ベッカー


「宇宙はるばる、よう来たのう。わしらが厚く歓迎してやるけえ、あんじょう楽しんでいきぃや」

概要

赤とオレンジを基調にした、異形の腕を持つロボット。
両腕はフレキシブルパイプの先に繋がったバズソー・ソーサーになっており、それで戦闘を行う。
バロンと同じく人の脳を使用したヒューマノイド・ブレイン・ロボで、職業も兵士であったらしい。
致命傷を受け、体を機械化する事によって命を永らえるまではバロンと同じだったものの、アイザックの下には下らず暫く軍で働き続ける。
しかし、機械化した事で仲間との仲に微妙な溝が生じて行き、自身も「機械化のせいで感情が鈍磨して行っているのではないか」と思い悩む。
撃たれても死なず、病にも冒されない体に生かされ、自分だけを残して仲間が死んで行くうちに心の平衡を失って行く。
全ての仲間が死に、他の兵士から鉄の体への嘲笑を浴びた時、溢れ出す狂気に触れる。
どうにか感情を処理しようと、訳も分からず自分を機体に改造したアイザックの下へ走ると、彼に作戦への加担を持ちかけられる。
あらゆる物を「鉄化」させるスティール・オーガン砲の存在を知った時、「全てが自分のようになれば」との考えに頭を悩まされる。
「そんな事ぁできゃアせんし第一まるでくだらん」と考えながらも、もはや狂気は止まらずに引き摺られるようにアイザックの傘下へ。

アイザックが月に設立した施設にて傭兵とレンダ一行を迎え撃つも、脳を破壊され死亡。
散り際には己の狂気から解放され、安堵しながら意識を失ったらしい。

技・魔法

「フライングバズソー」
両腕のフレキシブルパイプの先に装備された回転ノコギリの走る武器。
高速で挙動し、相手を切り裂く。

登場


2011年1月10日ロボット長編第二編第三章
宇宙空間から登場。
一行の乗った月面行きのシャトルをバズソーで両断、月面でブラックワンと共に戦闘を仕掛ける。
ソランジュメディナベルファストの連携攻撃により、宇宙空間に蹴り飛ばされ退散。
その後は月面施設内ホールにて再登場、ブラックワン、ヘスケスと共に一行と再戦。
最後にはカルネアの剣撃と冷菜の魔術によって脳を破壊され死亡。

由来

響きより。
ドイツ圏には同名の姓がある模様。
最終更新:2013年06月05日 23:40