背景
Twitter男女論クラスタでバズワードとして定着した「モテと暴力性」
昨今のTwitter男女論クラスタでは、「モテる男性は暴力的である」というテーマについて日夜盛んに論争が繰り広げられ、一部界隈ではそれが半ば前提化しつつある傾向にまであります。実際、古来からこういった言説は多くの人々を介して語り継がれてきたわけではありますが、明確な科学的エビデンスがあるわけでもなく、あくまで都市伝説レベルの言説でした。ですが現代の社会のSNS化により、非常に大勢の見解を交えてタブーなく議論できるようになったことで、そのセンセーショナルな注目度も相まって活発な議論が進み、「暴力性」と「モテ」の基礎的な用語の定義から進化心理学的な説明のアプローチや専門的な統計解析考察からの反論まで、詳細な論点整理や知見が集まることとなりました。
ここではこの論争についてを網羅的に解説していきます。
ここではこの論争についてを網羅的に解説していきます。
論点
「暴力性」と「モテ」の定義
ここでの「暴力性」と「モテ」の用語については、Twitter男女論クラスタでも論客によって大きく定義が異なるため、注意が必要です。
- 暴力性
- 額面通りの暴力的行為を伴う認識
- マッチョイズム:強さ逞しさ勇敢さ好戦性の言い換えである認識
- 単なる積極性の誇張表現である認識
- モテ
- 多くの女性を魅了している状態
- 多くの女性からアプローチされている状態
- 多くの女性と性的関係を結べる状態
尚、モテと暴力性についてnoteで最初に論じたrei氏は暴力性の定義について「暴力性は文字通りの物理的な暴力を含むし、積極性と暴力性を切り分けることは不可能である。定義論争になること自体がナンセンス」と述べている。
「お前が非モテなのは顔でも金のせいでもなく人格のせい!」←では逆にモテる人格とは?
「男性の人格においてモテ・非モテを分けるのは暴力性である」に対する補遺
「お前が非モテなのは顔でも金のせいでもなく人格のせい!」←では逆にモテる人格とは?
「男性の人格においてモテ・非モテを分けるのは暴力性である」に対する補遺
なぜ「暴力性」に上記の定義が為されるか
そもそも、なぜ女性へアプローチすることを「暴力性」と定義する論客がいるかと言えば、その前提には「全てのセックスはレイプである」という認識がある。すなわち、人間関係は常に害し害される可能性を秘めたものであるが、セックスが男性が女性にペニスを挿入する形態で行われるものであり、また女性には妊娠のリスクがある以上、常に恋愛は男性が優位な立場においてのみ成立するという世界観である。
この「暴力性」と「モテ」の議論が出るのは主に「弱者男性」に関連する話題であり、そのため「自分自身の行動が女性に対する加害行為になっていることを自覚して、その覚悟を持ってアプローチをかけよ」という啓蒙のために、あえて「暴力性」という言葉が使用されるケースがある。
進化心理学的説明からの肯定
- アルファオス(コミュニティ内で権力や地位の高い男性)が女性から好意を抱かれやすい
- なぜならばアルファオスはより優れた個体であることの証であるから
- 暴力性を発露してもコミュニティ内で反発されずにいられる事がアルファオスであることの証になる
- 暴力性を発露することは権力を誇示することであるためアルファオスだと見做されモテる
という論理により暴力性によるモテが真実であるとされています。
社会学や犯罪学の知見からの肯定
以下のリンク先のニュースにあるように、社会学や犯罪学の調査結果により暴力的な男性がモテることが示唆されています。
「暴力的な男性にはより多くのセックスパートナーがいる」との研究結果
「暴力的な男性にはより多くのセックスパートナーがいる」との研究結果
すもも氏による反論
Twitter男女論クラスタの筆頭論客である、すもも氏による反論です。
現在この方の反論が最も支持を集めている反論になっているようです。
「暴力性を出せばモテる」説は本当なのか検証してみた
上記noteの問題点「査読論文の分析結果の無視」「独自解析」「暴力性の意味を独自定義」等
現在この方の反論が最も支持を集めている反論になっているようです。
「暴力性を出せばモテる」説は本当なのか検証してみた
上記noteの問題点「査読論文の分析結果の無視」「独自解析」「暴力性の意味を独自定義」等
その他参考にすべき言及
随時更新していきます