ロングフォール ~異界遺構 シルクス・ツイニング~

ロングフォール ~異界遺構 シルクス・ツイニング~


概要

クリスタルタワー……時の翼……
彼方より来たりし者による、次元を超えた事象観測。( )

そして、それらを目にした天才たちが、
生涯をかけて遺した閃き……。( )

私は、すべての想いと奇跡を託されてここに立つ。
運命に反逆せんとするために。( )


「漆黒のヴィランズ」のメインクエストクリア後に開放されるエキスパートダンジョンのひとつ、「異界遺構シルクス・ツイニング」のダンジョン内BGM。
クリスタリウム衛兵団より、クリスタルタワーの地下から不可解なエーテル反応が検出されたことで、地下区画調査計画「冥界下り」への協力要請を受けることでこのダンジョンに突入することになる。
曲名も、この計画名と地下最深部へ降りていく構造から来ているものと思われる。

この曲の構成の結論を言ってしまうと、「絢爛 ~クリスタルタワー:シルクスの塔~」「ライズ ~機工城アレキサンダー:天動編~」「エスケープ ~次元の狭間オメガ:アルファ編~」の三曲を組み合わせたロックアレンジメドレーである。
なぜこの三曲なのかというと、これらの曲が流れる各レイドダンジョンが、メインクエストの最重要人物の一人である「水晶公」がクリスタルタワーと共に時空を超えて現れた経緯に大きく関わってきているからである。
まずイントロ以降のベースラインは、『蒼天のイシュガルド』で実装された「機工城アレキサンダー:天動編」のアレキサンダー・プライム戦後半曲「ライズ ~機工城アレキサンダー:天動編~」から持ってきている。
これは、時間制御に関する技術がアレキサンダー由来のものであるためであり、そのためかエーテル反応の原因であるこのダンジョンのボスはアレキサンダー・プライムを模したものとなっている。
次にボーカル部分であるが、これは『紅蓮のリベレーター』で実装された「次元の狭間オメガ:アルファ編3」でのオメガ戦の曲「エスケープ ~次元の狭間オメガ:アルファ編~」から来ている。
これは、次元の狭間を制御する技術がオメガ由来のものであるからであり、ダンジョンボスの「魔導機工タイクーン」が、オメガの出典先である『ファイナルファンタジーV』に登場するタイクーン王の名を冠しているのもこのためであろうか。
そして、ボーカル前後で流れるフレーズは『新生エオルゼア』のパッチ2.3で実装された「クリスタルタワー:シルクスの塔」の道中曲「絢爛 ~クリスタルタワー:シルクスの塔~」、即ち『ファイナルファンタジーIII』の代表曲「クリスタルタワー」のアレンジであり、この曲が使われる理由は最早語るまでもないだろう。

曲からも分かるように、このサブクエストの内容もまた、メインクエストでも語られた水晶公とクリスタルタワーの転移までの経緯を追憶するものとなっている。
メインクエスト中盤に水晶公がアシエン・エメトセルクに語った上記の会話は、正しくこのクエストと曲の内容を端的に言い表したものだったと言えるだろう。
そして、これら歴代のレイドダンジョンをクリアしてきたのは、プレイヤー自身である。
即ちこのクエストと曲は、『新生エオルゼア』より続いてきた現実時間約6年の冒険の集大成でもあったのである。
FF14歴代のレイドダンジョンの設定を上手くストーリー内に落とし込み、それらの関連曲をノリの良いメドレーで纏め上げるという、凄まじいまでのファンサービスはそうあるものではない。
「漆黒のヴィランズ」のシナリオがFF14はおろか、ファイナルファンタジーシリーズ全体で見ても屈指の完成度と言われる理由の一端、そしてこの曲が本作における代表曲の一つとされている根拠が分かるはずである。

事実、この曲の様々なミーム動画が生まれており、ゲーム内のパーティと同様に四人組で踊る動画が流行している。
驚くべきは公式がこれに便乗してしまっており、「デジタルファンフェスティバル 2021 スペシャルライブ」では、なんとミーム動画のダンスを逆輸入して踊ってしまっている。
しかも踊っている四人のオッサンは全員開発・運営スタッフで、発案者はまさかの祖堅氏ご本人。
こんなブッ飛んだ企画、当然のことながらネット上では困惑と爆笑の渦となってしまったそうな。

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サウンドトラック

SHADOWBRINGERS:FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack



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最終更新:2025年01月18日 08:00