋の割にそこそこ広さのある居住空間を宛がわれてる。
そう、1人部屋だった。
何があったのか聞き出そうと過剰なスキンシップを試みてくるルームメイトなど、この街には存在しない――ことにされている。
彼女の知る限りではこの世界の悪趣味な催しに巻き込まれていない、という事実を意味するのは、好ましい事ではあるのだが。

「確かに、これだけのことができるなら、『実験を進めてる連中』なんかよりもずっと強い権力も財力も能力も、命令権も持ってるでしょうよ。
 でも、その力を願いを叶えるために使ってくれるか、そこが信用できなかったら意味ないわ」

御坂美琴は、かなりの頑固者であり、ガチガチの科学脳である。
たとえば『この世界に呼ばれなかった別の未来』では、厚紙での通信魔術を目撃しても『変わった形の携帯電話』だと解釈したり。
幾度となく魔術師を称する一派と接触したり交戦したりしても、オカルトの存在を否定し続け、どうにか既存の科学知識に当てはめて考えようとするぐらいには、『非科学的なもの』には懐疑的だ。
さらに言えば、彼女はつい最近『筋ジストロフィーの患者を助けるために有意義な研究ができるよ』ということで自らのDNAマップを提供したはずだったのに、コロリと騙されていた、という自覚をしたばかりだった。
『今いるこの街では、魔術使いとやらを名乗る能力者たちの戦争が行われている』『そのゲームに優勝すれば、ありとあらゆる願いを叶えられるルールになっている』ところまでは受容できても、
『運営側には、本当に願いを叶えてくれる誠意があるのか』という部分にまで、あっさりと信頼を置くことはできない。

だけど、それなのに、それでも。

「これを逃したら……あの子たちを助ける方法なんて、無い」

さっきまで忘れていた己のことが憎くて仕方がない。
あの『実験』を食い止めるために、御坂美琴が打ってきたありとあらゆる行動は、全てが焼け石に水以下の、なんの歯止めにもならない空回りだった。
これからまた、一万人の少女が殺されるのだと分かっていて、すでに一万人を殺した罪のある御坂美琴が。
この戦争にいる十数人かそこらを蹴落とすか蹴落とさないかで、迷う権利など存在するはずもない。

いや、そんな焦りを抜きにしても。
勝ちぬかなければ、この戦争から帰れない。
この戦争から帰れなければ、彼女達が死んでいくのを見殺すことになる。
『『『『『お姉様、なぜ見捨てたのですか』』』』』という『彼女達』の怨嗟の問いかけが、地の底から聞こえてくるような気がした。

「―――――――ッ」

枕を握りしめ、爪を立て、ぎりぎりと皺が残りそうなほどに締め上げる。
この夢みたいな世界から脱出して、彼女達を救うために『学園都市』に戻る方法が、『この殺し合いに参加して、優勝する』以外に方法が無いのならば――。

「――ゥゥ?」

ベッドの傍らには、彼女のサーヴァントが座りこんでいた。
気遣うように、首をかしげて、低い声で問いかけるような音を発していた。

「……なんでもないわ。決意を新たにしてただけ」

サーヴァント――フランケンシュタインの創り出した人造人間。
その顔を、この時はまだ、正視することができなかった。
彼女もまた、人間の傲慢と野心とによって生み出されて、『思っていたのと違うものができてしまった』と理不尽になじられて、身勝手に放り出された被害者だから。

だがしかし、彼女の願いは、『己と同じ存在の伴侶を得ること』だった。
産み出した父親にそう懇願している光景をこの目で垣間見たから、それは知っている。
それはまるで、『家族を与えてくれさえすれば、この世に勝手に産み出したことも、失敗作だとなじったことも、全て不問にしよう』ということじゃないか。
それが眩しくて、あまりに優しすぎて、受け入れがたかった。
貴女は、恨んでもいいはずだ。憎んでもいいはずだ。
『なぜ生み出したのですか、なぜ見捨てたのですか』と、復讐するのが当然のはずだ。
それではまるで。
もし、ただの家族として、『私の妹達だ』と認めさえすれば、彼女達も自分のことを憎まないというのか。
そんなこと、あるはずがない。
妹達呼ばわりして家族のように接するなんて、許されていいはずがない。

だから。せめて、そんな私にできることは。

「もし、アタシが、自分の願いを叶えるために殺し合いをしてたら、『アンタ達』はどうする?
――って、考えるまでもないか」

アンタ達、と呼び掛けた人々の助けは、もうアテにできなかった。

『許されない』という幻想(おもいこみ)を殺してくれたはずの幻想殺し(ヒーロー)は、彼女の傍にいない。
『街』に害をなすようなことをすれば、すぐさま駆けつけて止めてくれたはずの風紀委員(ジャッジメント)も、この街には見当たらない。

そこにいるのは、たった1人のsister’s noise(同胞の呻き)。













【クラス】
バーサーカー

【真名】
フランケンシュタイン@Fate/Apocrypha

【属性】
混沌・中庸

【ステータス】
筋力C 耐久B 敏捷D 魔力D 幸運B 宝具C

【クラススキル】
狂化:D
筋力と耐久のパラメータをアップさせるが、言語機能が単純になり、複雑な思考を長時間続けることが困難になる。

【保有スキル】
虚ろなる生者の嘆き:D
狂化時に高まる、いつ果てるともしれない甲高い絶叫。敵味方を問わず思考力を奪い、抵抗力のない者は恐慌をきたして呼吸不能となる。

ガルバニズム:B
生体電流と魔力の自在な転換、および蓄積が可能。魔風、魔光など実体のない攻撃を瞬時に電気へ変換し、周囲に放電することで無効化する。また蓄電の量に応じて肉体が強化され、ダメージ修復も迅速に行われるようになる。

【宝具】
『乙女の貞節(ブライダルチェスト)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
樹の枝状の放電流を纏う戦槌(メイス)。
周囲の滞留魔力を吸収して己のものとする、魔力消費が尋常じゃないバーサーカーのマスターに優しい宝具。
自分や周囲から漏れる魔力を効率よく回収し蓄積するため、周囲に余剰の魔力が豊富に発生し続ける戦闘時は「ガルバニズム」と合わせて疑似的に"第二種永久機関"の動作をする。
先端の球体は彼女の心臓そのものであり、戦闘時以外も肌身離さず所持している。

『磔刑の雷樹』 
ランク:D~B種別:対軍宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:30人
「乙女の貞節」を地面に突き立て、放電を行う対軍宝具。聳え立つ大樹のシルエットで降り注ぎ、拡散し敵を追尾する。
敵が単体かつ近距離であれば「乙女の貞節」がなくとも発動可能。
全リミッターを解除して、最大出力で使用した場合、使用者は生命活動を完全に停止する。
リミッターを解除しないで使用した場合、威力は落ちるが彼女の生命活動が停止する事は無い。
この雷撃はただの雷ではなく彼女の意志が介在する力であり、令呪の補助を受けて使用した場合、標的が同じく令呪の効果で空間転移を行っても回避できないほどの速度と精密さで中心点に引き込む。
また使用時、低い確率で第二のフランケンシュタインの怪物を生む可能性がある。

【weapon】
戦槌『乙女の貞節』

【人物背景】
フランケンシュタイン。ヴィクターによって創造された人工生命体。
アダムと対を為すイヴとして作られたが、喜怒哀楽の感情表現が上手く働かず、失敗作と断じられた。
感情の制御、繋がりが上手くいかず、野犬を躊躇いなく惨殺し、臓物を贈り物として差し出す凶暴性に、ヴィクターは怯えて逃亡した。
だが、置き去りにされたフランケンシュタインの知性や情緒は世界に触れる内に磨かれていき、遂には見捨てたヴィクターに対して怒りを覚えるようになった。
北極まで執拗に追跡した彼女に、ヴィクターは疲れ果てたと自ら死を選ぶ。
彼女がつがいを求めるのは、本能的欲求ではなく論理的――つまり、真っ当な人間としての在り方を求めるが故である。
唸り声しかあげられないが、バーサーカーでありながら極めて高い思考能力を持っている。
ちなみに『Fate/GrandOrder』では「しゃべることは一応可能だが、非常に疲れるためよほどのことでなければしゃべらない」 という設定になっている。

【サーヴァントとしての願い】
まっとうな人間らしく伴侶を得ること

【出展】
とある科学の超電磁砲

【マスター】
御坂美琴

【人物背景】
八月二十一日、漫画版『とある科学の超電磁砲』34話の時点から参戦。
「絶対能力進化実験」に関わる全ての施設を破壊し、自分のクローンが殺される計画を阻止できた――と思いきや。
およそ183の研究施設に引き継ぎが行われ実験は滞りなく続けられていたことを知る。捨て身の思いで決行しようとした最後の手段である『樹形図の設計者』のハッキングという手段も、それ自体が既に大破されていたという事実を知ってしまい費える。
絶望しながらも『いつか実験が止まる時が来るとすれば』という妄念に憑りつかれた彼女は、最終的に『一方通行と戦い、一手で殺される』という自殺的な手段に訴えようとするのだが、それを思いつくよりも少し前の時点で『白いトランプカード』に巡り合う。
 なお、生粋の科学脳から聖杯戦争という『魔術儀式』についてはどうにも胡散臭いオカルトという印象を持っているが、『この世界が電脳世界(バーチャル空間)であり、そういう設定で運営される実験ならば、まだ信じられなくもない』ということで妥協した模様。

【能力・技能】
代名詞的な技でもある『超電磁砲』はもちろん、 砂鉄の剣や落雷、雷撃の槍などの攻撃技を持つ。
これらの派手な技の数々に隠れがちだが、 彼女の真の強さは電磁波を自由自在に操る能力を活かして、 複数の用途で多角的に敵を叩く手数の多さにある。
本人も多角的な用途こそが自身の能力の真骨頂と心得ており、 取るべき手段は『超電磁砲』一つだけに決して拘らない。
そのため非常に戦略性の高い戦闘が可能であり、 圧倒的に不利な状況でも、作戦や地の利を生かして敵を翻弄し活路を見出していく。
能力を活かした高度なハッキング技術も持っており、 絶対能力進化実験を巡る破壊工作ではこれによって実験施設の7割を一晩で再起不能の状態に持ち込んだ。
身体能力も高く、 特にスタミナに関しては女子中学生という枠を外して考えても驚異的なレベル。なお格闘技術も高い。
なお、あまりに大幅な能力使用をすると、スタミナ切れをおこして行動不能になってしまう。通称「電池切れ」状態。

【マスターとしての願い】
『妹達』を救う。「絶対能力進化実験」の即時停止。

【方針】
『聖杯』については懐疑的だが、一刻も早く帰還するためにも聖杯戦争に勝利する。











第十階位(カテゴリーテン):コレット・ブルーネル&ライダー 投下順 第十二階位(カテゴリークイーン):ティーネ・チェルク&セイバー
時系列順
GAME START 御坂美琴 OP2:オープニング
バーサーカー(フランケンシュタイン)

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最終更新:2017年02月28日 23:14