幻想用語データベース @ ウィキ
ワティ・クチャラ
最終更新:
gensousyusyu
-
view
ワティ・クチャラ/Wati-kutjara
オーストラリアで広く伝承される人間の祖先。アボリジニの「夢の時神話」に登場する。
ワティ・クチャラは2人おり、白いイグアナ(ゴアンナ)をトーテム(祖霊)とするクルカディと、黒イグアナをトーテムとするムンバである。
地下で眠っていた祖先霊が目覚めて地上を彷徨っていた時(夢の時)、ワティ・クチャラが山から下りてきて、儀式に使う道具であるインマ板を作って人々に与えた。天の川の黒い点(カドゥリ・パルヴィルピ・ウル)はワティ・クチャラが天に置いたインマ板だという。2人は、2人の静脈の血で作った赤いオーカー土の丈夫な丘で休憩した。また、月の人クル(もしくはキディルリ)が最初の女を強奪しようとした時、ワティ・クチャラはブーメランを投げてクルを殺した。これが最初の死だったという。
異説では、ワティ・クチャラが切り離したキディルリの男根は円錐型の小丘になった。襲われた最初の女たちは天へ逃れてプレアデス星団になったという。
ワティ・クチャラは2人おり、白いイグアナ(ゴアンナ)をトーテム(祖霊)とするクルカディと、黒イグアナをトーテムとするムンバである。
地下で眠っていた祖先霊が目覚めて地上を彷徨っていた時(夢の時)、ワティ・クチャラが山から下りてきて、儀式に使う道具であるインマ板を作って人々に与えた。天の川の黒い点(カドゥリ・パルヴィルピ・ウル)はワティ・クチャラが天に置いたインマ板だという。2人は、2人の静脈の血で作った赤いオーカー土の丈夫な丘で休憩した。また、月の人クル(もしくはキディルリ)が最初の女を強奪しようとした時、ワティ・クチャラはブーメランを投げてクルを殺した。これが最初の死だったという。
異説では、ワティ・クチャラが切り離したキディルリの男根は円錐型の小丘になった。襲われた最初の女たちは天へ逃れてプレアデス星団になったという。
別名
参考文献
- 山北篤監修『東洋神名事典』新紀元社
- ロズリン・ポイニャント著/豊田由貴夫訳『オセアニア神話』青土社
- アーサー・コッテル著/左近司祥子,宮元啓一,瀬戸井厚子,伊藤克巳,山口拓夢,左近司彩子訳『世界神話辞典』柏書房