忍者ハヤテ

忍者ハヤテ

Revenge of Ninja

タイムギャル&忍者ハヤテ

タイトーLDゲームコレクション

忍者ハヤテ HD REMASTER

機種:AC, SCD,SS,SS,NS
作曲者(AC):不明(東映動画のスタッフ)
追加曲作曲者(PS/SS):不明
追加曲作曲者(SCD):田村信二
AC版サウンドディレクター:今村善雄
SCD版サウンドプロデューサー:桜庭統
SCD版サウンドエフェクト:田村信二、桜庭統
発売元:タイトー (AC, PS, NS)、ウルフチーム (SCD)、エグゼコデベロップメント (SS)
発売年:1984年12月(AC),1994年 (SCD),1996年 (PS),1997年 (SS),2023 (NS)

概要

タイトーが80年代に手がけたLDゲームの通算三作目*1で、アニメ映像を用いたレーザーディスクアニメーションゲームシリーズの第1弾。
腕利きの三枚目忍者ハヤテを操り、魔の軍団にさらわれた姫を救出すべく魔の巣窟たる城へ乗り込んでいく。

映像制作は東映映画(現:東映アニメーション)。
LDアクションゲームの先駆作『ドラゴンズレア』を意識した滑稽かつオーバーな表情によるギャグ表現を特徴としている。

時代劇をテーマとした忍者活劇らしく、主人公のアクションに静と動のメリハリが聞いていて斜め入力を含むデバイス入力が速いテンポで連続する箇所が多い。後年の『タイムギャル』に比べてデバイス入力の受付時間が全体的に甘めな一方、斜め入力が難しい、1シーンがタイムギャルよりも長めで入力回数が多い等の理由で難易度は相応に高い。
そうした仕様のためか、全18ステージ中、実際に遊べるのは9ステージ分までであり、最終3ステージが固定で、残りの6ステージはランダムで出現する仕組みとなっている*2

人気や知名度の面ではタイムギャル』に劣っていたためか、稼働当時は単品販売の機会が皆無であり、1996年のプレイステーション版及び1997年のセガサターン版『タイムギャル&忍者ハヤテ』が当時入手できる唯一の移植版であった。
レーザーディスクゲームの人気と忍者人気の高い海外では『Ninja Hayate』のタイトルでアーケード版が稼働しており、北米でのみ『Revenge of Ninja』のタイトルでセガCD向けに移植された。先行して発売されたSCD版タイムギャルが映像を取り込んで圧縮しつつ画像修正を施している*3のに対し、原作の映像をほぼそのまま圧縮して取り込んだものが使われており、映像は劣化しつつもほぼ原作を忠実に再現している。また、アーケード版に存在したステージ数の制限は廃止されており、18ステージ全てをクリアしないとエンディングに到達できなくなった。
2023年にタイムギャルと初の家庭用移植となる宇宙戦艦ヤマトを同時収録したNintendo Switch版が発売され、同日に単品販売も開始した。

作中のBGMはオープニングデモ以外に存在せず、ハヤテ自身も掛け声や悲鳴程度でセリフが存在しないので少々地味。スタッフロールもないので作曲者名は不明だが、サウンドディレクターを務めた今村善雄氏によれば、LDゲームの音楽は東映動画側のスタッフに任せていたとのこと。
PS版及びSS版では、ゲーム設定により追加できるステージ開始前のサブタイトル画面とネームエントリー画面用に追加曲が書き下ろされているが作曲者は不明。
SCD版は各ステージとスタッフロール、ネームエントリー画面用に新規BGMが追加されており、こちらは移植を担当したウルフチームのサウンドスタッフがてがけた。

収録曲(仮曲名)

AC版
曲名 作・編曲者 補足 順位
オープニング オープニングデモ/エンディングデモ
忍者ハヤテ参上 各ステージ開始演出SE
ミス ハヤテ消滅シーンSE
ゲームオーバー ボイスナレーションのみ
PS/SS版追加曲
サブタイトル サブタイトル画面BGM
ネームエントリー ネームエントリーBGM
ゲームオーバー 追加ジングル
セガCD版(仮曲名)*4
曲名 作・編曲者 補足 順位
オープニング 国内AC版オープニングBGMのアレンジ
敵地潜入成功 ゲーム開始デモジングル
忍者ハヤテ参上 各ステージ開始演出SE
第一幕 潜入!悪魔の城 ステージ1
第二幕 突破!城内の罠 ステージ2
第三幕 不覚!侵入発覚 ステージ3
第四幕 激闘!カラクリ鎧巨人 ステージ4
第五幕 対決!魔導忍者 ステージ5
第六幕 怪奇!くノ一妖蛇変 ステージ6
第七幕 恐怖!謎の天井裏妖怪 ステージ7
第八幕 強襲!大怪魚 ステージ8
第九幕 狂気!土蜘蛛鉄爪拳 ステージ9
第十幕 脱出!地下水脈決死行 ステージ11
第十一幕 強敵!白髪鬼 ステージ11
第十二幕 死闘!火炎鳥天狗 ステージ12
第十三幕 凶暴!忍犬軍団 ステージ13
第十四幕 奇襲!ムササビ忍群 ステージ14
第十五幕 怨念!地獄の骸骨忍者 ステージ15
第十六幕 難関!兵器工場歯車地獄 ステージ16
第十七幕 戦慄!魔導の邪神像 ステージ17
最終幕 決戦!魔城天守闇 ステージ18
スタッフロール
免許皆伝 ネームエントリー画面

サウンドトラック

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最終更新:2024年12月27日 14:55

*1 レーザーディスクゲームは主に映像上の指示に従ってデバイス入力を要求し結果に応じて映像が分岐するタイプのゲームを指すジャンル名であるが、広義にはレーザーディスク再生による映像を用いたゲーム全般を指す呼称でもあり、映像をゲームの背景に用いたのみのシンプルなシューティングゲームやレースゲーム等も存在していた。1983年及び本作と同年にタイトーが販売したコスモグランプリ、コスモサーキットもレースゲームである。

*2 厳密には予めステージの組み合わせのパターンが複数用意されており、その中からランダムで選ばれる形となっている。

*3 当時はハードがリリースされたばかりで動画圧縮の技術がまだ発展途上だったため

*4 ステージBGMの曲名についてはPS版/SS版で追加されたサブタイトルより引用