SEGA SATURN
システムサウンド制作:新田勝貴
開発元:
セガ・エンタープライゼス
発売元:セガ・エンタープライゼス
発売日:1994年11月22日
概要
セガ・エンタープライゼスが発売した32ビットの家庭用ゲーム機。
セガの6番目の家庭用ハードであることから第六惑星の土星にちなんで命名され、略称は表記では「SS」、呼称は「サターン」。
使用音源はCD再生によるCD-DA音源および、ヤマハ製カスタムプロセッサYMF292(通称SCSP )による内蔵PCM音源32ch。
後者の内蔵PCM音源は、4chを1音分にオペレートすることで最大8chのFM音源としても使用可能な設計であった。
しかし、FM音源のエミュレートが不完全であったため使用したソフトはほとんどない。
本体の設計段階ではこのエミュレートが不完全であることは予想しておらず、FM音源をメインに活用することを想定してサウンドメモリの容量を512KBとした。
そのため、無圧縮PCMを採用しながらサンプリングメモリ不足で音質を下げる等の労力を要するアンバランスな仕様となった。
ただし、強力なハードウェアエンベロープやLFOを搭載していたため、工夫次第で繊細な音作りをすることは出来た。
それぞれの音源は、ジャンルやシーンによって下記のように使い分けられる傾向にあった。
- CD-DA音源
- 曲数が少なく、個々が長めな(CDアクセスの頻度が低い)シーンに適している
- 採用シーンの多いジャンル:レース、アクション、シューティング、テーブル
- 内蔵PCM音源
- 曲数が多く、個々が短めな(CDアクセスの頻度が高い)シーンに適している
- 採用シーンの多いジャンル:RPG、アドベンチャー、シミュレーション
もちろん、上記の例に当てはまらない作品も数多く存在する。
例えば『
パンツァードラグーン ツヴァイ』や『
レイディアント シルバーガン』はSTGだが、プレイBGMは内蔵PCM音源による再生。
それでも楽曲はCD-DA音源と比較しても遜色がないもので、内蔵音源による再生と気付かない人も多いと思われる。
起動音やシステムジングルを制作したのは、当時セガに在籍していた新田勝貴氏。
音屋として最初の仕事であり「新人にこんなことやらせていいの?」と思いながら作ったという。
セガの偉いさんにコンセプトを尋ねられた際には「新しくて何か正体が分からないもの」と答えたとのこと。
ローランドD50のプリセット で作られており、出だしの部分は『AKAI CD-ROM SOUND LIBRARY』に収録されたサンプリングも使用している。
新田氏は『
ワールドアドバンスド大戦略 鋼鉄の戦風』や『完全中継プロ野球グレイテストナイン』『グレイテストナイン'96』等のBGMのほか、セガサターンのたいていのゲームに組み込まれたという「演奏データ圧縮ツールとそのデータをサターンの中で展開するルーチンのプログラム」も手掛けている。
参考
収録曲
サウンドトラック
GO SEGA -60th ANNIVERSARY Album-
DISC2に「起動音」を収録。
最終更新:2025年12月25日 01:21