539 名前:通常の名無しさんの3倍 :2008/08/05(火) 10:00:20 ID:???
居酒屋青い巨星にて

 セレーネ「イエ~イ、乾杯~♪」
スメラギ「カンパ~イ」
マリナ 「い、いけません。わたくしはいま、仕事中なのです」
セレーネ「何お固いことを言ってるのよ。ハモンさんから了解を得てるんだから、あなたも楽になさい」
スメラギ「そおよぉ~。ほら、コズンさんが一本釣りしたマグロの大トロよ」
マリナ 「パクっ。ああっ! コズン様が釣り上げ、アコース様がお捌きになった大トロ。なんて美味なのでしょう!」

アムロ 「ったく、あいつらは静かに飲めないのか。
     お座敷に上がってるくせに、こっちのカウンターにまで騒ぎが聞こえてくる……」
ノリス 「まったくだ。婦女子たるもの、アイナ様のような、慎み深さを身に着けるべきだ」
アムロ 「で、ギニアスさんはどうなんです?」
ノリス 「病的ではあるが、お変わりなくご健在でいらっしゃる」
アムロ 「はぁ~。進展は望めないか」
ノリス 「シローも男としてはまだまだ未熟。
     アイナ様と添い遂げたいのであれば自己研鑽に励めと伝えろ」
アムロ 「武人のノリスさんを認めさせる男、か。あいつもたいへんだ」

 ガラガラガラ
クリス 「こんばんは~。セレーネさんたちはいらっしゃいますか?」
ハモン 「いらっしゃい。一番奥のお座敷よ」
アムロ 「よおクリス。あいつらと飲むのかい?」
クリス 「ええ、お呼ばれしたので」
アムロ 「なら、少し静かに飲めと伝えてくれ」
クリス 「フフ。分かりました」

ラル  「はあ……」
アムロ 「どうしたんです? 珍しく溜め息なんかついて」
ラル  「いやなに。なあ? ノリス」
ノリス 「ふぅ」
アムロ 「え? 意味が分からない……」
ラル  「ノリス、これでも飲れ」
ノリス 「おぉ、これは幻の銘酒、『ゲリラ屋』! ラル殿、ありがたく馳走になります」
ラル  「小僧、シュウトはガンダムが好きなのか?」
アムロ 「ええ、そうですね。それが何か?」
ラル  「グフ好きに設定を変更することは、できんのか?」
アムロ 「なんですか、それ……」
ノリス 「カーッ、これは効く! ささ、ラル殿も、ご一献」
ラル  「っとと。グビグビ。プハーッ」
ハモン 「ごめんなさいねえ。アル君はいつもザク乗りたちと遊んでいるでしょう?
     だから自分たちがかまってもらえなくて、寂しがってるのよ」
アムロ 「……普通、逆だと思う」
スメラギ「ちょっとおじさんたちっ。ご主人様は渡さないわよ!」
アムロ 「キミはまず、その性癖をどうにか──って、それ以前に胸のボタンを止めてくれっ。
     ほかのお客さんの注目を浴びてるじゃないかっ」
クリス 「ちょっとスメラギさん、飲みすぎですっ(お座敷に引っ張っていく)」
アムロ 「ノリスさん、目がいやらしいですよ」
ノリス 「な……っ。わ、私とて木の股から生まれてきたわけではない!」
ラル  「小僧、これを見ろ」
アムロ 「ノックス・クロニクルの新聞? どれどれ」

《新派閥結成! その名はアルフレッド・フリート!!
 先日、ザク乗りの、ザク乗りたちによる、ザク乗りのための新党が誕生した。
  メンバーにはかの有名な赤い彗星こと、シャア・アズナブル氏を始め、組長先生こと、ドズル・ザビ氏などが在籍している。
  禍根を超えた党員をまとめるのは、若干11歳の若き党首、アルフレッド・イズルハ・ガンダム君(以下アル君)。
  党首アル君を中心にその団結力はすさまじいものがり、先日行われたイベント、ザクザクキャンペーンでは総勢50機ものザクが集結、MSファンの目を楽しませた。
  党首アル君は、「ザクが好きな人なら誰でも大歓迎だよ」と発言しており、新党員が続々と集まっている模様。ただし、各界の著名人が多く在籍する新党だけに、その政治力を懸念する声も出始めている。》

540 名前:通常の名無しさんの3倍 :2008/08/05(火) 10:01:49 ID:???
アムロ 「なんだこれ、聞いてないぞっ」
ラル  「ワシらはグフ乗りだ。ザクとは違うのだよ、ザクとはっ! ウィ~、ヒック」
ノリス 「が、正直、羨ましく思うこともある」
アムロ 「それで元気がないんですか」
スメラギ「ずるいっ。私も新党に入るぅ~」
アムロ 「いつの間にっ」
クリス 「はいはい。あっちに戻りましょうね」

 ガラガラガラ
ヴィッシュ・ドナヒュー「遅くなりました、おふた方」
ハイネ・ヴェステンフルス「やあおふたりさん。ザフトの赤服を召集するほどの、おおごとなのかい?」
イザーク 「なんで俺がこんなことに付き合わねばならんのだ!」

ラル  「おう来たか。そこに座れ」
ノリス 「グフ乗りの親睦を深めるよい機会。まあ、ググっと飲れ」
アムロ 「なんだこの流れは。それにしてもアルのやつ、どれだけの交友関係をもってるんだ」
ラル  「小僧、ワシの酒が飲めんというのか?」
アムロ 「そうじゃないですけど。そもそも俺はグフ乗りではありませんよっ。
      イザーク君っ! キミは未成年だろ、ジュースにしなさいっ」
イザーク「何をぉ。どいつもこいつも俺をガキ扱いしてっ。
     だいたいアンタはキラを甘やかしすぎなんだっ。あいつのせいで俺はどれだけの苦労を……」

セレーネ「セレーネ・マクグリフ、脱ぎまあああす♪」
スメラギ「同じくスメラギ・李・ノリエガ、脱ぎまあああす♪」
クリス 「ちょっとダメですってばっ。マリナさん、障子を閉めてっ」
マリナ 「すごいスタイル……。でもわたくしだってっ」
クリス 「ああもおっ。マリナさんまで対抗意識を燃やさなくていいんですってばあ!」

ハイネ 「奥のお姉さんたちのところで飲みたいなあ。中はどうなっているんだろう」
ヴィッシュ「いい提案だ」
イザーク「破廉恥な……(鼻にティッシュを詰めている)」
アムロ 「ダメに決まってるだろ! ……いや待てよ? ここでセレーネを攫ってもらえれば……。
     だがクリス、スメラギさん、マリナさんがいるのに、ウチのセレーネが注目されるのか?
     確かに元はいい。彼女らにだって負けちゃあいない。だが……ブツブツ」
ハモン 「遂に坊やも壊れたわね。防波堤がクリスだけでは辛いでしょう。
      ……仕方ないわね」

 ガラガラガラ
ブライト「やめんかっ!!」

店内の客全員「ビクゥゥッッ!!」

おしまい

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最終更新:2013年09月18日 19:52