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 釈迦は、神を嫌う。

 人の身でありながら神の座に列される功績を上げながら、神を嫌う。
 神という種そのものではなく、神の在り方を嫌う。
 人を虐げるも救うも、気のままに恣に出来ると疑わない、神の増上慢をこそ嫌う。

 人は、常に思春期の真っ只中にいる。
 些細な行き違いで隣人を傷つけ、すぐに迷い道を踏み外し、与えられた幸福に疑問を持たず家畜の安寧を享受する。
 神の中にも、思春期を抜けられない者がいる。
 与えられた己の役割に迷い、苦しみ、溜まる憎悪に肺腑を灼かれ叫んで荒れ狂う。

 ならば、人と神に然程の差異もありはしない。
 力の強弱など問題にならない。自らの裡にある声───音、景色、なんでもいい、それに気づき、その為に生きる事こそが、各々の悟りに至る道になる。
 釈迦は己の至った結論を信じる。人はみないつか皆その道に入り、迷いを払って前に進めると信じている。

 だからこそ釈迦は神を嫌う。
 禍福貧富、その人の生の始まりから終わりまでを縛るもの。
 神々の多くが自在に支配していると思い上がる、運命と呼ぶ戒めこそを、何より釈迦は嫌うのだ。



 ───繁華街の頭上を煙が疾走る。
 空を駆ける風が意志を以て煙を運んでいるのか。煙自体に意志があり風に乗っているのか。
 どちらを取っても違いはない。双方ともが、この神の司る属性だ。
 夜の風、煙る鏡。数多の権能を備える全能神は、戦闘にこそ十全に用いられる。
 戦いこそがテスカトリポカのフィールド、血と肉の饗膳を無尽に生み落とす最高の領域だ。
 全知全能がたった一騎の敵対者に向かえば、たちまち戦禍は大地を赤黒く染め上げる。

 煉瓦を叩き二本足の跳躍で黒煙を追従する釈迦。
 戦いの場所を移すのは言葉を交わさずとも同意していた。
 先刻の騎士、アルトリアとの戦いでも合意を得て舞台を移した時と違い、移動中の現段階から既に小競り合いが始まっている。
 釈迦が移動を促したのは何も知らない民草を巻き込まない為だが、テスカトリポカは小煩いマスターを遠ざける為である。
 取る行動は同一でも動機が大きく異なり、よってここに齟齬が生まれる。
 到着地は特に定めていない。葬者を遠ざけたのなら今ここで始めてなんら支障はないだろうと、神は気まぐれに仕掛けてきたのだ。

 跳ねる軌道上で身を反転しトリガーを引く。甲高い銃声は路上の人間には聞こえない。
 南米の神が迎撃に使っているのは、およそ神に似つかわしくない、人類が開発した現代兵器の象徴だった。
 現代服に身を包んだ格好である今なら、無駄に様にはなっている。
 同じく当世風の装いをしてる釈迦との組み合わせは、渡来したマフィアと土着のヤクザの抗争を絵図にしたかのよう。
 銃身上部に斧が付けられた拳銃をこれ見よがしに扱い、一息に全弾を撃ち尽くす。

 飛来する弾丸を前にして、釈迦は握られた獲物を小刻みに振り回した。
 刃に触れた弾が軌道を絶妙の角度の傾斜を滑り、なんら負荷をかけないまま残らず撃ち落とされる。
 得物の六道混は既に形態を参之道に変化している。
 人間道・不空羂索観音『金剛独鈷剣(アクサッヤー)』。
 煩悩を滅ぼす仏の教えを具象化させた法具である金剛杵の一種、独鈷に近い短剣。
 阿頼耶識の未来視を効率よく運用できる、取り回しに優れた高速戦向けの形態は、前方を行くテスカトリポカを追撃には最も適していた。

「っ……!」

 迫る弾丸は全て捌き。
 肉体にも武具にも一切の損傷は負わさず。
 神の洗礼を跳ね除け続けていても、釈迦の顔は苦く歪んでいた。
 銃が弾を出し、短剣が払う応酬は、何巡と繰り返している。つまり開始から依然前に踏み込めていない。 
 弾丸には呪詛や神秘が封入されてもいない、ただの武器の範疇だ。恐れるに値しない。
 足場の悪さも問題にならず、足力で劣ってもいない。弾を斬り伏せながら飛び込み、本体に刃を届かせる事は可能だ。
 しかしそうはせず、向こうが銃身を向ける度に二の足を踏んでしまい、詰める事が出来ていない。

「~~~~~~ッッ!! オイオイ、そりゃねーだろポカっち!!」

 たまらず抗議の声を上げる。
 こうも無益な膠着に陥った原因には既に至っている。
 至っていながら、何の冗談かと信じられないのだ。

「なんだよ。まさか銃は禁止とでも言う気か? そっちでも飛び道具ぐらい派手に使ってるだろ」
「違えよ! こんなん何百何千ぶっ放されても当たる気はしねえわ!
 俺が言いてえのは、なんでそんな"当たんねえ武器"使ってんのかってとこ!
 俺が視てなきゃ、ほぼ全部下の奴らの方に当たってんぞ!?」

 正覚阿頼耶識は、相手の魂の「揺らぎ」を視て未来を知る。
 右の拳で殴ろうと思えば、体が動くよりも先に「右手で殴る意思」が出る。
 現実から数秒後の映像を独占して見られるようなものであり、近接戦のみならず、万里の距離からの狙撃すら対応可能の権能だ。

 だがもし仮に───「本人が当てる意思であるにも関わらず狙いがまったく定まらない攻撃」が来た時。
 軌道は魂とは見当違いの方角に飛んでいき、予測が不可能となり、自前の体術でいなさなければならなくなる。
 そしてそのとばっちりを食らってしまうのが、地上で歩いているだけの通行人だ。
 銃弾は大した脅威でないとはいえ、あくまでサーヴァントの能力の範疇においての話。
 唐突に前触れもなく空から降ってくる極小の凶器、訓練を受けた軍人でもない一般人の魂は予想すらしていない。
 よって一発でも取りこぼしが出ないよう、足を止めて全弾を受けねばならなくなっていた。
 五発中四発があらぬ方角に飛ぶのに対応するには、釈迦であっても余所見は出来ない難儀な手間だった。

 阿頼耶識は無敵の能力でもなく、幾つかの抜け穴もある。
 逃げ場のない範囲攻撃。意思の起因になる魂、感情のない無の存在。
 新たにこの冥界では、異種の未来視、直感で合わせられる裏技も発見された。
 だがまさか───決して自分には当たらない攻撃を防ぐ必要に駆られるとは、どうして想像できようか。
 しかも、この流れは釈迦を陥れる策謀ですらない。
 嵌める意図があれば揺らぎが見えるのだ。見えないという事は、狙ってやってすらいない事になる。


 要するに、この現状は。
 相手の銃の腕前がド下手なせいであるというだけで、誰も望まない無益な攻防が成立してしまっていたのだ。


「………………………………なあ。お前さあ、もうちょい包めよ」
「……うん、悪いね。えってかマジ傷ついてる?」

 冥奥領域に入って以降、テスカトリポカ初の負傷だった。
 唯我独尊の語源である釈迦が申し訳なくなってしまうぐらい、明らかにメンタルへとダメージが入っていた。

「あー、そんなに使いたかったの?」
「ああ、好きだぜ。現代兵器って括りだけでも気に入ってるが、中でもコイツは逸品だ。
 なにせ引き金ひとつで、誰もが兵士になれる。女子供か老人かを問わず、資質も訓練も必要ない。おまけに希少品でもなく本体と型さえ取れば量産し放題ときた」

 慰めるように銃身を撫でて弄びつつ。屋根から足を離す。
 ガラスのビル壁、電柱からフェンスへ、重力を屈服させる軽やかさで飛び移り、地面へと着地する。

「街ひとつを更地にするような、単純に強力な兵器はこの先もバンバン出てくるだろうが……人と人との戦争で、これほど相応しい武器もねえと太鼓判を押してるのさ」
「そうかよ。前言撤回だ。やっぱてめえはここで仏っ叩く」

 追う釈迦も同じ目線に降りてくる。
 喧騒に包まれた街は既に遠ざかっていた。人気のない、何処ともしれない寂れた路が、二人の闘士を招き入れる。

「そら、お望みのフィールドだ。これならもう文句は出ねえよな?」
「またクソエイム連発しなけりゃね」
「……そんなに下手かね?」
「イヤそこは自覚しときなよ」
「好きこそものの上手なれ、ってのはお前の国の言葉だろ?」
「下手の横好きって言葉もあるんだよ。あと俺出身日本じゃないから」

 交わされるマイクはボルテージを上げていく。
 閑散な空き地に観衆の熱狂が幻視される。設置された電灯が篝火の煌々さを帯びる。
 世界が、作り変えられていく。
 最高位の神と仏、地上を離れて久しい高次元の稀人は、ただそこにいるだけで空間に変容を起こす。
 コンクリートと木材で区切られた檻は既に、神々の闘士が魂を奉ずる儀式場だ。

 横溢する神気。
 充満する闘志。
 時を置かず臨海を越えて弾き出される戦陣の到来を前に、テスカトリポカが一言問うた。

「オレからの質問にも答えてもらおうか。
 お前、オレの葬者に何を見た?」

 問いに答えぬようでは釈迦ではなし。
 顔を上げ、囲われた空、届かない星の光に思いを馳せるように目を細め。

「青春、かな」

 喜悦に富んだ、緩んだ口で返す。

「仲間とバカ笑いして、色恋であたふたして、顔に泥を浴びて、キツくて溢れそうになる涙を堪えて、最期に蒼い空をみんなで見てる───そんな光景だよ。
 めっちゃいい思春期を送ったんだろうな。見惚れるぐらい綺麗な青春だったさ」

 霊格を削がれ規格を調整されようとも、彼は偽らざる正真のブッダ。
 終生に渡り培われ、積み重ねた、信仰の象に認められた功と徳。
 阿頼耶識になど頼るまでもなく、人を見る目を持っている。
 人生を詳らかに垣間見る……までの権限も無粋も犯さない。
 ただ結城理を見て、その魂の形を識った。

 彼には常に、誰かが隣にいた。
 多くの他者、多くの人と触れて繋がり、心を通わせ、絆を紡いでいた。
 命のこたえ。自分と同じ悟り……己の裡に眠る声。
 全ての命には終わりがあり、人生とは死という断崖に向けた飛翔の助走距離に過ぎないとしても、希望を抱いて生きていける理由。

 多くを語らない。きっと今言った一言で足りてしまうのだから。
 先達に追いついた後輩への、万感の思いが込められていた。

「けど、そこから先は気に食わねえ」

 だからこそ、今の彼の境遇には承服しない。

「よく眠ってた体を叩き起こして戦わせるだけじゃなく、質の悪い神にまで目つけられてよ。
 しかもあの子は、そういうの全部呑んじまう。器がでけえからな。でも此処じゃあそいつはちと拙い。それじゃああの子の青春が台無しになっちまう。
 悟りは至ったら終わりじゃないんだ。自分の裡に気づいて、答えを得てからも、旅は続いていくもんなんだよ」

 (ことわり)など知らない、何故ならば彼は狂戦士。
 神側の最終闘争の士に選ばれておきながら堂々と人側に寝返った、人類最強のドラ息子。
 無慈悲な死の国の法に、いったいどうして従おうか。

「その身勝手は、奴の命を懸けた選択の侮辱になるとは思わんのか?
 第一あいつの予約順はオレが先だ。後から来て割り込むなんざ、神以前に人として守るべき礼だろ」
「それでやらせるのが殺し合いかよ。穢してんのはどっちだよ。
 俺はあの子の答えを否定してんじゃねえ。てめえらのやる事が気に食わねえって言ってんだ」

 釈迦の敵はいつだってひとつきり。
 その敵が眼前に現れたのならば───右手の中指を天に突き立て、左手の親指は地に刺し貫き、いつものように天上天下に向けて宣うのだ。



「神も世界もあの子を救わない。
 だったら、釈迦(おれ)が救う」



 眼前に立つ神と、この冥界そのものに叩きつけられた挑戦状。
 只、我意あるのみの、凄まじき七慢。だが他ならぬ悟りを体得した男が言えば、虚にも真理が宿る。
 そうやって世に絡みつく戒めを破り、無茶苦茶にされて取り残された人は去り行く背中に魅せられ後を追い、衆生を埋める列を成してきたのだ。
 つまりは平常運転。かつての行脚と変わらぬ一日の逢瀬。
 英霊という枠組みでは収まらず、抑えられないからこその、釈迦。
 肉を削がれようとも、精神の座は全霊のまま一段たりとも降りはしない。

「よく言った。では、その布告に倣い、オレも神として応えてやろう」

 釈迦の宣戦を受け、なおもテスカトリポカは余裕を崩さない。
 戦いを挑まれるのは望むところ。舞台の微調整を済ませて、漸く始まった戦、おめおめ逃げる理由はない。
 何せ相手は転輪聖王。この世でただひとり、世の苦しみから解脱した解答者。
 輪廻する人の業を司る神の緒戦にしては出来すぎだろうと、皮肉を笑いもしたくなる。

「世界とは終わり、再生するもの。死と生は循環するもの。
 これを畏れながら尊び、次の世界に繋ぐ為に心臓はオレに捧げられる。
 祭壇に運ばれた最上の生贄を掠め取る蛮行は断じて見過ごせん。
 だがそれでもなお阻みに立つ勇者であれば───代替には相応しい。安心しろ、ナイフはこちらで用意してある」

 太陽の下、地を割る奈落に立つ闘技場。
 栄光は遠く、齎される福音は聞こえず、それでも男達は拳を握る。手放せない信念、誇りの為に。
 ぶつかり打ち鳴らす拳こそ試合の(ゴング)
 人対神、最終闘争(ラグナロク)開始の序曲である。


 銃身が天上を向き、弾丸が何もいない空を撃つ。
 開戦を知らせる号砲代わりの空砲なのか。いいやそのような合図を今更行いはしない。これは明確な敵意であり攻撃。
 釈迦の目は、既に見知っている。

【カウィール】

 アスファルトの地面を照らす陽光に陰に変わり、数瞬のうちに雨が降り出した。
 雨雲が現れる前触れを飛ばしてのにわか雨は、釈迦の立つ周囲のごく局所でのみ発生している。
 台風並の集中豪雨は周囲を塞ぐ覆いに変じ、釈迦の全身を打ち付ける礫と化す。

「しッ──────!」

 暗闇の大幕を引き裂き昇る閃光。
 手の内の独鈷剣をテスカトリポカと同じく空に向かって投擲する。
 身体の姿勢、狙い定める視線、どれも滝行の只中でも翳りなし。
 雨粒を斬りながら飛空する独鈷が、直後に走った稲妻を受け止めて輝光に包まれる。
 雷声が鳴った時には、葉脈状に伸びた雷撃がそぼ濡れた釈迦に届くより先に、近くに来た独鈷に残らず吸い寄せられ、雨雲を弾き散らすのみで霧散した。

「ほどよく濡れたな。オレの土地向けの湿気だ」

 テスカトリポカの足が出来たばかりの水たまりを踏み締める。
 水はたちまち朱色に染まり地盤に浸透していき、ぬかるんだ底から亀裂を刻む。
 空いた孔を這い出るのは赤黒い紋様を浮かび上がらせる豹人(オセロトル)。アステカで神聖視されるジャガーの戦士団だ。
 神の血液から精製された兵は仏であろうと何の躊躇も持たない。自らの爪と牙で、あるいは簡素な石器武器で囲い込む。
 洪水と落雷に続く人海による袋叩きも、渦中に浮かぶ釈迦は波に乗ったサーファーの如く華麗に遊泳する。
 見切って防ぎ、見知ってかわし、打ち、投げ、斬り、掌底で、肘で、足裏で、刃で。
 殺意に殺意で応えはせず、向かう猛烈を手の上で転がすようにいなす。
 オセロトルの一団は網に追い込められた魚群のように纏められ、締めの金棒で一網打尽に宙を舞い大気に還っていった。

「もう終わり?」
「いいや、まさか」

 余裕の表情で挑発する釈迦。テスカトリポカも動じない。
 再び天候が変動する。縮尺を誤った、地上を精々二十メートルの高さに太陽が迫っていた。
 光を放つ根源でありながら、その威容は後光を背負ったように影で覆われた、黒い太陽。
 ミニチュアサイズとはいえ球体から発する熱気は生半可なものではなく、日照りでは到底済まない。
 直に浴びせられる太陽光は生命を根から絶やす。フレア、コロナ、太陽風……人間世界を脅かす大災厄。
 どれひとつとっても再現されれば、冥界に相応しい極熱地獄。
 故に、放出する前に砕く。
 既にオセロトル用に金棒型の畜生道『正覚涅槃棒(ニルヴァーナ)』に変化されていた武具をそのまま転用。
 遠心力を活かして思い切りにぶん投げた畜生道が太陽面に割れ目を入れて、粉微塵に破砕した。

【エエカトル】

 太陽が消えようと、火種として新たな災いを地表にばら撒いた。
 砕けて飛び散った欠片はバラバラになりながら、鋭利な刃の部位を釈迦の方に向けて停止する。
 破壊の及んでない残骸まで同じく細切れに分かれ刃の列を為す。黒陽球ははじめから黒曜石で出来ていた。
 鏡から武器に加工された黒曜石の刃列にさらなる改造が取り付けられる。
 後方からの追い風、テスカトリポカの起こした一迅が推進剤の役目を負ったそれは最早小型のミサイル同然。一斉射の威力はクラスター爆弾に匹敵する。
 破滅を確約する脅威に、神器が三度呼応する。
 釈迦の身の丈を包み込む大型の盾。修羅道十一面観音『七難即滅の楯(アヒムサー)』。
 数を積んだ面制圧であるならば、一撃の威力を分散させられる盾での防御こそが最善の選択といえよう。

「防ぐ? 冗談でしょ!」

 無視である。
 六道棍は釈迦の感情に応じて形態変化する神器。たとえ本人が理解せずとも最適の手段を与える。
 今のノリに乗った釈迦の感情が選んだのであれば、断じて防いで凌ぐという受け身の道は選ばない。
 我を尊重する釈迦は我が儘に任せ、修羅道を縦に掲げて、自身を軸にして一回転した。
 大型の盾という事は表面積が広いという事。即ち、仰げば風が生まれる。
 目には目を。(エエカトル)には(ヴァーユ)を。感情が条理を覆し、最適の展開を意志により呼び込み招く。
 正面衝突した真逆の気流は上も下もなく滅茶苦茶な軌道で吹き荒び、黒曜石製の弾道弾も不発に終わった。
 今度こそ粉々に砕けた破片が、紙吹雪にも似て舞台に彩りを添える。

「なるほど。そういう仕組みね」


 ───紙吹雪を突っ切って来た銃身が、釈迦の眉間に添えられる。


「ッ!!」

 咄嗟に首を曲げて、直後の発砲はどうにか避けられた。
 銃撃音に片耳の聴覚を痺れさせつつ、あり得ない奇襲、阿頼耶識を抜けた不可解に、この戦いで釈迦の背筋に冷水が流れる。
 謎を説く暇も与えず、テスカトリポカが次弾を放つ。
 当たらないなら当たるまで近づいてから撃てばいい。
 一般的な拳銃の射程距離を鑑みれば妥当といえたが、それで間合いが間合いにまで詰めてしまえば銃の意味がなく本末転倒である。
 そんな問題より弾が当たるようになったのが嬉しいのか、テスカトリポカは連射を止めない。
 そう───弾が当たるようになっている。阿頼耶識の目を以てしても。
 銃弾だけではなく銃身上部に無理矢理に手斧での切りつけも混ざり、間断なく攻撃が続く。
 視覚は失われていない。未来が見えているにも関わらず、抜けられない。見えている光景と現実が食い違ってる。
 騎士王のように未来視に等しい直感に暴威を上乗せして構図を塗り替えられてる気はしない。
 だとすれば焦点は……見えている魂のゆらぎそのものの、欺瞞にある。

 ────コイツ……入れ替えやがったな!

 現実の改変。未来の引き寄せ。
 望む未来を実現させ、起きた結果を違う現実にも塗り替える、全能神の名に相応しい特級の権能。
 これはその小規模展開、ごく片鱗の発露。
 釈迦の見た魂のゆらぎの動きを謀り、未来を煙に巻いているのだ。
 自然現象による攻撃を効果がないのに続けたのは、陽動のパフォーマンスだった。
 複数種の攻撃手段に的確な捌き方を披露したのを見たテスカトリポカが、仕掛けの種が未来視にあると見抜き、対処を現実の数秒先の未来に施したのだ。
 特異な目を持つ釈迦でもなければ意味のない、意志の出力先をほんの少しズラすだけの改変だ。
 消費は微量も微量。釈迦本来の権能使用に比べるまでもない。

「オルタちゃんといい……どーして俺にメタった奴らが多いのかね、冥界(ここ)はッ!」

 未来視は正しく機能している分、邪魔な情報が却って混乱を増やす。負担も制限もない自動効果なのが裏目に出てしまっている。
 わざわざ天敵を二騎も用意したのは、仏のワンサイドゲームの救済を阻止しようとする、聖杯の選出なのか。
 だとすればなんと意地の悪い性質(たち)なのか。仏の顔が辟易を滲ませる。

「そんな便利ならさ、銃撃つのにそれ使えばいいのによ!」 
「安価が売りの武器なのに神の力を上乗せしたら台無しもいいとこだ。腕一つで眉間にぶち込んでこそガンマンってもんだろ」
「テメエは二度とガンマン名乗んな!! ビリー君に謝ってこいや!!」

 世界でも有数に高名なガンマン。土地も年代も重ならないが、最終戦争に身を投じた闘士ならば人類史の英傑を見出すのも不可思議ではないのか。
 抗議と共に、未だ盾のままの神器をぶちかます。防具の硬度と重量を利用したシールドバッシュ。
 銃とは打って変わって指の延長のように精妙に斧を操るテスカトリポカだが、接触面の薄さの差は覆せない。
 打ち付けた下から手斧を持つ腕をかち上げられ、更に釈迦の蹴り上げによって双方の得物が宙に放られる。

素手(ゴロ)になったぜ、いいのか?」
「カッ 舐めんなっ!」

 徒手になっても二人は戦意を落とさず、より肉薄して相手の意志を折りにかかる。
 約束された王座の位に生まれたゴータマ・シッダールタは、それに準じた教育を当時の最高レベルで納め、当然そこには武芸も含まれている。
 古代インド式武術、カラリパヤットの達人であり、悟りに至り出奔した後は道具も馬も捨てて、身一つで世を巡っている。
 阿頼耶識を用いずとも武器を用いぬ肉弾戦はお手の物だ。
 対するテスカトリポカも、戦争の神が近接の心得がないわけもない。
 細身の体格に見えるのは、余分な肉を削ぎ落とし、しなやかさを追求したが故。
 四肢は皮膚を剥ぎ取とり、肉を千切り、心臓を抉り出す黒曜石の刃の用を成す。
 時に無慈悲に、時に残酷に。力や才覚のみに頼らない、戦争の合理に基づく戦殺機構。

 クロスレンジでの格闘戦は自棄を起こしたものではなく、確かな勝機を見出したからだ。
 脳裏に投影される映像を無視し、功夫の聴勁の要領で擦れ合わさる肌の感触にのみ全神経を注ぐ。
 幻視からでなく、現実に起きている筋肉の動きを刹那に読み取り、戦神の打拳蹴撃を尽く防ぎ通す。
 迅雷の速度で休みなく打撃を打ち込めば、権能を先の光景に仕込むだけの猶予を与えず攻めていられる。
 現に、テスカトリポカは権能の使用を止めていた。とはいえ戦術性の観点からではない。
 細々と嫌がらせをして煽っていくより、直に殴る方が単純で熱狂すると判断した。つまり気分の問題だ。
 元よりこの戦い、「目の前の相手が気に食わない」という思いだけで始まったのだ。
 ならば最後まで気分を優先するべきだ。誰も嗤いはしない。殊に、この男は。

 神力の鬩ぎ合いの最中には、持ち主の手を離れた武具ですら座視しままではいられない。
 独りでに中空で回転した銃斧が釈迦の首を落としにかかり、通常の錫杖形態に戻った六道棍がそれを防ぎ、遂には武器同士が単独で攻防を応酬する。


 骨肉をぶつけ合う音は、荒れ狂う自然災害が展開されていた時と比較して非常に小さい。
 地面にも周囲の建造物にも破壊の及ばない徒手空拳は共に顔や胸に当たらず、示し合わせた舞闘のように華々しく演じられる。
 だが被害の規模と戦いの質は、必ずしも比例しない。
 人間の武術家同士の延長にしか見えない拳闘。
 体捌き、速度、体重移動、打突の入射角、人体構造の把握……。
 限界まで伸ばし切って、壁さえ突破した彼岸の神域の武術。
 世界を滅ぼし、宇宙に軋みを与えるだけの力が、たった一個体を破壊するのみの規格に集約された、一対一(タイマン)特化の術理。
 武術の基礎にして最奥であるそれら要素を、仏と神の知覚する領域まで高めきった境地こそが、それだった。

 運命を司る神と、運命に逆らう仏。
 同じ未来を視ながら決して相容れない対極が弾かれたように距離を取る。
 丁度、空の手に落ちてきた武具を握り締め、反発の勢いを殺さぬ打ちに再度踏み込む。
 後退はあり得ない。片方の意志が折れない限り釈迦は挑み、テスカトリポカは返り討つしかない。

「ずぇらぁっっ!」
「ハァァァァァ……!」

 負傷らしい負傷は無いが、それなりに消耗はしている。
 長引かせる気がないのは一致している。より一層の気合裂帛を込め武具を頂点に掲げる。
 決まれば確実に殺す、その気はなくとも戦闘不能には陥るだけの魔力が注がれて、神仏の身に食い込む未来を迫る瞬間───。
 一条の落雷が天から奔り、強制的に進行を食い止めた。



「───悪ィな。喧嘩を横から止めるなんてのは無粋だってのは分かってんだ。
 でもな、どうにもじっとしてられなかったんだわ」

 地面にクレーターが出来るほど陥没させ落ちて来た雷は、人の形をしている。はち切れんばかりの筋肉がついている。

「それに大将から頼まれたんだ。それだけじゃねえ、アンタらの葬者からも、止めてくれってよ。
 だったら、オレだけ黙って見てるわけにはいかねえよ。言葉だけでも届かなけりゃここにいる甲斐がねえ。
 で、だ。聞いた上でこれ以上やるってんなら神サマ仏サマにどれだけ不敬でも……」

 味方だった筈のサーヴァントが起こした暴走じみた乱闘騒ぎに馳せ参じた三騎目のサーヴァント。
 坂田金時は正気のまま、堂々と割って立つ。

「止めるぜ、オレは」

 こうして戦場で一堂に介して、すぐさま手を取り合い轡を並べようと主が決めても、素直に頷く者ばかりではないだろう。
 英雄ともなれば、誰もが一様に我が強い。
 逆境を跳ね除け、硬い意志を貫いてこそ彼らは英雄と称される。正義とはとても言えない逸れ者、荒くれ者も混じっている。
 気に食わない、性根が合わない、手前勝手でも譲れない信義を背負って反目する。
 それはいい。理解できる。大事で、間違ってないと擁護もする。
 英雄であれただの人であれ、簡単に折れてはいけない一線、超えるべきでない境界を持ってる。
 そこを、それでもと呑み込んでこその英雄ではないかと、金時は語るのだ。

「……やっぱ、金ちゃんはどこでも金ちゃんだね」

 六道の面を発しかけていた釈迦の顔が、険の取れた顔になる。
 友達(ダチ)の顔を立てて意を組んで欲しい───それを持ち出されれば強くは出れない。頭に血が上りすぎてた自覚もある。


「アサシン、そこまで。色々あるんだろうけど、流石にやりすぎだ」
「追いついたか。それなりに引き離したつもりだが、どうやってここまで?」
「トラロックに頼んだ。俺とのパスをマーカーにして辿れるし、あの子ならあんたの気配に敏感だからって。
 運んでもらったのは夜宵ちゃんのバーサーカーだけど」

 血気旺盛な戦神の前には、葬者である理が行く手を阻む。
 契約したマスターとサーヴァント同士にしては、今にも引き金を引きそうな緊張感が流れている。
 理との関係性は通常の契約と一線を画している。
 葬者の言葉といえど無条件で受け入れる事はない。令呪を使用した拘束も無意味だ。 
 向かい合い、対立も辞さない姿勢を保つのは、尋常な胆力で出来る事ではない。 

「止めるなよマスター。今いい塩梅にあったまってきたんだ。
 お前さんのサーヴァントらしく、ここいらで勝ち星を贈ってやる」 

 勝手に話を畳むな。自分はまだ合意していない。この沸騰した血の昂りをどうしてくれると。
 戦いと流血はテスカトリポカが戴く供物を用意する、神聖なる祭壇だ。
 それを自ら執り行ない、抉る心臓の持ち主はかの覚者。加えて敵を倒すサーヴァントの流儀にも反していないとなれば、取り消される謂れは皆無だ。

「一応、悪いとは思ってるよ。でも俺とあんたの関係って、こういうのだろ?
 一緒に戦うのも対立するのも自由だ、対等でいようってさ」
「ああ、そいつは忘れちゃいない。最初に決めた取引だからな。
 マスターだ葬者だのを資格に工程を省いたりはしない。故に、容赦もしてやらん。
 儀式を中断するばかりかオレに意見を挟む……その脳か心臓を懸けた上での発言と受け取る。祭壇に乗せる供物の用意があると?」 
「供物───何か提供できる物資、ないし情報があれば納得いただけるという事でしょうか」

 既に召喚銃を握り、いつでもペルソナを発現させられる意識をする理……その脇にいたプラナから、思いがけない援護が入る。

「牛や豚の肉は生憎手持ちにありませんが……交渉の材料になるものなら用意があります」
「ほう?」

 含みのある言葉に興味を引かれ、テスカトリポカが僅かに殺気を収める。
 それでいて不穏な圧力は消していない。その場凌ぎに阿るだけなら警告なしに脳天を撃つと明白に示している。
 無言の恐嚇を感じているのかいないのか、無表情のプラナは周囲をぐるりと見回し、ある一点───何もいない虚空に手を伸ばし、開いた指をぎゅっと握った。 

「───えい」

 可愛らしい掛け声に意味はあったのか。とはいえ結果は一目瞭然だった。
 電子回路がショートをきたした機械のような、いや機械そのものが風景から独立して剥がれ、力なく墜落したのだ。
 足元に落ちた極小の球体を拾い上げたテスカトリポカが、つぶさに検分する。

「こいつは……ドローンだな。しかも相当に小型だ。領域内の時代の産物じゃねえな。
 今のは嬢ちゃんが?」
「おー。そういやプーちゃん機械いじり得意だったっけ」
「肯定。私は本来シッテムの箱内のOS担当……電子上の存在であり、実体を持ちません。
 外の世界を歩ける今の状態が異常なのです。……類似する状態は過去にありましたが」

 ふいに思い起こされる過去の記憶に若干顔にかかる陰を増しながらも、説明を続ける。

「その影響なのか……運命力の数値を消費する事で、シッテムの箱と同様にハッキングも可能のようです」
「なるほど。要は電子上に出力する魔術ってワケね。
 ……オレとしたことが、太陽の影に隠れた輩を見落とすとはね。
 いいだろう。コイツを代金に手打ちにしてやる。取引成立だ」
「……感謝」

 監視の『目』がこれだけなわけもあるまい。それなりの数を量産して街中にばら撒いてると見るのが妥当。
 魔術師が偵察に使い魔を飛ばしてるのはここにいる誰もが何度か感知していたが、迷彩を施されたドローンは魔力も意思も持たない道具だ。
 冥界に英霊……神秘を自然と受け入れられていた面々だからこそ、科学的なアプローチについては発想が浮かばない。
 大型機械を制御する超AIが跋扈するキヴォトスでも突破できぬセキュリティのプラナがいなければ気づきはしなかった。
 よってテスカトリポカの己の非を認め、引き下がるのをよしとした

「上手い事やり込めたじゃん。なんかいい目してるねプーちゃん。まこちゃんの影響かな?」
「そうでしょうか……よく分かりません」
「そりゃそうだ。自分の瞳は自分で見る事はできない。だからこそ人の隣には誰かが必要なんだよ」

 釈迦とプラナも契約こそしているが、現界をマスターの魔力に依存していない。
 行動になんの制約も課されず、聖杯に願う望みもない。令呪を使ってもこの男に効くかどうか。
 プラナの言葉には従う強制力はない。単なる嘆願、我儘にしかなってない。
 だからこそ釈迦は快也と笑う。
 家路を見失いどこに進めばいいか分からず立ち往生していた迷い子が、ただそうしたいの一念で己を止めたのだ。
 共に並び見守る側として喝采ものの進歩だ。


「簡単に話が上手く進むとは思わなかったけど……神様と仏様がここまで相性が悪いとは思わなかった」
「そう気ィ落とすなって。こんなん大将じゃなくても予想できねえさ」

 事がなんとか収まったものの、夜宵はややげんなりとしている。
 待ち合わせの相手と行きずりで連れてきた相手がまさか犬猿の仲だとは。危うく協力関係そのものが決裂してしまいかねない窮地だった。
 金時の言う通り先を読めというのは無茶な話だが、複数のサーヴァントが集合する機会は夜宵にも初めて。
『卒業生』同士に共食い、叛逆の可能性が常にあるように、巨大な力は『在る』だけで因果に何らかの影響を及ぼすのかも知れない。
 取り返しのつかない事態になる前に、それを知れただけでもよしとしよう。でないと気の滅入りもなくならない。

「ともあれ、すったもんだあったけどこれで次の段階へ進める。
 図らずも全員のスタンスや能力もこれである程度開示された。なので改めて皆の意見をまとめたいと───」
「夜宵ちゃん?」

 言葉を途切れさせた夜宵を理が尋ねる。
 見開いた眼にあるふたつの瞳孔───現世と幽世が重なる霊視能力が映す光景に、喉が一瞬固まっていた。

「アサシン……ここまで連れてきたのは、あなたの計らい?」
「さてね。オレはダイスを回しただけだ。結果の出目までは読めん。
 ただオレは悪運持ちでね。過酷な戦いを望むからか、次から次へと試練が舞い込んできちまう。
 最悪の事態をドンドン更新して、帳尻が合うのは最後まで生き残った場合のみ、なんてオチもザラさ」

 他の面子が困惑する中で、ただ一人訳知り顔でいるテスカトリポカは問いに答える。
 呑気にも懐から取り出した煙草に火を着けていて、吸い込んだ紫煙を心地よさげに吐き出す。
 すると、辺りを覆っていた霧が吐く息に押されて晴れていく。霧が出てきた事にすら今まで気づかなかった。


「ここは……」


 露わになるのはうら寂れた、廃屋と見紛う建造物。
 どの街にも一件ぐらいはある幽霊屋敷。
 されど、その屋敷は特別生で抜群に奇妙だった。


「オイ……マジかよ」 


 不思議な縁で結びついた葬者達は、否が応でも引き寄せられて参る。
 その場所へ。


「双亡亭……」 


 そして誰もが一目で、同じ考えを持つに至るのだ。
 この家は、壊さなければならないと。





【豊島区・双亡亭前/一日目・午後】

【結城理@PERSONA3】
[運命力]通常
[状態]健康
[令呪]残り3画
[装備]小剣、召喚銃
[道具]
[所持金]学生相応
[思考・状況]
基本行動方針:冥界を閉じて、生きている人を生還させる。
1.双亡亭……。
2.情報収集。詠子からの情報は貴重だけど……。
3.獣……?
[備考]
十叶詠子に協力を頼み、連絡を取り合っています。
 携帯番号は登録できないので、こちらからかける事はできません。
※トラロックはベルベットルームの外から出る事はできません。
 代わりにマッピング等で理へのサポートを行えます(山岸風花と同じ感じ)。

【アサシン(テスカトリポカ)@Fate/Grand order】
[状態]消耗(中)、精神的ダメージ(小)
[装備]
[道具]バイルの小型ドローン(故障)
[所持金]潤沢
[思考・状況]
基本行動方針:闘争の活性化。
1.釈迦とは気が合わん。いつかは殺し合う事になるか。
2.双亡亭とはまた。マスターは知ってんのかねぇ。
3.魔女、ねぇ。
[備考]
※召喚時期に多大なリソースを使って、冥界内のルールを整備してします。
※ベルベットルーム@PERSONA3は許可の元で借用しています。
 エリザベス等、部屋の住人が出入りする事はありません。
※神としての出自から、終末のワルキューレ世界の神についての知識があります。



【プラナ@ブルーアーカイブ】
[運命力]消耗(微量)
[状態]健康
[令呪]残り三画
[装備]傘型ショットガン
[道具]
[所持金]無理をしなければ生活に支障がない程度
[思考・状況]
基本行動方針:旅をする
1.結城さん……先輩、ですか?
2.寳月夜宵から魂の概念について教わる。
3.もし、“あなた”の魂があるのなら……。
4.セイバーのマスター(オルフェ)に対する関心
[備考]
※運命力を消費して、『シッテムの箱』内と同様の電子技術を使用可能です。

【バーサーカー(釈迦)@終末のワルキューレ】
[状態]疲労(中)
[装備]『六道棍』
[道具]
[所持金]なし
[思考・状況]
基本行動方針:ゆるりとやっていく。旅は楽しくなくちゃね。
1.ポカっちとは反りが合わねえ。いつかブッ倒すしかねえか?
2.まこちー、悟ってるね。
3.まさかこっちでも金ちゃんに会えるとは、嬉しいねえ。
[備考]
※仏としての出自から、FGO世界での神霊事情についての知識があります。


寶月夜宵@ダークギャザリング】
[運命力]通常
[状態]健康
[令呪]残り3画
[装備]過渡期の御霊、Sトンネルの霊の髪、鬼子母神の指、マルバスの指輪
[道具]東京都の地図(冥界化の版図を記載)
[所持金]小学生相応
[思考・状況]
基本行動方針:まずは双亡亭攻略。
1.……色々話す前に着いちゃった。
2.移動の間に、プラナに霊魂について教える。ついでに小鳥遊ホシノについて聞く。
3.双亡亭ぶっ壊し作戦、継続中。協力相手求む。
4.脱出の手段があるなら探っていく。
5.仏教の開祖なら、“神”や“空亡”に対抗できる?
[備考]
※情報屋の葬者(脱落済み)と情報のやり取りをしていました。ゼファーが交流してたのと同じ相手です。
※ホシノと連絡先を交換しました。

【バーサーカー(坂田金時)@Fate/grand order】
[状態]健康
[装備]黄金喰い
[道具] ゴールデンベアー号Ⅱ
[所持金]
[思考・状況]
基本行動方針:夜宵を護り戦う。
1.夜宵に付き添う。
2.お釈迦サマとか、驚きだぜ。
[備考]

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最終更新:2025年03月23日 22:26