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街外れのホテル。
辛うじてホテルと呼べるだけの体裁を整えた程度の薄汚れた建物。
娼婦をさかんに連れ込むほど下賤ではないが、金持ちが頻繁に利用するような高級感はない、利用者層の広そうな宿泊施設。
髪も服も黒一色で、肌の白さが際立つ美女が一人、ボーイに荷物を運ばせフロントから客室へ向かう。
宿泊するのは704号室、ボーイにチップを渡して荷物を受け取り、部屋に入る。

『何か不審なものなどはありますか?』
『いや。特にはないはずだ』
『そうですか』

ドアを閉じるとともにサーヴァントが実体化。
現れたのは大柄な黒髪の東洋人。
男をドア近くに立たせて、荷物を置き、一旦部屋を走査。
窓の外を確認し、室内に何らかの仕掛けがないかも調べる。
それを済ませるとカーテンを閉じ、荷物を広げ出す。

「バスルームの調査をお願いしても、デストロイヤー?」
「いいけど警戒しすぎじゃねえか?」
「敵マスターがすでに回り込んでいる可能性は低いでしょうが……前の客や、最悪ホテルの従業員が何かしかけているかもしれません。
 特に治安の悪い地の安ホテルでは、そうした警戒はするに越したことはない」

それを聞いて納得しつつ、不快そうな顔をして席を外すデストロイヤー。
女性…久宇舞弥はチープなシングルベッドで広げた荷物を確認する。

キャリコM950短機関銃。
切嗣とも共通しているメインウェポン。
サーヴァントには牽制にすらならないだろう――事実ライダー相手には何の役にも立たなかった――が、マスター相手なら十分。
グロック17。
弾丸をキャリコと共有するバックアップガン。
他にサバイバルナイフ、発煙筒およびスタングレネード二本、手榴弾が一つ。
以上は携行していたためか、冬木からこちらに持ちこむことができている。
加えて予備弾丸は十分量、この街で調達できた。
狙撃用の装備がないのは不満だが、こちらも改めて調達するしかないだろう。
一部装備に欠損があるのは、取り落としたか、もしくはあの人形と入れ替わりになってしまったか。
確か、シャブティとかデストロイヤーは言っていたか。
付着物から察するに土蔵内にあったようだ。もし誰かが意図して配置したとしたら、それは誰に手にさせたかったのか。
切嗣、アイリスフィール、そして私が候補になるが……

「カメラだの盗聴器だのはなさそうだぜ……うお、凄い装備だな」
「…そうですか」

戻ってきたサーヴァントの声掛けで埋没しかけた思考から戻る。
材料の少ない事象に思考を裂いても有意義とは言い難い。
武装の確認・整備に集中する。
…………手慣れた様子でそれを終えると、すぐ取り扱えるよう改めて装備する。
これで個人としての戦闘準備は完了。
次はサーヴァントに向き合い、最後の『武器』の確認を行う。

「つい先ほどまで私は日本の冬木という都市で、ある人たちと協力して聖杯戦争に臨んでいました。
 『始まりの御三家』以外に聖杯戦争を執り行っている者がいるのは全くの慮外ですし、『霊地』、『器』それに『大聖杯』、ほか様々な仕組みについて気にはなります」

何か知っているか、とサーヴァントに問う。
久宇舞弥自身は魔術『使い』であり、戦闘手段としての魔術以外は完全に専門外だ。
そのためいつから、なぜ、誰が、どうやって、このゴッサムで聖杯戦争を行っているのかは見当もつかない。
魔術師足らぬサーヴァントもそうした情報は持ちえず、推論も出来なかった。
……であるならば無為な推理に時間を費やす愚は犯さない。
なぜならそれよりも気がかりな事態があるのだから。

「私の協力者の願いは争いの根絶でした。この聖杯戦争で流れる血を人類最後の流血にする、と覚悟して挑み、私もそれに協力していたのです。
 ……ここでこうして聖杯戦争が行われている以上、その願いは叶っていないということでしょうね」

どことなく悲し気な、しかし鋭い眼で窓の外に視線をやる。
聖杯戦争の戦場となる街……悪徳の街ゴッサムと、遠き魔術霊地冬木を視る。

「まだ叶っていない、つまり彼もまた冬木の聖杯戦争を争っているのか。
 それなら私は一刻も早く彼の元へ帰り、その一助とならねばなりません。
 ……あまり考えたくありませんが最早叶うことがない、つまり敗退したか、冬木の『聖杯は万能の願望器』という看板に偽りがあった。
 だとしたら、この地の聖杯を私が手にすることも考えないといけないかもしれません」

彼女のすべては衛宮切嗣のために。
久宇舞弥は切嗣のために死んだはずだったが、今こうして生き長らえた。
かつて切嗣に拾われた命、また誰かに拾われたのならそれもまた切嗣のために捧げよう。
彼の夢を叶えるために。
この地の戦争も、最低限の流血で済むよう尽力しよう。
必要ならば願望器に争いの根絶を願うこともしよう。

「ドイツのアインツベルン、もしくは冬木との通信手段の確保。
 および敵の排除に動きます。質問などは?」

人形から現れたサーヴァントより問われた、願いと方針。
それに改めて答えを示す。
ポーズではなく心底の願い。
あのキャスターのような身勝手なサーヴァントでもなければ反発は買うまい、と打算も否定はできないが。

「聞いた限りじゃ、マスターの願いは別の人のモンだ。あんたに、願いはないのか?
 自分の生に関心を持てない死人じゃあ、勝てないぜ」

少々虚をつかれた。
戦術ではなく、内面に踏み込んだ質問。
……私が求めるとしたら。執着を覚えるとしたら。それはおそらく最も長く共にあった『機械』。
だけど、それはだめだ。
切嗣が愛しているのも、切嗣を愛しているのもアイリスフィールなんだから。
銀色の髪をした、美しく愛らしいヒト。人形のように生まれ、それでも人同然の温もりを得た一人の母親。
彼女と同じ厚意をこのサーヴァントは私に向けてくれている。
……そういえばアイリスフィールと交わした約束もありました。

「私の願いは、真に平和な時代となった時に叶えたいものです。
 切嗣に奥方の言葉を伝えること。これまでの犠牲を悼むこと。それと、なくした私の過去を探すこと。
 それらはみな、戦場で願えるものではありません。だから今は切嗣の願う平和の一助となりたいのです」
「…そっか、難儀だよな。平和のために戦って、笑顔のために怒る羽目になって……ホント、ままならねえ」

デストロイヤーもまた、過去を失くしてひたすら前に進むしかなかった時代があった。
過去に囚われ、幸せを求める気までなくしていた時代が。
それを救ってくれたのは一人の女性の言葉と、それを伝えてくれた少年だった。

「『今度はあなたがきっと助かって』、とそう言われたことがある。その言葉を今度はオレからあんたに贈ろう。
 ……伝言ってのは意外と転機になるからな。マスターも預かってるなら伝えてやってほしい……そのためにも、生きてくれ。
 願いの犠牲になりそうな、おとなしく諦めたような顔はやめてさ」

にっこり笑ってそう言うと、舞弥も気持ち口の端を上げて言葉を返した。

「私に生きろと言ってくれたのはあなたで二人目です。平和が齎されたなら、生きる意味も場所もないと思っていましたが……善処はしてみましょう」

そう答えるのもまた二度目。
アイリスフィールに対する答えも、彼に対する答えも状況が大きくは変わっていない以上近似する。

「ですが現状は予断を許しません。それは、あくまで戦いが終わった後の話。
 外部の協力者との交信は状況の正確な把握や、場合によっては戦力の増強を考えれば当然の方針。
 流血を減らすなら敵の撃退も必須。
 なにより、聖杯の奇跡でなければ世界平和という夢想は叶わないでしょう。
 ですから、戦術方針は先に述べたものと変わるものはありません。了承してもらえますか、デストロイヤー?」
「……ああ。だがオレは命を紙っぺらの様に扱うつもりはないからな。サーヴァントとか、子供を泣かせるやつとかには容赦はしねえが。
 それと、真名隠す必要があるから仕方ねえけどよ。オレはしろがねでもデストロイヤーでもねえ。ナルミだ、二人の時はそう呼んでくれ」

加藤鳴海は、久宇舞弥にそう答えた。



【クラス】

デストロイヤー

【真名】

加藤鳴海@からくりサーカス

【パラメーター】

筋力B+ 耐久C 敏捷B 魔力E 幸運D- 宝具B
(クラススキルによる上昇含む)

【属性】

中立・善

【クラススキル】
破壊の権化:A
悪魔(デモン)を自称し、敵にもそのように恐れられた「人形破壊者」しろがねの一人。
気配遮断などの存在隠蔽スキルが消滅するかわりに筋力と敏捷のランクを向上させる。
また人形や改造人間など機械の属性を持つもの、魔術や呪術、科学など原因を問わず病をもたらすものに対するダメージに大幅な上昇補正が発生する。


【保有スキル】
しろがね-O(偽):EX
同ランクの肉体改造を内包する特殊スキル。
このランクが上がればあがる程、正純の英雄から遠ざかっていく。
「生命の水」によって「しろがね」となり、後に命を繋ぐために「しろがね-O」の技術を利用した治療・改造を受けている。
そのため肉体的には「しろがね-O」として不完全である。しかし仲間を失い、使命に囚われた彼はどんな「しろがね-O」よりも人形染みていた。
平常の彼は激情の男であり、肉体のしろがね化もあまり進行しない「しろがね」らしかぬ男であった。
しかし全ての「しろがね」の始祖、白銀の記憶を濃く受け継ぎ、彼に勝るとも劣らぬ人形への憎悪を自らの経験から持つこの上ない「しろがね」でもあった。

体内を流れる「生命の水」による高い精神耐性、治癒能力を持つ。
血液を通じて「生命の水」を他者に与えることで対象の治癒能力を高めることも可能。
ただしサーヴァントである彼の魂の比重は大きく、人間に過剰に与えた場合「生命の水」に溶けた鳴海や白銀の記憶に人格を塗りつぶされる危険がある。

中国武術:A+
中華の合理。宇宙と一体になる事を目的とした武術をどれほど極めたかの値。
修得の難易度は最高レベルで、他のスキルと違い、Aでようやく“修得した”と言えるレベル。
A+ならば木石でできた手足であろうとも気を放てる達人の域。

心眼(真):B
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”
逆転の可能性が数%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。

戦場の華:A
華麗さと勇猛さをもって戦場を駆ける華。
鳴海の戦う姿は、敵味方を問わず意図せずして精神に影響を与える。
背中にいる守る者にとっての彼はサーカスの花形たる道化。観客が笑えるようになるまで戦場という舞台の上を跳ね回る。
並び立つ味方にとって彼は咲き誇る希望。敵の首魁を打ち取れる切り札として信頼され、何をしてでも助けようと慕われる。
敵対する者にとって彼は手向けの花を贈る悪魔。その強さと容赦のなさは強い畏怖を呼び起こす。
精神防御で抵抗可能。

【宝具】
『限界状況を超える悪魔の舞踏(デモンダンス・フォア・ザ・ハリー)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:0~10 最大捕捉:1人
師父や同門生に与えられた技術。仲間に託された遺志。子供たちの笑顔。
何より持ち時間の総てを使って愛した女性の想い。
彼は個にして個に非ず、単身では為せぬ偉業をなす。

スキル、Bランク以下の対人宝具、Bランク以下の最大捕捉が10人以下の宝具による防御・耐性効果を無効化して攻撃できる。
加えてスキル、Bランク以下の対人宝具、Bランク以下の最大捕捉が10人以下の宝具によって受けるダメージ・バッドステータスを半減する。

『怒りと悲しみを覆う笑顔の仮面(ラフィング・クライング・アルルカン)』
ランク:E- 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
かつて白銀という男の保持したうっすら笑っているように見える仮面。
何の変哲もないものだが、200年の時としろがねたちによる信仰を重ね宝具にまで昇華した。
所持者はE~Aランクの自己暗示スキルを獲得する。
獲得するランクは装備者が心をどれだけ隠そうとするかに応じて変化する。
鳴海の場合、ゾナハ病の患者の前にも出られるよう怒りを隠し、逝った戦友のために本心を秘した逸話よりAランクで獲得できる。
Aランクともなれば瀕死の傷であっても「戦える」と思えば戦えるなど、肉体面に影響を及ぼすほどの思い込みが可能。
装備中はさらに自己暗示のランクが向上し、あらゆる精神干渉を無効化できる。ただし心を完全に隠してしまう為念話が使えなくなり、また他者との接触で悪印象を与えてしまう可能性が高い。
鳴海以外の者でも使用可能だがどの程度効果を発揮するかは個人差がある。

『ここが駅、駅長さん鳴らす笛ぽっぽう!』
ランク:E 種別:対軍宝具 レンジ:0~25 最大捕捉:100人
機関車型の自動人形、『長足クラウン号(クラウントレイン・テイク・ユー・オン・ザ・スマイリング)』を召喚する。
本来これは彼のものではなく、フェイスレスの作成した自動人形をフゥが改造した宝具を借り受けており、仲町サーカスの団員ならば呼び出すことができる。
いうならば宝具を召喚する宝具である。
自動人形であるため自前の魔力で動き、召喚にも駆動にも鳴海自身が消耗することはない。
だが逆に鳴海の魔力消費で修理することはできず、修理には機材と技術者を必要とする。『壊れた幻想』も基本的にできない。
戦闘においてはほぼ役に立たず、味方を撤退させたり大きなものを運搬したりするのに役立つくらい。
なお敏捷に優れたサーヴァントならば追いつくのもできなくはないので、撤退時には注意が必要。

最大の強みは鳴海が信頼したものならばこの宝具を託し、発動することができる事。
マスターはもちろん、仲間として認めたものならば長足クラウン号を呼び出すことができる。
誰かに託していれば鳴海の消失後も発動可能である。

【weapon】
  • マリオネットの四肢

『竜殺しの名を冠する聖剣(エペ・デ・サン・ジョルジュ)』の左腕。
『絶対に水が枯れぬ川に潜む頼もしき毒蛇(マンバ)』の右腕。
『北欧のヴァイキングが振るう大槌(スレイプニイル)』の左脚。
『苦痛の嵐巻き起こす疾風(ペンタゴナ・ノッカー)』の右脚。
かつての戦友が所持・操作した宝具の欠片を四肢とする。
あくまで欠片であるのに加え、様々な改造を施しているため性能はともかく霊格としては原典の宝具より大きく劣り一武装となっている。
しかし籠められた心は先述の宝具の一部になるほどかけがえないもの。

通常の「しろがね」以上の力と速度をもたらす他、疾風のように優れた跳躍、車輪による高速移動、仕込みの刃による斬撃や射出などを可能とする。
また人形殺しの概念が全てに込められており、機械に属する存在・武装に対するダメージに大幅な上昇補正がかかる。
ちなみにフゥの手によって外観を整えられた状態。


【人物背景】
かつては気弱な性格で、母親が第2子を妊娠、兄となる自覚から『強くなりたい』と拳法を習い始めた。
しかし結局は流産、以後の妊娠も望めぬ体となったことで絶望を覚えたものの、師匠の言葉でどこかに生まれ変わったであろう弟妹のために拳法を続ける決意を固める。
それゆえ子供たちに対する愛情は深い。
ある日遺産目当ての誘拐・暗殺の危機に瀕した少年、才賀勝と出会う。
涙を流す勝を笑顔にするためにも彼を誘拐・殺害しようとする者達との戦いに「しろがね」を名乗る美女エレオノールと共に挑む。
勝の救出には辛うじて成功するが代償として記憶と左腕を失い、勝たちの前から姿を消す。
その後不死人「しろがね」の男、ギィに救われ、人形の左腕と不死人と化す霊薬「生命の水」のよる処置を受け「しろがね」となり、かつて自らも苦しんでいたゾナハ病の元凶たる人形との戦いに巻き込まれていく。
数多の戦いを経て人形への憎悪を深め、「悪魔(デモン)」を自称するようになり、サハラ砂漠での人形との最終決戦に臨む。
この戦いにおいて重傷を負い残った両足と右腕も失うが、仲間の献身的な治療で一命を取り留める。
仲間の心を宿したマリオネットの四肢を移植し、他にもさまざまな処置を加えてサイボーグ(しろがね-O)に近い身体となる。
この決戦で「最古の四人」を含む人形との戦いにひとまず決着をつけるが、そこに黒幕はいなく、大儀はあれど意義はない戦いだった。
多くの仲間を失い、死にゆく仲間に真実を告げることも出来なかった彼の生はその瞬間一度終わる。
黒幕とゾナハ病を滅ぼすことに憑りつかれ、ひたすら人形との闘争と破壊を繰り返そうとした。
誤解とすれ違いからエレオノールを憎悪するが、かつて助けた女性と才賀勝の言葉を受け再び自らと愛する者の幸せのために生きることを誓う。
「最後の四人」のうち二人を破壊し、エレオノールに愛を告げ彼の闘いは幕を下ろす。
その後の彼の生は語られていないが、きっと恋人の恩師であり自らの戦友ルシール・ヴェルヌイユが遺した言葉の通り、生涯彼女を愛し続けたのだろう。

【サーヴァントの願い】
人々が笑顔で過ごせるような平和を。

【クラス捕捉】
『破壊者』のクラス。
何らかの物体・状態を破壊する『破壊という現象の象徴』であることがクラス適正となる。
同一クラスとして呼ばれる可能性がある人物としては門矢士(仮面ライダーディケイド)、デストロイア(ゴジラvsデストロイア)のような慄然とした世界の破壊者から
上条当麻(とある魔術の禁書目録)や球磨川禊(めだかボックス)のような限定的な状態の破壊者も含める。
加藤鳴海以外の人形破壊者「しろがね」もまたこのクラスの資格を持つ。
クラススキルは『破壊の権化』。
ただし、英霊が『何を破壊したか』でスキルの内容が大幅に変わってくる。
だいたいは宝具やスキル・逸話にたがわぬものを破壊できる能力になる。

鳴海はこのクラスで召喚されたため『破壊者』としての一面が強い、最も自動人形に憎悪を抱いた時期の体となっている。
「剣士」や「不死者」としてならば左腕のみが人形の肉体で、「拳闘家」としてなら四肢の揃った肉体で召喚されるかもしれない。
このクラスの召喚にはマスターとサーヴァントの精神性の相似が必要となる。
ゾナハ病の元凶を破壊することに邁進し己を持たなかった鳴海と、切嗣の願う世界平和に全てを捧げた舞弥。そしてその内に秘めた愛の大きさが二人の縁となった。
舞弥が自己を持たない存在であることもまた、鳴海が人形染みた肉体として召喚された一因だろう。
なお当然だがサーヴァントであるため、鳴海自身は生涯全ての記憶を保持しており人形染みてはいない。


【マスター】
久宇舞弥@Fate/Zero

【マスターとしての願い】
切嗣の願いのため戦争で流れる血を減らす。
場合によっては聖杯を手にして切嗣の願いを叶える一助に。
そして平和な世界で、アイリスフィールと自身の願いを叶える。

【weapon】
  • キャリコM950短機関銃
装弾数50発、発射速度は毎分700発、弾は9mmパラべラム。
フルオートとセミオートの切り替えにより制圧射撃と精密射撃に併用可能。

  • グロック17
装弾数17+1発、弾はキャリコと共通の9mmパラべラム。

他サバイバルナイフ、スタングレネード二つ、発煙筒二つ、手榴弾など携行していたもの。


【能力・技能】
幼年兵としての経験に加え「魔術師殺し」衛宮切嗣に師事し、戦闘術・魔術を習得している。
銃器やナイフの扱いなど人の範疇にある武装を得意とする。
魔術は特に低級の使い魔を使役する方面に才能を示した。好んで使うのは蝙蝠。
「魔術師」としての技量はさほどでもないが、「プロの殺し屋」としての使い方ができるため、遥かに危険。切嗣に習った知識・戦術により、通常の魔術師以上に優れた戦闘術を持つ。
熱感知スコープを通じて魔力の使用を感知する、使い魔にカメラを取り付け幻惑や結界の対策とするなど「魔術師殺し」を構成する一部として恥じない魔術使い。

【人物背景】
戦争只中の貧国で幼年兵として使われていたところを切嗣に拾われる。それ以来、切嗣の助手として働いてきた。
「久宇舞弥」というのは切嗣が最初に作った偽造パスポートに使われた名前であり、本名ではない。
舞弥自身、切嗣に拾われる以前の記憶は殆ど無く、出生も本名も覚えていない。
少年兵時代は昼は戦闘、夜は大人達による輪姦という凄惨な日常を余儀なくされており、輪姦の結果子供を孕み、父親にあたる男性に頼まれて出産したこともある。
その子とも早くに引き離され、再び同じ地獄に戻る生活を切嗣に拾われるまで続けており、切嗣が舞弥を拾った時には既に彼女の人間性はなくなっており、今の人格は殻の機能に過ぎない。
人間性を剥奪され育ったため「確立された自我」が無い。そのため自身の境遇、過去にすら悲しみも怒りも懐いていない。
一切の感情が欠如しており、ただ人間の殻をかぶり冷徹に任務をこなす、機械か使い魔のようなモノ。ゆえに時として切嗣以上に的確かつ容赦ない判断を下す事ができる。

衛宮切嗣がロボットのフリをする人間で、衛宮士郎が人間のフリをするロボットなら、久宇舞弥は衛宮切嗣というロボットの部品。
……切嗣が人間でしかないように、その一部を自称する彼女もまた最期には人間性を垣間見せた。
その瞬間の参戦。

【方針】
外部との連絡手段の模索、並行して危険人物の排除。
場合によっては聖杯の獲得。



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最終更新:2015年04月06日 02:32