『えー…中継します。L3コロニーのアランさーん!』
ザー…ザー…。
Mpeg動画(旧世紀型簡易フォーマット)のノイズがテレビ画面にざわつく。
『アランさーん!アラ……アランさーん!』
『………………』
『アランさん!聞こえていたら応答願います!アランさん!コロニー局のアランさん!聞こえていたら応答願います!』
『………………はい、アランです!』
ピクセル型ノイズが消えゆく中で一人の男性が現れる。
が、まだノイズが多いためか音声が聞き取りにくい。
『こちら地球局のフジキです!!今!どのような状況でしょうか!?』
故に地球局側も大声をあげる。コロニー局応答までのディレイが約2分。
『あ…はい!今ですねぇ…………ご覧ください!』
カメラがアランから離れ、コロニー内部の方向へ左PAN(カメラを回す)する。
電波状況が悪いのかお粗末にも1秒12コマの映像が地球局ならびに視聴者のテレビ画面へと送信された。
そこには無残にも横たわる数多もの高層ビル。そして、逃げ回る人々が映っているのがなんとなく分かる。
『このように!このようにですね!たった今、このようにですね!無差別テロが行われているんです!』
ブゥォォォオオオン!
とてつもない爆音と高音を録音マイクが感知した瞬間、アランの顔が営業スマイルから戦慄へと変わった。
『…で…出たぁ!!出ました!!いや、マジで!!え、ちょっ!ちょっと待って!カメラさん、カメラさん!!』
『……アランさん!どうしましたか!アランさん!アランさーん!』
『…………』
ザー…ザー…。
再び映像はMpegノイズで満たされ、やがてはブラックへ染まる。
『えー…どうなってしまったんでしょうね、アランさん』
フジキは地球局の同スタジオで共演しているもう一人のキャスターへと声をかける。
『…心配ですねぇ…。どうかテレビの前の皆様、落ち着いてください。我々は引き続き調査を続けます』
『えー…では、とりあえず、一旦CM!』
フジキが何とかお茶を濁した。俺は一息尽き、テレビの電源を切る。
ザー…ザー…。
Mpeg動画(旧世紀型簡易フォーマット)のノイズがテレビ画面にざわつく。
『アランさーん!アラ……アランさーん!』
『………………』
『アランさん!聞こえていたら応答願います!アランさん!コロニー局のアランさん!聞こえていたら応答願います!』
『………………はい、アランです!』
ピクセル型ノイズが消えゆく中で一人の男性が現れる。
が、まだノイズが多いためか音声が聞き取りにくい。
『こちら地球局のフジキです!!今!どのような状況でしょうか!?』
故に地球局側も大声をあげる。コロニー局応答までのディレイが約2分。
『あ…はい!今ですねぇ…………ご覧ください!』
カメラがアランから離れ、コロニー内部の方向へ左PAN(カメラを回す)する。
電波状況が悪いのかお粗末にも1秒12コマの映像が地球局ならびに視聴者のテレビ画面へと送信された。
そこには無残にも横たわる数多もの高層ビル。そして、逃げ回る人々が映っているのがなんとなく分かる。
『このように!このようにですね!たった今、このようにですね!無差別テロが行われているんです!』
ブゥォォォオオオン!
とてつもない爆音と高音を録音マイクが感知した瞬間、アランの顔が営業スマイルから戦慄へと変わった。
『…で…出たぁ!!出ました!!いや、マジで!!え、ちょっ!ちょっと待って!カメラさん、カメラさん!!』
『……アランさん!どうしましたか!アランさん!アランさーん!』
『…………』
ザー…ザー…。
再び映像はMpegノイズで満たされ、やがてはブラックへ染まる。
『えー…どうなってしまったんでしょうね、アランさん』
フジキは地球局の同スタジオで共演しているもう一人のキャスターへと声をかける。
『…心配ですねぇ…。どうかテレビの前の皆様、落ち着いてください。我々は引き続き調査を続けます』
『えー…では、とりあえず、一旦CM!』
フジキが何とかお茶を濁した。俺は一息尽き、テレビの電源を切る。
そして愛用のPCの電源を入れた。早速、ネットを立ち上げて情報を確認する。
『【黒幕は】アラン追悼記念3【フジキ】』『スペースシャトル上下線遅延』『死者5000人超す』
大小様々なトピックで情報が行き交う中、俺が目にしたトピックはこれだ。
『【食料自給制限】火星軍総合part43【差別】』
なぜ火星軍?それは多くの人々が掲げる疑問だろう。それもそのはず。
地球圏連合(地球と月軌道周辺)は国家ぐるみの情報操作によりテレビや、一般的なサイトを
見るものには正体不明の謎の組織、あるいは地球に反旗を翻した悪の火星軍にしか見えないのだから。
ここのトピックは一言で言うとアンダーグラウンドな世界。とあるハッカーが開発した裏プロトコルを使用して
通常では知りえない情報を多くの危険と引き換えにいくらでも入手することができる。何が危険なのかというと、
軍や政府の上層部、左翼、右翼、宗教団体さえも紛れ込み、悪質なプログラムも非常に多い。まるで20世紀末の
ネット黎明期の再来ともいうべき、マニアックかつディープな情報がこの宇宙の如く溢れている。
さて、ではなぜ火星軍は情報操作されるのか。答えは簡単。コロニーがある理由は何か。
それは地球人口があまりに増えすぎて宇宙に移民させたからだ。ならば火星に移民した理由とは何か。
元々、火星は貧民の集まり。市民番号が無いため、地球、月、コロニーで市民権を持ち得ない。
お金も無ければ、食料も住む場所も職もない。生活が出来ない。居場所を失った彼らは集結し、
持てる技術を結集させる。火星という新天地を一世一代の想いで必死に目指した。
時は流れ、コロニーや地球からも移民者が増え、ひとつの集落から国家レベルへと成長する。
それでも、未だ火星には食料となる素材を生産する技術・環境が無いため、貿易で賄っていた。
地球から独立する火星へ地球圏連合側にそれは嘗てない焦燥を与えた。結果、地球圏連合が取った行動は
火星側への経済制裁。すなわち、食糧自給制限。今度は火星側が焦燥する。旧世紀ではありえなかった未曾有の対立構造が生まれた。
それからの火星。初めは、デモ行進や演説といったかわいい類のものだった。しかし、日に日にエスカレートしていき、近年は
各地コロニーへのテロ活動を繰りかえし、食料を奪う。技術力、経済力で劣る彼らに戦争行為を可能にしたのは努力。
それによって地球軍の兵器を圧倒する超兵器の開発に成功した。
彼らの努力が地球の技術力、経済力を上回り、気がついたら戦力さえも上回っていた。超兵器MS"モビルスーツ"、人の姿を模した殺戮兵器。
そのMSが宇宙戦争に始まりの火を灯したのだ。
『【黒幕は】アラン追悼記念3【フジキ】』『スペースシャトル上下線遅延』『死者5000人超す』
大小様々なトピックで情報が行き交う中、俺が目にしたトピックはこれだ。
『【食料自給制限】火星軍総合part43【差別】』
なぜ火星軍?それは多くの人々が掲げる疑問だろう。それもそのはず。
地球圏連合(地球と月軌道周辺)は国家ぐるみの情報操作によりテレビや、一般的なサイトを
見るものには正体不明の謎の組織、あるいは地球に反旗を翻した悪の火星軍にしか見えないのだから。
ここのトピックは一言で言うとアンダーグラウンドな世界。とあるハッカーが開発した裏プロトコルを使用して
通常では知りえない情報を多くの危険と引き換えにいくらでも入手することができる。何が危険なのかというと、
軍や政府の上層部、左翼、右翼、宗教団体さえも紛れ込み、悪質なプログラムも非常に多い。まるで20世紀末の
ネット黎明期の再来ともいうべき、マニアックかつディープな情報がこの宇宙の如く溢れている。
さて、ではなぜ火星軍は情報操作されるのか。答えは簡単。コロニーがある理由は何か。
それは地球人口があまりに増えすぎて宇宙に移民させたからだ。ならば火星に移民した理由とは何か。
元々、火星は貧民の集まり。市民番号が無いため、地球、月、コロニーで市民権を持ち得ない。
お金も無ければ、食料も住む場所も職もない。生活が出来ない。居場所を失った彼らは集結し、
持てる技術を結集させる。火星という新天地を一世一代の想いで必死に目指した。
時は流れ、コロニーや地球からも移民者が増え、ひとつの集落から国家レベルへと成長する。
それでも、未だ火星には食料となる素材を生産する技術・環境が無いため、貿易で賄っていた。
地球から独立する火星へ地球圏連合側にそれは嘗てない焦燥を与えた。結果、地球圏連合が取った行動は
火星側への経済制裁。すなわち、食糧自給制限。今度は火星側が焦燥する。旧世紀ではありえなかった未曾有の対立構造が生まれた。
それからの火星。初めは、デモ行進や演説といったかわいい類のものだった。しかし、日に日にエスカレートしていき、近年は
各地コロニーへのテロ活動を繰りかえし、食料を奪う。技術力、経済力で劣る彼らに戦争行為を可能にしたのは努力。
それによって地球軍の兵器を圧倒する超兵器の開発に成功した。
彼らの努力が地球の技術力、経済力を上回り、気がついたら戦力さえも上回っていた。超兵器MS"モビルスーツ"、人の姿を模した殺戮兵器。
そのMSが宇宙戦争に始まりの火を灯したのだ。
G.A.(Galaxy Age)0139年。戦争開始と同時期に始まったアニメが50話を迎えた。