登録日:2025/06/01 Sun 01:54:10
更新日:2025/07/22 Tue 09:06:01NEW!
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没作品とは、世に出る前の時点で何らかの事情が発生し、公開されず終いになってしまった作品のことである。
一度世の中に公開された後で公開が停止されたり、ソフト化がされなかったりした作品に関しては
封印作品や
未収録作品、
一部要素を継承することで、別の形で生まれ変わることで世に出たケースは
当て馬を参照のこと。
ただし、次回予告などしか出ていない場合は「公開」扱いせず、その後になって本編の公開が実現しなかった場合は本項目で取り扱うものとする。
○概要
どんな業界でも、計画はされても世に出なかったものは多く存在し、それはどのような内容だったかが気になるのはアニヲタじゃなくても世の常。
近年はインターネットの急速な普及もあり、計画関連の資料が世に出るなどして触れやすくなったことも、興味の加速に一役買っていると言ってもいいだろう。
作品としては完成していたのに不祥事により没にせざるを得なかったり、制作を発表してはみたものの話題にならずいつの間にか企画が流れていたり……など、没になった事情や完成度は作品によってまちまち。
とりあえず本項目では「発売・配信・放映といった方法で一度も世の中に公開されたことがない作品」を没作品として扱い、不祥事や権利問題など一般的には封印作品とみなされそうな経緯でも、この条件さえ満たしていれば、没になった事情や制作の進捗度合いは問わないものとする。
○ゲーム
ゲームに関しては
没データもギリギリ関連項目と言えなくもない……かもしれない(後述する『パネルでポンGB』などが好例)。
ゲームソフトではなくゲーム機に関しては「
未発売のゲーム機一覧」を参照。
■コンシューマーゲーム・アーケードゲーム
東北地方太平洋沖地震の影響で制作中止に。
……というのは実は方便で、実際にはスタッフが抜けまくって開発が困難になったのが真実らしい。
聖剣伝説 THE EMERGENCE OF EXCALIBUR
ファミリーコンピュータ・ディスクシステム専用ソフトとして、スクウェアが1987年4月に発売する予定だったゲーム。
ゲームの内容は「バードス島を支配する魔人バルガスを倒すための聖剣エクスカリバーを若者が探す」というあらすじで、全5部作の大作として構想されていた。
キャラクターデザインに美樹本晴彦(
超時空要塞マクロス、
トップをねらえ!)の参加がアナウンスされていた。
結局1987年10月に発売中止となり、「同じような趣旨の作品」として『
FINAL FANTASY』の発売が決定し、予約者には補償が行われた。
ちなみに後に同社から同名のゲーム『
聖剣伝説~FF外伝~』が発売された後にやがて
聖剣伝説シリーズとして発展していくが、これは名前を流用しただけで、没になった本作が復活した訳では無いし、設定的な繋がりも一切ない。
タトゥーアサシン
DECO開発の格闘ゲーム。
特殊能力を持った連中が戦い合い、相手にトドメを刺すことができる……要するに当時矢鱈にあった
『モータルコンバット』もどきのゲーム。
ロケテストもやっていたが、開発状況の悪化や度重なる延期により没になった。ロケテに使った24台も殆どが破損か紛失し、わずか2~3台しか現存してない。
Thrill Kill
こちらもモータルコンバットもどきのゲーム。
しかし、操作キャラが
- 強姦/夫と妹の浮気により気が触れた女性2人
- 異形の巨体と破壊衝動を持った郵便配達人
- 身長にコンプレックスを抱く、高身長の人間を惨殺した義手義足男
- 人肉の味に目覚めた食人鬼(武器は女性の腕)
- 放火が生き甲斐で、死因すら焼死の放火魔
- 異形の双生児、ついでに2Pカラーがどう見てもリュウ&ケン
……など、不謹慎の塊であった。公式が末期
イベントで体験版が配信されたが、あまりの内容に騒然となり、更に家庭用ゲーム機内で唯一の『ESRB: AO』=
18歳未満への取り扱い禁止になった。
「単に18禁なだけなら
CERO-Zと同列じゃね?」と疑問が浮かぶかもしれないが、こちらは
「家庭用ゲーム機での取り扱い禁止・広告一切禁止・ウォルマートやベストバイなど大手販売店での流通禁止・動画サイトへの使用不可」など、厳重な制約が設けられている。
ちょうど発売元が大手会社に買収された直後だったため、買収元の判断より発売停止が決定。
それを不服とした開発者がゲームデータをインターネットに放流し、人目に触れることとなった。
パネルでポンGB
『ポケモンでパネポン』内に隠されていた没データとして有名。
一通りのグラフィックやBGMが揃っており、一部モードのみながらきちんと遊べる程には体裁が整っているにもかかわらず、何故か
発表すらされなかったという謎のゲーム。
タイトルからしてSFCソフト『
パネルでポン』の
ゲームボーイ版と思われるが、解析で発見された一枚絵の中に新規の物やSFC版のストーリーと矛盾する物があるため、単純な移植作ではなく何らかのオリジナルストーリーが展開されるはずだったと推測されている。
ちなみにキャラやシナリオの一部は、後にゲームキューブでリメイクされた際に再利用された模様。
APRIL
ゲームブランド『サンクチュアリ』の姉妹ブランド『QUATUOR』が、ブランド発足と同時に発表した
乙女ゲーム。
『エイプリル』や『メイ』など月の名前を持った登場人物達を中心に、ミステリーと恋愛を組み合わせたシナリオになるはずだった。
しかし肝心の『QUATUOR』が
発足からまさかの2日後に活動停止を発表。それに伴って本作も立ち消えに。
天外魔境Ⅲ NAMIDA(PC-FX版)
天外魔境シリーズ三部作の完結編として
PC-FXでの発売が予定され、キャラクター達も当時のゲーム雑誌にて紹介されていたが、本体がほとんど普及しなかったことなどが原因で開発中止となった。
その後
PlayStation2にて、PC-FX版で用意されていたものとはまったく別のシナリオとキャラクター達で制作・発売された。
ちなみに、桝田は手元にあったPC-FX版のシナリオプロット(イベント進行表)を元に、小説『ハルカ 天空の邪馬台国』『ハルカ 炎天の邪馬台国』を執筆した。
プロペラアリーナ
2001年に
ドリームキャストでのリリースが予定されていた、空中戦を題材としたセガのシューティングゲーム。
しかし、ドリームキャスト自体の製造終了に加え、アメリカ同時多発テロ事件の発生も災いして発売中止に。
奇々怪界2
2007年にスターフィッシュより発売予定だった、PlayStation2用ソフト。
アーケード版『奇々怪界』の続編と告知されていたが、理由が明かされないまま唐突に発売中止となる。
翌年発売された『雪ん娘大旋風 さゆきとこゆきのひえひえ大騒動』はこのゲームからキャラクターを差し替えたものではないかとまことしやかに噂されており、そのせいか中古価格が一時期暴騰していたこともある。
聖龍伝説〜外伝〜
安達祐実が1996年に『家なき子』と同じ日テレ系の『土曜グランド劇場』で主演したカンフードラマのゲーム化。
最終回の放映直後に特報として発表され、VHSの発売元であるVAPが開発を手がける格闘アクションとして、1997年の夏に発売を予定していた。
しかし、後に1998年春に画面見下ろし型のアクションゲームに変更され、タイトルも『聖龍伝説〜奥義伝承への道~』に変わって延期になり、その後続報はなく自然消滅したと思われる。
ヒーローバンク3
ニンテンドー3DSで2作展開された『ヒーローバンク』シリーズの続編。サブタイトルは「幻のバンクフォン」。
プレイヤー自身が主人公となり、前2作の主人公である豪勝カイトたちとの戦いの中で成長し、ジャリンカップという大会の優勝を目指す、というストーリーになる予定だったらしい。
ヒーローバンク公式Twitterアカウントが、『2』発売2周年と称して『3』の企画書の写真をツイートしたことにより詳細が判明した。
企画段階でポシャったのか、匂わせ程度も含めて『3』の公式アナウンスは一切出ていないので、このツイートがなければ企画の存在自体がそもそも明らかになっていなかった可能性が非常に高い。
閃乱カグラ 7EVEN -少女達の幸福-
『閃乱カグラ』シリーズの本編タイトル最新作として予定されていたゲーム。
発売予定時期を過ぎてもなかなか発売されず、後にシリーズの元プロデューサーの高木謙一郎が「
PS4の発売元であるソニーによる性的表現規制の厳重化の影響で開発が困難になっている」という事情を語っている。
やがて2021年の10周年記念サイトなどでも
存在自体がなかったことになっており、各ゲーム雑誌の発売予定リストからも抹消されたため、明言こそされていないが公式でも没作品として扱われたと思われる。
一応ソーシャルゲームの『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』のストーリーで言及された設定などから、『7EVEN』でやる予定だった構想や本編タイトルという概念自体がこちらに流用・吸収されたのではないかとの憶測はある。
本作で使用される予定だった新規3Dモデルと思われるものが、PS4/Steamでリリースされた神田川JETGIRLSにてDLCキャラクターである閃乱カグラのキャラクターのモデルとして流用されている。
国防挺身少女・日之丸子
『閃乱カグラ』シリーズで有名なタムソフトが
PS4と
Switch向けに開発し、2019年9月の東京ゲームショウで初公開された。
上記の『7EVEN』の後継作的な3Dアクションゲームで、カグラシリーズ同様にお色気要素が強い女主人公「日之丸子(ひのまるこ)」を操作し、現代の日本と異なる歴史を歩んだ大日本帝国を舞台に敵国の侵略を防ぐ為に戦うというストーリー。
キャラ公開前に参加キャストが公開され、『
ウルトラマンオーブ』の
ガイ役と
ジャグラー役で知られている石黒英雄氏や青柳尊哉氏、後に『
ひろがるスカイ!プリキュア』の
ソラ役と
ましろ役で有名になった関根明良氏、
加隈亜衣氏などの複数の声優や俳優、アーティストなどが参加予定だった。
しかし「
大日本帝国」「
アメリカとロシアが侵攻してくる」など各国方面に問題になりかねないストーリーや設定、『7EVEN』と同様に性的表現規制の厳重化などが災いしたのか発表以降何も続報が出ない状況が現在も続いており公式サイトやYouTube、旧Twitter公式アカウントも一切動きが無い。
『7EVEN』とは異なり完全に存在を抹消されているわけでは無いようで、一応発売予定表には記載自体はされている。
FINAL FANTASY Ⅳ(ファミリーコンピュータ版)
実は
FF3の開発がひと段落着いた後、「ファミコン(FC)向けのFF4」と「スーパーファミコン(SFC)向けのFF5」(こちらも
現在のFF5にあらず)という2つの企画が同時期に開発を始めていた。
これらは開発状況や市場動向から「SFCのFF5を先に出し、その後FCでFF4を出す」という変則的な販売計画を予定していた模様。
しかしファミコンの性能ではFF3を越えられる様なシステムを実現できないことや、より完成度の高いFF5の開発に注力するために、FC版FF4は初期コンセプトだけの状態で、シナリオも保留のまま早々に企画が立ち消えた。
ちなみに「SFCのFF5」の方はナンバリングが1つ繰り上げられて開発継続となり、これがご存知『FF4』として世に出ることとなる。
RAIL WARS! -軽井沢より殺意を乗せて-
2014年11月に
PlayStation Vitaで発売が予告されていた作品。
ライトノベル「RAIL WARS! -日本國有鉄道公安隊-」を原作としており、直前(2014年夏季)に放送されていたテレビアニメに次ぐメディアミックスの予定だった。
ところが、突如発売が延期されその後1年近く音沙汰なく、最終的には2016年1月に発売中止を発表。
理由については明らかにされていないが、前述したテレビアニメの評価がボロクソで(具体的にどこがマズかったのかは
こちらを参照)、その煽りを受けて中止になった可能性がある。
パイレーツアニメクエスト:ワンボーイの冒険と島のピース/ワンガールの冒険と島のピース
2025年5月29日にマイニンテンドーストアで同時配信予定だった2作品。値段は各2290円(6月19日までは916円)。
生成AIにより作られた
見た目からして版権的にモロにアウトな作品で話題となった。
25日に発表されたが、翌々日にはストアから削除された。
ちなみにゲーム画面から内容は唯の
スイカゲームと推測されており、冒険もクソもなさそうである。
一方、これでも当初は審査に通っていた訳で、任天堂の節穴疑惑もささやかれている。
ただし、今回の件はたまたま表に出ただけに過ぎず、実際は明らかな著作権に違反した作品や生成AIを使っただけの低品質な粗製乱造品で多く出回っているのが現状である。
サクラ大戦物語(帝都編)、KOUMA/降魔(仮称)、桜姫錦絵巻(仮称)
2002年に発表された『サクラ大戦ワールドプロジェクト』の一環で、『帝都編』は『ミステリアス巴里(通称ミス巴里) 』の兄弟作。しかしミス巴里が2004年に発売されたにも関わらずこちらは2008年に発売中止が発表されお蔵入りに。
『サクラ大戦』1作目以前に結成された対降魔特殊部隊にスポットを当てた『KOUMA』、戦国時代を舞台にした『桜姫錦絵巻』も自然消滅となった。
なお、同シリーズはオンライン上の展開も予定されていたが…(後述)
ランス5A/B/C
アダルトゲームの金字塔である『
Ranceシリーズ』の没作品。
ナンバリングタイトルにおける5作目は「ランス5D」として発売されているのだが、
この「5D」に至るまでに作られては没になったのが「A/B/C」の3つである。
存在そのものは開発者インタビューや「5D」のPVでも触れられており、具体的なストーリーや登場キャラクターも決まっていたようだ。
しかし、完成版にあたる「5D」にはそれらの影も形もなく、一部のグラフィックが流用されていることがわかる程度となっている。
「5D」のPVではスクリーンショットと共にそれぞれのロゴも映されており、それなりに制作は進んでいたようだ。
……ここまでならただの没作品なのだが、ランスシリーズの時系列には
「5A/B/C」での冒険が存在したことになっており、
後の「ランス10」でも初登場したキャラの何名かがこの「5A/B/C」に相当する時系列で出会ったことを前提に描かれている。
まぁランスシリーズ自体、
開発者が作った非公式パッチのイベントが後に正史に組み込まれたりするくらいゆるいシリーズではあるので…
『星のカービィ』の新作として
ニンテンドーゲームキューブ用ソフトに開発されていた作品。
しかし、シングルプレイとマルチプレイの共存の難しさから開発が難航し、続報が出ないまま開発中止に。
詳しくは項目参照。
ニンテンドー3DS用に開発されていた
ロックマンDASHシリーズの作品。
ユーザー参加型企画が展開されていたが、なんと本開発承認が通っていない事が判明。
その後は、本開発承認の判断を兼ねてのプロローグ版を配信予定だったが延期し、そのまま開発中止となった。
詳しくは項目参照。
SAMMYvsCAPCOM
セガと同グループのパチスロ企業であるサミーとゲーム会社であるカプコンの合同タイトル。
当時サミーが一部権利を保有していた『
ギルティギア』シリーズとカプコン格闘ゲームとの
クロスオーバーになる予定だったとされる。
没になった理由は不明。まぁ二つの会社が動いて没になった以上は明かされないだろうが…
カプコンファイティングオールスターズ
00年代半ばにカプコンが開発していた3D格闘ゲーム。ゲームショーなどでのロケテストまではこぎつけたものの、社内も含めて評価が芳しくなく結局開発中止に。
後に『カプコンファイティングジャム』などへ登場したイングリッドは、もともとこの作品のオリジナルキャラクターであった。
また、この作品自体が別の没作品『CAPCOM VS. SNK 3』のリソースをある程度流用する形で作られていたようで、
その作品にゲスト出演する予定だったとされる
とあるキャラクターも含めて、中々興味深いものとなっている。
■ソーシャルゲーム・アプリ・MMO
シリーズ初のオンラインゲームで、中国の上海を舞台とするはずだったが、発表の翌年にセガが中国のオンラインゲームから撤退したため、実現しなかった。
サクラ大戦 太正浪漫学園譚
2010年に発表されたMMOゲーム。
「帝都新島」という離島を舞台に、降魔や脇侍といった敵と戦う内容で、2011年春サービス開始予定とされPVが制作された。
だがその後大きな進展は見られず、公式サイトも2013年に消滅。
社にほへと
当時の『
艦これ』人気に端を発した擬人化ブームの真っ只中、神社を擬人化したブラウザゲームとしてDMMから2017年夏に配信予定だった。
が、事前登録のおみくじ(ガチャ)で「
凶」に割り当てられた石清水八幡宮の広報担当者が
神社の名前の使用について連絡を受けていない上に、キャラの名前が「石清水八幡」と一文字だけ削ってあることで神社と無関係であるように振る舞おうとしているやり口に「あまり気持ちのいいものではない」と苦言を呈する事態に。
神社に対する許諾申請は諸々の事情から大変であり、キャラの1人の「金刀比羅」の随所にあしらわれている金刀比羅宮の社紋は
金刀比羅宮以外での使用は原則として許可されていないなど、関係各所への連絡不備と各権利の確認不足が続々発覚。
そもそも神社が擬人化した存在の「社巫女」に関しても、
- 巫女は神に仕えるのであって神社とイコールではない
- 神を祀る場所である神社に凶や大凶を当てはめたり、同じ神を祀る神社も多い中でレアリティを付けて格付けするのは問題ではないか
- 神社がフリーIPと誤認したまま特に確認もせずに開発に踏み切ったのではないか
- おみくじの元々の意味や目的などを理解していないのではないか
などの指摘がSNS上で相次ぎ、問題の金刀比羅宮の社紋の使用許諾に関しても金刀比羅宮のサイトにもしっかり記載されており、多方面で杜撰な実態が露呈した。
その結果、事前登録おみくじすら長期メンテナンスに入ったまま音沙汰なく夏が過ぎ、9月11日に案の定開発中止となった。
他方、シナリオライターの大司教こと鈴木一也が2014年に
エロゲ方面で核地雷を産み出していたのもあり、シナリオの出来を心配する声もあったのはまた別の話である。
終幕彼女(エンドロール)
スマホゲームのサービス終了を題材としたiOS/Android向けアプリゲーム。
公式HPで設定画像集が公開されるなどサービスインが期待されていたのだが、2018年5月8日の出演声優の発表以降、新情報の発表や告知などは殆ど行われなくなってしまう。
それから約1年越しとなる2019年5月14日公式HPに一つのお知らせがアップされる。
ゲーム開発についての発表
「終幕彼女(エンドロール)」は自社単独でのゲーム開発中止を決定いたしました。
楽しみにお待ちいただいていた皆様には心よりお詫び申し上げます。
サービス終了が題材なのに
ゲームが始まる前から終わってしまうという、何とも出オチみたいな結果となってしまった。
ただ実際には「自社単独でのゲーム開発」が中止になっただけで、今後他社と共同での開発再開も期待できる他、小説投稿サイトのノベルアップ+で
ノベライズが連載されているなど、まだ完全に終わったという訳ではない…
…と思われたが、2020年10月に公式サイトが閉鎖し、その後YouTube公式チャンネルの動画も全て非公開になってしまった。
神角技巧と11人の破壊者
制作:スクウェア・エニックス、シナリオ:
鎌池和馬、プロデューサーの一人に鎌池先生を見出した元編集者三木一馬を迎え制作が予定されていた、
iOS・
Android向けアプリゲーム。
2018年に発表されアニメPVやテーマ曲は公開されていたものの、2019年に制作中止(一応中国版は制作続行予定とのこと)。
一方、この結果に無念を抱いた鎌池先生により、電撃文庫から(恐らくメインシナリオを元にした)ゲーム版のキャラクター絵も多数掲載した全3冊の小説版が発売され、完全にお蔵入りするのを免れている。
ちなみに小説版によると、ガチャキャラは
主人公の持つ爆撃機でスカウトと同時にワイヤーで空中へと舞い、拠点へ連行されるというものだったらしい。
ラングリッサー・シュヴァルツ
基本料金無料・有料アイテム課金制のシリーズ初となるMMORPGとして、2011年に大々的に開発が発表された。
プレイヤーは光輝、帝国、闇の3勢力のいずれかに所属し、敵対勢力となったプレイヤー達との対人戦がメインとなる予定だったらしい。
同年9月には開発元によるプライベートショウ「2011 Gamania Game Show」が台湾にて開かれ、メディア向けの試遊が行われている。
しかし、その後は全く情報が更新されず、公式HPも放置の末に2019年に突如閉鎖。
ちなみに公式HPに記載されていた
光の女神ルシリスのイラストが
全裸だったせいで非常に有名。
流石に大事な所は光に隠れて見えなくなっている
バドミントンガールズ
2018年にDMM GAMES初のオリジナルプロジェクトとして発表されたメディアミックス作品。
その道を極めることで現世の全てを手に入れられると言われる「羽道」に挑む、聖ラファエル学院女子バドミントン部を描いた作品……になる予定だったらしい。
ゲームに先行して
- メイン声優陣が実際にバドミントンに挑む動画企画『声優バドミントン部』
- ラジオ関西での冠番組『#バドガ放送部』
- メイン声優陣が歌う1stシングル『Smash!!!!!』
- コミックNewtypeでコミカライズ版(作:東毅)の連載
などといった作品展開を行っていた。
肝心のゲームは「Twitter公式アカウントのフォロワーが2万人を超えたら始動」と発表されたのだが、フォロワー数はピーク時でも3000人程度と程遠い数字であった。
そして結局、2019年3月の『#バドガ放送部』の終了を機に公式が沈黙。遅くとも2021年までには公式ティザーサイトも消滅し幻の作品となってしまった。
プロジェクトKV
『
ブルーアーカイブ』の開発元であるNexon Games(旧:NAT Games)から一部のスタッフが独立し、新会社「ディナミス・ワン」を立ち上げ、同社のブランドであるスタジオアラヤが2024年8月14日に鳴り物入りで発表したライトノベル(?)ゲーム。
……が、ティザーPVの公開直後から明らかに
ブルアカを意識した様なキャラデザや世界観だったため韓国や日本で大炎上した結果、同年9月8日に開発中止と関連資料全削除が発表された。
しかし、話はそれで済まなかった。
翌年2025年2月26日には不正競争防止法でディナミス・ワンの代表が立件され韓国当局によるガサ入れを受ける事態にまで発展した。
その結果、なんとこのプロジェクトKV自体、元々ブルアカの姉妹作としてNexon Games内で開発予定だった『MX BLADE』をキャラデザや設定などを丸ごと社内から盗んで作っていたばかりか、そもそも抜けた社員達の目的はブルアカを潰すことであり、独立する前から色々と工作活動をしていた事実も判明し再び大騒ぎに。
炎上中に流された以下のリーク情報はほぼ事実であるとされた。
- 虚偽の情報で内部従業員に集団退社を促す
- インセンティブを受け取った直後に退社発表
- 長期休暇と退社過程での引継ぎ不在
- 独立プロジェクトでブルアカのユーザー層を奪うために故意にブルアカのIPを放置
以下は匿名の関係者の発言
- チーム長クラスのコアメンバー要員が退勤後、別の空間で別々に集まり、水面下で会社関連の否定的な言葉と一緒に独立次回作の話を出して『私の味方作り』を行った
- このすべての行動は、退社話が出るずっと前から行われていた
- 『MX BLADE』はブルアカと並行して初期に存在し、パク・ビョンリム氏陣営のほとんどが参加していた
- ディナミス・ワンは、現在もMXスタジオとNexon Gamesで勤務している人たちに合流を勧めている
KVの意味は、本作の舞台である「カピラ」の元ネタであるKapila-vastut(釈迦の出身地であるカピラ城)の略とも、ブルアカの舞台である
キヴォトスの略=
「我々こそが真のキヴォトス」ともされるが、真相は不明。
ディナミス・ワン設立のために独立したメンバーの中には、DoReMiやMx2Jといった人気キャラを多く手がけた人物やエデン条約編を手がげたピカおじことisakusanもいたため、Nexon Games側も大きな打撃を受けた。
彼らがブルアカ開発から抜けてこんな行動を起こした理由の殆どは分かっていないが、主犯格と判明しているパク・ビョンリム氏は給料などの待遇に不満を持っていたとされる。
……が、実のところ
開発トップのキム・ヨンハより報酬を貰っており、しかも彼は前職でも似たような離反騒ぎを起こした挙句に失敗してヨンハに拾ってもらったという過去があるため余計にアレである。
isakusanは過去のインタビューなどを見るに、日本運営でありパブリッシャーであるYostarによるストーリー進行・翻訳・キャラ解釈への干渉に対する不満があったとされており、それも理由の一つだったのではないかと言われている。
ブルアカで例えるなら、「ゲームを完成させられなかったゲーム開発部」+「完全に居場所が無くなったRABBIT小隊」=「実写版カヤ」
さらに、とある韓国ユーザーの思い付きが原因で「生えている」絵が増え、KVの意味が韓国語でアレなことになったりした
なお、Yostarに関しては以前から国内外問わず半ば共同開発化するレベルで開発に関わることに同運営のアズールレーンの時点で批判もあったが、Yostarがいなければブルアカ自体2025年の時点でゲーム自体のサービスが終了していた可能性が非常に高いため、一概に言えないところもあったりする。
プロジェクトKVの発表と同時期に開催されたブルアカのいくつかの新イベントにて、Mx2J氏がイラストを担当したキャラに対し「肌が白い」「関節がおかしい」といった指摘が相次ぎ、プロジェクトKVのために手を抜いている疑惑が出た。
コミケのC105にDoReMi、Mx2J、isakusan、Mitsukiyoが「黒ネズミたちのパトス的弁証法」という名前のサークル参加申込みを発表したが、コミケでは法人や営利目的でのサークル参加は禁止であったため、「企業活動とは無関係な同人活動」として謝罪文を発表、後に落選した。
「黒ネズミ」の意味は「主家の金品を盗んだり害を与えたりする人」という意味だが、前述の家宅捜索でそれが事実だったのは皮肉である。
■TRPG
モンスターハンターTRPG
2005年頃F.E.A.R作成、エンターブレインより出版予定だったTRPG。
「あの
モンスターハンターがTRPGに!」という触れ込みであったが結局没に。
アクションゲームをTRPGにというのはやはり難しかったのだろうか。
電源ゲー原作のTRPGは残念ながら大半イマイチなので出なくて良かった……のか?
アレクラスト大陸の西にある大陸、「混沌の地」を舞台とした作品群。
公式リプレイの中で存在を匂わせた後に舞台設定が公開され、小説が先行展開。
更に、その地の特異な環境をベースにした混沌魔法(公式リプレイでは精霊魔法の亜種の可能性が暗示された)なるものを利用するサプリメントも出る予定だった。
だが1990年代後半のTRPGが萎みかけた時期の煽りか
あるいは公式リプレイの所業で思わぬ路線修正を余儀なくされたせいか、サプリメント自体は出版されることなく没になった。
ちなみに小説も1シリーズは完結したが、その続編は4巻まで出たところで25年以上続巻が出ていない。
また、ソード・ワールド関連だと2006年頃に東方の島国イーストランド関連もサプリメントが出るといわれていたが、詳細は不明(一応『
魔法戦士リウイ』で舞台の一つにはなった)。
ソード・ワールド自体も2008年には『
ソード・ワールド2.0』となっており、完全に別システム・別世界となったため、これらが日の目を見ることはおそらくないだろう。
ただ「2.0」の魔法には「全属性の妖精との契約で使用可能になる攻撃魔法『混沌属性』」、グラスランナーのルーツ、魔神など、近年この二つの世界のつながりを示唆する設定が増えてきたためもしかしたら…?
白狼伝(マジカルスーパーチャイナ)
『イースTRPG』『ウィザードリィRPG』『真・女神転生RPG』など、様々なTRPGを展開していた1990年代の雑誌『LOGOUT』におけるTRPGプロジェクトの1つ。戦前のアジアを舞台にした歴史アクション物。
先行リプレイ連載、樋口明雄による小説、高橋葉介の漫画など、誌上にて様々なメディアミックスを精力的に行っていたが、肝心の本体(基本システム)が世に出ぬうちに雑誌が休刊し立ち消えとなってしまった。
なお小説版だけは後にログアウト冒険文庫で単行本化されている。
■TCG
Reバース「原神」
TCG『Reバース for you』と人気ゲーム『
原神』のコラボレーションとして発売される予定だった商品。
当初は『原神』が『Reバース for you』の参戦作品として挙がっていたが、後に「諸般の事情」としてコラボ商品の発売中止が告げられた。
デュエル・マスターズ×ワタナベマホト コラボカード(仮)
人気TCG『デュエル・マスターズ』がYoutuberのワタナベマホトとコラボし、商品となるはずだったカード・企画。
マホトが開発現場に潜入した動画をアップロードし、マホトからカードの案が提供されて自身がカードになるとしていた。
当時の動画の情報によるとカードの情報は「所持文明は闇文明、種族は
デーモン・コマンド+何かしらの種族の複合種族、クリーチャー名は○○の××~」という内容が見られる。
最終的にカードが完成する前にワタナベマホトが2019年6月に傷害容疑で逮捕されたことで無期限の活動休止となり、この企画も没になった。
DMはYoutuberとの定期的なコラボカードなどを出しているが、この事件はこのようなコラボの負の一面を示す結果となり、安易に実在人物とコラボすることやYoutuberの扱いについて公式の行動を批判する意見も一部から指摘されることになってしまった。
○漫画
メーテルハムスター
『ハムスペ』2005年1月号にて、「松本零士×めで鯛コラボレーション」というプロジェクト企画として連載が予告された漫画。
『
銀河鉄道999』のキャラクターがハムスターのキャラとして『花丸ハムスター』の登場キャラとも絡むという内容が予告されており、コラボと『花丸ハムスター』のスピンオフを兼ねた漫画だったようだ。
ところが翌月の2005年2月号に、雑誌の最終ページに小さく「諸事情により連載延期」と説明だけが掲載(「諸事情」の詳細は不明)。
そのまま企画が再始動することも無く、後に『ハムスペ』自体も休刊した。
機動戦士ガンダム トライアイドGM(仮称)
『
BLAME!』の弐瓶勉が連載…するはずだったガンダム漫画。
ガンダムエース2011年10月号に4ページ分の予告漫画が掲載されたものの、開始予定の2012年4月号に掲載されず、その後一切の告知がなされないまま現在に至っている。
いかんせんガンダムシリーズといえど漫画に色々と無い訳ではない(「人気を得られなかった作品」「強く賛否の割れる作品」
「どう考えても原作担当なり作画担当なりの手癖が強すぎて強烈な味がする作品」等々)のだが、連載スタートすらできなかったのはさすがにこの時くらい。
ウマ娘プリティーダービー BLUE SKY
『
ウマ娘 プリティーダービー』アニメ1期のBlu-ray付属の小説をベースにした
セイウンスカイの漫画…という触れ込みで発表されたスピンオフ作品。
しかし、初報以降続報が一切ないまま数年が過ぎ、普通に
別の漫画やアニメ2期、そしてアプリが始まって現在に至る。
西山オーナーが今更ウマ娘での同馬の扱いに不満を持つような人とも考えづらく、プロジェクト側に理由があると思われるが……
論破小学生ひろゆきくん
西村博之(ひろゆき)をモチーフとした小学生の主人公が、様々な物事を論破するという内容だったらしいギャグ漫画。イラストも公開されていたが作者は不明。
web誌『週刊コロコロコミック』にて2022年12月17日から連載予定として、兄弟誌の『月刊コロコロコミック』にて予告が掲載されたが、それ以降動きがないまま現在に至っている。
コロコロコミック及び小学館と取引していると思われるフリー編集者がトラブルを示唆していることや、一部の業界の関係者が頓挫したという噂を聞いたと語っていることから、一説として、
- 一部の関係者や題材に関するトラブルではないか
- そもそも西村氏を下敷きとすること自体が小学館内から「コロコロで許される不謹慎の域を超える」といった制止を受けたのではないか
とも言われているが、実態は不明。
ゴルゴ13 第282話『ケンブリッジ・ハウスの人々』
ビッグコミック1990/1/25号の次号予告で紹介されていたが、結局公開されることが無かったゴルゴ13のエピソード。
主人公の
デューク東郷の出生に関する疑惑を扱った内容で、主人公が日本人とスペイン人のハーフではないかという説を扱う予定だったようだ。没の詳細及び推測は
こちらも参照。
作品内の設定でも完全になかったことになっているらしく、後にゴルゴ13の人種を探る第357話『血液サンプルG』などでも、スペイン説を匂わせるような描写は出てきていない。
2021年10月14日にPlayStation4で発売された同名のゲームを漫画化した作品で(画:so品)、同年の10月8日に一迅社の公式Web漫画サイト「一迅プラス」に連載されることが予告された。
同日に
天海春香&
奥空心白&亜夜のラフ画が公開され、その翌日にはゲームの公式ツイッターでso品の描いた亜夜&
玲音&
詩花のイラストを投稿するなどの動きがあったものの、約半年後の2022年4月5日には一迅社都合による連載中止が告知された。
当ゲームは育成難易度が高いなど、ゲーム中でつまずきやすい要素が多数存在しており、なおかつ8月全日や大晦日などのストーリーの核心に迫る部分はスクリーンショット及びプレイ動画が撮れない=配信に使えない影響で、心白&亜夜の末路などストーリーの全容をよく知らない人も多かった。
ゲーム本編で描かれなかった部分の補完も含め、コミカライズによってストーリーが気軽に知れ渡るのではないかと期待されてきたが叶わず、心白と亜夜がマイナーキャラから脱却するには、ゲーム本編のネタバレが解禁される約3年後の2024年10月7日まで待つ羽目になった。
ブルーアーカイブ(漫画版)
2021年7月にゲーム『
ブルーアーカイブ』公式から発表された、同作のメインストーリーを基とするコミカライズ作品(画:凍咲しいな)。
一迅社と共同で企画が進行していたものの、発表から一年余りが過ぎた2022年8月に、一迅社から「弊社の都合による連載中止」が告知された。一迅社は上述の漫画版『スターリットシーズン』と同じ轍を踏む事になってしまった。
なお本作と同時に
便利屋68の面々を主役に据えたコミカライズ『便利屋68業務日誌』が発表されているが、こちらは連載開始時期が2021年秋から2022年秋に延期されたものの、無事連載に至っている。
艦隊これくしょん -艦これ- ブラックオーダー(仮)
2014年5月にKADOKAWAのコミックウォーカーより発表された、『
艦隊これくしょん』のメディアミックス作品となる漫画。
作者の田口央斗は前年より連載を準備していたと語り、『
艦隊これくしょん -艦これ- side:金剛』単行本にもイラストを寄稿するなど連載へ向けて力を入れていたようだ。
ところが、それ以降の続報はなく、不審に思う者も現れてきた8月にコミックウォーカーから「編集部の事情により掲載中止」が告知された。この時点で2話まで完全に完成していた模様だが、日の目を見ることはなかった。
ちょうどこの頃はside:金剛の連載においてトラブルが発生し、その処理が行われていた(6月に連載終了決定、10月に告知)時期であり、関連性がうかがえる。
○アニメ
ポケットモンスター ベストウイッシュ 第23・24話『ロケット団VSプラズマ団!(前・後編)』
2011年3月17・24日に放送予定だったが、次回予告放映の翌日に発生した
東北地方太平洋沖地震の影響を受け放送中止に。
テレビ東京は「日時を改めて放送する」とアナウンスしたが、そのまま自然消滅した。
BWの大きなターニングポイントとなる回だっただけに、作品自体の軌道修正を強いられてしまい、後のエピソードにも多数の矛盾が発生してしまった。
なお、第119話のサブタイトルは全く同じであり、事実上の本話のリベンジなのだが、内容は全くの別物である。
学校の怪談 第3話『私キレイ?口裂け女』
次回予告が放映された段階で口に障害を持つ人の団体から抗議があり、放送中止が決定。本放送ではまだ第3話なのに総集編を放送するハメになった。
映像ソフトにも収録されていないが、一部のシーンが後に特番で放送された(上記とは別の)総集編「お化け大集合」の導入部として再利用された模様。
これよりも前に放送されていた『
地獄先生ぬ~べ~』のアニメ版では、原作にはあった
人面犬や
口裂け女といった著名な題材をあえて取り上げていなかったのを考えると、本作スタッフの配慮が足りていなかったと言えなくもない。
ちなみにスタッフもこの一件には何かしら思うところがあったのか、後の第9話の劇中に「
『学校で怪談』なるアニメがクレームを受け放送中止になりそうなことを伝える新聞記事」という、自虐とも皮肉ともつかない小ネタが登場している。
この出来事が契機だったのか、以後アニメ作品において口裂け女はほとんど登場しなくなる。
これ以降の妖怪ものでも、『ゲゲゲの鬼太郎』のように「(口裂け女を)扱わない」、あるいは『
妖怪ウォッチ』の口だけ女のように「生まれた時点でこういう容姿の妖怪であり、別に人間だった訳ではない」と明言するなど配慮を伺わせる作品がほとんどである。
サウスパーク シーズン3第10話『チンポコモン』(日本語吹替版)
第1話で東アジアの各国家全てに喧嘩を吹っかけるどころか本当に喧嘩してはいけない人まで出す、サウスパーククオリティをこれでもかと詰めた回。
あまりに酷すぎて日本語吹替版の制作が拒否され、DVDにも収録されることなく欠番となった。
なお原語版は公式サイトで視聴可能。気になるなら辞書片手に見るのも手。
きかんしゃトーマス 『The Missing Coach』
いわゆる人形劇時代である第2シリーズの作品だが、便宜上こちらに記載。
原作「ふたごの機関車」の同名のエピソード「はんにんはどっち?」と「ふたごの機関車」を元にした回で、ドナルドとダグラスが初登場し第2シリーズの第17話になる予定だった。
内容としては、ソドー島に新しい機関車のドナルドとダグラスがやってきたが、本来1台しか注文していなかったのに2台届いたため、トップハム・ハット卿がどちらか片方を送り返そうと考える。
ところが、ダグラスが誤ってゴードンの急行客車と一緒にまだ多くの乗客が乗っていたトーマスの支線行きの客車を片付けてしまい、それに気づいたドナルドとダグラスが事態をうやむやにしようと互いの炭水車を交換する、というもの。
しかしこの展開が子供には分かり辛い上に事故がないので絵面が地味なのと、その後に控えていた「いじわるなブレーキ車」を元にした回の「信号所とブレーキ車を壊してしまう」で送り返される理由は足りると判断され、没に。
新しく追加で撮影を行い『ふたごのきかんしゃ』が製作され、既に撮影がなされていた『The Missing Coach』の映像はこの回と他の回に流用されることとなった。
月刊模型雑誌『モデルグラフィックス』の連載企画及び小説作品『ガンダム・センチネル』のアニメ化作品。
モデルグラフィックス1988年10月号やBクラブ1988年9月号にて、サンライズによるアニメ化決定が報じられており、10分間の短編OVA作品として低価格で発売されると報じられていた。
ところが発表直後に諸々の問題で完全決定には至らないと報じられ、検討中の状態が続いた末にアニメ化は行われなかった。
後に本作のコンセプトやアニメ化の企画から発展してOVAシリーズとして『
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』が展開されたとも噂されるが、真相は不明。
原作の人気が高いことやガンダムシリーズの歴史への影響力が小さくないことからアニメ化の再企画を望む声もある一方、原作が複雑なトラブルを抱えて展開された作品であることや企画終了後の現在でも権利関係などが外部から分からない複雑な状況が続いているとも噂されており(現在『
スーパーロボット大戦シリーズ』に参戦できないのは有名である)、アニメ化は難しいのではないかと見る意見が多い。
ポルカガンダム
燃えるキリン
監督に
幾原邦彦、キャラクターデザイン・メカニックデザイン・世界観設計に永野護が参加した長編アニメーション映画企画。
2人による小説「シェルブリット」上下巻発表後、「『
少女革命ウテナ』で培った“限界の外に出る物語”を更に向こうへ推し進めることができないか」をテーマに打ち合わせ・デザイン開発を行っていたが、いつの間にか企画自体が身動きが取れなくなり、頓挫する。
当時を振り返って幾原監督は「
ロボットアニメに興味があったが、自分はそっちに行かなくなった。ロボットアニメは制作現場のマネジメント能力が他のアニメ以上に求められる」と苦い発言を残している。
しかしその後も2人のプライベートでの交流は続き、永野氏による『
花の詩女 ゴティックメード』制作の際に幾原監督は段取りの進め方・スタッフワークの行い方について様々なアドバイスを行った。
銀河神風ジンライガー
『
銀河疾風サスライガー』以来約30年ぶりに発表された、水滸伝をモチーフとしたJ9シリーズの新作で、脚本の山本優によるイメージイラストが2014年に発表された。
キャストも決定し2016年の公開を目指したものの、主題歌を担当してきた山本正之氏など、それまでのシリーズに関わって来たスタッフが参加しない他、版権元である国際映画社も一切関与しないなど様々な要因が重なり制作は遅延。
2017年の劇場作品化へ構想を変えたが、この翌年に山本優氏が他界。
スタッフ側は話し合いの結果、山本氏の世界観を尊重し、2019年にプロジェクトの活動終了と解散が発表された。
ブルーアーカイブ 2.5周年ショートアニメーション
ゲーム『
ブルーアーカイブ』のショートアニメ作品。原作ゲームの2.5周年記念作品として2023年7月に制作が決定した。
しかし、その後に続報や公開には至らず、最終的に同年12月24日に配信された配信番組『ブルアカらいぶ!めりくり!』にて制作中止が発表された。
公式は制作中止について「弊社とアニメーション制作会社の間でクオリティに関しての認識の相違が発生し、結果的に満足のいくクオリティを届けられないことやTVアニメ版のクオリティへの影響を考慮した(意訳)」としている。
なお、本作の主題歌である『ワンダー・ファニー・ハーモニー』だけは制作中止発表前に既に配信されていたので、結果的に楽曲だけがゲームのキャラクターソングとして生き延びることになった。
○ライトノベル
鈍感主人公になれない俺の青春
ライトノベル新人賞として最大規模である電撃小説大賞受賞作(選考委員奨励賞)で19年ぶりに刊行されていない作品。作者は成瀬唯。
『まだ恋を知らない君の声は、僕に届かない』と改題し2019年6月刊行予定で表紙イラストも公開されていたが、急遽刊行が無期限延期となり、何の音沙汰もないまま次の回の受賞作の発売を迎えている。
発売を止めた理由は一切不明だが、下の『風の白猿神』と異なり、1巻相当の単行本すら出ていない・作者の活動が本当にこれしか確認されていないこともあってか、後ろ暗い理由があるのではないかとも推測されている。
アサルトリリィ 真島百由の超兵器工房(サングリーズル版)
アクションドール・アニメ・舞台・ソシャゲなどを展開するメディアミックス作品『
アサルトリリィ』のスピンオフ小説として、電撃ホビーWebで連載予定だった作品。
レジンキットの作例写真とキャラ・武器解説と短い小説で展開される、コラム的な作品。
要するによその雑誌が『SEED ASTRAY』や『00』のガンプラ作例でやってたあれ
2019年2月のワンフェスにて連載開始の告知と本作の主役となるレギオン(チーム)・サングリーズル9名のビジュアルとCHARM(本シリーズ共通の武器)デザインが公開されたが、直後に主人公にして隊長である
近藤貞花のデザインがゴシックは魔法乙女のキャラクター・ラナンに酷似している事が指摘された。
その後、ゴ魔乙制作のケイブとアサルトリリィのアゾン双方協議の結果、問題となった近藤貞花のデザインをアゾン側が使用を見送ることで手打ちとなった。
2020年2月から連載開始となったが、主人公となるレギオンはサングリーズルではなくロネスネスという全く別のチームに変更され、CHARMのデザインだけはロネスネスにスライドされた。
なおサングリーズル自体は後に舞台版に参戦。近藤貞花もデザイン変更を経て無事公式化し、小説『アサルトリリィ ヴンダー 激闘!御台場迎撃戦』にもレギオン結成前の彼女が登場している。
風の白猿神(第2巻以降)
富士見書房主催の第6回ファンタジア長編小説大賞。
原則として単発で完結している必要がある賞への応募にもかかわらず、明らかに続きものであった。
しかし、その完成度の高さから大賞を受賞した作品。
1995年の受賞から2000年まで5年程度の間ずっと発刊予定となっていたが、結局今まで音沙汰がない。
一説には著者が公務員(教師説がある)のため、副業禁止に引っかかるため発刊できなかったとも。
しかしながら、作家業と公務員の兼業は認められやすいはずだが…
なお、著者は本作品と2008年の作品の帯にコメントを出している以外に作家活動が認められておらず、この点も「作家業自体がアウトな事情があった」説を補強してしまっている。
○特撮
有名特撮シリーズであるウルトラシリーズでは、判明している没作品が特に多い。そちらについては
ウルトラシリーズの没作品一覧を参照。
他の項目同様「作品そのものが作られなかった」を対象とするため、例えば『
仮面ライダーOOO』における小林靖子先生の初期案に沿った映像などは数えていない。
PROJECT ULTRAMAN
タイのチャイヨー・プロダクションが本国と中国で放送する予定だった、オリジナルのウルトラシリーズ。
ウルトラマンエリート、ウルトラマンミレニアム、ダークウルトラマンの3人が13体の怪獣を相手に戦うというストーリーが展開される予定だった。
制作発表後、タイでの裁判に円谷が勝訴し、その中でチャイヨー側にウルトラマン新作の制作が認められないことも明言され、製作不可能となった。
経緯がめんどくさい割に結論ははっきりしているためか、「触れない方がいい」扱いはされても存在したことは前提にされる『
ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』と異なり、日本のファンからはなかば
封印作品に近い扱いをされている(まぁ間違ってはいないが)。
現在では極々一部のコミュニティでダーク・ウルトラマン語録が使われる程度である
大群獣ネズラ
『
ガメラシリーズ』『
大魔神三部作』を世に送った大映が、それらの公開に先駆けた1964年の公開を目指して制作していた怪獣映画。
新開発の宇宙食を食べたネズミが巨大化し、大群で東京を襲撃する――という筋書きであり、
生きたネズミを使った特撮描写を売りにするはずだった。
しかし肝心のネズミたちがうまく演技してくれなかった上、害虫の大量発生、それによる近隣住民からの苦情、挙句の果てには保健所からの警告が出されたことで制作中止となってしまった。
やむなく公募までして集めたネズミを殺処分したのが(すでに撮り終わっていたカットやシーンよりも)一番迫力があった、なんてブラックジョークも飛び出したと記録されている
一応、予告ポスターにするためのスチール写真などは用意されていたようだが、これも結局ほとんどがお蔵入りとなったものと思われる。
後に2021年に本作の舞台裏を描いたノンフィクション映画「ネズラ1964」が公開され、部分的にではあるが生きたネズミを使った撮影シーンが再現されていた。
先述の予告ポスターと思われる画像についても、こっちの予告で使われている。
シルバージャガー
『スペクトルマン』『
快傑ライオン丸』を世に送ったピー・プロダクションが日仏共同で制作し、1980年の放送を目指して交渉が行われたが、実現には至らず自然消滅。
この件を最後にピー・プロの業務は版権管理のみとなり、新作は2006年の『ライオン丸G』までお預けとなる。
この作品のパイロットフィルムと関係者のインタビューを収録したVHS『シルバージャガーの誕生』が1984年に発売されたが、流通量は少なく入手困難。
ピー・プロは他に1990年代に『激闘ライオン丸』(サムライオン)というむちゃくちゃ怖い顔のライオン丸シリーズ3作目も制作しようとしてたが、こちらも日の目を見ることはなかった。
超星騎士ライフセイザー(仮)
東宝の特撮ドラマシリーズ『超星神シリーズ』の第4弾として準備が進められていた企画。
『生命』をメインテーマに、聖剣スターカリバーを受け継ぐライフ星雲出身の騎士・ライフセイザーが裏宇宙からの侵略者・ダーク生命体に戦いを挑む、というストーリー展開が構想されていた。
シリーズ3作目『
超星艦隊セイザーX』が全38話で終了したのはこの4作目を7月放送開始にするためであり、企画書自体も『セイザーX』が放送して間もない2005年11月頃には既に作成されていた。
しかし、シリーズ全体の売上がスポンサーの期待を下回る程の不振を記録したため、企画は立ち消えとなりシリーズも終了。
これが響いたのか、東宝はこれ以降、特撮ヒーロー番組を製作していない。
ちなみに、この企画の存在が正式に公表されたのはシリーズ終了から15年後の2021年(初出は公式ムック『超星神シリーズコンプリージョン』のコラムより)であり、それまでは一部スタッフがブログなどで仄めかす程度だったことからファンの間で
都市伝説のように囁かれていた。
シーファイター(仮称)
その結果、「せっかくならコンセプトの時点で戦隊とはまったく違うことをやりたい」として企画が練り直された。
「生物をモチーフとするヒーロー」など、『ビーファイター2部作』や『シーファイター』の要素をいくつか残しつつも、
- 「基本的に敵と直接戦わない」
- 「審判がいる競技で争う」
- 「人間の姿を一切持たない、ロボットのヒーローのみが登場する。他はあくまで『友人』や『協力者』」
などの冒険を行った結果が決定案となり、『
ビーロボカブタック』となった。
ビーロボたちのうちガニラン、ゲロタン、シャークラーは水生生物がモデルとなっており、シーファイターでも彼らと同じ生きものがモチーフになる予定だったのかもしれない。
また、
千葉繁が出演しているのも、一説には
- 『シーファイター』に氏の『ビーファイター』持ち役であるシュヴァルツが再登場する予定があったのではないか
- シュヴァルツは出てこなくとも千葉氏に再度オファーを出す予定だったのではないか
とする説もある。
宇宙暴走族ボーゾックがバリンガーZというロボットでカチコミを掛ける回。
バリンガーZは児童誌などに写真も掲載されていたが、余りにも
マジンガーZに似すぎていたため東映の上層部がNGを出し、本放送版では既存ロボの色違いに差し替えられた。
出番がなくなってしまったバリンガーZの着ぐるみは、首をすげ替えて『
パワーレンジャー・ターボ』に
一瞬だけ登場した。
魔神ガロン
手塚治虫の代表作の一つで、1961年に『怪獣マリンコング』を制作したニッサンプロダクションと太平広告によって30分のパイロットフィルムが作られたが実現には至らず、10年後の1971年に再び手塚プロによるパイロットフィルムが作成された。
しかしながら東洋エージェンシー(現・創通)が出来に納得せず、翌年に『
サンダーマスク』へと企画が変更。手塚治虫によるコミカライズ作品も作られた。
1971年版のフィルム自体は残っており、ファンイベントで上映されたこともある。
○映画・テレビ
■映画
愛こんにちは
東宝が1974年に製作していた映画。
広報グッズなどが作られたにもかかわらずお蔵入りとなった。
制作時期が古く、未公開となった理由も非公表のため詳細は不明。
日本沈没1999
小松左京の同名小説の映画化。1973年の
東宝映画とは別口で、松竹による企画。
1998年夏に制作発表会見が行われ、翌12月に正月映画としての公開が目指されていたが、製作費を調達できなかったことなどが原因で製作中止となった。
なお東宝でも同時期に「新日本沈没」のタイトルで再映画化が目指されていたが、「1999」が先に映画化権を取得したことで頓挫している。
だから俺達は、朝を待っていた
2009年製作、2010年2月公開予定だった映画。
主演の押尾学が2009年8月に逮捕された(麻薬取締法違反・保護責任者遺棄致死罪)ため、公開中止に。
「もう二度とウ◯コできないねぇ」のセリフで有名な、復讐執行漫画の実写映画版。監督は『
ノロイ』『
貞子VS伽椰子』の白石晃士で、2019年公開予定だった。
主演の新井浩文が女性マッサージ師への性的暴行容疑で逮捕されてしまい、その結果「主役を交代して再撮できる状況にない」として公開中止に。
原作の内容が内容なだけに、主人公役の俳優が犯罪に手を染めてしまったのは皮肉としか言いようがない。
その後、本作の実写版はDMM TVの配信オリジナルドラマとして続編『外道の歌』と共に製作が決定し(主演は窪塚洋介)、2024年12月に無事配信が開始された。
配信版も白石が監督を務めており、映画版の無念を晴らすこととなった。
ハザードランプ
2022年に公開予定だった映画。
安田顕と山田裕貴によるダブル主演で、
福井県を舞台に制作された。
だが監督の榊英雄が女優に性行為を強要していたのが発覚し、被害者への配慮のため、同監督による作品『蜜月』と共に公開中止。
緊急取調室(2023年ドラマスペシャル・劇場版)
テレビ朝日で放送されていたテレビドラマのスペシャル版および映画作品。
前者は永山絢斗、後者は市川猿之助がゲスト出演しており、よりによって
両名とも逮捕されてしまうという一大事によって公開・放送が延期に。
前者は判決も下ったため一連の処分が終われば放送される可能性はあるが、後者についてはストーリー的にフィクションと割り切れず、逮捕の容疑も自殺幇助という重罪のため全編撮り直しをする必要があると報じられた。
映画はその後、猿之助の代役を石丸幹二が務め、製作も再開されたことが発表されている。
■テレビ番組
たーたん
西炯子による同名の漫画作品の実写ドラマ化で、日本テレビの2024年春の土曜ドラマ枠にて、ムロツヨシ・吉岡里帆の主演が予定されていた。
ところが日テレで2023年秋に放送されたドラマ『セクシー田中さん』を巡るトラブルで、原作者の芦原妃名子が自殺してしまう取り返しのつかない事態が発生。
この件について外部有識者チームによる調査が決まり、本作は同じ小学館作品でスタッフも『セクシー田中さん』と同じだったことから協議の末、同年2月に製作中止を発表。
放送予定だった枠は2週を特番で繋ぎ、完全オリジナル脚本の『街並み照らすヤツら』が制作・放送された。
この影響からか、日テレで2025年4月期に予定されていた漫画原作ドラマの製作も中止になったことを同年9月に発表している。
吉岡は自身のInstagram内で「今年に入って考えること沢山あります。改革の時なんだなきっと。」と中止に対する心境を述べている。
水曜日のダウンタウン「数珠つなぎ企画で1番過酷なのジョジョの鉄塔システム説」第二弾
2018年6月20日に放送予定だった『水曜日のダウンタウン』の企画。
内容は監禁されたナダルが他の芸人を電話で呼び出し、身代わりになってもらうことで脱出を目指すというもので、5月20日に第一弾が放送された。
しかし第二弾の撮影のためにスタッフがナダルを連行しようとしたところ、ガチの誘拐事件と勘違いした複数の通行人が警察に通報し、番組スタッフが警察から厳重注意を受ける事態にまで発展してしまう。このため放送は、急遽別の内容に差し替えられた。
この件の影響で、これ以降はロケで芸人を連行する際には覆面をしながら「撮影中」と書かれたボードを掲げるなどして、ロケ中であることを分かりやすくする措置が取られている。
トップ・ギア(シリーズ34)
ご存じ、イギリスBBCの長寿自動車バラエティ。
2022年末に新作を収録中、出演者のフレディ・フリントフがクラッシュする事故が発生。命に別状はなかったもののフリントフは安全対策を怠ったとしてBBCを提訴。2023年に和解はしたものの制作は未だに再開されていない。
2024年に元番組プロデュ-サーがラジオ番組で「もうBBCは自動車番組を制作する意向が無い」とコメントしており、これが事実なら打ち切りとなるが、果たして……
番組は過去にも、シリーズ1よりレギュラー出演していたジェレミー・リチャード・ジェームズの3人がまとめて番組スタッフとの不祥事(3名はBBC側の不義理を指摘)から降板させられており、その時点で「悪い意味で別物になった」という否定的な意見がけっこうあったのもあると思われる。
ちなみにこの3人はアマプラに移籍し、ほぼ同一のノリの番組を『The Grand Tour』という名で継続している。
○その他
プロジェクトPlott
株式会社Plottが2020年に開設したYouTubeチャンネルで、
テイコウペンギンアニメBOOKで情報が公開されたものの、その後進展はなく現在に至る。
あらすじから推測するに、既存(発表当初の最新作である
秘密結社ヤルミナティーまで)のPlott作品の
クロスオーバーをテーマにした学園ものになる予定だったらしい。
本作オリジナルキャラとして、新たな刺客と銘打たれた謎の女性キャラが登場することも告知されていたが、制作中止となって本当に正体が謎になってしまったのは皮肉としか言いようがない。
一部からは本作の設定が後の大型コラボ回であるヴィラン編などに流用されたのではないかと噂されているが、実情は定かではない。
一応現在でもチャンネルは残っているが、ヴィラン編が最終回を迎えて大型コラボ回が事実上の終焉を迎えたことや、クロスオーバー予定だった秘密結社ヤルミナティーが最終回を迎えた現在、日の目を見ることは絶望的とされている。
絵本『鉄の処女と夢見がちなお姫さま』
ボカロP・じょるじんの代表作を絵本化したもの。
KADOKAWAから2025年6月18日発売予定として予約受付なども始まっていたが、同月9日に諸般の事情による刊行中止が発表された。
諸般の事情についてはじょるじん本人が「じょるじん個人が必死に頑張れば乗り越えられる類の問題ではなく」と発言しているのみで、詳しくは不明。
あくまで憶測にすぎないが、じょるじんはボカロPとしての名義が「暗黒童話P」だったり自己紹介文が「童話、神話、史実を黒く染めて楽曲を作る音楽プロデューサー。」だったりすることからも分かる通りダークな作風に定評がある人物なので、そのあたりが引っ掛かったのではないかとする声もある。
ちなみに表紙と一部のページについては、版元のKADOKAWAのプレスリリースから確認できる。
追記・修正はここに載っている作品が世に出てからお願いします。
-
封印作品
から分割しました。 -- 名無しさん (2025-06-01 01:55:14)
- PSP時代から煉獄参に心を囚われている -- 名無しさん (2025-06-01 02:48:38)
- 大群獣ネズラもここに入るかな? -- 名無しさん (2025-06-01 10:48:03)
- ロックマンDASH3か・・・今更復活してもブレス オブ ファイア6みたいにソシャゲになりそうな気がするぜ -- 名無しさん (2025-06-01 11:00:19)
- 絵師の急逝が原因で叢霧も没作品に -- 名無しさん (2025-06-01 11:07:00)
- プロジェクトKVは詳細書くべき。これだとコンプラ違反や工作がよく分からないし、赤字も相まって関係者叩きになってる -- 名無しさん (2025-06-01 11:25:48)
- Dies irea Pantheonもここに入るか? -- 名無しさん (2025-06-01 11:52:22)
- ファミコン版FF4や64版マザー3は該当しないの? -- 名無しさん (2025-06-01 12:47:02)
- 蒼の彼方のフォーリズム2も含まれるかな? -- 名無しさん (2025-06-01 16:26:47)
- あとカプコンの「deep down」もだろうな -- 名無しさん (2025-06-01 17:34:57)
- エストポリス伝記Ⅲも入るかな、せっかく完結するはずだったのに会社が倒産してお蔵入りだし -- 名無しさん (2025-06-01 18:44:02)
- 一応分割した者として一言言っておくと、分割前は分割元の項目容量に配慮していたという部分はある程度あったかと思うため、項目容量に余裕ができた現在はもっと色々突っ込んでも問題はないかと思われます。 -- 名無しさん (2025-06-01 20:24:11)
- KOFマキシマムインパクト3とかも -- 名無しさん (2025-06-01 20:43:34)
- ディズニー物やルーニー物ならロストメディアとして結構あった気がするけど… -- 名無しさん (2025-06-01 22:13:28)
- メガドライブ版テトリス・・・ -- 名無しさん (2025-06-02 07:55:49)
- HALO DSもあるね。バンジーも開発してたのは事実だったと認めてる模様。 -- 名無しさん (2025-06-02 08:53:16)
- 2020年に公開予定だったが情報が完全になくなり事実上の公開中止になったアニメ映画『ククリレイジュ』、かつての某事務所の意向で発売中止になったSMAPによるシングル『ススメ! GOLD盤』と亀と山Pによるアルバム『SI』を追記希望。 -- 名無しさん (2025-06-02 16:23:29)
- タイトル忘れたけど、2017年にNHK総合で放送予定だったが開始直前に主役を演じた俳優の不祥事で没作品になったテレビドラマがあったな(ちなみに別の時代劇に差し替えられたけど、それもタイトル忘れた) -- 名無しさん (2025-06-02 16:42:46)
- ザ・シンプソンズのシーズン10のThirty Minutes Over Tokyoとシーズン11のLittle Big Momの日本語吹替版(大平 透版)も没作品。 -- 名無しさん (2025-06-02 16:47:48)
- アーケードで稼働予定だったKONAMIの「ラップフリークス」と「スリルドライブ4」と「おといろは」と「アニクラゲ」、CAPCOMの「Cytus Ω」と「進撃の巨人(アーケード版)」はいずれもロケテストは行われたが、最終的に没作品だったよ。 -- 名無しさん (2025-06-02 17:15:02)
- 209500さん、注意書き(COされています)を無視して見出しを変えないでください。 -- 名無しさん (2025-06-02 22:38:57)
- 実写の中止理由が出演者の不祥事が大半なあたり本当… -- 名無しさん (2025-06-03 03:16:55)
- ファイアーエムブレムifのコミカライズ(原作ライター&イラストレーター・ヤングマガジン版)もこれになるかな。作品コミカライズ自体は作者・雑誌を変えてされたけど -- 名無しさん (2025-06-03 08:42:26)
- ↑6『神様からひと言 〜なにわ お客様相談室物語〜』です。差し替え後に放送された時代劇は『幕末グルメ ブシメシ!』 -- 名無しさん (2025-06-03 16:02:25)
- ユーリオンアイスの劇場版もここに入るのかな -- 名無しさん (2025-06-03 19:26:47)
- 学校の怪談3話については一部のシーンがその後お正月特番で放送された総集編「お化け大集合」に転用されたんじゃないか?という話もあるみたいね。総集編冒頭の新規パートっぽい部分と全く同じ内容のシーンがオークションか何かに流出した3話の台本の中にあったんだとか -- 名無しさん (2025-06-03 20:59:54)
- 209500さん、項目内にもCOで書きましたが、目次に表示されなくなってしまうので**を除去しないでください。どうしても除去すべき理由があるのだと考えているのであれば、コメント欄でその旨を述べて下さい。編集意図が分からないとこちらとしてもあなたの編集内容に賛同しようがないです。 -- 名無しさん (2025-06-03 22:35:38)
- ファミコン版FF4で使われるはずだったアイディアは、後年のFF5に流用される事になったんだっけ? -- 名無しさん (2025-06-03 23:14:50)
- ↑2見出しを封印作品や未収録作品と同じ体裁に整えているだけなのですが、まずい理由でもありますかね? -- 209500 (2025-06-04 07:40:40)
- ゲーム関係は複数メディアの一部メディアだけ未発売とか、あるメディアで開発中止になったのを別メディアで出すとかあるな。出すメディアが変わっただけとか、内容も割と変わっているとかのように違いも -- 名無しさん (2025-06-04 10:13:36)
- なお、「タトゥー・アサシン」に関してはEXA-Arcadiaでのリリースが決まったらしい -- 名無しさん (2025-06-04 20:54:50)
- YouTubeのWebアニメだったゾイドワイルド戦記の7話以降も没作品? -- 名無しさん (2025-06-05 17:25:53)
- PS2の初代バーンアウトの日本版もこれに入るかな?(何故か日本版は2作目からスタートとなった) -- 名無しさん (2025-06-05 18:28:57)
- ↑5 個人的には体裁を揃えることよりも項目としての見やすさを優先したい気持ちがあり、目次の欄で取り上げている作品が見れた方が便利かと思って**を付けた次第です。編集内容に絶対的な問題がある訳ではないですが、項目内のCOとコメント欄で2度指摘されているにもかかわらず意思表示をせずに同様の編集を繰り返していたため、強いて言うならそこが「まずい理由」ですかね。 -- 名無しさん (2025-06-05 19:46:10)
- TRPGなら白狼伝(マジカルスーパーチャイナ)だな。先行リプレイ連載、樋口明雄によるノベライズ、高橋葉介の漫画などメディアミックスで盛り立てていたけど、ついぞメインの基本システムが世に出ることはなかった -- 名無しさん (2025-06-07 11:20:48)
- 見出しに関していうなら、ゲームは作品名が3階層目なのにあとは2階層目とズレていたので、そこだけ直させていただきました。(自分はユーザー:209500ではないです) -- 名無しさん (2025-06-07 11:59:23)
- ↑3 見解について了解いたしました。大変失礼いたしました。 -- 209500 (2025-06-07 12:11:53)
- ポケモンXYのマイチェンはこれに該当するかな?データ解析で存在だけ確認された、おそらく開発途中で没になってタイトルすら発表されなかったゲーム。 -- 名無しさん (2025-06-08 00:34:21)
- ↑2 了解していただけたようで何よりです。↑3 おっとミスってましたか。修正ありがとうございます。 -- 名無しさん (2025-06-08 01:37:18)
- ↑2、SwitchのPokémon LEGENDS Z-Aは当て馬でしょう。 -- 名無しさん (2025-06-08 20:03:51)
- 以前、イッテQの韓国ロケ回も統一教会絡みで放送されなかった没回もあった。 -- 名無しさん (2025-06-09 16:20:04)
- Fate/Apocryphaも初期はゲーム予定だったのが中止になって、紆余曲折を経てライトノベルになったとか -- 名無しさん (2025-06-09 16:56:56)
- ↑それは当て馬じゃない? -- 名無しさん (2025-06-09 17:27:32)
- 当て馬? 本命が別にあるってこと? それとも何かのスラング? -- 名無しさん (2025-06-09 23:14:55)
- SFC発売予定一覧にずっと居座り続けた "ああっ女神さまっ" も? -- 名無しさん (2025-06-11 09:27:21)
- 実写版バットガールもここに入るのかな? -- 名無しさん (2025-06-12 00:00:42)
- ↑×3別名「ダミー」「かませ犬」。アニヲタwiki内にも「当て馬」で項目があるので一見を。 -- 名無しさん (2025-06-17 14:29:16)
- 『パイロット版のみ存在する作品は含めない』なら魔神ガロンやシルバージャガーは削除した方が良いでしょうか? -- 名無しさん (2025-06-19 00:10:00)
- ちょっと関係ないかもしれないが、1989年頃に沖縄県で南西放送(仮名)という日テレ系列開局の計画があったけど、結局バブル崩壊により頓挫(白紙化)されたので、これに近いかもね。 -- 名無しさん (2025-06-19 17:49:07)
- 確か、ロックマンDASH3も東日本大震災のせいで開発中止になったんだよな。 -- 名無しさん (2025-06-25 15:46:26)
- コンシューマー版の「フォアテリ」もアニメ版が爆死したため開発中止に -- 名無しさん (2025-06-28 21:00:10)
- コトブキヤのプラモ「ヤッターワン2022」は大河原邦男氏がデザインを手掛けたものの諸般の事情で売中止に… -- 名無しさん (2025-06-30 16:47:39)
- ↑3 それも原因のひとつだけど、そもそもロックマンDASH3プロジェクト自体が会社の上層部に了承を取らずに勝手に始めた疑惑があるんよ(当然上層部に怒られて企画消滅したとか) -- 名無しさん (2025-06-30 17:39:42)
- 項目の毛色に合わないかもしれないけど、ビーチボーイズの「スマイル」あたりも追記していいのかな。音楽アルバムの中でも、ずっと語り継がれるくらい有名な没作品って多分世界中でコレくらいだろうし…。 -- 名無しさん (2025-06-30 17:41:54)
- 2020年1月頃に発表されたポップンミュージックとjubeatの新筐体はどちらも世間を揺るがしたコロナ禍で開発中止になったのではと噂されたけど、実際にはコロナ禍とは一切関係なくボタンのサイズなど仕様変更で多くのプレイヤーからの糾弾が相次いだ事で開発中止になったらしい。 -- 名無しさん (2025-07-02 19:47:51)
- プロジェクトKVはマジで調べれば調べるほどディミナス(というかビョンリム)がひどすぎて胸糞悪くなるんだよな -- 名無しさん (2025-07-09 21:20:47)
- ハリウッドから俳優呼んだり5億円も製作費を掛けたけど、メインの会社が詐欺やって社長(なんと主演・監督兼任)が捕まったので未公開になったブレイド・オブ・ザ・サン -- 名無しさん (2025-07-11 03:56:39)
- 海外ゲーム『Transformers: Reactivate』、スタジオ規模縮小のため開発中止に -- 名無しさん (2025-07-15 09:44:42)
- 項目内で取り扱う没作品の範囲についての記述がいつの間にか追加されていたので一旦差し戻しました。こうした項目全体に関わる部分を無断で編集されると項目の編集に際して混乱が発生する元となりますので、変更の際にはコメント欄で相談するなどしてほしいです。 -- 名無しさん (2025-07-18 11:38:27)
- ログ化を提案します。 -- 名無しさん (2025-07-20 14:15:32)
最終更新:2025年07月22日 09:06