ハルトマンのようかいしょうじょ
概要
『東方地霊殿 ~ Subterranean Animism.』のエクストラステージボスである古明地こいし戦で流れる曲。
7/8拍子→4/4拍子→7/8拍子→4/4拍子…という変わった構成で、道中曲ではともかく、ボス用曲としてはこのような構成はZUN氏作曲の中では非常に珍しい。
古明地こいしの能力やイメージである“無意識”・“不安定”・“不気味”・“神出鬼没”といった要素を曲で表しているのだろうか。
曲名のハルトマンというのはおそらく、ドイツ人の哲学者で「無意識の哲学」の著者エドゥアルト・フォン・ハルトマンから取られたものか、
もしくはオーストリア人哲学者で「自我心理学」の創始者の一人であるハインツ・ハルトマンから取られたものと思われる。
ZUN氏のコメントによれば
古明地こいしのテーマです。
不気味で壊れた少女っぽさを出そうとしてみました。
不気味さがおまけのボスっぽさを出しているかと思います。
本当は薔薇を敷き詰めた庭とかで、茨が痛そうな場所で戦うのが似合う筈ですが、今回は何故か神社。
…とあるように、やはり不気味さはかなり意識した曲のようだ。
なお上記のコメント通り、『地霊殿』では『
東方風神録』の舞台だった守矢神社の参道がボスステージとなっている。
『
東方心綺楼』や『
東方深秘録』では、こいしの住居である地霊殿ステージがあり、そこではこの曲(アレンジ版)が流れるため、そちらの方がZUN氏の言う似合う場所といえるのかもしれない。
東方wikiにて定期的に行われる東方人気投票音楽部門においては、初登場17位と新曲では健闘しながらもそこまで極端に高い順位ではなかった。しかしその後もじわじわと順位を伸ばし、プレアブルキャラとして参戦した『東方心綺楼』配布後の第10回人気投票で5位、同じく参戦した『東方深秘録』配布後の人気投票で3位と、爆発的に順位を上げトップ3に入るという前代未聞の快挙を成し遂げた。
初動がほぼ全て(下位から急激に上がるのは珍しい)といっても過言ではない東方人気投票においては異例中の異例であり、ここまで最上位層まで順位を上げたのは今のところこの曲だけである。
本ランキングにおいても当初は圏外だったが、やはり『心綺楼』以降に再評価され急激に順位を伸ばしている。
さらに2020年には、お笑い芸人である粗品(霜降り明星)があるお笑いネタにこの曲をBGMに使ったことが、東方界隈で大きく話題となったのが記憶に新しい。
ちなみに本曲の東方準公式作品でのアレンジは2種類あり、『
東方心綺楼』では
あきやまうに氏の、『
東方深秘録』では岸田教団の岸田氏のアレンジが収録されている。
またZUN氏直々にアレンジされたものが、ZUN's Music Collectionの『鳥船遺跡 ~ Trojan Green Asteroid』に収録されている。
鳥船遺跡版は大胆なイントロアレンジ、スローテンポ化によるより不気味な印象などかなり大幅な編曲が加えられているため、機会があれば聴いてみることをおすすめする。
二次創作となるスマートフォンアプリの音楽リズムゲーム『東方ダンマクカグラ』では、音楽ゲームでプレイ可能な東方Projectの原曲として「幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble」に続き2曲目となった(2022年2月配信)。
過去ランキング順位
サウンドトラック
鳥船遺跡 ~ Trojan Green Asteroid
ZUN氏によるアレンジが収録
暗黒能楽集心綺楼 東方心綺楼 ORIGINAL SOUNDTRACK
あきやまうに氏によるアレンジが収録
深秘的楽曲集 宇佐見菫子と秘密の部室
岸田教団によるアレンジが収録
最終更新:2025年03月12日 07:40