……幸せな夢を見た。
森の中に建つ小さな家。
木造で、とても電気など通っていそうにない古風な造り。
扉を開くと、色とりどりの花が咲き乱れる花畑がある。
春の陽射しが降り注ぎ、穏やかな風が草花を揺らす。
その花畑の真ん中に、小さな少女がいた。
「 !」
振り返った少女――娘が満面の笑みで手を振って、自分を呼ぶ。
娘の後ろには夫がいた。
散々振り回されたらしく、身体のあちこちに花びらがくっつき、頭には花かんむりが載っていた。
尚も娘が呼ぶ。持っていた洗濯物かごを置き、扉を閉めて歩み出す。
夫が柔らかく笑い、娘を肩車した。
「 」
夫に名前を呼ばれる。応えて自分も笑う。
穏やかな顔にほっとした。最近ではついぞ見た記憶のない顔だ。
……最近?
最近、とはいつだろう。
夫はいつもこうして笑っていた。自分と娘の前では煙草も絶っていたはずだ。
では、この鼻につく臭いは何だろう。あの外界から隔絶された冬の古城では手に入るはずもない不快な香り……古城?
「 ?」
娘の声に思考を打ち切られた。伸ばされた手は庭先を指している。
そこには一人の、黒髪の少年が立っていた。
来客だろうか。ここを訪れる人は滅多にいない。遠方に住む父の使いか、それとも道に迷った旅人か。
見たところ娘より四つ五つは年上だが、小柄だった。
自分よりもさらに頭ひとつは低い背丈。右頬に小さな十字傷。
夫が立ち上がって、少年に用向きを問う。
肩の上の娘も面白がって夫の口ぶりを真似、同じ言葉を繰り返す。
が、少年は目を伏せて応えない。そのまま、夫と娘の傍らを通り過ぎる……こちらに向かってくる。
少年が一歩を踏み出すたび、花が散る。風が舞い上げた花びらが視界を覆う。
夫と娘の姿が見えなくなる。
「 ! !」
突如得体のしれない不安に襲われ、彼らの名前を叫んだ。
返事はなかった。
代わりとでも言うように、少年が目の前に立った。
あなたは誰、と問おうとして。
「……セイバー」
目が合った。
同時に夢から覚めた。
「う、ううん……」
目が覚めれば、そこは花畑などではなく。
薄暗く埃っぽい、見覚えのある土蔵の床に、彼女は横たわっていた。
夢を見ていたのはわかるが、その内容まで思い出せない。
それでも何となく幸せな夢だったような気がする。
後ろ髪を引かれながら起き上がる。
「……え?」
起き上がれた。その事実に呆然とする。
地面に手をつき、力を込め、起き上がる。
そんな単純な動作さえこなせないほど、この身体は衰弱していたはずなのに。
アイリスフィール・フォン・アインツベルンは、さらに驚愕する。
衰弱どころか。全身を蝕んでいた倦怠感、疲労感は綺礼に消え去っていた。
魔力も問題ない。やろうと思えば身体から溢れさせることも可能なほど……つまりは健康、万全の体調に戻っていた。
「どういうことなの……?」
そろりと立ち上がる。やはり問題なく、何の支えもなく自分の筋力だけで立ち上がれた。
これは、アイリスフィールの認識からすれば有り得ないことだった。
聖杯戦争における聖杯の『器』として鋳造されたアイリスフィールは、脱落したサーヴァントの魂をその身に収める役割を担う。
その結果、『器』に必要ではない余計なもの、つまり人としての機能は順次破棄されていく。
アサシン、キャスター、ランサーの三騎が散り、戦局も大詰めとなったとき、アイリスフィールは一人で動くこともままならないほど弱っていたはずだ。
ふと思い当たる。この現象はもしやセイバーのおかげだろうか。
『全て遠き理想郷』……無制限の治癒能力をもたらすあの宝具の担い手が傍にいれば、アイリスフィールの体調は快方に向かう。
「セイバー? どこにいるの?」
ここがあの土蔵ならば、夫である衛宮切嗣が手配したセーフハウスの敷地内であるならば、どこにいてもセイバーは自分の呼びかけを察知できるはずだ。
瞬間、アイリスフィールの目前に魔力が収束し、人型となる。
「え?」
現れたのは、彼女が求めたセイバー。
ただし、アイリスフィールの予想した騎士王ではない。
「マスター、目が覚めたんだね」
金髪の麗人ではなく、黒髪の少年がそこにいた。
アイリスフィールより頭一つは低い。日本の尺度で言えばまだ中学生、あるいは小学生にも見える小柄な体躯。
それでも……優れた魔術師でもあるアイリスフィールにはわかる。
この少年が、途方もなく強力なサーヴァントであることを。
あるいはあの騎士王に匹敵するかもしれない、人のカタチをした小さな竜……
その瞬間、すべてを思い出した。
「……ああ、そう。そうだったわね。これは……私の知らない、別の聖杯戦争だったのね」
戸惑いは、納得へと変わる。
これは、アイリスフィールが衛宮切嗣の補佐として参加していた冬木の聖杯戦争ではない。
ゴッサムシティなる、イリヤスフィールの知らない街で行われる、未知の聖杯戦争だ。
きっかけは何だっただろうか。
ランサーとそのマスターであるケイネス・エルメロイ・アーチボルトを撃破し、教会で遠坂時臣と休戦協定を結んだ。
その後、決戦に臨む切嗣に『全て遠き理想郷』を返却し、いよいよ身動きが取れない状態になって……そう、あのときだ。
突如襲撃してきたライダーに応戦するため、護衛の
久宇舞弥が銃を手にする。
満足に動くことも出来ないアイリスフィールは流れ弾を食わないよう物陰に押しやられ、蔵に押し込まれていた小さな人形に触れたのだ。
その瞬間、アイリスフィール・フォン・アインツベルンは第四次聖杯戦争から離脱し、この新たな聖杯戦争に招かれた。
機能不全を起こしていた『器』たる身体は全快している。
冬木の聖杯戦争に合わせて調整された機能は、ここでは適用されないということなのだろう。
「そして、あなたが私のサーヴァント……セイバー」
「そういうことみたいだ」
少年、セイバーはアイリスフィールが状況を理解するまで待ってくれていた。
落ち着いた今ならば思い出せる。この少年は、先ほどの夢に出てきた少年だ。
幸せな夢の終わりを告げる、闘いの使者。それがこの少年だった。
「ごめん、邪魔をするつもりはなかったんだ。でもマスターの魔力が予想以上に強かったから、おれの魂が引っ張られたみたいだ」
「いいのよ、気にしないで。あれはしょせん……ただの、夢だもの」
現状を呑み込めれば、次はどう動くかを考える番だ。
アイリスフィールは今、夫である衛宮切嗣とそのサーヴァントたるセイバー、協力者である久宇舞弥とは隔絶されている。
前回は聖杯の『器』として聖杯戦争に参加したが、今度は純然たるマスターとしてこの戦場にいる。
そしてアイリスフィールの前には、新たなセイバーである少年がいた。
体調は万全。新たなサーヴァントはおそらく強力な存在だ。闘う条件としては十二分。
では、闘う理由はどうか?
「私がここで聖杯を手に入れれば、切嗣も、イリヤも……」
衛宮切嗣が殺人機械たる『魔術師殺し』に戻ることはなく、イリヤスフィールも聖杯の『器』になることはない。
舞弥も危険な魔術師の闘いに関わることはなく、その上イリヤスフィール自身も『器』になる必要がない。
つまりはアイリスフィールの大切な人たち全員が生き残ることができる。聖杯を手にすることさえできれば。
それは甘美な誘惑だった。
本来は『器』に過ぎないアイリスフィールにさえ、望む願いを強く自覚させるほどには。
だが、迷いもある。
本当にこのゴッサムシティの聖杯は本物なのか。
どうやって冬木からこの地に連れて来られたのか。
今も冬木で闘っているはずの切嗣とセイバー、そして舞弥の元へ、一刻も早く帰還するべきではないのか。
「でも、どうやれば……そもそもここはどこなのかしら。肉体ごと転移させられたのだとしたら、私一人じゃとても……」
「マスターは闘いたくないの?」
「え?」
セイバーに問われ、ふと考える。
闘いたくないのか? 否、そうではない。
聖杯戦争に参加する魔術師の縁者として、闘争に臨む覚悟は既にある。
なんとなれば、元々聖杯戦争に参加していたのだ。状況は変われど、方法そのものに変化はない。
考えるべきは、闘うのか、闘わないのか。前進する理由と後退する理由、どちらが大きいか。
そして……考えるまでもない、後退は却下だ。
ここからどうやって冬木に戻るか現状では不明であるし、何より冬木に戻っては確実に失うものがある。
切嗣は底知れない敵である言峰綺礼に付け狙われ、舞弥はライダーとの絶望的な交戦に臨んでいる。
アイリスフィールが干渉しようとしまいと、あの二人が直面する危機を回避することは出来ない。
であるならば、一時彼らと離れることとなっても、ここで闘うことが結果的には最善となるかもしれない。
この地で聖杯を手に入れ、切嗣の願いを叶える。そして冬木に戻り、切嗣と舞弥を救い、ひいてはイリヤスフィールを待つ運命を変える。
それらを為せるのは、冬木ではなくこのゴッサムシティの聖杯戦争を於いて他にない。
アイリスフィールは一つ息を吐き、セイバーに向き合った。
「……いいえ、違う。私には聖杯を得なければならない理由がある。
切嗣、イリヤ、舞弥さん……私の大切な人たちのために、叶えたい願いがあるの。
セイバー、あなたは、私に手を貸してくれる?」
「わかった。一緒に闘おう」
至極あっさりと、セイバーはアイリスフィールの申し出を受け入れた。
その瞳に迷いはない。為すべきと感じたことを為す、そんな確信に満ちている。
「いいの? 私はあなたのことをまだ何も知らないし、あなただって私のことも何も知らないでしょう」
「さっきの夢で、マスターが悪い人じゃないってわかった。それだけで十分だよ。
父さんと、母さんと、子どもと……家族が一緒にいられるなら、それはとても良いことだと思う。
その願いを守るためなら、おれは闘える」
このセイバーに含むものなどない。知り合って十分と経っていないのに、何故かそう断言できる。不思議な魅力を放つ少年だった。
サーヴァントである故か、あるいは持って生まれた魂の色、資質なのか。
娘よりやや年上の、並んで歩けば親子のように見られるかもしれないこの少年が、とても頼もしく思える。
「私はアイリスフィール・フォン・アインツベルン。長ければアイリと呼んでちょうだい。
セイバー、あなたの名前も……真名を聞いてもいいかしら」
サーヴァントにとって、真名は何よりも秘匿するべき情報。それは己のマスターであっても例外ではない。
マスターの権限を用いれば問わずとも知れる情報ではある。しかしそれを問うこと、答えること、それ自体が信頼の形になる。
「おれはダイ。みんなには、勇者ダイって呼ばれてたよ」
やや照れくさそうに笑うセイバー――ダイ。
アイリスフィールは差し出されたダイの手を取り、これから始まる闘いの日々に思いを馳せた。
【クラス】
セイバー
【真名】
ダイ@ドラゴンクエスト ダイの大冒険
【パラメーター】
筋力:B 耐久:B 敏捷:B 魔力:D 幸運:B 宝具:A+
筋力:A+ 耐久:A+ 敏捷:A+ 魔力:D 幸運:B(『双竜紋』発動時)
【属性】
秩序・善
【クラススキル】
対魔力:D(A)
一工程(シングルアクション)によるものを無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
『竜闘気』を発動することでランクが上昇、Aランク以下の魔術を完全に無効化する。事実上、現代の魔術師では、魔術で傷をつけることは出来ない。
騎乗:-
竜の騎士と人の混血であるダイが竜を駆って活躍したという逸話は無い。そのため騎乗スキルを持たない。
【保有スキル】
闘いの遺伝子:EX
歴代の竜の騎士が積み重ねてきた膨大な戦闘経験の結晶。Aランクの「直感」「心眼(真)」の複合スキル。
たとえダイが初めて見る攻撃であっても、過去の騎士たちの経験と照らし合わせることで瞬時に本質を見切り、対処法を編み出すことが可能となる。
呪文:D
火炎、氷結、真空、閃熱、爆裂系統の中級呪文、電撃系統の下級呪文を使用可能。
本職の魔法使いと賢者がパーティにいたこともあり、ダイが使用できるのは攻撃呪文に偏っている。
このスキルは魔力から生み出される現象のため、対魔力によって打ち消される。
アバン流刀殺法
種別:対人剣技 最大捕捉:1人
かつて魔王を打ち倒した「勇者」にして、「勇者の家庭教師」アバンによって開発された剣技。
「地」「海」「空」の三つの技を極めることで、「大地を斬り海を斬り空を斬り、そして全てを斬る技」アバンストラッシュを放つことが可能となる。
ダイは闘いの中でこの剣技を磨き上げ、魔法と組み合わせる「魔法剣」を編み出した。
大地斬…鉄や鋼など強固なものを力で叩き斬る「地」の剣。
海破斬…炎や水など形なきものを速さで斬り裂く「海」の剣。
空破斬…心眼で敵の弱点を捉え、光の闘気で悪の闘気を滅する「空」の剣。
アバンストラッシュA(アロー)…闘気を衝撃波のように飛ばして攻撃するタイプ。威力が控えめな反面、離れた敵を攻撃できる上に連射が効く。
アバンストラッシュB(ブレイク)…闘気を纏った武器で相手を直接攻撃するタイプ。威力に優れる反面、連射はできず、敵の懐に飛び込むため捨て身の技になる弱点もある。
アバンストラッシュX(クロス)…Aタイプが着弾する瞬間Bタイプを放ち、敵の体の上でX字に交差させるタイプ。動く敵に当てるのは至難の業だが交差点の威力は通常タイプの5倍以上。
ライデインストラッシュ…Aタイプに電撃呪文ライデインを組み合わせたタイプ。ダイが単体で使える技の中では最強の威力。
ギガストラッシュ…Bタイプとギガデインを組み合わせたダイ最強の技。ただしダイは『ダイの剣』の鞘を用いなければギガデインを使用できないため、発動には10秒の時間が必要となる。
【宝具】
『ダイの剣』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
魔界の名工ロン・ベルクによって、世界でただ一振り「ダイのために」生み出されたオリハルコン製の剣と、その対となる鞘。
言葉を発することはないが、主であるダイを時に諌め時に護るなど固有の意志を持つ。
オリハルコンは神々が創った金属とされており、地上最硬の硬度を持つ。ヒビ程度の破損なら自己修復する。
真名開放の効果は呪文強化。呪文を纏わせた魔法剣を鞘に収め10秒経過することで、その呪文を最上位級にまで昇華させることが可能となる。
『双竜紋』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1-10 最大捕捉:10人
拳に「竜の紋章」が現れることで発動、ステータスを大きく上昇させるオンオフ式の常時発動宝具。
竜の騎士が持つ人の心、魔族の魔力、竜の力が一体となって生まれる闘気「竜闘気(ドラゴニックオーラ)」を開放する。
通常の竜の騎士は額に紋章を宿すが、ダイは生まれつき持っていた自分の紋章と父バランから受け継いだ紋章を両拳に宿している。
ほとんどの攻撃呪文を無効化、肉体を鋼鉄以上の硬度に強化、闘気の噴射による高速移動など、攻防速を極める。
さらに『ダイの剣』と組み合わせることで通常攻撃が常時「闘気剣」となり、攻撃力が倍増する。
竜闘気を収束させレーザーのように放つ「紋章閃」も使用可能となる。
なお、竜闘気を全開にした状態では、『ダイの剣』などオリハルコン製でなければ武器が耐えられず燃え尽きてしまう。
『竜闘気砲呪文(ドルオーラ)』
ランク:A+ 種別:対城宝具 レンジ:10-500 最大捕捉:500人
竜闘気を極限まで圧縮し、竜の口を模して組み合わせた両掌から放つ竜の騎士最大最強の技。
闘気を圧縮する際に魔力を用いるものの、本質的には闘気を放つ技であるため対魔力では無効化できない。
『双竜紋』開放時でなければ発動できず、魔力消耗が非常に大きい。一度の使用で全魔力の八割を消費する。
『竜魔人』
ランク:- 種別:- レンジ:- 最大捕捉:-
大魔王バーンとの決戦時、ダイが両拳の紋章を再び額に戻し一つとすることで発現した、竜の騎士の最強戦闘形態(マックスバトルフォーム)。
強大な力を持ちつつも唯一ダイが持ち得なかった「敵への殺意」を備え、肉体と闘気が爆発的に強化される。
もともと竜魔人級の力を持っていたダイが更に強くなる形態であるが、力を追い求めるあまり人の心を忘れた姿でもある。
そのため、サーヴァントとして召喚されたダイはこの姿を忌み、自らの意志で宝具を破棄している。
この宝具を使用できるのはバーサーカーとして召喚されたときのみ。その場合はあらゆるパラメータが測定不能かつ制御不能、文字通りの魔人と化すだろう。
【weapon】
『ダイの剣』
『パプニカのナイフ』×2
ダイがパプニカの王女レオナから下賜された王家の宝剣。切れ味はいいが、『双竜紋』と併用すると燃え尽きてしまう。
【人物背景】
かつて地上が悪によって乱されたとき、神々は秩序の守護者として人・魔族・竜の三者の力を集め「竜の騎士」を生み出した。
ダイは「竜の騎士」バランとアルキード王国の王女ソアラとの間に生まれた「竜の騎士」と人間の混血児である。
出生後は両親と引き離され、魔物だけが暮らすデルムリン島に流れ着く。
やがて島を訪れた家庭教師アバン、無二の親友となるポップと出会い、魔王軍の脅威に脅かされる世界を救うため旅立つ。
魔物でありながら悪の心を持たない鬼面道士ブラスや他の穏やかな魔物に育てられたため、とても純粋な性格。
クロコダイン、ヒュンケルといった悪の心を持つ敵も、ダイと戦うことで正義の心に目覚め仲間となった。
宿敵ハドラーとは何度も死闘を重ねる内にお互いに尊敬の念が芽生え、父バランもダイとの闘いの末に人間への認識を改めるなど、その純粋さは多くの人の心に影響を与えた。
【サーヴァントの願い】
アイリスフィールが家族の元へ帰れるように、全力で守る。
【マスター】
アイリスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/zero
【マスターの願い】
聖杯を入手し、切嗣とイリヤが闘わなくてもいい世界を願う。
【weapon】
『貴金属の針金』
錬金術の媒介となる針金。魔力を通すことで自在に変形する。
『メルセデス・ベンツ300SLクーペ』
高級クラシックカー。排気量2,996cc、最高時速260km。
【能力・技能】
錬金術、治癒魔術、車の運転技術(免許未取得)。
【人物背景】
アインツベルンの手により第四次聖杯降霊儀式の聖杯の「器」として錬成されたホムンクルス。
「冬の聖女」ユスティーツァの後継機にあたり、また究極のホムンクルスの母胎となるべく設計されたプロトタイプでもある。
精霊に近い存在である上、誕生前から様々な調整を加えられており、魔術師としての能力は高い。
切嗣がアインツベルンに入るのとほぼ同時期に練成された。切嗣を夫として迎え、娘であるイリヤスフィールを儲ける。
第四次聖杯戦争では切嗣の代理でセイバーとともに冬木市に入り、表向きのマスターとして囮役となる。
最終更新:2015年04月17日 00:21