このページではストーリーで登場するパターンにより4つに分けている。また、「
From Zero to Hero」をクリアして
東の島に行けるようになっている状態を後半、まだ未達成であれば前半としている。
- 主要人物……またの名をキーパーソン。序盤から終盤まで多く出番がある。
- 前半のみ……前半までに退場。後半が始まれば忘れてしまってもよい。
- 後半のみ……後半から姿を見せる。前半の内は覚える必要なし。
- その他……1度か2度、あるいは名前だけ。インパクトはともかく物語での重要度は低い。
なお、ウンベルトは後半の出番が「Blitzkrieg Strikes Agein」にて一度だけ顔出しする程度だが、ちゃんとセリフがあるので「主要人物」扱いとした。
主要人物
ヴィクター・ヴァンス Victor "Vic" Vance
今作の主人公。愛称は「ヴィック」。
VCで初登場したランス・ヴァンスの実の兄で、三兄弟の長男。陸軍伍長で家族のためにバイスシティのフォートバクスター基地に着任したが、マルチネスに裏切られ、その上不祥事の為除隊処分を受ける。
その後は遅れてバイスシティにやってきたランスとともにたった2人だけのギャング「ヴァンスファミリー」としてバイスシティを駆け回る。
生き延びるために犯罪を犯すことにはやぶさかではないが、幼い頃から母親が麻薬中毒であったことから、麻薬やコカインの類、それらを使用する人間に対しては嫌悪感を隠さず、自分が麻薬ビジネスに加担することを最後まで嫌がっていた。
本編開始まで前科は無く、GTAシリーズでも珍しい良識のある人物(善人)である。
マーティー・J・ウィリアムズや彼の部下からは一時期「ヴィンス」と呼ばれており、またマルチネスやフィルからはたまに「ヴィッキー」と呼ばれていた。
2年後(1986年)のVCで、冒頭でトミーたちフォレッリ・ファミリーとの麻薬の取引中、リカルド・ディアスの手下に襲撃され死亡している。ちなみに2年後のVCでは髪の毛が生えている。
主人公にもイラストが用意されたのは今作からである。また、GTAシリーズ歴代主人公の中で人気度上位を占める。VCの主人公トミーも人気が高い。
ランス・ヴァンス Lance Vance
ヴィックの実の弟で、三兄弟の次男。ヴィックがバイスシティにいるという知らせを聞いてドミニカからやってきた。様々なトラブルを引き起こしてはヴィックに尻拭いをしてもらっている。
ヴィックより背が高いもののケンカは弱く、しっかりした兄とはまるで正反対なお調子者のヤク中男。そのうえ派手な服や車、家に金をかけたがり、
Perennialのような地味な車に乗ると文句をつける非常にわがままな性格をしており、ヴィックをして「病気のようなもの」と言わしめる。
なにかと悪い部分の目立つ彼だが、ミッション「The Audition」では弟のピートに良い治療を受けさせたいという旨のセリフがあり、それなりの家族愛はあるもよう。
また、「Blitzkrieg Strikes Again」で応援を呼んだことに関しては、さすがのヴィックも彼を褒めた。
愛車を爆破された怒りに駆られたとはいえ、単身でメンデス兄弟の屋敷を襲撃するなど度胸を見せる一面もある。
リカルド・ディアスに対しては「クエンティン」という偽名を使っている。
2年後のVCではメガネを外し、今作のヴィックのようなしっかり者になっている。おそらく兄の意志を引き継いだのだろうが、お調子者でわがままでずる賢い性格の面影はまだ少し残っている。
愛車は白の
Infernusと
Biker Angel。Biker Angelは「Taking the Fall」にてスタリオンズ(バイカーギャング)から奪ったものと思われ、同ミッションのクリア後にスポーンするようになる。
また、彼の家にスポーンはしないが、
Maverickも所持しているもよう(色は決まっていない)。
フィル・キャシディ Phil Cassidy
ミッション"Cleaning House"から登場
元軍人で武器に精通した専門家であり、現在は武器商人。ヴィックとは親友であり、お互い「戦友」と呼び合っている。メアリー・ジョーとルイーズ・ウィリアムズという2人の妹がいる。かなりの酒乱であり、酒に酔うと銃を振り回す。
ヒスパニック系ギャンググループ「チョロ "Cholos"」に仕事を邪魔され、それに日々悩まされていた。そこでチョロを撃退すべくヴィックに仕事を依頼する。
VCにも登場した密造酒「ブームシャイン」は健在で相変わらず派手に爆発する。
2年後のVCでは自分の右腕をブームシャイン(酒)で失ってしまう。
GTA3、VC、LCSに続き今作も登場。ただ2001年のGTA3では右腕は存在しており、逆に左腕が無くなっている。1998年のLCSでは「フィル・キャシディの武器屋」というものが出店している。店員は他の武器屋と同じ(使い回し)人物がカウンターに立っており、本人はとあるミッションにて一度だけカメオ出演して終わってしまう。
ジェリー・マルチネス軍曹 Sgt.Jerry Martinez (Felix Solis)
ミッション"Soldier"から登場
ミッション"Last Stand"で死亡
フォートバクスター基地でのヴィックの上司にして、彼を除隊に追い込んだ張本人。名前ではなく、苗字の「マルチネス」で呼ばれることがほとんど。
軍隊に所属しながら裏では麻薬の売買などを行っており、自分のためなら軍の規律を破ることも厭わない。表向きは軽い態度をしているが、邪魔者を始末するために戦闘ヘリまで持ち出すこともある卑劣で執念深い本性を持つ。
メンデス兄弟の依頼で麻薬を保管していたところ、ヴィックとランスにその麻薬を奪われてしまったため、メンデス兄弟の暗殺リストに入れられてしまう。そのため一時バイスシティを離れていたが、しばらくしてヴィックに復讐するために街へ戻り、ゴロツキを使ってルイーズに重傷を負わせる。
ダウンタウンのオフィスビル(メンデスのビル)屋上でヴィックと最後の決闘をし、ついに死亡した。
ちなみにマルチネスの兵舎前には
Streetfighterが停められているが、最初のミッション「Soldier」のカットシーン中に「take my bike…(俺の
バイクを持っていけ)」と言っているので恐らく彼のバイクであろう。
ルイーズ・キャシディ・ウィリアムズ Louise Cassidy-Williams
ミッション"Shakedown"から登場
ミッション"Light My Pyre"で死亡
マーティーの妻で一児(メアリー・ベス)の母親。また、フィル・キャシディの妹でもある。胸に薔薇のタトゥーをしている。
夫のマーティーから娘共々邪険に扱われていたところ、ヴィックの助けによってマーティーから逃れ、自由を手にする。ヴィックに対しては友人以上の感情を抱いていたが、ストーリー中盤では喧嘩をするようになる。だが暫くしてすぐに仲直りした。後にマルチネスの雇ったゴロツキに誘拐され、ヴィックに救われるも瀕死の重傷を負い入院。
退院後、ヴィックの命を狙うアルマンドに誘拐されて致命傷を負わされ、駆けつけたヴィックの腕の中で息を引き取る。かなりの傷で拳銃などで痛めつけられた形跡がある。
愛車はない。
ウンベルト・ロビーナ Umberto Robina
ミッション"Nice Package"から登場
リトルハバナを領域としている「キューバンギャング」のボス。メキシコ系ギャング団「チョロ」と抗争している。男の中の男以外とは仕事をしないうえ、他人にはやたらと男であることを求める。
しかし本人は想像を絶する程のヘタレであり、仲間にも勘付かれている。フィルとは友人。
VCにも登場し、本作と同様にトミーへミッションを与える。
前半まで
マーティー・ジェイ・ウィリアムズ Marty Jay Williams
ミッション"Shakedown"から登場
ミッション"D.I.V.O.R.C.E."で死亡
ルイーズの夫で、白人貧困層が集まるトレーラーパークマフィア "Trailer Park Mafia" のボス。フィル・キャシディの紹介でヴィックに裏のビジネスの手法を伝授する。
親戚には人気があるようだが、妻であるルイーズとその赤ん坊に容赦がなく非情な一面を見せる。
ヴィックに敵対組織の傘下にある店舗を襲撃させるといった、ギャング的ビジネスをいくつか教え込んだ。姉のもとに逃げ込んだルイーズを無理矢理連れ戻し、娼婦として働かせようとしたが、ヴィックに阻まれ殺害される。
ブライアン・フォーブス Brian Forbes
ミッション"Money for Nothing"から登場
ミッション"The Bum Deal"で死亡
FBIの秘密捜査官。パーティー好きの自惚れ屋で、FBIの人間でありながら賄賂も平気で受け取る。
ランスの仕事仲間を装って秘密捜査を行っていたが、ランスに素性を見抜かれ、ヴィック達と金儲けをしたいと弁解するもリトルハイチの廃屋に拉致される。その後、2人の隙を見てスクーターで廃屋を脱出するがヴィックによって殺害される。
身分証はランスの手に渡り、後半のとあるミッションで「マルチネスは覆面捜査官だった」という嘘をでっちあげるのに利用される。
後半から
アルマンド・メンデス Armando Mendez
ミッション"The Mugshot Longshot"から登場
ミッション"Light My Pyre"で死亡
バイスシティを牛耳るマフィア「メンデスファミリー」のボス。二兄弟の長男で、ディエゴ・メンデスの兄である。プローン島に大邸宅を構える。哲学書は「アレストテレス」を愛読している。
当初ランスがマルチネスの物だと思って盗んだ麻薬は実はメンデス兄弟の物だったため、ヴァンス兄弟を殺すつもりでいたが、ヴィックの能力に利用価値を見出し仕事を依頼することとなる。
その後ヴァンス兄弟をバイスシティから放逐しようとするが交渉は決裂、2人を殺害しようとしたが失敗に終わる。
ヴァンス兄弟を誘き寄せるために退院したばかりのルイーズを誘拐し、致命傷を負わせる。ルイーズが退院した際にもルイーズを襲撃すると報告しておきながらランスを襲撃していた。
ルイーズを助けにメンデス邸を強襲したヴィックに火炎放射器で襲い掛かるも、ヴィックに殺害される。
ちなみにSAのTボーン・
メンデスとの関係は不明。
メンデス兄弟邸宅の敷地内には
Sentinel XS(色は不定)が2台停まっており、恐らく彼らの車であると思われる。この2台は兄弟が死亡したあともスポーンするが深く考えてはいけない。
ディエゴ・メンデス Diego Mendez
ミッション"The Mugshot Longshot"から登場
ミッション"Last Stand"で死亡
アルマンドの弟で、饒舌な兄とは対照的な無口男。哲学書は「プラトン」を愛読している。
たまに喋ることがあるがそれはスペイン語で、彼が英語を話すことは滅多に無い。
ヴァンス兄弟がメンデス邸に襲撃した際、その時は現場に居なかったためにディエゴは死なずに済んだ。最期はマルチネスとともにダウンタウンのオフィスビル(メンデスのビル)の屋上でヴィックと戦った挙句、死亡する。
ちなみに以前はレニ・ヴァッスルマイヤーと付き合っていたが、レニがヴィックのことをリカルド・ディアスに紹介したため破局した。
リカルド・ディアス Ricardo Diaz
ミッション"Steal the Deal"から登場
スターフィッシュ島に本拠を構える麻薬組織の頭。メンデスファミリーを警戒しており、バイスシティの裏世界を支配するためヴァンス兄弟に仕事を依頼する。いわゆるナポレオン・コンプレックスで非常に短気な男だが、今作ではコカインを吸っているせいか気さくな性格になっている。
最終ミッション「Last Stand」の依頼人物であり、ヴィックに戦闘ヘリ
Hunterを盗むよう指示したのもこの人物。
2年後のVCにも登場するが、主人公トミー・ベルセッティ達の取引を部下に襲撃するように命じた為トミーとランス・ヴァンスによって殺害される。
レニ・ヴァッスルマイヤー Reni Wassulmaier
ミッション"Accidents Will Happen"から登場
ドイツ系の映画監督。プローン島のインターグローバルスタジオで映画やCMを撮影している。自称天才で、曰く自らを「男であり女であり全てである」と表現。
コカイン好きでその影響か目立ちたいのか容姿はかなり奇抜である(京劇役者と宝塚俳優を合成したような容姿、しかしゲーム中のみでイラストでは性転換後のみ用意されている)。
しかし撮影資金のほとんどをコカインに使ってしまうため、満足する作品を作れずにいる。生来の性は女性だが、これまでに3回の性転換手術を行っており、オーシャンビーチの病院で4度目の手術をし、ついに完全な女性へと姿を変えた。
ディエゴ・メンデスと関係を持っていたが、ディエゴが敵対するヴィックとディアスを引き合わせたことにより命を狙われたため、ヴィックの助けを借りてバイスシティを離れ、ヨーロッパへ向かうことになる。常に女口調で喋るが、銃を持つと男口調になる。
ちなみに、彼女は1998年のLCSにおいてラジオ局「Flashback FM」でDJを務めている。
また、彼女の私物かは不明だが、ミッションで灰色とピンクのラインが入った
Maverickが登場している。
フランキー Frankie
ミッション"Accidents Will Happen"から登場
プローン島のインターグローバルフィルムズでレニのアシスタントをしている。
盛り上げが足りないことで一旦アシスタントをクビになるが、およそ2分で復帰する。ゲイ。
フィル・コリンズ Phil Collins
ミッション"Kill Phil"から登場
イギリス人ミュージシャンで、GTAシリーズ初にして唯一の実在の有名人。
コンサート開催のためバイスシティにやってきたが、マネージャーのバリーの借金のカタに何度も命を狙われる。そのため、レニの紹介によってヴィックに身辺を警護してもらうことになる。
作中ではハイマン記念スタジアムにて、ライブ(曲は「In The Air Tonight」)を披露する。このイベントは実際のライブを元に作られており、ミッションクリア後も入場料を払えば何度も観ることが出来る。
バリー・ミッケルスウェイト Barry Mickelthwaite
ミッション"Kill Phil"から登場
作中でのフィル・コリンズのマネージャー(実在人物ではない)。
自身がフォレッリファミリーに借金を負ったことが原因でフィルの命を危険にさらしているため、レニの紹介によってヴィックにフィルの護衛を依頼する。
ゴンザレス Gonzalez
ミッション"The Colonel's Coke"から登場
ホアン・ガルシア・コルテス大佐(VCの登場人物、今回は名前のみ)の部下で不思議な髪型をした男。コルテス大佐の麻薬の一部(とはいえ、トラック一台分)をネコババしている。
最後は旅客機に乗ってバイスシティを離れた。ゴルフが大好きで、ゴルフの腕前を見ればその人物の人格まで分かると豪語する。
2年後のVCにも登場しているが、主人公トミー達の取引を襲う原因を作ったため、それを知ったコルテス大佐の命を受けたトミーによって初っ端からチェーンソーで殺害されている。
愛車はないと思われる。
その他
メアリー=ジョー・キャシディ Mary-Jo Cassidy
ミッション"D.I.V.O.R.C.E"および"Light My Pyre"に登場
フィルの妹でルイーズの姉。スリムな妹とは似ても似つかない太りすぎた体型をしている。
自意識過剰気味で、ルイーズがマーティーに売春宿に売り飛ばされそうになった時や、ヴィックと親しかったためにアルマンドに誘拐された時には「今度は自分がそういう目に遭う」と信じきっていた。
ルイーズがアルマンドに殺害されたため、彼女の娘であるメアリー・ベズの義理の母親となる。
アルベルト・ロビーナ Alberto Robina
ミッション"Papi Don't Screech"で登場
リトルハバナのカフェ「カフェロビーナ」の店主で、ウンベルトの父。ここ20年の間一度も開店時間を遅らせたことがないのが自慢らしい。かなり心臓が弱いにも関わらず、プロレス観戦してたり、処方薬を忘れたりと危機管理能力を欠いている節がある。VCにも登場。
ジャネット・ヴァンス Janet Vance
ヴィックとランスの母で、極めて重度のヤク中。若いボーイフレンドのハビエル "Javier" を連れて登場する。
バイスシティに訪れてから暫くの間はランスの家に暮らしていたが、ヴィックとランスがマルチネスから盗んだヤクを全て持ち逃げしてしまう。
ヴィックとランスは彼女がヤク中であったため幼少時から叔母のイーニッドの許で暮らしており、特にヴィックは彼女を嫌っている。
スピッツ Spitz
ゾンビ系ホラー映画で有名な映画ディレクター。自分の映画にヴィックを出演させた縁で、彼にレニを紹介する。
マーティーの従兄弟
ミッション"Hose the Hoes"で登場・死亡
マーティーの従兄弟。名前は不明。ミッション"Hose the Hoes"でヴィックの派遣(売春)オフィスを放火した犯人。
その後近くのビルの屋上からピストルで襲撃してきたが、ヴィックによって殺害された。ちなみに「姿」は一般NPCのものが使われている……いわゆる「使い回し」である。
イーニッド Aunt Enid
ヴィックとランスの叔母にあたる人物で、ヤク中の母親に代わり2人の面倒を見てきた。ポケベルで連絡をくれるだけなので顔は不明。
ピート・ヴァンス Pete Vance
ヴィックとランスの弟。病弱で、重い喘息を患っている。ヴィックが軍隊に入隊したのは彼の治療費を稼ぐためである。作中では名前のみ紹介されるだけだが、イケメンらしい。
最終更新:2021年07月14日 03:41