AKIBA'S BEAT
【あきばず びーと】
| ジャンル |
アクションRPG |
アクワイア:https://www.acquire.co.jp/ |
| 対応機種 |
PS4 / PS Vita |
| 発売・開発元 |
発売・開発:アクワイア |
| 発売日 |
2016年12月15日(PS4版) 2017年4月27日(PS Vita版) |
| 定価 |
【PS4】7,776円(税込) 【PS Vita】6,696円(税込) |
| 備考 |
『AKIBA'S』シリーズ第3作 / ジャンルを脱衣アクションからコマンド風アクションRPGへ大幅刷新 |
| ポイント |
妄想に侵された秋葉原を舞台にする独自の世界観とストーリー 前作までの脱衣アクションを全廃しテイルズ風ラインバトルへ変更 過度なテンポの悪さと前作ファンを突き放した路線変更で大きな物議を醸した問題作 |
| 判定 |
クソゲー
|
''AKIBA'S TRIPシリーズ'' 1 / PLUS /
2
/ AKIBA'S BEAT |
繰り返される「日曜日の秋葉原」――妄想を撃ち払え!
概要
アクワイアが手掛ける『AKIBA'S』シリーズの第3作。前作までの「服を脱がせて敵を倒す脱衣アクション」という強烈なアイデンティティを完全に捨て去り、本格的なアクションRPGへと大幅な路線変更を敢行した作品。ニートの主人公・立花アサヒが、妄想が現実化した「妄想宮」と終わらない日曜日に閉じ込められた秋葉原を救うため戦う。
特徴
- 妄想が世界を侵食する秋葉原と「終わらない日曜日」の謎を追うシナリオ
- 実在する秋葉原の街並みを舞台にしつつ、人々の妄想が現実となって街を書き換えてしまう怪奇現象が発生。
- 同じ日曜日が永遠に繰り返されるループ現象の謎を解き明かすため、個性の強い仲間たちと共に「妄想宮」と呼ばれるダンジョンへ挑む。
- 前作までの脱衣アクション全廃と「イマジンモード」を軸とした戦闘
- 前作までの特徴であったストリップアクションを完全に廃止し、サイドビューのライン上で4人パーティを操作して戦うアクションバトルへ変更。
- ヘッドホンを装着してテンションを上げ、BGMの変化とともに能力を大幅に強化して怒涛の連続攻撃を叩き込む「イマジンモード」が戦闘の目玉となっている。
評価点
- 現代社会の闇やオタクカルチャーを描いた重厚なストーリー
- 妄想宮ごとに異なる人物の歪んだ願望やトラウマが描かれており、物語のテーマ性やシナリオ自体のクオリティは比較的高い評価を得ている。
- 主要キャラクターはもちろん、サブキャラクターに至るまでボイスが豊富で、会話劇のボリュームが非常に多い。
- 豪華な楽曲陣と音楽演出の作り込み
- ClariSが担当する主題歌をはじめ、作中のイマジンモードで流れる楽曲のクオリティが高く、音楽面での演出には力が入っている。
論争点
- 脱衣アクションの完全廃止という大胆すぎる路線変更
- シリーズの代名詞であった「服を脱がせる」という唯一無二の要素を捨て、一般的なアクションRPGへシフトした点。
- 「普通のARPGとしてじっくり遊べる」と肯定的に捉える層がいる一方、「AKIBA'Sのタイトルを冠しているのに普通のゲームになってしまっては意味がない」「完全に別物」と前作ファンから激しい落胆と批判が寄せられ、作品の存在意義を巡って大きな議論を呼んだ。
問題点
- テンポを著しく害する極悪なロード時間とレスポンスの悪さ
- 街のエリア移動、建物への出入り、ダンジョンの階層移動、戦闘突入時の演出など、あらゆる場面で頻繁かつ長いロードが発生する。
- 特にPS Vita版はもちろん、スペックに余裕があるはずのPS4版においてすらロードが長く、快適なプレイを大きく阻害している。
- 戦闘システム
- テイルズオブシリーズに類似したアクションバトルを採用しているが、攻撃や回避を行うたびにAPを消費するため、連続攻撃が途切れやすくストレスが溜まる。
- 敵の硬さやノックバックの挙動、技のキャンセルのしづらさなどが重なり、アクションゲームとしての爽快感やテンポの良さに著しく欠ける。
- テイルズ風のアクションバトルを標榜しているものの戦略性が薄く、基本的には攻撃ボタンを連打するだけの単調な立ち回りに陥りがちである。
- 攻撃からガードへの移行が著しく遅く敵の攻撃に割り込めない点や、ガード+×ボタンという使いづらいジャンプ仕様が原因で、防御行動が機能しにくい。
- 動作全体のもっさり感に加え、コンボ中断時の長い硬直や吹き飛ばされた際の受け身不能仕様など、全体的に爽快感を削ぐ要素が目立つ。
- お使い感の強いクエストと繰り返される移動の不快感
- ストーリー進行に伴い、秋葉原の街を行ったり来たりさせられるお使いミッションが多く配置されている。
- 広大なマップを徒歩で移動させられる上、エリア切り替え時のロードが多発するため、シナリオを進めること自体が苦痛になりやすい。
- 秋葉原という舞台設定の形骸化と秋葉要素の希薄化
- 前作までは実在する秋葉原の街並みや店舗を自由に駆け回り、街そのものを舞台に直接戦闘や探索を楽しむ要素が根幹に存在していた。
- 今作ではメインの戦闘や探索の舞台が異空間であるダンジョンへと移ってしまったため、秋葉原の街自体は単なるダンジョンへ立ち入るためのハブへと成り下がっている。
- 結果として「秋葉原を舞台にしている意味や必然性」が著しく薄れてしまい、聖地巡礼やアキバカルチャーの雰囲気を存分に味わえるオープンワールド的な面白さを期待していた層から強い落胆の声が上がった。
- 直線的で退屈な作りと不快感の強いギミックによる極めて単調なダンジョン攻略
- 探索のメインとなる妄想宮は構造が直線的かつ簡素で、最初からマップが開示されているため、ただ出口を目指すだけの味気ない内容となっている。
- 中盤以降に追加される仕掛けも、東のシャッターを開けるために西のスイッチを押し、さらにその先で東のスイッチを押して逆側のシャッターを開けるといった無意味な往復作業を延々と強制される不快な作りに終始している。
- クリアトロフィーの取得率が1回クリアするだけで僅か4%にとどまるなど、難易度ではなくダンジョンの退屈さと作業感によって多くのプレイヤーが途中で投げ出す直接の原因となった。
- テンポ阻害要素の放置と過去ダンジョン再訪問による極端な水増し構造
- ストーリー進行上で過去に攻略したダンジョンへ何度も潜り直させられる構成でありながら、敵シンボルとのレベル差による逃走・瞬殺といった快適化システムが存在しない。
- 格下の雑魚敵であっても容赦なく襲いかかってくるため、経験値も得られない無意味な戦闘を強要され、プレイ時間に対して内容が著しく薄められた水増し感が強調されている。
- 使い回しが目立つ雑魚敵のバリエーション不足
- 敵キャラクターの種類が全体で僅か10種類程度しか存在せず、各ダンジョンではその色違いが使い回されているのみにとどまる。
- どのダンジョンへ挑んでも出現する敵の挙動や対策が変わらないため、戦闘のマンネリ化と単調さに拍車をかけている。
- 既視感溢れる王道テンプレとキャラクター描写・演出の不足
- 妄想の現実化、ループする日常、根は熱いニート主人公やツンデレヒロインといった記号的な要素が並び、王道やテンプレに忠実な路線自体はターゲット層に合致している。
- しかし、会話劇が淡々としておりキャラクター同士の積み重ねが不足しているため、盛り上がるべき名シーンであっても展開が唐突に映り、感動が薄れてしまいやすい。
- テンポを損なう冗長な台詞回しと設定のご都合主義
- 無駄に勿体ぶった説明や回りくどい言い回しが多く、シナリオ全体のテンポ感を削いでいる。
- 物語の核となる妄想の設定に関しても、視認性の基準や撃破後の記憶保持に関する整合性が曖昧であり、都合の良い展開に合わせてブレが生じる点が指摘されている。
- ストーリー性のない完全な作業と化した討伐クエスト
- サブクエストの内容がすべて「特定の敵を規定数倒す」というハント系のみで構成されており、イベントや独自のストーリー展開といった作業感を軽減する工夫が一切見られない。
- 発注元が同一人物に固定されている上、テキストによる簡易な説明のみで処理されるため、作業ゲームとしての側面が露骨に出てしまっている。
- 移動とマップワープを繰り返すだけのお使いサブイベント
- サブイベントの大半が指定された場所へ移動して会話を見るだけの単純な工程で占められており、真のエンディングを見るためにはこれを網羅することが必須となる。
- マップ上のマーカーへファストトラベルしてイベントを消化する流れの繰り返しであり、終盤にダンジョン攻略を挟むイベントが追加された際も、単調な戦闘システムと相まって手間が増す結果となっている。
- 実名店舗の減少とエリア分割に伴う細かなロードによる散策体験の阻害
- 前作『AKIBA'S TRIP』で好評を博した実在店舗との多層的なタイアップや看板コラボが激減しており、秋葉原を歩く楽しさや聖地巡礼的な魅力が著しく損なわれている。
- 歩行者天国が再現されていない点に加え、街の移動時に頻繁なロード画面が挟まる仕様により、シームレスに散策できず探索の没入感とテンポが大きく削がれている。
- 低水準なグラフィックと静寂に包まれた無機質な街の描写
- 街並みや登場人物のグラフィック、3Dモデリングの質が全体的に低く、ゲーム全体のビジュアル面におけるクオリティ不足が目立つ。
- 通行人となるモブキャラクターが単なるシルエットとして処理されている上、その立ち位置も固定で一切動作しないため、活気ある秋葉原の街が静まり返った死の街のように不気味に映ってしまう。
総評
- シリーズの代名詞であった脱衣アクションと秋葉原の自由な散策という唯一無二の強みを自ら捨て去り、凡庸なアクションRPGへと舵を切った結果、あらゆる面で破綻をきたしてしまった悲劇の迷走作。
- 単調かつ不快なギミックが満載のダンジョン、動作が重く連打一発で完結する戦闘、水増し感の強いクエスト、さらには死の街と化した無機質な秋葉原と頻繁なロードなど、ゲームの根幹から細部に至るまで擁護の難しい致命的な欠陥が山積している。
- ストーリーや音楽に一部光る部分は存在するものの、クリアトロフィー取得率の異常な低さが物語る通り、多くのプレイヤーに膨大なストレスと苦痛を与えて途中で投げ出させた、紛れもないクソゲーと言わざるを得ない。
最終更新:2026年08月29日 12:53