シティ・エレジー 15KB
虐待-凄惨 虐待-普通 制裁 観察 自業自得 自滅 家族崩壊 駆除 ツガイ 野良ゆ 赤子・子供 都会 現代 虐待人間 独自設定 短めです
「シティ・エレジー」
・羽付きシリーズの人間とは別人です
・駄文注意
・独自設定による補完を入れております
・街中あきさんの「回収箱」の設定を使わせていただいております
・第三者視点です
「ゆゆ~♪ゆっくり~していってね~♪」
「ゆっきゅり~♪ゆゆ~♪」
「ゆっきゅりだじぇ~♪ゆゆ~ん♪」
道の端で「おうた」を歌っているゆっくりがいる。
前には空のカンヅメが置かれておりその中に「あまあま」等を入れるのだ。
街ゆっくりの中でこれをするのは結構いるがその殆どが淘汰される。
それは何故か?あのゆっくりを見れば分かる事である。
バスケットボール大の「ゆっくりれいむ」が一体。その横に小麦粉の皮をくっつけているソフトボール大のれいむ、そして同じサイズの「ゆっくりまりさ」が合わせて二体。合わせて三体のゆっくりがそこにいた。
…街ではよく見かける光景だが、実はこれはゆっくりの常識からは外れた組み合わせなのだ。
ゆっくりと言うのは不思議な物体だ。言葉を操り、食べた物を餡子に変える。
そして小麦粉の皮を擦り合わせて「すっきり」を行い、蔓が生えるか餡子の中で小さなゆっくりが生まれる。
子ゆっくりが親ゆっくりの間から密接している状況で食料はだれが取ってくるのか?それは父役の片方のつがいだ。
だが、街ゆっくりには成体サイズが片方しかいないゆっくりの方が極端に多い。
それは街と言う環境が容赦なくゆっくりに襲い掛かるからだ。
雨が降れば排水性の悪いコンクリートの地面が完全に乾くまで晴れていても出歩けない。
辺りを跳ねれば、車に動物、そして人に他のゲスゆっくり等が跋扈している。
そんな状況でたった一体の饅頭が数体分の食料を安全に集めることが可能なのだろうか。
私は「NO」だと考える。
そしてそれは正解に近い。街ゆっくり全体の中で子ゆっくりと親ゆっくりの一家族単位は実に80%以上が片方の番いが居ないという状況である。
当のゆっくり達の反応は様々だ。「しんぐるまざー」と称して暴れ回るゆっくりもいれば子ゆっくりを非常用の食料としか見ないものもいる。
が、これはあくまで少数でほとんどは子ゆっくりと共に行動しているのがほとんどだ。
あのれいむもそれなのだろう。別段珍しい光景ではない。
だがそれはある意味ゆっくりにとって重荷ともなる。
成体サイズ一体ですら食料に事欠く状況で赤ゆっくりの状態ではその餡子の体積と同じ量を食べる程の量を用意できるかと言えばそれはNOだ。
結局はあぶれゆっくりが取り仕切る餌場に危険を犯して突っ込んで文字どおり「ゆっくりできなくされる」か
ゲスゆっくりに巣を奪われて凍えるか雨で溶けるかの二択がそのほとんどだろう。
特に、ゆっくりの言う「狩り」の能力が低い物はあの様に「おうた」を歌うのだ。
ゆっくりの思考は単純明快…と言われている
例えば「狩りが出来ないからおうたを歌う」だった物がいつの間にか「自分は美ゆっくりでおうたも上手いからゆっくりさせてやる代わりにあまあまを置いていけ」かもしくはそれに似た考えに変質する。
「ゆっくりする」と言う事がインプットされているため中枢餡は「ゆっくりできない事」をそのままプラスの方向に書き換えてしまうのだ。まるでキャンバスを張り替えて絵を描き直す様に…
…あのれいむはどうか?
通行人に対して愛想を振りまくように小麦粉の体を「のーびのーび」とくねらせ目をつぶって歌っている。
子ゆっくり達は底部を「ぷりんぷりん」とさせたり上下に「のーびのーび」を繰り返しながられいむのまねをする様に歌ってはいるが、音程も全く合って無く、そもそもそれが歌なのかどうかも怪しい程度のものだ。
風貌も街ゆっくりそのものと言った感じだ。
砂糖細工の髪と飾りはボロボロ、小麦粉の皮は泥や車が排出するガスのせいかススだらけ、底部も固いコンクリートの上を跳ねまわったためまるで鏡モチの様にひび割れてガチガチだ。
子れいむが時折見せる「ぷりんぷりん」と言う動作の中で垣間見えるあにゃるにはシミの様な汚れが付いている。いらなくなった餡子、つまりはうんうんがこびりついているのだ。
街ゆっくりは不自然なほど下顎が膨れている場合が多い。食べられる時にその場にあるありったけを詰め込むため、それに適応して極端に肥えやすくなっているのだ。
砂糖細工の歯は本来白いもののはずが黄色いどころか茶色に変色している。黄色いカスの様な物が小麦粉の皮でできた歯茎と歯の間にこびりついてそこだけ妙に「白っぽい黄色」になっているのが更に違和感に拍車をかけた。
「ゆっくり~♪ゆ~ゆ~♪」
「ゆっきゅり~♪きゃわいくっちぇ~ごめん~にぇ~♪」
「だじぇ~!だじぇ~!」
暫く立ち止まって眺めている。歌い終わる度にチラチラと横目で通行人の目を追ってそしてまた歌い出すの繰り返しだ。
誰も近づこうともしない。そしてまるでそこにれいむ達が居ないかの様に無表情に通り過ぎていく。
近づいたり興味を持って目の前を立ち止まろうものならあの汚い小麦粉の皮で「すーりすーり」をされたりするのだ。
潰してもその場に置いておく事は許されず「ゆっくり回収箱」まで持って入れなければならない。そんな手間を態々するぐらいなら無視を決め込む。ある意味一種の優しさだろう。
私が遠めに眺めてすぐのことであった。前を通りかかった財布を開けて硬貨を取り出している青年が手から500円玉をこぼしてしまい、それがれいむ達の目の前にコロコロと転がって落ちてしまったのだ。
青年が屈んで拾う以上の速度でれいむが前のめりに硬貨を押さえつけるような感じで底部の方へ隠してしまった。
「チッ」と青年が舌打ちをした。そして不機嫌そうな顔でれいむに向かって静かに言葉を放つ。
「それは落しただけだ。返せ」
それに対してれいむは口の中に空気を含むと大きく膨れて、左右のピコピコを激しく振り始めて上向きに睨みながらこんな事を言っている様に聞き取れた。
「ゆゆ!おとしたのならこれはひろったれいむのものだよ!」
…とんでもない物言いだが、街ゆっくり…ひいてはゆっくりにおいてそれは常識である。
ゆっくりにとって「所有物」とは「おうち」等の様に持ち運べないもの以外は小麦粉の皮に密接している状態でなければ所有物とならないのだ。
まりさ種が帽子の中に何かを詰め込んだり、ゆっくりが口の中に何かを入れたり、飾りに何かをつけたりすればそれはそのゆっくりの所有物だが、一たび体から離れればその時点でそれはただの「落ちているもの」になってしまう。
ましてや厳しい街ゆっくりの世界においては落とした奴が悪いとも取れる程にシビアだ。あのれいむが怒るのはそう言った側面があってのことだが…
そんな背景を知っていたとしても「ハイ、どうぞ」と差し出す気前のいいやつはいない。ましてや相手はただの野良ゆっくりなのだ。
れいむが威嚇を繰り返し、そんな事を言えばどうなるか?それは容易に想像できた。
青年が無言で靴のつま先をトントンと地面に二度三度叩いた。次の瞬間靴のつま先がれいむの小麦粉で出来た顔に突き刺さる。
寒天でできた右目を中心にそこが見事にへこんでつま先を飲み込み、声を上げる間もなく後ろの壁に吹き飛んで叩きつけられた。
「い、いだいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
「おぎゃあじゃああああああああん!?」
「ゆんやああああああ!?」
地面にボトンと落ちた後は小麦粉の皮をぐねらせ口から餡子の混じった砂糖水の涎を地面にたらし、顔をうずめて底部をグルングルンと動かしながら悶えているれいむ。
それを見て叫んだ子れいむが跳ねていき、舌を伸ばしてれいむをぺーろぺーろし始める。
「でいぶのっ!でいぶのおべべがぁぁ…!」
「おきゃあしゃんゆっきゅりしちぇね!ぺーりょぺーりょ!」
中の餡子が不規則に変化して凸凹にはれたた為に蹴られた周辺が如何ほどのダメージだったのかは分からないが、目の前にはれいむの寒天でできた右目らしき物がコロンと転がっていた。
その隙に青年が硬貨を拾おうとしたその時、子まりさが突如飛びかかって青年の指に噛みついた。
「ゆっきゅりしにゅんだじぇ!」
「イテっ!」
青年が思わず手を引くと、子まりさは硬貨を口にくわえてすかさずれいむの方向へと跳ねだし始める。
「ゆ!ゆ!」
殆ど壁の近くで陣取っていたためれいむはそれほど吹っ飛ばされては居ない。なので子まりさはすぐにれいむの近くに跳ねることができた。
「ゆ!」
子まりさが口にくわえた硬貨をれいむに見せる。それを見た途端にれいむは顔を上にあげた。
「おちびちゃん!れいむのおくちのなかにはいってね!」
大きく開けた口の中にすかさず飛び込む子れいむと子まりさ。
急いで中に入り込む子れいむと子まりさ。硬貨はそのまま口にくわえていたため実質口の中へ行った事となる。
そのまま大きく体を縮めて飛び跳ね始めるれいむ。どこかへ逃げるようだ。
だが子ゆっくり二体を口の中に入れたままの移動は著しく遅い。次に跳ね様とした瞬間に青年の足がれいむの上部に垂直にのしかかった。
「ゆぎっ!?」
れいむが歪に形を変えてグネグネと動く。だが青年の体重が乗った足を脱出する事は不可能であった。
「ゆぐっ!ゆぐぐっ!」
空気を吸い込み体を大きくしようとしたり、続けて体をグネグネと動かすが一向に動かない。
そのまま地面に擦りつけられるように壁の方向へ向けさせられると、不意に青年の足がどき、れいむの体が丸く戻った。
だがそれも一瞬であった。青年がれいむの後ろ部分を足の裏で押し出すように蹴ったのだ。
れいむが向いている方向は壁、それはつまり…
「ゆびゅっ!」とれいむが声を上げた。青年は続けざまにつま先でれいむの後ろ部分を何度も蹴っていた。
「ゆびゅっ!?ゆぐむっ!ゆぶっ!ゆぼ!?ゆ”!ゆ”!…!……!!」
青年の顔に怒りの表情も何もない。ただ淡々と足をふるって蹴りを繰り出している。
最初は声を上げていたれいむも、声を上げなくなり、ただ小麦粉の皮をグネグネと動かすだけになってしまった。
壁に押し付けられていては餡子を吐き出すことすら不可能だ。餡子が出なければゆっくりは何をされても重傷にすらならない。
れいむの後ろ部分には青年の足跡が幾度も刻まれていた。
青年が最後に大きくれいむを蹴りあげる。れいむは壁にぶつかりバウンドしてクルクルと2~3回転してから地面に叩きつけられた。
「ゆ”…!ゆ”…!ゆ”げぇ”ぇ”ぇ”ぇ”…!」
口の周辺まで移動していた餡子をれいむが吐き出した。かなりの量の餡子がビチャビチャと地面に音を立てて広がっていく。
れいむの吐き出した餡子を青年が足でどけて行くと砂糖細工の歯に交じって中に硬貨が現れた。
それを拾うと餡子を手で払いそのまま振り返りもせず歩き出し始める。
通行人はれいむをよけて歩きはじめていた。私が近づいて見ると驚いた。まだ動いている。
「ゆ”…!ゆ”…!」
口をあけると中から餡子まみれの子まりさと子れいむがはい出してきた。無事な様だ。
「おぎゃあじゃああああああん!」
「ぎょわがっだんだじぇえええええええええ!」
寒天の目から砂糖水の涙を滝ほど流して凸凹に腫れているれいむの小麦粉の皮にすーりすーりを繰り返す子ゆっくり二匹。
よろよろと体制を立て直し、プルプルと震えながら私や周りの通行人なんて見えないかの様に口を開き始めた
「ゆ”…!ゆ”…!べいぎ…だよっ…!ゆ”!おがあざんはごのぐらい…なんど…も…ないよ…ゆ”…!ゆ”っ…!」
そんな事を言っているが間違いなく致命傷だ。あれだけの餡子を吐き出したのであれば少なくとも平気である筈がない。
砂糖水の涙を流してすーりすーりする子ゆっくり二匹にそんな言葉をかけた後、ずりずりと這って移動を始める。
「どにがぐ…おうぢにがえろうね…ゆ”!ゆ”っぐりずればなお…!ゆぐぼっ!ゆげほっ!」
「おきゃあしゃんゆっきゅりしちぇえええええええええ!」
「まりしゃてちゅだうんだじぇ!ゆ!ゆ!」
れいむの後ろ部分の子まりさがぴったりと付いて押し始める。次いで子れいむもそれを真似してれいむの後ろを押し始めた。
だが所詮はバスケットボールサイズにソフトボールサイズ二体が押した所で何の足しになる筈もなかったが、れいむは「ゆっぐりありがどうね…!」と言うとそのまま餡子の後を残してズリズリとどこかへ這っていってしまった。
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次の日の昼間、たまには体を動かそうと公園を歩いているとゆっくり回収箱の近くで昨日見たれいむ一家が何やら固まっていた。
子ゆっくり二体が砂糖水の涙を流して熱心にれいむの話を聞きいっている。
近づいていってもまるで私のことなど眼中にないかのように気づいていなかった。
「…ゆ”っ!おぢびぢゃん…いばがらだいじなごどをばな…ばなずがら…ゆっぐり…ぎいで…ね」
「おきゃあしゃんゆっきゅりおうちのなきゃにいちぇね!」
「そうだじぇ!まりしゃがあのじじいをやっちゅけちぇあみゃあみゃもいちゃぢゃいてきゅるんだじぇ!」
れいむの小麦粉の体は昨日見た時よりもふた回り縮んでいた。余った小麦粉の皮がダブついているのを見ていると、れいむは長くはないようだ。
「ぎのうば…ゆっぐりでぎ…ないにんげんざ…んのぜいで…ゆっぐりでぎながっだ…ね…でぼ…おぢびぢゃんだぢ…はいっじょうげんめい…おうだざんをうだっだよ…どっでもゆっぐり…じだ…おうだざんだっだよ…」
この様子だと最後まで何故あんなことをされたのかまだ根本的に理解できていないようだ。「おうた」以前の問題だというのに。
「おうだざん…ばね…どっでもゆっぐりで…ぎるもの…なんだよ…だがらごれがらも…おぢびぢゃんだぢは…おうだざんをうだ…っでゆっぐりじでね…おぢびぢゃんだぢが…ゆ…っぐりじで…いるどご…ろをみぜれば…にんげんざんはあばあばをお…いでいぐよ…」
「ゆごふっ!ゆごふっ!」とれいむがせき込む。プルプル震えながらも口は休めない。
「ごれがらもながよぐ…ゆっぐりじでね…げんがじぢゃだべだよ…にんげんざんに…おぢびぢゃんだぢのゆ…っぐりじだおうだを…ぎがぜであげでねっ…」
「おきゃあしゃん!れいびゅばだおぎゃあじゃんどいっぢょにおうだうだいだいよ!ゆっぐりじでね!ゆっぐりじでいっでね!」
「ゆびええええええええん!おぎゃあじゃあああああん!」
子ゆっくり二匹がすーりすーりをしながられいむを呼ぶ。だがもうれいむが口を開く事は二度となかった。
どうやら完全にゆっくりできなくなったようだ。泣きながらすーりすーりを繰り返す子ゆっくり二匹を尻目に、潰れ饅頭と化したれいむを私は掴むと目の前のゆっくり回収箱の蓋を開けてれいむだったゆっくりをそこへ放りこんだ。
暫くキョトンとしていた子ゆっくり二匹が突如顔をゆがめて叫び始める。
「くしょじじい!ゆっきゅりおきゃあしゃんをもちょにもどしゅんだじぇ!」
「ゆっきゅりはこのなきゃきゃらだしちぇね!れいみゅおきょりゅよ!
途中子ゆっくり二匹が私に体当たりをくらわせて来たが無視して帰る。ゆっくりだったゆっくりを見つけたらすぐにゆっくり回収箱へ…街に景観の維持のためとはいえ少し後ろめたさがないと言えば嘘になるのだが…
暫く歩くとベンチの上で一匹のきめぇ丸がハーモニカを吹いていた。小奇麗な感じで頭に金のバッジを付けているから飼いゆっくりだろう。
両端に小さな板が付けられ丁度きめぇ丸の口の前に来るように固定されている。
何の曲かは知らないが綺麗な曲だ。
私はきめぇ丸のいるベンチへ近づきこう言った。
「となり、座ってもいいかい?」
私がそう言うときめぇ丸は演奏をやめてこちらへ向き。
「かまいませんよ、どうぞ」と言ってベンチの端へ移動した。
横へどっかりと座るときめぇ丸は演奏を再開する。辺りにはきめぇ丸が吹くハーモニカの「歌」だけが辺りに響いていた。
暫しの沈黙の後、私はきめぇ丸にこうつぶやく。半ば独り言だ。
「…ゆっくりにとって歌って言うのは何なんだい?」
…それに対してきめぇ丸も独り言のようにポツリポツリと呟き始めた。
「我々の言うゆっくりと言うのは二つの意味があります。一つは"自分がゆっくりできる事"、美味しい物を食べた時、暖かい毛布で寝た時…俗に言う幸せを感じる時ってやつですね」
ハーモニカをほんの少し吹いた後にきめぇ丸はこう続ける。
「もう一つは"まわりがゆっくりすること"…前者よりも後者の方が本来なら必要なのです。自分がゆっくりできない時でもそれを大事にする。ドスまりさなんかはそれを順守して動いてますね。"ドスはみんなをゆっくりさせる"というのはドスまりさがよりゆっくりらしいゆっくりでなければならないからなんです」
「周りがゆっくりする事?」
「お歌と言うのは周りも自分もゆっくりする為にあるのです。周りが迷惑と思ってもいけないし、自分がお歌を歌ってゆっくりできないと感じてもいけない。」
きめぇ丸も私も自分の前にある地面をじっと見つめながら目を合わせない。それでも私はきめぇ丸の言葉を粛々と聞いていた。
「街ゆっくりが歌うお歌と言うのは本来のゆっくりの"おうた"ではないのです。あれは自分がゆっくりさせている所を見せているからあまあまを出せ…という類の物。結局は自分のためなんですから、そんな考えで人をゆっくりさせることなど到底不可能でしょう」
それだけ言うと再びハーモニカを吹き始めるきめぇ丸。私はきめぇ丸にお礼を言うとそのまま立ち上がって家路へと付いていった。
途中、別のゆっくり回収箱の前を通りかかった。周りにはソフトボールサイズやピンポン玉程度の子ゆっくりや赤ゆっくりだった物が転がっていた。
親ゆっくりがゆっくりできなくなったことに気づかない子ゆっくり達は、延々とこの箱に体当たりを続けるのだ。朝も昼も夜も続けて…遂にはゆっくり回収箱の周りで力尽きてしまう。
恐らくあの子れいむと子まりさもそう言った末路を辿るだろう。少なくとも私はそう思えて仕方がなかった。
視線を戻して足を家へと向ける。街ゆっくり達が本来の「おうた」を歌う日は果たしてくるのだろうか?
…私の脳裏にはいつまでもあのきめぇ丸のハーモニカとれいむ一家の押し付けがましい「おうた」が鳴り響いていた。
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- 下のコメント欄が草生えるwww -- 2016-02-08 17:49:13
- コントの様なやりとりを見てゆっくりできたよ ありがとう -- 2014-02-07 23:09:33
- 「ひでお」という読み方をした障害者を初めて見た -- 2014-01-08 21:23:07
- キモいの涌いててクソワロタwwwwww -- 2013-03-22 14:37:34
- ↓×5 何この人ヤバイ。厨二病どころじゃないくらいヤバイ -- 2012-04-30 11:33:34
- もしも、あのお歌という騒音に100円の価値があるとすれば
きめぇ丸のハーモニカの価値は100万円だww -- 2011-12-31 17:28:36
- ああ、そうか。感想掲示板だとアホな感想で叩かれるのが怖いもんな……。 -- 2011-08-10 22:05:53
- いやあ↓↓はなかなか小気味の良い事言うじゃない、大したもんだよ
でもまあ確かに↓↓↓はどうしようもないね、途方もない大馬鹿者だわこりゃ -- 2011-08-10 20:53:49
- どっちも馬鹿だよ。 -- 2011-08-09 11:22:36
- ↓おまえww
「えいゆう」じゃねえ、「ひでお」だよwこれは英雄でひでおって読むの。わかるか?ww
これだから恥知らず君は困りますねww
この俺を馬鹿にする前にもっと漢字を勉強したらどうですかw -- 2011-08-09 09:31:07
- ↓えいゆう(笑)英雄て言ってる時点で厨二全開なのはあんただと思う -- 2011-08-09 08:14:18
- ↓×4 貴様、この英雄を侮辱する気か…よくもそんな恥知らずな真似ができたものだw
まあ、いい、この俺は心が広いですからねww低能な貴様ごときの挑発にはのらないのですよww
残念でしたねww -- 2011-07-29 20:59:46
- きめえ丸かっけーー! -- 2011-07-28 23:41:36
- ゆっくりの思考なんて人間にはわからないんだから、こういう町での観察ものは話のわかるゆっくりが必要なんだな、なんて思った -- 2011-07-20 00:33:17
- 自分も街ゆっくりウォッチングしてみてぇなあ… -- 2011-06-27 00:13:41
- ↓たしかにそんなコメントするのは恥ずかしいな -- 2011-06-25 14:39:39
- >暫しの沈黙の後、私はきめぇ丸にこうつぶやく。半ば独り言だ。
>…それに対してきめぇ丸も独り言のようにポツリポツリと呟き始めた。
>きめぇ丸も私も自分の前にある地面をじっと見つめながら目を合わせない。それでも私はきめぇ丸の言葉を粛々と聞いていた。
いやあ厨二病全開ですねえw
読んでるこっちが恥ずかしくなりますよww -- 2011-06-23 19:43:22
- きめぇ丸のハーモニカ聞いてみたいなぁ。
詩人のような台詞、きっとその音色も美しいのだろう…
ス〇フキンを思い出したぜ… -- 2010-10-27 19:07:12
- 自分の手に噛みついた糞饅頭を生かしておいてあげるとか凄い優しいお兄さんだな -- 2010-10-15 22:03:12
- きめぇ丸はチートレベルでかっこいいな。
あまりに対照的過ぎる -- 2010-08-12 20:33:09
最終更新:2010年01月23日 03:28