タマゲールせつげん

タマゲールせつげん

収録作品:毛糸のカービィ[Wii]
作曲者:冨田朋也

概要

スノーランドの最初のステージ「タマゲールせつげん」と隠しステージ「グレートジャンボツリー」で流れるBGM。
雪のステージから連想される静寂感を吹き飛ばすかのような全体的に明るい曲であり、イントロから元気いっぱいである。
本作の曲全体の特徴である優しい音色をもって、跳ねるかのような楽しいリズムや、サビで弦楽器が奏でる雄大な曲調といった様々な展開を見せる曲でもある。
そしてこの曲の最大の特徴と言えるものが、プレイした人の誰しもが思い浮かべるだろうと言ってもいいほどの「クリスマスらしさ」。
曲の所々で聴こえてくるスレイベルの音色と、陽気で知られるハ長調の音階が曲の出だしからクリスマスの雰囲気を演出し、転調による曲の変化が祭りらしい華やかな印象を抱かせるものとなっている。

またこの曲のクリスマスらしさを印象付けるのは、何も曲構成だけではない。
この曲が流れる「タマゲールせつげん」が本作の世界観に沿って、温かみのある手芸材料のデザインで見事に雪の世界を表現しているのだが、更に本作の収集要素であるビーズの煌めきが華やかさを演出することで雰囲気を醸し出しているのである。
というか、このステージに限らず本作の5番目のエリアであるスノーランド全体のステージ構成がこのような傾向になっている。
そして極めつけはスノーランド最終ステージに該当する「グレートジャンボツリー」が、その名の通り巨大なクリスマスツリーを登っていく強制スクロールステージであり、クリスマスらしさも最高潮。
曲のみならずステージ構成までもがこの曲のクリスマスの雰囲気を後押ししているのである。
冬らしい曲は数あれど、ここまでクリスマスらしいゲーム音楽というのはそうあるものではないだろう。
なお海外でのインタビューによると、冨田氏がこの曲を書いたのは偶然にも12月25日だったとのことであり、こうなるのは必然的なものだったのかもしれない。

余談ではあるが、このスノーランドのボスは毎度おなじみデデデ大王
思えば夢の泉レインボーリゾートから始まり、3のアイスバーグ、ディスカバリーホワイティホルンズと、何かと寒冷地に縁のあるキャラだったりする。

星のカービィ25周年記念オーケストラコンサートで演奏された曲がサントラ化された際に、コンサートで演奏出来なかった曲を中心に「カービィ!メモリアルアレンジ」の名でアレンジ曲が追加CDに収録されたが、そのうちの一曲である「糸で紡がれた物語」は「ふんすいのにわ」「おおきなまめのき」「タマゲールせつげん」「プププランド」の四曲を纏めた大原萌氏担当のアレンジメドレーとなっている。
「タマゲールせつげん」のパートは雄大な曲構成となっており、終盤はエレキギターが鳴り響く意外性も見せるが、このエレキギターを演奏しているのはなんと酒井省吾氏なのだとか。

過去ランキング順位


サウンドトラック

カービィ!メモリアルアレンジ



本作のアレンジメドレー「糸で紡がれた物語」が収録されている。

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最終更新:2025年03月21日 21:20