アイザック・カトー・アレキサンドリア


「そうだ、ベルファスト。君を一番孤独にする方法はコレだったんだ!…ママが応えなくても、君の叫(こえ)で十分だったのだ!」

概要

鉄の千年財団代表。無精な外見が特徴の中年男性。張り付いたような笑顔と眼鏡の奥の見えない目が特徴。

実体はアイリッシュ博士が製作にかかわった自律思考型ロボット「AIBOT-20型G Roby」。
少数生産の内の一人だったが、プログラムのインプット・ミスを認められ点検後廃棄処分にされようとしていた所を逃走。
「母」である「アイリッシュ」博士を廃人同様にしたベルファストに激情的な恨み、敵意を抱き凶行を起こす。
(「母」を廃人同様にされた恨みではなく、実際は「自分を認めてくれるかもしれなかった唯一の存在を壊された」事による事が大きい。)

現在まで

自分を追跡してきた、工場の管理ロボットである「デグロイ-M型」を破壊、行方を眩ます。
その後の追手も人としての身分を偽装する事で振り切り、欺瞞を完全な物にする為に「アイザック・カトー・アレキサンドリア」博士を殺害。
アイザック博士の生脳より、情報を自分の電子頭脳に移植、遺体をプラズマ焼却する事で博士に成り代わる。

尚、アイザック博士に成り代わる前、インプットミスではなくバグにより廃棄処分にされかかっていた同型後継機
「AIBOT−20 Lio」を回収、人としての身分を偽装して与え、自ら「兄弟」と教える。

その後、アイザック博士として生きて行くも、情報として書き込まれた「アイザック博士の感情」から、共に有る自分自身の記憶
が作用、生まれたばかりの体験を思い出し「親が分からなくては生きて行く事すら認められないのか?」「私の家族はどこだ?」
という思いに強く駆られる。そこから幾期間かかけ「アイリッシュ博士」を探し出し、数度会い、話すものの中々本題を切り出せずに数週間を過ごす。

数日後、アイリッシュの研究、実験の終わった際に現地を訪問。しかし、アイリッシュは既に事件の結末により精神を病み、放心状態に。
「ベスパ」にアイリッシュの連行を命じ、数ヶ月研究室に引き篭もる。

更に数週間後、己の思惑や自分の科学力、偽の目標に同調、理由はあれど目的に協力する仲間を募り、「鉄の千年財団崩壊事件」一連の凶行に出る。
「アイザック暴走事件」の曙、「AIBOT-20型G Roby」としての出生は最後まで明確に口に出す事無く、アイリッシュやベルファストへの思いを断片的、激情的に語った後、崩れるライニグングの中ヘスケス、アイリッシュを道連れに瓦礫の中に姿を消す。

余談だが、事件後、傭兵からの談により情報を与えられ、「アイリッシュが若い頃に製作したろう何れかのシリーズのうち一体」だという事がネストに判明。
しかし、ボディは粉々に砕けていた為、型番を確認する事は出来ず。後、イー・ゼン側をもう一機のライニグングで侵攻したゴースター
の証言により、「AIBOT-20型G Roby」の一個体である事が判明。当時の役職に就きながらも取り逃した事実を隠蔽していたジーン執政官は20数年前よりの罪を言い渡される事になる。


余談

「アイザック」は文豪、アイザック・アシモフより。
カトーは「加藤オォッ!!!」、アレキサンドリアは響き。
最終更新:2012年03月27日 18:59