*Dreamcast 開発元:[[セガ・エンタープライゼス>セガ]] 発売元:セガ・エンタープライゼス 発売年:1998 ---- **概要 セガ・エンタープライゼスから発売された、[[セガサターン]]の後継機となる家庭用ゲーム機。 略称は「DC」や「ドリキャス」。 ソフトウェアの媒体として、YAMAHAとの共同開発によるGD-ROMという独自規格の特殊な大容量メディアを採用している。 他のハードに先駆けてインターネット通信用モデムを標準搭載し、ネットワーク機能を生かしたオンラインゲームをプレイすることができた。 またアーケード基板「NAOMI」と互換性を持たせており、アーケードとほぼ変わらない移植度の高いソフトが多いのも特徴である。 [[ソニー>ソニー・インタラクティブエンタテインメント]]の[[プレイステーション]]に押されセガの社運を賭けて発売されたハードであったが、[[プレイステーション2]]とのシェア争いに敗北。 2001年1月に製造中止と家庭用ハード事業撤退が決定し、現状でのセガ最後の家庭用ゲーム機となった。 音源はYAMAHAが開発したスーパー・インテリジェント・サウンド・プロセッサによるPCM/ADPCM 64ch。 YAMAHAの電子楽器互換フォーマットの「XGlite」にも対応。 周辺機器「MIDIインターフェイスケーブル」を用いてMIDIデバイスとの接続も可能だが、対応ソフトは『お・と・い・れ ドリームキャストシーケンサー』の1本のみとなっている。 GD-ROMはCDフォーマットと独自の高密度フォーマットの混載規格なのでCD-DAも記録できるが、約4分しかCD-DAの領域がないため、オーディオ機器で再生した場合の警告メッセージへの使用のみでゲームには使われていない。 YAMAHA製音源プロセッサはセガサターンでは不完全ながらFM音源モードが搭載されていたが、今回は見送られている。 このためDCでは[[メガドライブ]]と[[PCエンジン]]のゲームが遊べる「ドリームライブラリ」というレトロゲーム配信サービスがあったが、メガドライブのゲームはFM音源が再現できず、音の印象が大きく異なるものになっていた((一方で他社製ハードであるPCエンジンの[[波形メモリ音源]]の再現度は良好であった))。 『[[シェンムー]]』内にミニゲームとして収録されている移植作品等も、内蔵音源でFM音源の音色に寄せているが再現は不完全であった。 一方でディスク容量にゆとりがある単体の移植タイトルでは、FM音源を圧縮収録してストリーム再生する手法も使われてる。 ADPCM音源の通常用途で見た場合は、『[[エターナルアルカディア]]』では後発機種の[[ゲームキューブ]]移植版の方が音楽の全体的な音質劣化を指摘される例などがあり、オーディオメーカーであるYAMAHA製の性能の高さを感じさせる。 本体起動音の作曲は[[坂本龍一]]氏。 当時セガ社長であった佐藤秀樹氏が明かしたところでは、作曲のギャラは1000万円であったいう。 この起動音は同氏のアルバム「CM/TV」にも収録されている。 ---- **収録曲 |曲名|作・編曲者|補足|順位| |ドリームキャスト サウンドロゴ|[[坂本龍一]]|曲名は「CM/TV」より|| ---- **サウンドトラック ***坂本龍一「CM/TV」 #amazon(B00006LIWU) ドリームキャストの起動音が収録。