プローディギウム
【種族】 古代種(魔植物)
【属性】 木,霊
【分布】 絶滅?
概要
古代伝承にて語られる幻のマジックハーブ(魔植物)。
ソーマなど秘伝の妙薬の材料になると言われており、無加工でも万病を癒し瀕死の人間を快癒させるほどの効力を持つとされる。
それ故に「奇跡」という名をつけられたというが、実際に発見された記録はない。
その真相は古代の聖域各地にて確認された極めて強力な力を所有する植物系モンスターの一種。
不可能の代名詞である「青い薔薇」の姿をし、人化の能力(青い髪の人間の姿になる)まで備えている。
更には彼ら自身が感情や願いを持ち、自身の願い(正負問わず)すら自在にかなえてしまうことが出来る。
人々の願いをその能力により自在に叶え不可能を可能にしてしまうその姿は「奇跡の青薔薇」、「万能願望器」と呼ばれていたとされる。
古代ステルディアでは一部宗教にて他の霊樹と共に神として崇められていたそうだ。
彼らの固有能力の詳細は世界自体が所有する膨大かつ強力無比なる霊気「森羅万象の魔力」への接続能力。
転じて森羅万象の魔力を用い、願いと奇跡という形を持って発現する大魔術を扱うことが出来るのだ。
古代社会に生きた人々はその姿に全能たる神を見出したのだろう。
しかし、極めて強力なる力は時に災いを齎す。
彼らの能力に目をつけた人々がその神と呼ばれるまでの力を巡り彼らを乱獲し始めたのである。
人々のエゴに揉まれて消えて、その挙句人々は自ら奇跡の力を掴もうと争いまで始めてしまったのだ。
現在新たにプローディギウムが2体発見される以前、聖域にて最後にその存在が確認されたのはある戦争中にある二つの国に所有された2体のプローディギウムだったとされる。
彼らは元々は番であったが人々により引き裂かれ、あろうことか共に戦争の道具として敵対する二つの国家に引き渡されたそうだ。
争いあう運命を呪った彼らは、共に「消えてなくなること」を望みこの世界から完全に消失したとされる。
番であった彼らには子孫がいたとされ、女性であった方が種を所有していたが、彼らの消失を持って種も共に消えてしまったのかそれ以降の目撃証言は現在まで存在しなかった。
戦争が終結した後の指導者が彼らの悲劇を嘆き、使いを放ってそれまで世界に存在したプローディギウム、青薔薇の神にまつわる文献を全て消し去った。
代わりにプローディギウムは「古代社会にて用いられた奇跡の霊薬」の原料であったという伝承を後世に広めたとされる。
彼らの工作により青い薔薇の花言葉も段々と変化し、「神の奇跡」から「不可能」の意味を持つようになったとされる。
主な技・魔法
その強力な能力により様々な大魔術が扱える。
それは時に禁忌に踏み込み、因果さえも操作してしまうほどのまさに奇跡と呼ばれるほど。
主な特殊能力・技能
「神なる奇跡」
自身及び他人の願いを自身の魔力を引き換えに叶える=具現化する能力。
プローディギウム固有の能力であり、代償として自身の生命を削る。
願いの種類は願う人次第。意志と知能を持ち、ほぼヒトと変わらない心を持った万能願望器とされる。
なお、死者蘇生等因果律に干渉するような願いを叶えてしまったなら、その代償として死んでしまったり消えてしまったりする。
その正体は上述の通り世界そのものの魔力に接続し引き起こされるとんでもない規模の大魔術。
能力の使用に対して術者が莫大なリスクを背負うのは彼らが扱う世界そのものの魔力が幾ら神と呼ばれる超越者であろうとも個人に扱えるものではないため。
「霊樹」
その神を彷彿する能力から太古より、神の如く崇められている霊樹。
軽い神性のようなものを持ち合わせている。
「地属性耐性」
地属性及び木属性への非常に高い耐性を持つ。
「霊属性耐性」
霊属性。すなわち魔法への極めて高い耐性を持つ。
途方も無い規模の魔力に接続しその力を引き出した段階で消し飛ばない理由はこの耐性がある故。
逆を返せば森羅万象の魔力はここまでの魔法耐性があったとしても莫大なリスクを背負わなければならないとんでもない力なのである。
ちなみに
1: 先延ばしにしていた長編絡みの重要キャラクター。
ぶっ飛んだチート設定、劇中での役割はデウス・エクス・マキナととんでもないけれど完全無欠というわけではないです。ほんとだよ。
2: 世界自体の魔力とか青い薔薇の花言葉とかとんでもないの出してるけどあくまでこちらの設定内の存在であり、他の作者さまの設定を制限するものではないです。
3: 名前の由来はギリシャ語で奇跡を意味する「プローディギウム」から。能力に関しては魔法少女まどか☆マギカシリーズの影響を強く受けています。
最終更新:2015年09月30日 13:33