■マイケル・ヤング・ヒストリー/“ザ・クール"
本作の主人公。
勤勉なシングル・マザーに育てられたヒストリーは聡明で前途有望な少年だったが、金に汚いドラッグ・ディーラーになる。
しがない売人としてのキャリアをスタートした彼は、自身が師と仰いでいた“ザ・ゲーム"の妻、
“ザ・ストリーツ"と激しい不倫愛に溺れ自らの死を招く。
こうしてゾンビの“ザ・クール"となった彼は、生前彼のせいで破滅に追いやられた人々に対する償いのため、
ゾンビとして人間界に生きることになる。
人間界で自身の目的を探しながら、“ザ・クール"は“ザ・ストリーツ"に取り憑いている。
■“ザ・ストリーツ"
誘惑と裏切りに関してはずば抜けた才能を有す女性。
彼女には男女関係なく狂わせる抗しがたい魅力があるのだ。
夫である“ザ・ゲーム"のことはソウルメイトとして認めているが、「愛」という言葉は彼女の辞書に存在しない。
それでも“ザ・ストリーツ"は、マイケル・ヤング・ヒストリーと強い結びつきを感じていたのだった。
■“ザ・ゲーム"
魂を持たない不死の存在体である“ザ・ゲーム"は、あらゆる場所に脅威をもたらす。
昼夜を問わず悪事を企むゲームは、風のように標的を変え、これまでにハスラーや政治家、有名人や感受性の強い若者等が彼に屈してきた。
彼が最も大切にしているのは、妻であり共犯者である“ザ・ストリーツ"。
彼らが特に愛情を注いだ犠牲者は、マイケル・ヤング・ヒストリー。
もちろん、“ザ・ゲーム"が関われば、何事にも犠牲が伴う。
■“ルーペ・フィアスコ"・・・本作の語り部。
最終更新:2008年12月02日 10:24