MOS卓世界観

この卓ではワンダラーが消えてから【21年】の時が経っているものとします


フィルトウィズオンラインに接続している一部ゲスト達が原因不明の『ログアウト不能状態』に陥る…
そういう噂を"ゲスト"の誰しもが大なり小なり耳にしたことがある、くらいに広まっている。
そんな中、突如復活した過去のイベント『シュセン大攻防戦』。
魔族が大量にシュセンの町の周りに現れ、一定の時期になると攻めてくるようになるイベント。
大侵攻に似たそのイベントは報酬もそこそこ豪華であり、また慣れたプレイヤーならさほど苦でもないことから
上記の噂はこのイベントで上位に入りたい誰かの仕業だと思われたりもしている。

そんなフィルトウィズオンラインであなた達は『チーム』を組んでいる。
このチームも例に漏れず、シュセン大攻防戦での上位入りを狙っている。
もちろん『チーム』にはアクターも存在しているため、露骨にイベントの事をイベントだという人は少ないのだが……
チームのリーダーである「フォルカロウ」は"噂"の事が気になる様子。
その為、フォルカロウはイベントをこなしつつ密かにチームメンバーに声を掛けては興味を持った者を集め
噂についての調査を行っているようだ。

あなた達はそんなチーム『紅蓮の旅団』に所属するゲスト、又はアクターだ。
あなた達ゲストは噂に興味があるかも知れないし、ないかも知れない。
また、あなた達アクターはシュセンの大攻防戦に危機感を抱いているかもしれないし、楽観しているかも知れない。

ともあれ、あなた達はチーム『紅蓮の旅団』に所属し、各々の思想をもって行動しているキャラクターだ。



基本的な世界観


根本となる世界観は本家「Filled With Online」の世界観に準拠しています。
MOS卓での変更点は細部の変更が主体になります。

MOS卓における変更点


1、敵対存在の一部に対し「説得」が可能


全ての敵対存在に対し有効というわけではありませんが、
一部の知能を持つ敵対存在(魔物、魔族等)の中に、極稀に「説得」による交渉・勧告が可能な存在がPOPします。
この「説得」を行うための条件はその敵対存在ごとに違うため、説得を試みる場合は条件を探ることから始める必要があります。
ただ、見た目や挙動からの察知が難しいため、POPしたとしても滅多に「説得」する機会はないかも知れません。

「説得」に対する敵対存在の取り得る行動はおおむね以下の通りです。
 1、説得に応じて恭順し、友好的存在となる。
 2、説得に応じて目的を諦め、撤退する。
 3、説得に戸惑い、行動を停止する。
 4、説得に応じず、直前の行動を再開する。
 5、説得に応じず怒り、戦闘行動を行う。戦闘中の場合は「☆激怒」のバッドステータスを得る。

【「説得」可の敵対存在】
彼らはシステムからランダムに生み出された魔族・魔物に特殊な「設定」が付与された存在です。
付与される設定もランダムであり、長短軽重様々な設定が存在します。
彼らはその「設定」に従って行動するため「説得」の際にはその「設定」に見合った説得が必要となります。

【特殊行動「説得」】
名称:【説得】
使用:効果参照  判定:効果参照  疲労:なし
射程:5  最大:1  CT:なし
効果:「対話」が可能な魔族・魔物に対し説得を試みる。
   結果に応じて対象となる魔族・魔物の行動が変化する。
   この行動は非戦闘時はいつでも、戦闘時は行動ターンを消費して行う。
   また「説得」時に使用する判定、目標値はGMが設定すること。

【バッドステータス「☆激怒」】
☆激怒
怒りに我を忘れてしまう。
〔命中〕〔回避〕〔抵抗〕判定に-4のペナルティを受けますが、
殺傷力に+30のボーナスを得ます。
「ラウンド終了」時に自動的に解除されます。




2、「チーム」


この卓では、公式には存在していない「チーム」というシステムが存在します。
こちらはチームシステム概要に詳細を載せておきますが、
MMOにおける、いわゆる「ギルド」や「団」、「グループ」といったものだと思ってください。
『旅団』ともまた違うため、混同しないよう注意してください。
チームリーダーはチームの規模によって「チームマネージャー」を指名することができます。
チームマネージャーはチームの管理に関する一部の権限を与えられます。

所属しているアクターやゲストはチームの恩恵を得られます。
ただし、アクターをチームに誘う場合には相応の好感度が必要になります。
また、一部アクターを誘う場合には好感度の他に特殊なアイテムやクエストが必要になることもあります。

チームに所属したアクターは基本的にチームリーダーの命令を厳守しますが、
FWOのアクターは成長型AIを搭載しているため、成長する方向性によっては意見をしたり拒否を示すこともあります。
また、成長型AIの弊害として成長した方向性によりリーダーの命令に従わなくなることもあります。
その場合にはチームリーダー、及びチームマネージャーは該当アクターを「除外」することができます。
ただし、チームマネージャーによる「除外」は所属しているチームマネージャーの過半数が賛同した場合によります。

その他詳しい事はチームシステム概要を参照してください。




3、シュセン大攻防戦


過去1度だけ行われた大規模なイベント。
壁の街「シュセン」めがけて魔族が大規模に侵攻してくる、という内容であり
この侵攻を防ぐ「防衛」、侵攻部隊を攻撃する「逆襲」、侵攻部隊の本拠地へと逆侵攻する「奇襲」が主体となる。
行う任務の難易度により「キャラクター」及び「所属しているチーム」にそれぞれポイントが付与される。
これらのポイントは期間中、イベント任務やそれに準ずる行動で常に累積し管理カードにて確認が可能となる。
獲得ポイント、任務達成回数などのランキングがあり、それぞれの上位10名には高価なアイテムが贈られる。
また、チームごとのランキングもありこちらは上位10チームのメンバーに珍しいアイテムと称号が付与される。
チームごとのランキング報酬はこのイベントでしか手に入らないものもあり、もう一度開催されることが待ち望まれていた。

今回、突如この「シュセン大攻防戦」の開催アナウンスが各「ゲスト」のログイン時に通知された。
この出来事を訝しげに思うゲストもいれば、我先にとイベントに繰り出したゲストもいるようだ。
ただ、開催の少し前から「ゲスト」の間で変な噂が流れており、
イベントの唐突な開催と合わさって様々な憶測が飛び交っているのが現状である。




4、「変な噂」


シュセン大攻防戦のアナウンスが流れ始めた直後、誰からともなく噂されるようになった話。
尾ひれ背びれついているものが多く存在し、話の終着点も全然別物になっていることが多い。
その中で、どの噂でも共通している部分は下記の通り。

1、ゲストが【ログアウト】できなくなる。
2、【ログアウト】できなくなったゲストが「★死亡」すると、キャラクターが存在しない扱いになる。
3、【ログアウト】できなくなる現象が「伝染」する。

尾ひれ背びれの付き方はだいぶ違うものの、この3点だけはどの噂にも共通している。
中にはこの噂の真偽を確かめようとしている者もいるようだ。

+ 流れている噂の一例
いつもと変わらない街並みが広がる壁の町「シュセン」。
様々な人が行きかうその町の中を、一人の人間の男性が慌てた様子で駆け回っていた。
その男性はすれ違う人々にとにかく声を掛けていて、傍から見ても少し不審に見える。
そして男性に話しかけられた人々は往々に首を傾げていた。まるで何を言われているのか分からない、といった顔で。
そんな男性に一人のエクスプローラーが歩み寄り、声を掛ける。
「あの、どうされましたか?」
男は憔悴した顔でエクスプローラーを見ると、自らを手で示しながらこう語りだした。
『あ…な、なぁあんた。あんたも【ログイン】してる人か?』
それを聞いたエクスプローラーの男性―"ゲスト"は驚いて。その反応を見た男性は、矢継ぎ早にこう告げた。
―【ログアウト】できなくなったんだ、と。

その数日後、彼はある依頼を受けてダンジョンを探索している最中に死亡した。
彼とパーティを組んでいた【ゲスト】はその時の様子をこう語る。

「倒れたアイツの【キャラクター】が急にモザイクでも掛かったみてーに姿がブレてさ…消えたんだ。」
「そしたら一緒にいた【NPC】の連中、まるでそいつが最初からいなかったかのように振る舞いだしてさ」
「怖くなったんでアイテム使って復活しようとしたんだわ」

「出来なかったよ。【システムメッセージ】で『存在しない【キャラクター】です』って出て。」
「マジでホラーかと思ったわ。まぁ【キャラ作り直した】んかな?わからねーけど。…ところでさあ」
「…なんか俺、【ログアウト】できねぇんだけど…」
最終更新:2020年05月22日 23:29