光源氏(0001〜不明)とは、紫式部による物語作品『源氏物語』の第一部・第二部の主人公である。別称光君、六条院。初登場は『桐壺』(第一帖)、最終登場は『幻』(第四十帖)。平安時代、桐壺帝の第二皇子として生まれるが、源姓を賜り臣籍降下する。様々な官職を歴任し、准太上天皇の位を贈られる。
略歴
(このWiki内では、年表を整理するにあたり、光源氏生年を元年とする源氏暦を採用する。この後に表記される年号は、すべて源氏暦の年号であることに注意していただきたい)
誕生〜元服
元年、桐壺帝の第二皇子として誕生。母親は桐壺更衣。0003年、母親が死没し後見を失う。
父帝は、二宮のことを強く寵愛し東宮の座に就かせようと画策するも、右大臣側の圧力や、高麗人の占いの結果などから断念した。その後、源姓を与え臣籍降下する。この頃、藤壺が父帝に入内し、恋慕の情を抱くようになる。このことが、源氏の好色に影響を与えたと言われている。
0012年、元服の儀。左大臣の娘葵上を正妻とするが、夫婦仲は芳しくなかった。母親の実家である二条院を改装し、私邸として用いることになる。
父帝は、二宮のことを強く寵愛し東宮の座に就かせようと画策するも、右大臣側の圧力や、高麗人の占いの結果などから断念した。その後、源姓を与え臣籍降下する。この頃、藤壺が父帝に入内し、恋慕の情を抱くようになる。このことが、源氏の好色に影響を与えたと言われている。
0012年、元服の儀。左大臣の娘葵上を正妻とするが、夫婦仲は芳しくなかった。母親の実家である二条院を改装し、私邸として用いることになる。
紫上との出会い〜桐壺院の崩御
源氏は、藤壺中宮への情から好色に耽り、数多の女性との間に浮名を流す。
0018年、体調を崩して北山で療養中、兵部卿宮の娘若紫(のちの紫上)と出会う。藤壺の姪であったことから強く惹かれ後見になろうとするが、北山尼君に拒絶される。帰京後、想いを募らせた源氏は、藤壺と密通し妊娠させてしまう。同年、源氏は若紫を私邸に誘拐し、養子として内密に育てる。
0019年、藤壺が十宮(のちの冷泉帝)を出産、立后。源氏は罪の意識に苛まれる。
0020年、源氏は弘徽殿に侵入し、右大臣六君朧月夜と関係を持つ。右大臣は、朧月夜を東宮妃として入内しようと考えていたが、この一件のために計画が破綻する。
0022年、父帝が譲位。兄朱雀帝が即位する。同年、葵上が長男夕霧を出産するも、その後死亡。源氏は、紫上との初夜を過ごし、内縁の正妻とする。0023年、父院が崩御。この好機を逃さまいと、右大臣側から尚侍となった朧月夜との密会を咎められる。源氏は危機を覚え、須磨で自主的に謹慎する。
0018年、体調を崩して北山で療養中、兵部卿宮の娘若紫(のちの紫上)と出会う。藤壺の姪であったことから強く惹かれ後見になろうとするが、北山尼君に拒絶される。帰京後、想いを募らせた源氏は、藤壺と密通し妊娠させてしまう。同年、源氏は若紫を私邸に誘拐し、養子として内密に育てる。
0019年、藤壺が十宮(のちの冷泉帝)を出産、立后。源氏は罪の意識に苛まれる。
0020年、源氏は弘徽殿に侵入し、右大臣六君朧月夜と関係を持つ。右大臣は、朧月夜を東宮妃として入内しようと考えていたが、この一件のために計画が破綻する。
0022年、父帝が譲位。兄朱雀帝が即位する。同年、葵上が長男夕霧を出産するも、その後死亡。源氏は、紫上との初夜を過ごし、内縁の正妻とする。0023年、父院が崩御。この好機を逃さまいと、右大臣側から尚侍となった朧月夜との密会を咎められる。源氏は危機を覚え、須磨で自主的に謹慎する。
須磨・明石での謹慎〜帰京後の昇進
0026年、朧月夜との密会が露呈し、須磨で謹慎。この間、無位無官となる。
0027年、枕元に父院の霊が現れ源氏に助言し、須磨を離れ明石へと移動。明石入道の邸宅で明石御方と出会い結婚、翌年には懐妊する。同年、朱雀帝より帰京の宣旨が下り、権大納言の職に就く。
0029年、朱雀帝が譲位し、実子冷泉帝が即位。同年には、長女明石姫君が誕生。この頃、六条御息所が亡くなり、その娘を養子(秋好中宮)に迎え、0031年には冷泉帝に入内させる。同じ年、別邸二条東院が完成する。
0027年、枕元に父院の霊が現れ源氏に助言し、須磨を離れ明石へと移動。明石入道の邸宅で明石御方と出会い結婚、翌年には懐妊する。同年、朱雀帝より帰京の宣旨が下り、権大納言の職に就く。
0029年、朱雀帝が譲位し、実子冷泉帝が即位。同年には、長女明石姫君が誕生。この頃、六条御息所が亡くなり、その娘を養子(秋好中宮)に迎え、0031年には冷泉帝に入内させる。同じ年、別邸二条東院が完成する。
太政大臣就任〜准太上天皇
女三宮降嫁〜出家決意
人物像
妻子
- 正妻(死別):葵上
――長男(実際は次男):夕霧
- 正妻(内縁):紫上
- 正妻:女三宮
――次男:薫(実父と思われる人物:柏木)
- 妻:花散里
- 妻:明石御方
――長女:明石姫君
- 妻:六条御息所
――養女:秋好中宮(実父:前坊)
- 妾:空蝉
- 妾:夕顔
――養女:玉鬘(実父:頭中将)
- 妾:末摘花
- 愛人:藤壺中宮