Mafia: The City of Lost Heaven
【マフィア: ザ・シティ・オブ・ロスト・ヘヴン】
| ジャンル |
サードパーソン・クライムアクション |
| 対応機種 |
PC / PlayStation 2 / Xbox |
| 発売・開発元 |
開発: Illusion Softworks 発売: Gathering of Developers |
| 発売日 |
PC: 2002年8月28日(北米)/ 2002年10月11日(日本) PS2/Xbox: 2004年 |
| 定価 |
7,140円(税込・日本語PC版) |
| レーティング |
CERO:18才以上対象
(PS2版) |
| 備考 |
『Mafia』シリーズ第1作目 2020年にフルリメイク版『Mafia: Definitive Edition』が発売 |
| ポイント |
1930年代の禁酒法時代のアメリカ・架空都市「ロスト・ヘヴン」が舞台 タクシードライバーからマフィアとなったトミー・アンジェロの半生を描く重厚なストーリー リアル志向の車両挙動とシビアなシューティング・警察手配システム |
| 判定 |
、なし |
マフィアシリーズ Mafia: The City of Lost Heaven / マフィアII / マフィア III/Mafia: Definitive Edition |
栄光と背徳の街ロスト・ヘヴン――運命に翻弄される男たちの絆と裏切り。
概要
- 1930年代のアメリカを舞台にした重厚なマフィアドラマ
- Illusion Softworksが開発し、2002年に発売されたサードパーソン・クライムアクションゲーム。タクシードライバーからサリエリ・ファミリーの構成員となった主人公トミー・アンジェロの半生を描く。
- 架空の都市「ロスト・ヘヴン」をオープンワールドとして構築しつつ、過度な自由度よりもストーリーの描写とリアリティを最優先した作りが特徴。
評価点
- 一人の男の成り上がりと苦悩、そして切ない末路を描き切った秀逸なシナリオ
- ただのタクシードライバーだったトミーが、組織の抗争に巻き込まれてマフィアへと足を踏み入れ、ファミリーの幹部へと成り上がっていく熱いサクセスストーリー。
- 一方で、裏社会の冷酷な掟や親友との絆と裏切り、家族を持ったことによる葛藤に苛まれ、やがて悲劇的かつ切ない末路へと向かっていく人間ドラマが極めてドラマチックに描かれている。
- 映画さながらの世界観構築と演出
- 1930年代の禁酒法時代におけるアメリカの社会情勢や雰囲気を徹底的に再現。当時の空気感を反映した街並みやファッション、建物デザインの完成度が高い。
- オーケストラやジャズを中心とした名曲揃いのサウンドトラックが、映画的なイベントシーンや街の走行を鮮やかに彩る。
- シミュレーション志向のリアルな車両挙動
- 1930年代当時のクラシックカーの重量感、加速の遅さ、旋回時の慣性などを忠実に再現。車の「運転そのものの歯ごたえ」を楽しめるシミュレーター要素として高い完成度を誇る。
- 時代を象徴する豊富な火器とリアリティのある銃撃戦
- トンプソン(トミーガン)やコルトM1911、鋸切り散弾銃(ルパン)など、当時の裏社会を彩る武器がリアルな射撃音や反動とともに再現されている。
- 本編以外のやり込みモード
- 街を自由に走れる「Free Ride」のほか、特殊な高難易度ミッションや奇抜な車両を入手できる「Free Ride Extreme」といったクリア後の遊び要素も用意されている。
論争点
- オープンワールドとしての方向性と自由度に対する評価の分かれ
- 広大なマップが用意されているものの、サブクエストやミニゲーム等の寄り道要素が非常に乏しく、「ストーリーを移動するための背景装置」と化している点について賛否が存在する。
- シミュレーション寄りのシビアなゲームバランスと、映画的なエンターテインメント性との兼ね合いをどう捉えるかでユーザーの評価が割れる。
問題点
- シナリオ攻略の最大の壁「レースミッション(Fair Play)」の極悪な難易度
- ストーリーを進める上で絶対に回避できないレースミッション(チャプター「Fair Play」)が存在するが、ここで絶対に1位を取らなければストーリーが進行しない。
- 当時のレースカー特有の非常に滑りやすい操作性、厳格なコース判定、少しのミスで即後退するライバルAIの速さが重なり、クリアできずにここで進行を断念・投げ出すプレイヤーが続出した(※あまりの不評を受け、後にPC版ではパッチで難易度選択が追加された)。
- シビアすぎるシューティング・アクションの難易度
- 主人公の耐久力が非常に低く、数発の被弾で簡単に死亡する。敵の射撃精度が高く、味方NPCの挙動の不完全さも手伝って、全体的に攻略のハードルが極めて高い。
- 極めて厳格な警察の手配システム
- 速度超過や信号無視、軽微な接触事故などの交通違反を起こすだけでも即座に警察が反応・追跡して手配されるため、移動時の自由度が制限されストレスになりやすい。
- シビアなリロード仕様
- マガジン(弾倉)に弾薬が残っている状態でリロードを行うと、残っていた弾薬をすべて破棄してしまうリアル志向の仕様。不用意なリロードが弾切れに直結するため、初心者には厳しい。
- チェックポイント(自動セーブ)の間隔の長さ
- ミッション内のセーブポイントが少なく、一度死亡すると長距離の車移動や高難易度の銃撃戦を最初からやり直す必要があり、ゲームテンポを損ねやすい。
- 極めて厳格な警察の手配システム
- 速度超過や信号無視、車両事故、歩行者との接触などの軽微な交通違反でも即座に警察が反応・追跡してくるため、街中を車で移動する際も細心の注意が必要でストレスが溜まりやすい。
- シビアなリロード仕様
- 弾倉(マガジン)に弾薬が残っている状態でリロードを行うと、残弾ごとマガジンを捨ててしまい弾薬が減少するため、軽易なリロードが命取りになるリアルゆえの厳しさがある。
総評
理不尽なまでの高難易度や移動・操作面の癖の強さからプレイする人を選ぶ作品であるものの、1930年代の空気感を再現した圧倒的な世界観と重厚なストーリーテリングにより、クライムアクション史に残る名作として高く評価されている。
補足・備考
- 2020年にはフルリメイク作『Mafia: Definitive Edition』が発売。レースミッションの難易度調整やバイクの追加、現代的なグラフィック・操作性への刷新が行われたが、オリジナル版特有の過酷なゲームバランスやシミュレーター色の強い歯ごたえを好むファンも根強く存在する。
最終更新:2026年10月08日 00:36