頭中将(生没年不明)は、紫式部の物語作品『源氏物語』に登場する架空の人物。別称内大臣、致仕大臣。
略歴
人物像
「頭中将」という呼び名
作中では、登場人物の官位は、時代が進むに連れて変わっていくため、「頭中将」という呼び名は便宜的なものにほかならない。官職としては、「内大臣」の在職期間が最も長く、政界引退後は「致仕大臣」(現代語では「引退した大臣」)と呼ばれている。『夕顔』(第四帖)での官職である「頭中将」が後年長きにわたって通称となっているのは、彼自身がその巻の隠れたキーパーソンだからであろう。
妻子
- 正妻:右大臣四君
――長男:柏木
――次男:紅梅
――娘:弘徽殿女御(冷泉帝)
――次男:紅梅
――娘:弘徽殿女御(冷泉帝)
- 妻:女宮
――娘:雲居雁
- 妾:夕顔
――娘:玉鬘
- 妾:某女
――娘:近江君